【試合評】 足立との息も抜群。美馬1年目を彷彿とさせる速球押しで7勝到達~2016年7月29日○楽天イーグルス9-0ロッテ

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息詰まる投手戦を経て、終盤イヌワシ打線火を噴く

楽天・美馬vsロッテ・石川の東京ガス対決。1週間前の再戦になったマッチアップは、美馬が6回14安打9失点と大炎上した前回から一転、息詰まる投手戦になった。

両者全く譲らず、スコアボードはピクリともせず、終盤7回終了まで0-0。7回終了時まで両軍ゼロだったのは、釜田と武田による初のマッチアップになった3月27日ソフトバンク戦(●E0-7H)、則本と菊池がハイレベルな投げ合いを見せた5月12日西武戦(○E4-0L)に続く今季3度目。

両軍スコアリングポジションに走者を進めたが、両投手の闘志に粉砕され、あと1本が出ずに試合は膠着状態に入っていた。

ゲームが動いたのは両先発が仕事を終えた終盤だった。

楽天が8回に2点を先制すると、翌9回には一挙7得点。7得点は今季1イニングで叩き入れた最大得点で、終わってみれば9-0の快勝を飾っている。

8回表、ロッテは本調子ではなかった石川を僅か87球でお役御免にし、この回から二番手・益田にスイッチ。楽天はこの継投の代わりばなを1死後の4連打で2点を叩き入れた。

8番・足立の当たりは益田の頭上を越えていくボテボテのバウンドゴロ。これをフォローした二塁手ナバーロが手につかず、セカンド内野安打になる。

1死1塁で9番・三好。梨田監督は3回無死2塁でバント失敗していた若鷲に、この場面でも送りバントを指示。しかし、2球で追い込まれてしまった。やむなくバスターに切り替えた作戦が結果的には奏功。叩きつけたハイバウンドがサード頭上を越え、遊撃・鈴木が追いつくだけの遊安になり、チャンスを広げる。そう言えば、昨年チームでバスター安打を決めた唯一の打者が三好だったことを思い出す。

1死2,1塁になり、1番・島内。本戦ここまで石川の前に3打席凡退していた背番号35が、148kmを仕留めて三遊間を射抜く左安。これで島内の145~149kmの通算速球打率はこれで68打数20安打の.294になる。やはり、この人、スピードボールに強いのだ。

(下記に続く)

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(右)、2番・聖澤(中)、3番・ウィーラー(指)、4番・アマダー(一)、5番・今江(三)、6番・ペゲーロ(左)、7番・後藤(二)、8番・足立(捕)、9番・三好(遊)、先発・美馬(右投)

ロッテ=1番・岡田(中)、2番・荻野貴(右)、3番・角中(左)、4番・デスパイネ(指)、5番・鈴木(遊)、6番・ナバーロ(二)、7番・根元(一)、8番・田村(捕)、9番・中村(三)、先発・石川(右投)

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好調さを伺わせた聖澤諒の先制決勝2点打

そして決めたのは、後半戦2試合目のスタメン起用になった背番号23だった。

石川の前に7回散発5安打に封じられた中、唯一のマルチ安打をマークしていた聖澤は、初球、2球とインコースを147kmの速球で突かれて1-1。勝負の3球目も内角に150kmを投じられたが、これを振り切り、中前へ運んだ。この今季6度目の猛打賞を決めるシングルヒットが、走者2人を間一髪クロスプレーの末、ホームに迎え入れる先制決勝の2点タイムリーになった。(楽2-0ロ)

昨年の聖澤と言えば、パリーグで右投手からインハイを最も多い割合で攻められた左打者だった。早いカウントで内角を攻められた時の成績がOPS.308、打率.113とすこぶる振るわず、胸元を突かれたとき、大袈裟にのけぞり、打席のまわりをウサギのようにピョンピョン跳ねる仕草が本当に多かったのだが、今季はそのような光景が少なくなった。この仕草1つ取っても、昨年と比べて今季は決定的に調子が良いことが推測できるのだ。

翌9回は怒涛の猛攻になった。打者11人を送り込み、3四球2死球を絡めての3長短打。

アタマから登板した三番手・松永がストライク入らず3四死球で無死満塁になると、途中出場していた藤田が満塁男の看板に相応しく、楽天移籍後の満塁打率を限りなく4割に近づけるタイムリーを打ち返して松永KO。

慌てて火消しに出てきた四番手・東條から8番・足立がプロ初の猛打賞を決める右前タイムリーを放つと、9番・三好が球を選別して押し出し四球。その後も攻撃は続き、聖澤犠飛に途中出場した銀次の走者一掃となる右中間二塁打が飛び出し、大量7得点とした。(楽9-0オ)

これでチーム成績は4位、89試合37勝50敗2分の勝率.425になった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと22.0、2位・日本ハムと17.0、3位・ロッテは前カードから3連敗になり11.0、この数日で2.5ゲーム差を縮めた。5位・西武とは2.0、6位・オリックスが後半戦好調で2.5に迫っている。

各種戦績は、7月8勝10敗、後半戦3勝5敗、ロッテ戦5勝9敗、ビジター16勝27敗1分になっている。


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味方打線、本調子ではない石川を捉えきれず

《石川歩の投手成績》

7回、打者24人、球数87、被安打5、被本塁打0、奪三振6、与四球0、失点0、自責点0、

リーグ2位の防御率1.81、今季の楽天戦では通算23回で同0.78、3戦2勝と、強敵の石川。降板後のコメントで本調子ではなかったことを明らかにしていたが、それは速球の平均球速が今季楽天戦の中で最も低かったことでも推測できる。

