「球界の盟主」から「セ界の姥捨て山」へ。 激ヤバ補強の高橋巨人が3年連続V逸する激ヤバな理由 《2017年プロ野球セリーグ順位予想》

スポンサーリンク




2017年のセリーグ優勝はどこになる?





こんにちは。@eagleshibakawaです。

ブログやnote有料メルマガの運営と並行して、精力的に「週刊野球太郎」「ベースボールチャンネル」など野球専門メディアにも寄稿する、楽天ファンきってのデータマンです。

今回は、2017年プロ野球、セリーグ順位予想について考えてみたいと思います。

その前に、読者のみなさんに御礼になります。
1月4日のブログ記事『落日のソフトバンクホークス。「老い」との全面戦争突入へ 《2017年プロ野球パリーグ順位予想》』は、大きな反響をいただきました。





Twitterではリツイートが100に迫るほどの多くの拡散をいただきました。
facebookでも、7,000人以上が参加する人気コミュニティ「プロ野球談話部屋」に取り上げられるなど、予想以上に数多くのみなさんに読まれたようです。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。m(_ _)m


今回は、これと同じ手法で、セリーグはどうなっているのか?を取り上げてみたいと思います。

で、結論を先に言いますが、巨人、ヤバいですよね。


激ヤバな巨人の高齢化率





確かに、ストーブリーグの補強は、ヤバすぎでした。

2年連続V逸、2017年は高橋由伸監督の就任2年目です。
球界の盟主の覇権奪回は、読売グループの至上命題なのでしょう。

FA市場で陽岱鋼選手、森福允彦投手、山口俊投手を獲得。
海外からは、楽天の2013年日本一に貢献したケイシー・マギー選手と契約合意。
160km超えを繰り出すアルキメデス・カミネロ投手の入団もこぎつけるなど、他球団ファン真っ青の大型補強になりました。

しかしですね。ぼくが「ヤバい」と言うのは、空前絶後の大型補強のことではないんです。

ヤバいのは、巨人の高齢化率なんです。

「セ界の姥捨て山」なんじゃないか?!と思うほど、ヤバいんです。

それをこれから説明していきますが、まずは下記のグラフをご覧ください。


ブログ村投票のお願い
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村


パリーグと比べて、ベテランが頑張りすぎたセリーグ





上のグラフは、2016年セリーグ全選手の打撃成績を、以下に示した6つの年齢別に整理し、そのOPSを算出したものになります。


  • 19歳以下

  • 20~24歳

  • 25~29歳

  • 30~34歳

  • 35~39歳

  • 40歳以上



パリーグのグラフと見比べてみると、違いが出ていますね。
昨年のパリーグでは、25-29歳でOPSが頂点を迎え、30歳以降は右肩下がりでした。

一方、昨年のセリーグでは、20-24歳でOPSが.709を記録し、25-29歳、30-34歳と減り続けるのですが、35-39歳で盛り返して最高値.730を記録しているんです。

しかし、ぼくはこれ、一過性の傾向だと思うんですよね。


■2016年 セリーグ 350打席以上を記録した35-39歳の打者7人



というのは、上の表を見てください。
昨年、35-39歳の年齢帯で350打席以上を記録した7人のOPSと、前年のOPSを表にまとめてみました。
この7人、35-39歳の全打席の61%を占めていました。
その結果は、あまりにも出来すぎ。
阪神・鳥谷敬選手を除き、そろいもそろって、素晴らしい成績でした。

これをもって、2017年も彼らに同様の活躍を期待できると考えるのは、早計ですよね。

昔前と比べて、トレーニングメソッドや栄養学、スポーツ医学も格段に発達し、それら領域を自ら学ぼうとするプロ野球選手も増えたと思います。イチロー選手、元中日の山本昌投手に代表されるように、40歳を超えても第一線で素晴らしいパフォーマンスをみせる選手も増えました。


大切にしたい「人間は常に劣化と戦っている」という価値観





しかし、実際は、40歳を超えてもパフォーマンスを維持できる選手はごく一握りです。

Baseball Labさんの2015年12月17日付の記事「平均8.9年。プロ野球選手のタイム・リミット」にもあるように、今なお、28歳~33歳で現役生活を終える選手が多いのが、現実です。

