【試合評】 総力戦・消耗戦になった西武3連戦。両軍痛み分けの1勝1敗1分に~2016年4月24日●楽天イーグルス6-7西武

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ベースボールチャンネルで本日アップされました。茂木選手の懸命なプレー姿が心を打つという話を数字を通して語っています。


◎楽天・茂木、パ18年ぶり野手の新人王も。チームのアキレス腱だったポジションを埋めた男の際立つ能力 (2016/04/24)


3戦ともに総力戦の西武3連戦は両軍1勝1敗1分の痛み分けに

初戦が8-7で球団通算12度目のルーズヴェルトゲーム、2戦目がパリーグ今季最長時間を戦った延長12回での8-8引分け。そして今日の第3戦は6-7。今週末は両軍投手陣が派手に点を取られる敵地3連戦、1勝1敗1分でお互いに痛み分けという形で終わっている。

6回終了時でスコアは1-3。イーグルスが2点を追いかける展開で終盤を迎えていた。しかし、今日も打線が粘りをみせ、7回表に一挙5得点。試合をひっくり返すことに成功する。

イヌワシ打線は、回またぎで登板してきた西武三番手・C.C.リー、負傷降板した台湾人右腕の後を継いで投げた四番手・岡本洋、さらに火消しに入った4連投の五番手・武隈、この3人を攻め立てた。バッターボックスに送り込んだ打者は一巡の10人。4本の単打と3四球を絡めての逆転劇は、素晴らしいの一言だ。

両軍のスタメン

楽天=1番・聖澤(中)、2番・福田(右)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・松井稼(指)、6番・茂木(遊)、7番・島内(左)、8番・後藤(二)、9番・嶋(捕)、先発・釜田(右投)

西武=1番・秋山(中)、2番・渡辺直(三)、3番・栗山(指)、4番・メヒア(一)、5番・坂田(右)、6番・浅村(二)、7番・大崎(左)、8番・炭谷(捕)、9番・金子侑(遊)、先発・岸(右投)

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今季、先発出場した聖澤が生き生きしている

中でも聖澤だ。1死後、茂木が安打で出塁。続く7番・島内の打席時にC.C.リーが負傷降板。出てきた岡本洋はストライク入らず、島内(の記録はC.C.リー扱い)、後藤が連続で歩いて塁上全て埋まるチャンスを迎えていた。

ここで梨田監督は9番・嶋に変えて代打・枡田を告げる。今季、代打起用の8打席で4打数3安打、1三振、3四球、1死球。代打打率.750、同出塁率.875を誇る「左の切り札」だったが、ここは泳がされての空三振。結果球は真中に入る甘い球に見えたが、インコースに厳しく突かれた2球目が布石になったのか、バットが空を切った。

アウトカウントは1つ増えて2死満塁、ここで1番・聖澤に打席がまわる。

今シーズン初めて1番スタメン起用され、前の打席では右中間に二塁打を放っていた背番号23が、ここでは初球を捉えた。西武バッテリーが内角を狙った投球。これが制球つかずフラフラッと外角高め甘いゾーンに迷い込んだ142kmの失投。これを逆らわず左前へ流し打った。指揮官の代打作戦が不発に終わった直後、それをリカバーする打撃は価値大。走者2人が楽々生還、試合は振り出しに戻った。

聖澤というと、今季は打撃フォームに修正を加え、その形を固めきれずオープン戦は調子が上がらなかった。しかし、開幕してからスタメン起用されたゲームでは、下記表のとおり、コンスタントにヒットを放ってきた。

■聖澤諒 2016年 スタメン出場時の打撃成績


2日西武戦では今季初安打が決勝点を生み出すタイムリーでお立ち台へ。8日の日本ハム戦ではチャンス拡大の絶妙バント安打、17日ソフトバンク戦では3本のヒット全て得点に絡む当たりになり、20日オリックス戦では東明との10球勝負を制したスリーベースなど、スタメン出場した試合では本戦終了時、その打率は.383に上昇。OPSに至っては.931という高さだ。

梨田監督の上手い操縦術で、生き返った感がある。近年苦手にしてきた左投手との対戦が少なくなり、右投手との対決に専念できることで準備がしやすくなった要素も大きいのだろう。今日も右投手から3打数2安打と結果を出し、これで右投手打率は46打数15安打の.326になった。

