【試合評】 延長11回裏2死3,2塁、4時間半の長丁場で力尽く~3月24日●楽天8-9x西武

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延長11回裏2死、痛恨の逆転サヨナラ負け




西武第二球場で13時プレイボールの2軍戦は、時計の針が17時をまわり、辺り一帯かなり肌寒くなった時分にも行われていた。
楽天の1番・吉持亮汰の初回先頭打者ホームランで開幕したタフな4時間29分。
9回裏を終わって7-7の同点で、今シーズン初の延長戦に突入していた。

決着がついたのは11回裏のこと。
11回は両軍の4番が得点を入れた。

11回表、楽天が1点を勝ち越す。
1死後、1番・吉持の左安を起点に相手守備ミスも絡めて1死満塁のチャンスを作ると、バッターボックスは4番・西田哲朗。
西武四番手、新人の平井克典が投げてきたフルカウントからの際どいインスラを懸命に我慢し、見切っての押し出し四球で1点を勝ち越した。

その裏、3,2塁とピンチながらも、アウトカウントはすでに2死。
あとアウト1個でルーズヴェルトゲーム達成という寸前で、楽天五番手・武藤好貴が打たれた。
西武の4番・愛斗に外角速球を弾き返され、打球は背走する右翼フェルナンドを越えていく、逆転サヨナラの2点決勝打。

イースタン開幕2連勝でスタートした楽天2軍は、最後の最後でツメが甘く、昨日の巨人戦に続いての2連敗。
成績を2勝2敗の五分に戻している。


開幕ロケットスタートを切った吉持亮汰




チームは8安打。
吉持、堀内謙伍、フェルナンドがマルチヒット。
西田、山田大樹が各1安打を放った。

イースタン開幕から4試合連続でリードオフマンを務める吉持は打撃絶好調だ。
開幕戦の3安打を皮切りに、一昨日1安打、昨日2安打、そして本戦2安打。
これで2軍打撃成績を、21打数8安打6打点、2三振、1四球、1二塁打、1三塁打、1本塁打、打率.381に。

現在、1軍では三好匠がオープン戦20打席で打率.133と低迷。
同じ右打ちで、二遊間を守ることのできる内野手のため、開幕直前の入れ替えも、もしかするとあるのかもしれない。


両軍のスタメン

楽天=1番・吉持(二)、2番・北川(左)、3番・フェルナンド(右)、4番・西田(三)、5番・内田(一)、6番・福田(中)、7番・山田(指)、8番・堀内(捕)、9番・村林(遊)、先発・宋家豪(右投)

西武=1番・水口(左)、2番・鬼崎(一)、3番・呉(遊)、4番・愛斗(二)、5番・大崎(左)、6番・戸川(指)、7番・山田(三)、8番・藤澤(捕)、9番・鈴木(右)、先発・高橋光成(右投)

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両軍合計20個の四死球。投手陣を悩ませた度重なる突風




今日の西武第二球場は、マウンド付近に砂塵が舞うほどの突風が、フィールドをしばしば襲った。

両軍投手がマウンドを外して仕切り直す光景、球審が思わずタイムをかけるシーン、強風で体感温度が下がり、指先に息を吹きかける投手が多くみられ、投手陣にとっては受難の1日になった。

楽天投手陣は9個(死球1個含む)、西武投手陣は10個。
与四死球は両軍合計で19個にもおよんだ。
暴投、捕逸のバッテリーミスも両軍2個ずつ合計4個。
両軍投手陣がこれほど制球難に見舞われたのは、やはり、強風による影響が大きかったと言えるだろう。


最大の経験値を手にした堀内謙伍




そのなか、この試合で最も経験値を得た若鷲は、高卒2年目捕手、堀内なのだ。

プロ入り後、ここまでの悪天候下のゲームは、あまり体験していないはず。
それに、プレーボールからゲームセットまで延長戦を戦い抜いた経験も数少ないと思う。
相手のラインアップには、静岡高校の1コ下の後輩、鈴木将平もいた。
先輩としての意地もあっただろう。
最後の最後で悔しい逆転サヨナラを味わったとはいえ、見ていてその闘志は最後まで衰えていなかった。

1点を追う6回には、後輩・鈴木の二盗企図を、金刃憲人との共同作業で阻止することに成功した。

直前に金刃が種類の異なる牽制球を駆使して、1塁塁上の鈴木をしっかりケアすると、その直後だった。
それでもスタートを切ってきた鈴木の二盗を、今度は堀内が2塁へ絶妙送球。
タイミングは飛んで火にいる夏の虫、先輩の面目躍如といえるシーンになった。