◎石川歩 今季楽天戦での速球平均球速
3月29日 142.5km
5月3日 145.7km
7月22日 140.7km
本戦 140.3km

しかし、楽天はそんな石川の速球を13打数2安打と打ち崩せなかった。所々シュート回転し、右打者の外角狙いがインハイに抜けるケースも目立ったが、確かに球速は出ていなかったものの、球威はあったのでは?と思うのだ。

というのは、後半戦打率.333と好調のウィーラーが1回の第1打席、真っ直ぐで追い込まれ、最後も高め釣り球真っ直ぐに空三振に倒れたこと。6回1死1塁でも甘い速球を2度打ち損じて併殺打に倒れたことでも、うかがえた。

私は試合前、長打がカギになるのでは?という見立てをしていた。というのは、今季、楽天打線は石川から14本の安打を放っているが、そのうち長打は7月22日に完封勝利阻止の今江ソロ弾この1本だけだった。一方、美馬は今季ここまでの15先発、毎回長打を浴びており、長打ゼロで終えた試合がなかった。楽天打線がいかに石川から長打を打つのか? 美馬がどのようにして長打を防ぐのか?と見ていたのだ。

その意味で、3回の先頭・足立が甘く入った初球変化球を仕留めた左翼線二塁打は貴重な一撃だった。無死2塁としたこの好機を活かしたかったが、後続の三好が三バゴで3塁タッチアウト。1死1塁で島内もゲッツー。ここで拙攻で逸機したことで、本調子ではない石川に7回無失点を許したのだろう。

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美馬、今季初の長打ゼロ。ゴロ率8割に迫る!!

《美馬学の投手成績》

7回、打者25人、球数89、被安打3、被本塁打0、奪三振4、与死球2、失点0、自責点0。防御率4.03、7勝4敗。

一方、美馬は今季初の長打ゼロ試合を記録した。ちなみに昨年は4試合で記録していたが、今季はここまで必ず長打を浴びていただけに、見事なゴロアウトピッチングになった。美馬の頑張りが8回の先制2得点を呼び込んだのは明らかだった。

足立のリードも冴えた。序盤2回1死ナバーロの3球目、合計19球目まで速球とカーブというシンプルながらも相手打線に十分緩急を意識させるには十分の組み立てで立ち上がると、その後はスライダーや要所でのフォークを交えたが、終盤までストレートやシュートなどの力強い速球を主体にロッテ打線を封じた。

150km超えは合計8球で計測。最速は151kmをマークした。美馬が151km以上を投じたのは、2012年5月20日甲子園の阪神戦、その7回新井貴浩の3球目にマークした152km以来、実に4年2ヵ月ぶりの快挙になっている。

そのストレートは終盤まで球速が落ちなかった。序盤2イニングの平均が148.7kmで5回以降3イニングの平均も146.9kmだった。今季の美馬のストレートは被打率.337、空振り率3.4%と例年同様、打たれやすい球だったが、本戦ではまるで別人。46球を投げ込み、空振りを5個奪い、11打数1安打。天敵デスパイネにもシュートを含めた速球で3打席凡退させるなど、まるで肘を痛める前のルーキーイヤーのリリーフ登板時を彷彿とさせるものだった。

ヒーローインタビューで本人も明かしたように、崖っぷちの中、火事場の馬鹿力の闘志が白球に乗り移ったのだろう。また、左翼から一塁方向に風速6mだった打者にとっては逆風も、一発リスクは少なくなるという意味で、美馬の背中を後押したかもしれない。

その他、球種割合で言えば、今季ここまで29.4%で投げてきた130km台のスライダーの割合が本戦では15.7%と約半減したことだ。これは前回22日のロッテ戦でスライダーが13打数6安打と滅多打ちに遭ったことを踏まえての配球変更だろう。バッテリーでしっかり前回の反省点を踏まえて対策を練ってきたことを感じさせるものだった。

ハイライトは5回裏だったか。1死後、7番・根元に粘られた挙句、追い込んでから投じた少々高めの変化球をしぶとく右前に運ばれた。その後、二盗を決められ1死2塁、打席は8番・田村を迎えたシーンだ。

目下打撃好調。今季、美馬との対戦成績でも9打数5安打、3二塁打、2三振、2犠打と美馬キラーだった。その田村を1打席目と同様に速球で三邪飛に仕留めた後、美馬がよく好調時に見せるマウンド上での飛び跳ねる仕草が目撃されている。

まるでトランポリンに乗って軽く跳ねているかのようなジャンプを1度2度繰り返した後、股関節をほぐすストレッチをした後、再びマウンドに登り、9番・中村を落差あるフォークで空三振にねじ伏せた。

6回無死1塁、2番・荻野貴が一塁手アマダーを標的にしたプッシュ気味のセーフティバント攻撃。この奇襲攻撃を処理したフットワークも素晴らしかった。

これでQVCマリンフィールドでは昨年6月20日の4回を起点に18.2イニング連続無失点。2012年に挙げた自己最多8勝まで残り1。岩隈、田中、永井、則本の他に達成者がいない年間二桁勝利まで残り3とした。【終】


▼QVCマリンフィールドでの通算防御率もこれで2.20、(救援含めた)11試合4勝1敗と相性の良い球場になっている



▼ゴロ凡打の割合が完封勝利試合と同様、大変多かった。ゴロ率は77.8%の高値。3回9番・中村の中飛まで全て打球はゴロだった
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▼本戦のスライダー割合は今季試合別で最少。私は美馬はスライダー投手だと思っているので、この大胆な配球変更には驚かされたし、その決断を美馬が前向きに受け入れているように思えた。というのは、足立と組んで首を振らなかった試合は本戦が初では?(首を振っていたかもしれないが、私が確認する限り、1度もなかったと思う)
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