【試合評】 連日の1点差の決着は「風雲急の終盤」に~2017年6月11日○楽天イーグルス4-3広島

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日本シリーズでの再戦求ム!




やっぱり、セリーグ首位の広島は強かった!

広島の高い集中力、そして機動力を活かした揺さぶりなど、その強さをひしひしと感じた3連戦になった。
カーブにはぜひセリーグのペナントを勝ち抜いてもらいたい。
共にクライマックスシリーズを制し、日本シリーズに駒を進めて、秋にまた素晴らしい再戦を最高の舞台で戦い合いたい。

そう思わせてくれる好敵手との連日のロースコア1点差ゲーム。
どちらに転んでもおかしくない接戦の好試合を制したのは、いずれもイーグルスだった。

今日はとくに終盤7回以降に見応えがやってきた。

6回終了時のスコアは2-2の同点。
楽天先発は岸、広島は今シーズン躍進する中村。
両軍カードの勝ち越しを狙う3回戦は、先発投手が粘投の投手戦を演じ、締まったゲーム展開になった。

しかし、7回以降は一転、毎回イニング先頭打者が出塁。
点を取り合う「風雲急の終盤戦」になった。

両軍のスタメン

広島=1番・田中(遊)、2番・菊池(二)、3番・丸(中)、4番・鈴木(右)、5番・エルドレッド(一)、6番・松山(左)、7番・バティスタ(指)、8番・西川(三)、9番・會澤(捕)、先発・中村(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・岡島(左)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・アマダー(指)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・岸(右投)

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岸がみせた気迫の原点ピッチ




7回表は岸が良く踏ん張るイニングになった。

6回終了時、岸の球数はすでに107球。
今季は被打率.222の岸だったが、110球を超えると13打数5安打、1本塁打、3三振、被打率.385。
スタミナ切れなのだろう、打ち込まれる傾向があった。

この7回も御多分に漏れずである。
先頭の6番・松山、2死無走者から8番・西川にヒットを許し、4打数2安打1三振。
さらに、1死1塁から代走・野間に、2死1塁から西川に、立て続けに足で揺さぶられる苦しい状況。
前者は嶋が刺したが、後者は9番・會澤の打席で二盗を許して2死2塁。

この試合、會澤には唯一、全打席出塁を許していた。
1打席目はコントロール定まらず四球。
2打席目は0-2からの内角速球を左前へ運ばれ、一時勝ち越しのタイムリーを許していた。
3打席目のこのシーン、内角攻めで打ち返された前の打席のこともあり、6球勝負は全て外。
複数球種によるアウトコースの出し入れで2-2と追い込んだ後が、魅せ場になった。
この日のラスト、楽天移籍後では最多となる129球目の147km速球を有終の美とばかりに「投手にとっての原点=アウトロー」にズバッと決めてみせたのだ。
ポーカーフェイスが見せた気迫に、會澤もたじろぎ、バットは空を切った。


野球の神様が微笑んだ7回裏




ピンチの後にチャンスあり。
岸が危機脱出し、グラブをポーンと叩いてベンチに帰ってくると、直後の7回裏だった。
楽天が広島三番手、8試合8回連続無失点中の中崎から、1点勝ち越しに成功した。

この回の先頭は8番・藤田。
1-2と追い込まれていたが、しっかり捉えたピッチャー返しだった。
中崎の股間を射抜く中前へ到達するヒットで、攻撃の足掛かりを作っていく。
続く9番・嶋は送りバント。
相手が投じたのはバント失敗リスクが格段に跳ね上がるスライダー。
しかし、しっかり転がしてリーグ2位となる今季16本目の犠打を決める。

そして、1死2塁、1番・茂木だった。

日本ハム・栗山監督語録を借りるなら、「野球の神様は、ちゃんと見ててくれる」。
小さな身体で懸命プレーを続け『2年目の進化』をみせる背番号5の勇将に、ご褒美が待っていた。