それは、やはり、30歳を超えると目に見えて身体機能が衰え、パフォーマンスも低下し、怪我のリスクも高まることが大きいのだと思います。

名著『マネーボール』にも、選手が1つ歳を重ねることは、すなわち罪だという趣旨の一節が出てきました。
2015年12月に開催された「SAJ2015 スポーツアナリティクスジャパン2015」で「日米野球界に見るデータ活用の思想と実践」というテーマで講演された山本一郎氏も、「常に人間は劣化と戦っているというのが、我々の観点からすれば大事な世界観」と述べていました。

また、上記グラフも、20代と30代以上という括りでみれば、パリーグと同様の傾向でした。
つまり、20代のほうがOPSが高く、30代以降は下がる傾向にありました。

(実際、29歳以下は.701、30歳以上は.694でした。パリーグと比べてセリーグのほうが多くのベテランが活躍できているのは、神宮や東京ドーム、横浜スタジアムなど打者有利の球場が多いこと。巨人、ヤクルト、DeNAと在京球団が多く、パと比べて移動距離が短いこと、パよりもセの投手のストレート平均球速が1.5km遅いことなども、大きいのでしょう)


あまりにも異常すぎる巨人の現状





ということをふまえると、巨人の激ヤバ、鬼ヤバが、よくわかるんですよ。

下記グラフをご覧ください。




こちらは、タイトルのとおり、2016年のセリーグ各球団総打席数を、「29歳以下」「30歳以上」に分け、その割合を示した棒グラフです。

見てくださいよ!
巨人が30歳以上選手に割いた打席割合を!

全体の59%、5356打席中3154打席が、1軍実績はあれど、将来性に乏しい30歳以上選手に投下されていたのです。
この59%という割合は、奇しくも、最大11.5ゲーム差をひっくり返され「世紀のV逸」を喫したソフトバンクと同じ数字でした。


成長の伸びしろがたっぷり残されている広島とDeNA





昨年ともに躍進した広島とDeNAをみてみましょう。

30歳以上選手に多くの打席を割いていません。
1軍実績は発展途上も、豊かなポテンシャルを持つ29歳以下選手に、広島は全体の63%を、DeNAは70%を割いています。

広島は、コアメンバーの田中広輔選手が今年28歳、菊池涼介選手は今年27歳、丸佳浩選手は今年28歳。
センターラインを占める鯉のメインエンジン「タナキクマル」が全員29歳以下という点が、心強い要素だと思います。
さらに、その下には今年23歳の鈴木誠也選手という次世代スーパースターも出てきました。

DeNAも、4番・筒香嘉智選手を始め、20代選手が多いのが特徴的。
前任の中畑政権下で血の入れ替え、世代交代が進み、TBSが親会社だった頃の淀んだ体質を、新陳代謝を促すことで刷新しました。
年齢別のチーム構成比でいえば、理想に近いかたちにあると思います。

一方、巨人はどうか?


■2016年 100打席以上を記録した巨人の打者12人の一覧
20170108DATA05.jpg


2016年、巨人で100打席以上バッターボックスに立った打者は12人を数えました。
その中、30歳以上選手は、表の黄色網掛けのとおり、じつに7人と多くを占めていたのです。

今年は、さらにここに陽岱鋼選手(30歳)、ケイシー・マギー(35歳)が加わるのですから、まさに「セ界の姥捨て山」でしょう。

「セ界の姥捨て山」ならぬ、球界の盟主が2年連続でV逸を喫した最大要因は、得点力にあります。
下記表をご覧ください。


■2013年以降 巨人の得失点
20170108DATA06.jpg


2013年、2014年には600点に迫る得点を挙げていたのが、2015年以降、大きく落ち込みました。
2015年は、投手陣の頑張りなどで443失点でした。
2013年以降の4年間で最少失点にとどめたのですが、打線があまりにも打てなさすぎて、2位に終わってしまいました。
打線が例年どおりの機能をみせていれば、優勝はヤクルトではなく、巨人だったでしょう。

なぜ得点力が大幅に落ち込んでしまったのか?
これは、次のグラフがズバリ教えてくれます。


20170108DATA04.jpg

セ界の姥捨て山か!