試合はこの後、さらに2死満塁になり、火消しに出てきた武隈をイーグルスのクリーンアップが打ち砕いた。3番・銀次が走者2人をホームに呼び込む右安。同3,1塁で4番・ウィーラーも中前に打ち返し、リードを3点に広げた。(楽6-3西)

楽天にトドメを刺したメヒアの3打席連発

しかし、落とし穴はここにあった。

直後の7回裏のことだった。西武打線を6回まで散発5安打(と言っても2本はメヒアの一発)に抑えてきた先発・釜田が捕まった。先頭打者からの連打でピンチを招くと、1死3,2塁で3番・栗山のところで降板。梨田監督は左腕の濱矢をぶつけてこれからチームに降りかかろうとする災いを取り除こうとする。邪気を取り除く破魔矢といきたかったが、まさかのストレートのフォアボール。同満塁で打席は4番・メヒア。本戦2打席連発、現在リーグ二冠王を迎えたところで、三番手・福山を投入した。

嗚呼、ガッデム...

今日のサブちゃんは球が高めに浮いており、初球上ずった131kmスライダーをものの見事に一閃。打球は左中間スタンドに吸い込まれていく、逆転のグランドスラムになってしまった。(楽6-7西)

結局、チームは今季7度目の逆転負け。1点差試合成績を3勝5敗にしている。

西武先発はプロ初の中4日で登板した岸孝之だった。その岸が3回途中に負傷降板。スクランブルで登板した二番手・小石にゲームメイクされてしまったのが、幾つかある敗因の1つだろう。横角度のある球をテンポ良く投げ込んでくる変則左腕に対し、楽天の打者は立ち遅れていた。結局、3.2回で1失点と好投されてしまったのが、拙かった。

チームは23試合を消化し、10勝11敗2分で4位後退。ゲーム差は1位・ソフトバンクと3.0、2位・ロッテ、3位・西武と2.0、5位・日本ハムと0.5、6位・オリックスと1.5になった。

無駄に救援陣を使わずに済んで良かったと思いたい

終盤9回、1死から聖澤が安打出塁、攻撃の足掛かりを作ったが、後続が凡退した。下手に追いついていれば、延長戦の可能性もあった。もしそうなれば本戦含む直近6試合で実に5試合が延長戦になり、リリーフ投手の消耗はますます激しくなるという状況が予想された。

それだけに今日は救援陣の起用を2人に止めることができただけでも、御の字かもしれない。下記に直近6試合で起用されたリリーフ投手を書き出してみた。さすがにこれは尋常ならざる事態。3人目以降を駆り出さずに済んだと思いたい。

4/17ソフトバンク戦、5人(金刃、青山、福山、松井裕、戸村)
4/19オリックス戦、5人(青山、福山、金刃、松井裕、戸村)
4/20オリックス戦、6人(金刃、青山、横山、松井裕、福山、濱矢)
4/22西武戦、4人(金刃、青山、濱矢、松井裕)
4/23西武戦、7人(濱矢、横山、金刃、青山、福山、松井裕、戸村)
4/24西武戦、2人(濱矢、福山)

球が高かった福山博之

それにしても、ちょっとサブちゃんが心配だ。メヒアに浴びた満塁弾は今シーズン、福山が初めて許した長打になった。

やっぱり、走者有の場面で火消しに入る役どころを苦手としているのだろうか。前の投手が残した走者をどれだけ本塁に帰してしまったかを診るIR%という指標がある。これ、当ブログ調査だと2014年は51.6%、2015年は41.0%、今年はこれで60.0%になっている。

心配なのはメヒアへの結果球だけではなく、総じて球が髙かったこと。ゴロ率61.5%と楽天を代表するグラウンドボール投手でありながら、打者が打ち返した打球6本中、5本がフライだったこと。そのうち4本が外野飛球だったこと。さらにその2本が外野ウォーニングゾーン以遠を襲ったこと。(1本はレフトにまわった福田の好守でアウトにした)