追いこまれてから低めに誘われた、見逃せばボールの変化球だった。
体勢崩されながらもくらいついた結果は、一塁手エルドレッドの正面。
しかしながら、打球が大きく弾み、滞空時間の長いハイバウンドになったことが幸いした。
懸命な全力疾走の賜物で、打ち取られた当たりが内野安打に。
中崎とのベースカバーを間一髪制したのだった。
この内野安打が大きかったと思う。

1死3,1塁で、2番・ペゲーロは四球。
2番最強打者の威圧感も影響したのだろう。
中崎の厳しいところを狙った投球が力み、3-1からフォアボール。

1死満塁になって3番・岡島。
岡島と言えば、例年ゴロ打ちが多い打者である。
今シーズンもゴロ率はリーグ平均47.3%を上まわる49.3%。
本戦の2打席目は遊ゴ、3打席目も二ゴに倒れていて、ゲッツーのリスクが危ぶまれた。
広島バッテリーも、犠飛につながるフライリスクの高いペゲーロよりも、ゴロを打たせやすい岡島との勝負を視野に入れるかたちでペギーに四球を与えたはずだった。

しかし、ここで岡島が素晴らしい仕事をした。
初球スウィング率は23.7%と平均レベルも、四球直後の初球では53.8%に大幅上昇。
ここでも、その四球直後のストレートを打って出る打撃で、左翼へ犠飛。
バックホームとの競争になった3塁走者・藤田も、頭から飛び込んだ本塁への突入で、勝ち越しの1点をもぎ取った。


■無死または1死で走者3塁、岡島豪郎の打撃成績


岡島豪郎の「最低限力」




無死または1死、走者3塁の場面。
「最低限、犠飛等で1点は取ってくれよ」
そういうシーンで今季の岡島は、かなりの高確率で仕事をしてきた。(上記表参照)

機会16回中、75.0%に当たる実に12回で3塁走者をホームに呼び込む働きをしてきたのだ。
今後もこういう場面がまわってきたときの岡島に要注目なのだ。


8回表の僥倖劇




岡島の犠飛で1点勝ち越して3-2にした8回表。
イーグルスはここから継投作戦、二番手にハーマンを投入する。
しかし、このスキンヘッドの助っ人がちょっと不安定だった。

6月3日中日戦(○E5-1D)以来、中7日の登板。
登板間隔が空きすぎたことで、実戦感覚を維持できなかったのかもしれない。
今季ここまでストライク率68.9%のハーマンが、本戦では47.1%。
球が高く、ボール先行が目立ち、精彩を欠き、1番・田中へ先頭打者四球。
続く2番・菊池にバントを決められ、3番・丸に看板球ナックルカーブを右前へ弾き返され、これが同点タイムリーになった。
(楽3-3広)

このとき、1,2塁間を突破したゴロ安打を処理したライトのペゲーロがミスをする。
中継を介さず、直接のバックホームが吹かすかたちになった。
本塁は無理と判断した嶋が、本塁返球間に2塁を狙う打者走者を刺すべく、ペゲーロの返球をホームプレート前方に出てジャンピングキャッチ。
その後、2塁転送したが、これまた悪送球...
ベースカバーに入る茂木が取れず、外野へ転々とする間、打者走者の三進を許す「拙い守備」があった。

この後、1死3塁で4番・鈴木、5番・エルドレッド。
いずれもボール先行、打者有利のカウント状況とハーマンらしくない投球で、強面の面々を連続して退け、勝ち越しを許さなかったのは、ただただ僥倖の他に理由はない。


8回裏、渾身のパフォーマンスで奪った決勝点




3度ゲームが振り出しに戻った8回裏。
イーグルスが先頭の5番・銀次の内野安打を皮切りに1点を奪取。
この試合3度目の勝ち越しに成功、この1点が決勝点になった。

銀次は直近27打席でヒットが単打2本。
6月1日には.324あった打率を3タコに終わった前日.299に下げ、3割を割り込んでいた。
そのなか、追い込まれてからのインハイ149kmの難しい速球を詰まりながらも三遊間へ。
懸命に1塁を駆け抜けての内野安打は、翌日4歳の誕生日を迎える愛息・虎次郎君に捧げる一打になった。

