【試合評】 万雷の声援に支えられ、背番号23「執念」と「会心」の一撃~2017年4月16日○楽天イーグルス4x-3日本ハム

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誤算の逆風を跳ねのけた日本ハム3回戦




1番・茂木栄五郎、2番カルロス・ペゲーロ、5番・銀次。
パリーグ打率十傑にそろって名を連ね、チーム内の打点ランキングも上位3位を独占。
破竹の快進撃を支えてきた「打の三本柱」が、今日は音無し、13打数ノーヒットだった。

誤算といえば、先発・岸孝之もそうだった。
打線が相手先発・メンドーサの前にゴロ凡打を量産。
メンドーサが強風を味方につける「風使い」のピッチングを繰り出し、イヌワシ打線は4回まで散発2安打の無失点。
そのなか、先発・岸が一発攻勢で先制点を奪われていた。

故郷・仙台に帰ってきての本拠地初登板だ。
家族や友人など数多くの関係者が見守るなか、4回には4番・レアードにスライダーを左翼席まで運ばれる「嗚呼ガッテム...」の2ラン、翌5回には「伏兵」8番・大野奨太に甘く入った速球を左翼席までもっていかれる「マジかよ...」のソロ一閃。
2本の一発で5回まで3点を失っていた。

相手の4番が4番の仕事をし、こちらのエース級がエース級の仕事ができず、3点を追いかけるゲーム展開。
去年までのイーグルスなら早々に戦意喪失し、相手の勝ちパターンに悠々と逃げ切りを許してしまう一戦だった。

しかし、今年のイーグルスは違う。

今季最長4時間7分を劇的な幕切れで歓喜の渦に湧いた試合直後、解説席に座った後藤光尊さんが「強いチームの勝ち方ですね」とコメントしたように、不調の選手を好調選手がカバーし、助け合ってチーム一丸で勝利を目指す。

「打の三本柱」が不在でも、地元出身のエース級がピリッとせずとも、チームのベクトルが1つに合わさって、中盤5回以降、3点差を追いかけ、追いつき、そして追い越したのだった。

両軍のスタメン

日本ハム=1番・西川(中)、2番・石井一(二)、3番・近藤(指)、4番・レアード(三)、5番・田中賢(一)、6番・横尾(左)、7番・岡(右)、8番・大野(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・メンドーサ(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・岡島(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・岸(右投)

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ドラマティックすぎる逆襲劇は嶋の2試合連続スクイズから!




黒鷲戦士によるドラマティックすぎる逆襲劇は、5回裏から開演した。
今日も嶋基宏が職人芸を披露したのだ。

この回、イーグルスは無死2,1塁の絶好機。
4回まで散発2安打に抑えられていた打線が初めてつながり、6番・島内、7番・岡島のバットから連打が飛び出していた。
しかし、後続・藤田による進塁打狙いのバッティングが、ファースト正面を突くハードラック。
3-6と転送されるゲッツーになり、無死2,1塁が、またたく間に2死3塁になっていた。

チャンスが潰えようかというまさにそのときだった。
「小技のデパート」9番・嶋の状況判断能力が冴えをみせ、お得意の小技が炸裂した。

三塁を守るレアードの守備位置を確認すると、サード前方に絶妙なセーフティバント!
慌ててチャージし、泡食いながら素手で打球をつかみ1塁に投げたレアードのドタバタ劇を、1塁へ頭から飛び込んだ主将の気迫が凌駕、3塁走者・島内の悠々生還を呼び込む適時三バ安になった。


ペゲーロの不発をカバーしたウィーラー、アマダーの槍働き




翌6回だった。
弱点の高め4シームで遊飛に倒れ、チェンジアップに翻弄され2三振。
メンドーサにやり込められ、窮地に立たされていた2番・ペゲーロをカバーすべく、これまで眠っていた3番・ウィーラー、4番・アマダーが覚醒、長短打の連打攻勢で2点めを奪った。

ウィーラーの一撃は、芯を食う一撃で低めツーシームを仕留めたもの。
弾丸ライナーがサード上空を襲い、左翼線を完全に切り裂くスタンダップダブルになった。
続くアマダーは初球打ち。甘く入ってきた122kmの半速球をコンパクトな振りで仕留めて中前へ。
ウィーラーをホームに呼び込み、好投メンドーサを引きずりおろすタイムリーヒットになった。