福山、松井裕以外のリリーフ陣がピリッとしないことから、ヘルシーだったはずの福山まで過密労働に追われ、疲労度が溜まった状態だったと思う。幸いにも週明けは敵地ファイターズ2連戦で6連戦日程ではない。2連戦のどちらかで大勝ゲームを作るか、先発から直接松井裕へのゲームを作るか、とにかく、サブちゃんを休ませることができる環境を作って欲しい。

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釜田の投球を物足りないと思っているファンの皆様へ

6回1/3、打者29人、95球、被安打7、被本塁打2、奪三振2、与四球4、失点5、自責点5。

前の登板だったか、嶋が釜田のスタミナを心配しているというエピソードを実況アナが語っていたのを思い出している。

トミージョン手術明けで無理はできないこと。釜田の中にシーズン通して稼働できる体力が用意されているかは不透明なこと。嶋はそれらを考慮して、ちょうどこの辺でヘバリが来る時期だと言っていたというような内容だったかと思う。

確かに、開幕3登板目までは三者凡退投球も目立ったが、前回4/17ソフトバンク戦と本戦では毎回走者を背負う苦しい内容になっている。それでも、かろうじて相手の攻撃を防ぎ、試合を作ってきた。実際、本戦でも先頭打者に出塁され1死から得点圏に進出された1回と2回は要所を締めてゼロに抑えた。しかし、それも限界にきたところでのメヒアの2発だったのかもしれない。

本戦でもシュートをかけて見たり、ツーシームのような沈む球を投げて見たり、フォークで落としてみたり、135km台のカッターを投げてみたり(本戦では1年目などに多く投げていた120km台のスライダーは1球も投げなかったと思う)、あの手この手で打者の打ち損じを誘う投球を目指していた。

このような技巧派の投球に、ガッカリ感を覚えているファンも少なからずいるかもしれない。

1年目のときのような躍動感溢れる本格派のピッチングで打者を攻めて欲しいと願っている人達からみれば、確かに食い足りない。ルーキーイヤーのストレート平均球速142.9kmは当時リーグ6位のスピードを誇っていた。145km越えも当方計測291球を連発、最速は153kmだった。

しかし、本戦では145km超えは僅かに3球のみだ。スピンの効いた浮力のあるストレートを投げ込むことを諦め、打者の手元で球を動かすにはどうすればいいかだけを専ら考えているように見える。ゴーグル姿の釜田は一気に老け込んだように見える。うん、物足りない。

しかし、私は応援したいと思っている。

このスタイルこそが、想像を絶する辛くて厳しいトミージョン手術からのリハビリを経て1軍に戻って来た釜田が出した「現時点での答え」なのだ。

今後、プロの世界で長く投げていくには、昔のスタイルでは再び肘や肩やらを痛める危険があると判断したのかもしれない。昨年は球速は出てもストレートを痛打されるシーンが目立った。スピードばかりでは通用しないとも考え、今後のプランを色々考えたはずだ。その上で出した答えだと思う。

釜田のゴロ率は1年目の43.7%から、今季はこれで48.5%になった。本戦でも50.0%を記録。志向すべきピッチングは形になりつつある。試行錯誤しながら前進するのみだ。【終】

最後までお読み頂き、有難うございます。今季はこんな形の試合評を、メルマガ、noteで発表してます。詳しい御案内は下記を御参照下さい


http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-3038.html

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仙台ではKHBが中継していました。
仙台のスタジオで山崎武司さんが解説で、メヒアに3本目のHRを浴びた場面は「最悪押し出しでもいい、という気持ちで投げてほしかった。押し出しでもまだリードしていますから。」とコメント。
「バッテリーは試合後コーチからお説教ですね」とも。
首脳陣がどこまで指示していたか?伊志嶺が捕手として代わったばかりという面もある。

私は浜矢が栗山にストレートの四球を出したことが福山の準備不足のままの投球を招いたと思います。
三振に限らず内野ゴロか外野フライで1点取られてもアウトなら、メヒアを歩かせて左の坂田と勝負ができた。

浜矢は左打者に打たれている、と前日KHB解説の江尻・GG佐藤氏が述べていたのが耳の残った。
中継ぎには不向きでは?2軍で先発限定で使うのは?
23歳だし、これから鍛えてほしい。
左中継ぎが多いとされるTからトレードできないか?
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