無死1塁で6番・島内。
バントが苦手の背番号35。
昨年の真のバント成功率は53.8%。
今年も66.7%という値だったが、ここは初球で送りバントを決める。

1死2塁で7番・アマダー。
ここでジャクソンの速球がストライク入らず、ストレートの四球で歩いたことが大きかった。
広島のミスが楽天を助けた。

この試合のアマダーは、1打席目は3つのストライク全て見逃しての棒立ち見三振。
2打席目は徹底した内角攻めに遭っての空三振、三振を喫した後、舌をベロッと出して渋い表情を作っていた。
3打席目は135km変化球、130km変化球という「好物の全球140km未満の打席」(打率.333)。
しかし、引っ張った打球は地を這い、遊撃・田中の守備範囲に収まっていた。
調子上がらず、さらにこの対決はアマダーの「苦手な145km以上の打席」(打率.143)だった。

かたや、本戦の決勝打を打つことになる8番・藤田。
6月月間打率は前の打席まで.296。
本戦すでに2安打を弾き返しており、打撃は上向き状態だった。

もしアマダーで勝負で想定内どおりに凡退していたら、試合の脚本はまた違った筋書きになったはず。
というのは、2死2塁または2死3塁、1塁が空いた状況で藤田を打席に迎えるため、広島バッテリーも好調の藤田と、6月月間打率.050の9番・嶋と2人で1つのアウトを取りにいくゲームプランを立てることができたからだ。
アマダーが歩き、1死2,1塁と1塁が埋まったため、藤田と勝負せざるをえなかった。

それにしてもだ。
藤田は良く弾き返したと思う。(楽4-3広)

1-0からのインハイ151kmのスピードボールに力負けしなかった。
藤田の150km以上打撃成績は、実は34歳になった昨年以降17打数3安打、3三振、2四球の打率.176と落ち込んでいた。
その前年の2015年は打率.266だったので、約1割落ち込んでいた。
昨年は打率.359とカモにした外国人投手との対戦でも、今年は打率.222と振るわなかった。
素晴らしい決勝打は、そういった背景のなか、生まれたのだった。


9回表、メモリアルの20セーブ




1点リードで9回表。
マウンドは連投になった松井裕。
今シーズンは1点リードの場面で8試合登板し、8イニング零封。
1点も許していなかった。

この場面、先頭の代打・新井に四球を与えたものの、後続が7番・バティスタと打ってくるだけの人だったこともあり、バティスタ空三振、代打の小久保をゲッツー、12球で終わらせ、メモリアルの20セーブ。
バティスタには、今シーズン前年比5.1%増の空振り率17.2%を記録するストレートでねじ伏せ、小窪にはマネーピッチのチェンジアップで併殺網にかける安全運転。

3カードぶりの勝ち越しを決めて、チーム成績は1位、54試合37勝17敗の勝率.685。
貯金を6月4日以来の大台20に再び乗せた。

各種戦績は、交流戦7勝5敗の6位(パ4位)、6月戦績5勝5敗、koboパーク18勝7敗、先制した試合27勝6敗、1点差試合10勝6敗。

ゲーム差は、2位・ソフトバンクと1.5、3位・西武と4.5、4位・オリックスと11.0、5位・日本ハムと15.0、6位・ロッテと20.5としている。

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このところの、茂木・ペゲーロ・岡島・ウィーラーという上位打線の並びですが、梨田監督が意図しているのかどうかはともかく、結果的に「2番最強打者論」による打線並びが実現しているのでは。ご承知の通り、あの理論のポイントは1,2,4番に最強打者を置き、3,5番は二番手の打者を置くというもので、見逃されがちですが、相対的に「3番軽視」というのもポイントになっています。岡島3番というのは正にそれが当てはまっているのでは。
それから打率・出塁率が低くて偶にホームランを打つアマダーは使うのなら7番なら、昨年のレアードと同様に相手チームが一番嫌でしょうね。速球はまるで打てないという事なので、先発が速球派のときはベンチで軟投派なら6あるいは7番というのが正解では。
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