ストライクゾーン真中でも、打者がヒットにできるのは100球中15球程度だという野球の構造の話

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野球の構造を理解すること

こんにちは。故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、信州上田で楽天イーグルスを応援し定点観測する@eagleshibakawaです。

ところで、皆さん、下記のゾーン打率をご覧下さい。



よくこういうゾーン打率を見かけますよね。

これを見て、ああ、この打者は内角全般は苦手としているんだ。得意とするホットゾーンは真中、真中低め、外角中段なんだなあ。特に真中は打率.500だから、甘い失投は逃さず捉えているんだろうなあと感じると思います。

ところで、私は前々から感じていたのですが、はたしてこのゾーン打率はその打者の「真の得意、不得意」を表しているのでしょうか?

もちろん、内角が苦手で、真中、真中低め、外角中段が得意ということは事実だと思います。しかし、打率.500を記録する真中であっても、打者は全てが全てをヒットにできるわけではないんですよね。

甘い球をヒットにする前に必要な様々な手続き

打者が真中に来た失投をヒットにするには、そこにたどり着くまで様々な手順を踏まなければなりません。

真中に投げ込まれた球に対して、打者が見逃すのか、スイングしていくのかの選択をする。

その次にスイングした場合、それが空振りなのか、ファウルなのか、インプレー打球なのかの三択になるわけです。

その三択を潜り抜けてインプレー打球になった場合、その打球が安打なのか凡打なのかのハードルを乗り越えなければなりません。

相手守備網を潜り抜けてHのランプがついたとき、初めてヒットが記録されるのです。

真中打率.500とは、インプレー打球、打数に対する.500であり、真中に投げ込まれた球数に対しての.500ではないということです。

こういう野球の構造を理解することって、大事ですよね。言われたら当たり前のことですが、言われないとなかなか普段考えることのないことって大切だと思うのです。

そこで下記のデータです。


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■2013年以降 楽天戦での両軍打者の真中アプローチ
※2016年は7月18日終了時データ


真中の球でもヒットになるのは15%程度

こちらは、2013年以降の直近4年間の楽天戦で、楽天と対戦相手の打撃データをまとめたものです。

打者が最もヒットにしやすいゾーン、ストライクゾーン真中への打撃アプローチ結果になります。

真中に投げ込まれた球に対して、見逃しストライク、空振り、ファウル、安打が各々どのくらいの割合を占めたかを調べてみました。

直近4年間の両軍合計平均値では、真中の球であっても14.4%しかヒットになっていない事実が判明しました。真中に100球投げ込まれたら、打者はそのうち15球しかヒットに仕留めることができていないんですよ。

一方、見逃しストライクは26.8%、ファウルも28.9%とヒットの割合と比べると断然多くなっています。さすがに真中ですから空振り頻度は少ないですね。真中に投げ込まれても、打者は約4球に1球は手を出さずに見逃していることになります。

年度別の数値も出してみましたが、数値が目立って大きく変動するケースはないことが分かります。

これは直近4年の楽天戦データだけであり、他球団のものは入っていないのですが、それでも恐らくNPB平均値もこのくらいなのでは?と想像することができます。

最後に楽天の打者別データを掲載します。


■2016年 楽天主要打者の真中打撃アプローチ
20160720DATA03.jpg

言うは易しの打撃コーチのテンプレ談話

右端の打率は真中のゾーン打率を明記しました。

試合中に打撃コーチの談話が届けられることがあります。
「甘い球を見逃さず、一振りで仕留めて欲しい」という談話を私達は耳タコ状態で良く聞きますよね。

でも、ここまで御紹介した結果をみると、なかなかそれが困難であること、お分かり頂けたかと思います。

試合前、打撃投手相手のフリー打撃なら、投げ込まれた真中の球の十中八九をヒット性にすることも可能でしょう。

しかし、実戦では大半の場合、打者は相手バッテリーとの駆け引きの中でアプローチを決め、バットを振っているわけです。相手の配球、味方ベンチの作戦上などで、この文脈の場合ではホットゾーンでも見逃さざるをえない場合というケースも出てきます。チャンスが力みにつながり、甘い球でも打ち損じる場面なども出てきます。対戦相手もプロです。相手バッテリーは甘い球を直前の配球で「隠す」リードをしてきます。

...ということを考えると、打撃コーチがテンプレのように繰り返す『甘い球を逃さず一振りで仕留める』ことって、簡単なようで実は相応に難しい作業であることが分かるんですよね。

NPBの風土で育った僕ら野球好きは、真中に投げてはいけないという、ある種の強迫観念があります。

しかし、MLBを見ていると、向こうのピッチャーは少々甘くなっても積極的にストライクゾーンの枠内に投げ込んでくる。それは、ゾーン打率.500だろうが、投げ込まれた球数に対してのヒットになる割合よりも、ストライクカウントや凡打を取ることのできる割合のほうが多いことを経験上知っているのだと思います。

ということで、今回は野球の構造を理解する話でした。【終】


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