両外国人のヒット2本は本当に大きかったのだ。
というのは、この2本、ゴロではなく飛球になって外野へ打ち返されたヒットだったからだ。

楽天打線は5回までメンドーサの前に、ゴロ率85.7%。
2回岡島の中安も、5回に飛び出した島内、岡島、嶋のヒットも、全てゴロ打球だったのだ。
風の効能を上手く用い、球を良く動かし、完璧なかたちで打球管理に成功していたグラウンドボール投手の好投を、眠っていた3番、4番の連打が打ち崩したというワケなのだ。

1イニング内におけるウィーラー、アマダーの連打攻勢は、4月9日ロッテ戦の8回(中安、左安)、昨日の6回(左安、中安)に続く今季3度めの競演になっている。

そして、この後、ウィーラーが待望の仕事をしてのけた。

2-3で1点差にまで肉薄した9回裏だった。
先頭の8番・藤田が戦端を切り開き、9番・嶋が初球でしっかり送りバントを決め、1番・茂木が警戒されて四球で歩き、150kmを打って出た2番・ペゲーロが中飛に打ち取られた後の2死2,1塁、この日の第5打席だった。

マウンド上は敵軍の守護神。
今季ここまで3試合を投げて無失点だった増井浩俊を打ち砕いた。
カウントは1-2、追い込まれていたが、問題なかった。
外角狙いの151kmがコマンド狂ってインハイに抜けてきた失投。
これをシャープなミート打撃で応戦。
中前へ弾き返した一撃は、今季初の3安打猛打賞を決める1本になり、開幕58打席めにして今季初打点。
さらに先発・岸の負けをも消し、敗戦の淵からチームを救済する価値大の同点打になった。


新たな生きる道を指し示す、聖澤諒、存在価値のサヨナラ打!




そして、フィナーレのときがやってきた。

延長10回裏、背番号23が主役になった。
最後のスタメン出場は4月5日ソフトバンク戦。
その後は守備固め、代走、代打と「脇役扱い」の起用になっていた。

レギュラーをはく奪され、出場機会が激減した2014年~2015年は、投げやり気分で腐っていたこともあったという。
しかし、ここ2年の聖澤は、どんな起用法でも、へこたれない。
高い集中力でアット・バットに入っていたことは、試合後、万雷の拍手で迎えら得たお立ち台で、開口一番ほとばしるように「緊張しました!」と発言したことでも想像できる。

4月6日以降はサブ役にまわってきたが、限られた出番に備えて、開幕来ずっと好調だった状態の維持に努めてきた。
準備を怠らず、闘志を燃やしてきたかつての主戦級外野手が、4時間7分の激闘にピリオドを打った。

相手五番手・鍵谷陽平との対決を制した149kmファストボール撃ちは、自身通算4本目のサヨナラ打に。
そのうち3本をファイターズ投手陣から放っている。

それにしても、全てが報われた勝利の一撃になった。

というのは、7回から継投に入った楽天は、福山、高梨、菅原、森原、松井裕とつないでいた。
森原、松井裕は3連投。
両人さすがに疲れの色隠せず、制球に苦しみながらボール先行になる場面も多かったが、ゼロに抑えていたのだ。
もし、あの場面、聖澤がゲッツーを打っていたら、ベンチ前でキャッチボールをしていた松井裕が3連投回またぎ2イニングめのマウンドに向かうところだった。

4月16日終了時現在、楽天救援陣はフル回転である。
下記に示したように、パリーグで最も起用数が多くなっている。
2位につけているオリックスの32人と比べると、19人も多いのだ。

楽天51人
日本ハム47人
ソフトバンク40人
ロッテ38人
西武33人
オリックス32人

原因は先発陣が開幕来1度も7回以降を投げることができずにいること。
そのため、リリーフにしわ寄せがきている。
救援陣の功労に報いるためにも、エキストライニングスを制したこの一戦、本当に大きかった。

明日の地元・信濃毎日新聞スポーツ面が楽しみ!
気分良いので、冷蔵庫に冷やしてあったギネスを開け、ぐびぐびやりながら、この試合評をしたためた。

これでチーム成績は、対戦カードちょうど一回りし、12試合10勝2敗、勝率.833で1位を維持。
ゲーム差は2位・オリックスと2.5、3位・西武と3.0、4位・ソフトバンクと5.0、5位・ロッテと6.0、6位・日本ハムと7.5とした。


ぜひぜひタダでまるごと楽しんでください!




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