バットでもアピールした。
二安、左安、空三振、一ゴ、空三振の2安打1打点。

2点を追った2回2死3塁での二安は、全力疾走で勝ち取ったタイムリー内野安打に。
第2打席の左安は4回先頭打者ヒット。
3打席目は空三振に倒れたが、西武二番手・誠から粘りをみせて10球を投げさせた。
9回無死1塁の一ゴは1塁走者を得点圏に送り込む進塁打に。
延長10回2死3塁ではあえなく空三振に倒れたが、内容のあるアット・バットが多かった。

延長11回裏、愛斗にサヨナラ打を浴びたシーンに話を戻そう。
このシーンも、ほんとうに良く守ったのだ。
2死2,1塁で愛斗を打席に迎えた。
武藤の速球、変化球のコンビネーション投球で、早々に追い込むことに成功していた。

0-2からの第3球だった。
ワンバウンドの変化球を大きく弾いてしまい、走者は3,2塁へ。
その直後、1-2からの4球目。
同点の走者が3塁にいるにもかかわらず、臆することなく低めに変化球を要求した。
案の定、武藤の投球はホームベース手前でワンバウンドする荒れ球に。
これを今度は弾いて後逸することなく、しっかり前で止め、ワイルドピッチを阻止した。

しかし、2-2から内角を1球、真っすぐで突いた直後、勝負の7球目は、真っすぐ要求だったのだ。

内角を見せたので、外角をストレートで行っても打ち取れると判断したのか。
それとも、最後の最後で変化球が暴投になるリスクを恐れたのか。
結局、堀内が選択したのは、ストレート。

これ、本戦で愛斗がすでに2安打していたが、その結果球はいずれもストレートだったのだ。
7回に青山浩二から弾き返した右安は、アウトコースの速球だった。
サヨナラ打とコースも、球種も、全く同じ。
その真っすぐを右越えで打ち返されてしまった。
これは、やっぱり、経験・場数の無さからくるものだと思う。

「負けてこそ得るものがある」「失敗と書いて成長と読む」とは、まさにこういうこと。
良いところもあり、改善すべき箇所もあった。
堀内にとって貴重な4時間30分である。

現在、2軍の捕手陣容は、小関が左足甲骨折で7月まで帰ってこないため、基本は下妻貴寛、堀内の2人体制になる。
ここに高卒新人の石原彪も入ってくるだろうし、1軍から伊志嶺が合流することもあるかもしれないが、基本は下妻と堀内でまわすのだろう。堀内にとって、貴重な修練の場が続くことになる。




宋家豪にとっても、今年は一段と難しいキャンプインになったはず





楽天の先発は育成2年目、今季は支配下を目指している宋家豪だった。

昨年は2軍で15試合に登板、62.2回を投げて6勝3敗、防御率2.44、WHIP1.16、奪三振率6.03、与四球率1.44の好成績を残した。
昨年イースタンで50イニング以上を投げた投手は48人。
その48人中、奪三振率6.00以上&与四球率1.50以下をクリアしたのは、日本ハムの新垣勇人(防御率2.54)、ロッテ・黒沢翔太(同2.66)、そして宋家豪である。

今年は飛躍の年になるはずだったが、ここまでは「あれっ?」という結果が続いている。

1軍対外戦では2試合4回6安打4失点。
2月19日の中日戦ではゲレーロに先制打と3ランを打たれた。

台湾代表として臨んだWBCも精彩を欠いた。
1次ラウンド3月8日オランダ戦に先発したが、3.1回で4失点。
ヤクルトのバレンティンに2安打されるなど6安打を許し、ゲームメイクに失敗した。

台湾代表は1次ラウンドで敗退。
チームに帰ってきた宋家豪は3月17日、5-0で快勝した仙台大学との練習試合に二番手で登板。
そして迎えたのが、本戦だった。

結果は3回途中6失点。
打者18人と対峙し、5安打4四球1暴投。
西武の走者に3企図3盗塁を許し、昨年の好成績は見る影なしといった散々なものだったが、その背景には、強風の影響に加えて、WBCの悪影響も引きずっていたはずだ。

プロ野球選手になってまだ2年目なのだ。
そのなか、国際大会の代表に招集された。
どの時期から始動を開始してコンディションを作っていけばいいか、WBC使用球や硬いマウンドへのアジャストなど、全てが手探り状態のキャンプインだったと思う。
宋も則本や松井裕と同じように、いや、プロキャリアが浅いため、彼ら2人以上に、人知れずの苦労があったと思う。

1度リセットし、再度コンディションを整えて、支配下へ向けてのリスタートを切って欲しいと願っている。


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