2013年以降の、巨人の年齢別打席割合です。
「29歳以下」「30-34歳「35歳以上」の3つに分けてみました。
各年度の棒の左側に、得点を入れました。

ご覧いただいているとおり、
2015年以降、全打席に占める35歳以上割合が、急増しました。
その割合は2年連続で30%超え。

まさに超高齢化なのです。

ベテランになればなるほど、体力の回復も遅くなり、怪我のリスクも高まります。
怪我を恐れて無理をしないケースも増えるでしょうし、そもそも俊敏性がなくなってきますから、盗塁やベースランニングも、あまり期待できません。(もちろん、鈴木尚広選手のような例外はありますよ)

監督も、ベテランのコンディションに気を使いながらの起用になります。
1軍で積み上げてきた実績がありますから、下手なタクトを振ってヘソを曲げられるでもしたら厄介です。

もちろん、メリットもあるのでしょうが、相応にデメリットも大きいのです。
高橋由伸監督は2017年も苦労するんだろうなあと思うのです。

10年間で6度のリーグ優勝を飾った第二次原政権の遺産が、いよいよ完全に尽きかけようとしています。
少なくとも、ぼくにはそう見えます。

功労者の加齢が進み、彼らに取って変わる20代の新戦力の台頭も、ほとんどない。
特に野手でいえば、ポッと出の短期の活躍はあっても、定着することがないのが昨今の巨人だと思います。


昨今、東京都内の高齢化が激ヤバ、そんなニュースをよく耳にするようになりました。
高度経済成長時、都内各地に分譲されたマンションや団地。
日本の経済を支えた働き手に夢のマイホームを提供したそれらニュータウンの高齢化率が今や・・・という悲惨な状況なのだそうです。

ぼくには、巨人の置かれた現状が、そんな寂しい日本の現状そっくりに思えてなりません。

3年連続V逸となれば2006年以来のことになりますが、球界の盟主は、これからどこからどこへ漂流するのでしょう...

というわけで、現時点でのぼくのセリーグ順位予想は、


  1. 広島東京カープ

  2. 横浜DeNAベイスターズ (←期待感ガッチリ込み込み 笑)

  3. 読売巨人軍



とさせていただきます。

【終】


ブログ村投票のお願い
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村




《メルマガの御案内》
もっと楽天を「深堀り」しよう!
あなたが気づいていない
イーグルスの新たな魅力と現在地
数字やデータでご紹介します!




こんな読者さんにオススメ!

  • 数字を肴にプロ野球を楽しみたい楽天ファン

  • 自身でもデータ分析をしてみたいけど、日々多忙でなかなかできない「もどかしさ」を抱える鷲ファン

  • 最近、数字で見るプロ野球の面白さに気づいたイーグルスファン

  • 主観オンリーではなく、定量的な事実にもとづいた論評を読みたい東北楽天ファン


現在、オフだからこそ楽天を熱く語り尽くす!の趣旨の下、月十数本を配信してます。

まぐまぐ《スポーツ・アウトドア》有料メルマガ読者数ランキングでは10月4日現在、「中村紀洋の野球マガジン」を上回る読者数です。さあ、あなたも、読者登録をしよう!

新規読者登録サービスとして、登録初月はその当該月に配信したコンテンツを全て無料で楽しむことができます。

まぐまぐからのご登録はコチラをクリック。

なお、メルマガは銀行振込でも対応しております。まずはメルアドなどのご連絡先を明記の上、本稿のコメント欄にて鍵付きメッセージでお問合せ下さい。

以上、一連の詳しい御案内はコチラに書きました。



関連記事


東北を熱狂に巻き込む楽天の新星は誰だ?! 2017年楽天イーグルス期待の若手選手まとめ
落日のソフトバンクホークス。「老い」との全面戦争突入へ 《2017年プロ野球パリーグ順位予想》
まだ連投で消耗してるの? 悲願の3位に導いたハマのラミレス采配。じつは酷使すぎるブルペン起用だった件
侍ジャパンに欠かせない、ソフトバンク中村晃の優秀すぎる戦歴と10年に1度級の快記録


Amazon、楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベーションになります




《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。

ブログパーツ
レンタルCGI



関連記事
スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
ページビューではなく、ユニークアクセスでの集計です。
プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
ブログ村
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
今月の人気ページランキング
当ブログのアクセス数が多い記事はこちらです(各月1日~末日で集計中)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
104位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
26位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}