【試合評】 「朗報」「収穫」「経験」を手にした神宮オープン戦~2017年3月23日○楽天8-4ヤクルト

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見えてきたオープン戦.500の勝率




両軍11安打の応酬になった神宮でのヤクルト戦。
試合結果は8-4でイーグルスが勝利し、オープン戦2連勝とした。
成績も6勝8敗1分に戻し、あと2試合を残すなか、オープン戦5割も見えてきた!

ヤクルトの先制で始まったゲームは、中盤4回に楽天が逆転。
終盤、イヌワシ打線がヤクルトの2年目右腕、8年目右腕を攻略し、点取り合戦を制している。

9回には、俊足強打の1年目、2年目若鷲が、ヤクルト五番手・平井諒のスピードボールを打ち砕き、躍動した。

1死2塁でまずは茂木栄五郎だ。
148km真っすぐを弾き返し、左越えフェンス直撃の適時二塁打。
その後、代走出場した新人・田中和基も146kmを快打し、ショートの頭上を越え、左中間を完全に破る2点スリーベースをみせた。
いずれも左打者の内角を狙った平井のストレートが、ストライクゾーンに甘く入った失投だった。
両者これをを逃さず、しっかり仕留めたバッティングに、近い将来この両者がチームの中核打者として活躍するであろう近未来を覗き見た気分になった。


目を見張った田中和基の鮮やかスチール!




開幕1軍へ、当落線上にいる田中は、6回ペゲーロの代走で途中出場。
二盗、四球、2打点付きの右中三。
限られた出場時間で、生き残りをしっかり好アピールした。

目を見張ったのは、チーム1、2を争うその韋駄天だ。
代走出場後、館山昌平x中村悠平の相手バッテリーから決めた二盗なのだ。

これ、直前に牽制球を受けていた。
にも関わらず、颯爽と好スタートを切り、中村の強肩送球を完全に制しての2塁滑り込み。
これで田中の対外戦盗塁成績は、失敗ゼロの5企図5盗塁。
そのうち4盗塁が、今日のように牽制直後のスチールだった。

ふつう、牽制球直後の盗塁企図は勇気が萎え、スタートは鈍くなるもの。
そのため、盗塁成功率も下がりがちだ。
とくに当方が牽制球の記録を集計開始した2015年以来、イーグルスの走者はその傾向が明らかに顕著すぎで、「走の課題点」になっていた。
相手バッテリーの警戒網をかいくぐることができ、いずれは逆にプレッシャーを与えることができる韋駄天は、ものすごく魅力的だ。


両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・銀次(一)、3番・ペゲーロ(右)、4番・ウィーラー(指)、5番・島内(中)、6番・今江(三)、7番・聖澤(左)、8番・嶋(捕)、9番・藤田(二)、先発・岸(右投)

ヤクルト=1番・西浦(三)、2番・上田(中)、3番・坂口(左)、4番・雄平(右)、5番・畠山(一)、6番・荒木(二)、7番・大引(遊)、8番・中村(捕)、9番・館山(右投)

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開幕マスクにGoサイン!嶋基宏フルイニング出場




アマダー、足立祐一がインフルエンザ罹患。
安楽智大が開幕絶望、全治6~8週間の右太もも痛に襲われ、頭を抱える事態が発生しながらも、一方で朗報もあった。

右ふくらはぎ張りでWBC出場を辞退。
3月16日広島戦にようやく実戦初出場した嶋基宏である。
「鷲のハート&ソウル」が、本戦で今シーズン初めて最後までマスクをかぶり続けたのだ。
じつは、ここまでは先発出場したときも途中交代しており、ゲームセットまでホームを守ったことがなかった。
ワンバウンド投球を大きく弾いてしまった2度のバッテリーミスが、いずれも3塁走者の生還を許す適時暴投になってしまった点は課題が残ったが、まずは最後までゲームを差配できたことは、開幕マスクへ大きく前進と言ってよい。

バットでもオープン戦11打席目にして初ヒット、さらに翌打席でも快音を飛ばし、マルチ安打をマークした。
なかでも、3打席目の初安打が、この人ならではの当たりだった。

