豊浦彰太郎氏にモノ申す。WBCタイブレークの11回表、犠打から入った小久保監督の判断は正しかったその理由。

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「野球の構造」を考える




こんにちは。@eagleshibakawaです。

信州上田在住。郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、鷲ファンきってのデータ好きです。
「長野で楽天を応援してるんです」と言うと、「聖澤諒選手がきっかけなんですね?」とよく思われるんですけど、そうではなくて、かくかくしかじかの理由から楽天ファンやってます。

それはさておき、ぼく、常々、野球の構造をなるべく正しく理解しようと心掛けています。
実際、それができているか?は冷や汗もの(笑)
まだまだ発展途上だと自覚しています。
現状では至らないところも多々だと思っています。
みなさんが「え?それ知らないの?」と思うこと、多いと思います。
それでも、志はそうでありたい。


オランダ戦の延長11回無死2,1塁、バント作戦は妥当か否か?




たとえば、無死2,1塁。
バッターボックスに向かうのは、今年23歳を迎える新進のバットマンでした。
昨年は打率.325、29本塁打、95打点の好成績。
リーグ屈指の成績を残した右打者が無死2,1塁でアット・バットを迎えたシーンでの野球の構造を考えてみましょう。

ピン!と来た方もいるかもですが、最近、実際そういうシチュエーションがありましたよね。
そうです、WBC2次ラウンドでのオランダ戦、タイブレークに突入した延長11回表でした。
無死2,1塁で鈴木誠也選手が打席に入り、初球でしっかり送りバントを決め、直後に中田翔選手のバットから決勝の2点タイムリーが生まれました。

鈴木選手のバントが、中田翔選手の闘志をさらに奮い立たせ、決勝打を呼び込んだともいえるシーン。
ふだんチームでは犠打をするタイプではない選手です。
それでも、確実に決めてきたところは、細かい野球を標榜し、小技の練習も人知れず積んでいるであろう広島出身の選手ならでは!と個人的に感じました。

ところが、この鈴木選手の送りバントに対し、疑義を挟むライターさんもいるんですよね。
Yahoo個人で書いている豊浦彰太郎さんです。
下記の記事でした。


◎WBC タイブレークの11回表、犠打から入った小久保監督の判断は結果オーライだが正しかったのか?(Yahooニュース個人 豊浦彰太郎)


これ、何度読んでも、理解できないんです。
なら、豊浦氏は打たせていけばよかったと言うのか?
もし打たせていくなら、鈴木選手に代打を送るべきでした。

今大会、直前の強化試合から、鈴木選手は明らかにスランプでした。
2月28日CPBL選抜戦では発熱の体調不良を患っていたこともありました。
オランダ戦の直前データで、その成績は22打席、18打数3安打、1内野安打、1本塁打、3三振、4四球、打率.167でした。
実際にその詳細を確認してみましょう。


■オランダ戦の前までの鈴木選手の打撃成績


鈴木選手はスランプだった




昨年の鈴木選手は若さ溢れるパワフルな打撃で、数多くの打球を外野に打ち返すことで、長打63本を含む神ってる成績を作り上げてきました。
しかし、今大会は打球の53.3%が内野止まり。
外野に到達した43.7%の打球の中でも、安打はわずかに2本です。

ですから、あの延長11回無死2,1塁の場面、もし強攻作戦だったら、不振の鈴木選手はゴロを転がして凡退するケースもありえた。
打ち上げてイージーフライに倒れ、走者進まずアウトカウントだけ増える事態も、かなりの確率で考えられたんです。

ここで、無死または1死で走者2,1塁、右打者がゴロを打ったとき、その結果は統計学的にどうなっているのでしょうか?
確認してみましょう。

過去2年間の楽天戦両軍データをもとに集計してみました。
(本当なら2012年からの5年分を集計すべきですが、スミマセン、ずくがありませんでした)
下記の円グラフをご参照下さい。


20170318DATA01.jpg

右打者のほうが併殺リスクが高くなる事実




ヒットになる確率25%。
併殺打や凡打に倒れてしまうケース合計62%。
進塁打はわずか8%なんですよね。

(※ここで言う進塁打は2,1塁を3,2塁にするゴロを指します。2塁封殺の打者走者1塁生き残り、3,1塁になったケースは凡打としてカウントしています)

参考までに下記に左打者のそれを掲載します。
左打者と比較すると、安打の割合はほぼ変わりません。
しかし、右打者は併殺打に倒れるケースが大変多く、進塁打の割合も少ないです。


20170318DATA02.jpg

超・難作業と言える2,1塁を3,2塁にする右打者進塁打




この大きな理由は、1塁ベースとの距離でしょう。
1塁ベースに近い左打者のほうが、併殺崩れの1塁生き残りを勝ち取るケースが多いと推測できます。
また、右打者でも左打者でも、ゴロの多くは引っ張り方向に飛ぶと言われています。
(右打者なら三遊間方向、左打者なら一二塁間方向)

2,1塁での守備陣形、処理したときの野手の身体の向き等を考えると、右打者が引っ張りでゴロを三遊間方向に打ち返すときのほうが、左打者が引っ張って一二塁間方向にゴロ打ち返したときよりも、併殺の可能性が高まりますよね。
セカンド右のゴロでゲッツーを取りたいとき、二塁手は身体を反転させて2塁送球しなければなりませんから、そのぶん時間のロスが生まれますから。

・・・ということを考えると、話をオランダ戦の延長11回に戻してあの場面、鈴木選手に打たせていった場合、最低限の進塁打を打つことすら難しかったと思うのです。

それに、得点期待値では無死2,1塁(1.417)から1死3,2塁(1.335)と若干下がるものの、得点確率では無死2,1塁(60.4%)から1死3,2塁(65.2%)と上昇するんです。

ですから、あの場面、ぼくは小久保監督の指示どおり、送りバント作戦がベターだったと思います。


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