2-1で1点リードした7回。
楽天はヤクルト三番手・原樹理から今江年晶、聖澤諒が連続安打。
無死2,1塁のチャンスを迎えていた。
ここで打席は嶋にまわる。
1、2打席とも遊ゴに倒れており、ここは是が非でも追加点が欲しいところ。
小技に長けた嶋だ、誰もが送りバントを想定した中、バントの構えからバットをスッと引いての鮮やかバスター作戦。
インコースに入ってきた投球を果敢にひっぱり、左前へ弾き返す一打がタイムリーになった。

楽天のバスター作戦は、ほとんど機能していない。
2015年のバスター安打は三好匠が1本放っただけ。
2016年は岡島豪郎の右安、釜田佳直の右翼二の2本、この2年間で3本にとどまっている。
シーズン通して、こういう作戦でヒットを決められる場面がもっともっと増えていけば、梨田監督の采配の幅も広がるというもの。
その意味でも、大きな1本になった。

試合後、嶋は「試合の後半、7、8、9が一番しんどいところ。出られてよかった。(打撃も)大丈夫です」と手応えを語り、指揮官も「もう大丈夫。もういけると判断しています」と太鼓判。
正捕手にメドがたったのは、ほんと、良い知らせになった。


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岸孝之、順調そのもの




開幕投手の岸孝之が5回1失点。
その1失点も適時暴投によるもので、タイムリーを許さなかった。

岸本人の自己採点は「全体的に微妙でした。何球かいい球はあったけど、よくなかった」と辛口。
勝って兜の緒を引き締めるという意図なのだろう。
しかし、中継映像を通してみた岸は、順調そのものにみえた。

前回3月16日広島戦では冴え渡った看板球のカーブが、本戦ではイマイチだった。
安打にされたり、暴投を含むボールになるシーンが目立った。
しかし、ピッチングの軸を担うストレートは上々だった。

最速144kmの真っすぐで数多くの三振(5個)と空振り(7個)、見逃しストライク(13個)を奪い、ストライク先行に大きく貢献。
被打率も11打数2安打の.182と機能している。
許した2安打のうち1本は、打ち取った打球を背走して追った藤田と前進してきた右翼手ペゲーロの意思疎通不足でその中間にポテンと落ちたテキサスヒット。
追い込んでからの30球中、じつに63.3%をストレートが占めた。
サインを出した嶋が、それだけ打者に有効だったと判断したからこその割合だ。

今、岸に求めたいのは、無理してオーバーワークにならないこと。
このことだけである。
これは身体的にはもちろん、精神的にもである。
昨年の今江の轍を踏まぬよう、マウンド上でみせるポーカーフェイスさながら、調整も今までどおりを貫いてほしい。


明暗分かれた小山と濱矢




「オープン戦残り4試合、楽天・与田投手コーチが開幕までに絶対に試したい『投のチェック項目』」で触れたように、今年は、森原康平、菅野秀、高梨雄平の新人トリオに加えて、新戦力の小山雄輝、岩隈塾の塾生で4年目を迎える濱矢廣大、この5人にかかる期待感が大きくなっている。

今日は後半6回以降、森原を除く4人が1イニングずつを投げた。
なかでも、注目したマウンドは小山と濱矢だ。


■濱矢廣大 2017年 対外戦 投手成績


■小山雄輝 2017年 対外戦 投手成績
20170323DATA04.jpg


前掲ブログでも書いたとおり、実は今季の楽天、ここまでリリーフ陣の連投チェックを実施してこなかった。
しかし本戦でようやく、小山と濱矢に連投チェックが課され、連日の登板を経験した。

8回を任された濱矢は、1安打1四球で1死2,1塁のピンチを招きながらも、自慢のファストボールで畠山、荒木の右打者両名を球威押し、差し込ませての連続フライアウトに打ち取った。
これで対外戦成績は12試合12回無失点、防御率0.00で開幕前の実戦を終える可能性も出てきた。

一方、7回に登板した小山は2点を失った。

先頭・荒木に対し、初球、2球と大きくストライクゾーンからはずれ、1つストライクを取った後の2-1からの4球目だった。
ストライクを取りにいった真中速球を完璧に振り切られての左越えソロを被弾。
この後、2本のヒットを立て続けに打ち返され今季初の3連打を浴び、無死3,1塁での三併打間に3塁走者の生還を許した。

連投チェックの両者明暗分かれる結果にはなったが、開幕前に連投の場数を踏むことができたことを良しとしたい。
この経験をシーズンに生かしてほしい。

さて、開幕まで残り8日になりました!

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