【試合評】 10回表、魔の7失点。青山、石橋がV2打線に飲み込まれる~2016年3月27日●楽天イーグルス0-7ソフトバンク

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釜田vs武田、93年生まれライバル同士初の投げ合いが実現

まさかの1イニング7失点、あれよあれよの大量失点になった。

1勝1分で迎えた開幕カード第3戦。楽天・釜田佳直vsソフトバンク・武田翔太、自他共にライバルと認め合う93年組右腕の初のマッチアップになった。トミージョン手術からの完全復活を期す釜田の「決意」、昨年13勝6敗、WARはデルタ4.4、データスタジアム3.8を挙げ、侍ジャパンにも召集されるほどまで積み重ねてきた武田の「誇り」。

その両者の闘志が激突し、釜田は8回無失点。9回を松井裕が零封。武田は9回無失点。スコアボードは9回終わっても動かず、試合は開幕戦に続く今季2度目の延長戦に突入していた。

(下記に続く)

両軍のスタメン

ソフトバンク=1番・福田(左)、2番・本多(二)、3番・柳田(中)、4番・内川(一)、5番・カニザレス(指)、6番・松田(三)、7番・中村(右)、8番・今宮(遊)、9番・高谷(捕)、先発・武田(右投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・銀次(一)、3番・松井稼(中)、4番・ウィーラー(左)、5番・今江(三)、6番・茂木(遊)、7番・ゴームズ(指)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・釜田(右投)

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やったら、やり返された

10回表は二番手・青山。2年ぶりに登場曲を湘南乃風「覇王樹」に戻したベテラン右腕が連日の延長マウンドに登板した。

前日はピンチを招きながらも「局面打開のスライダー」で中村、長谷川を連続三振に仕留めたその青山が、今日はそのマネーピッチが機能せず、両者からリベンジされた。

先頭の7番・中村。追い込んでからのアウトロー誘い球を高い技量で左前へ流し打たれ、今宮送りバントで1死2塁。ここで代打・長谷川登場。スライダーが決まらず、3-1から歩かせてしまう。この後に進塁打を挟んで2死3,2塁、2番・本多の今季初安打を浴び、これが決勝の2点適時打になってしまった。

この後、青山は柳田四球を挟んで4番・内川にタイムリーを浴びて降板。

火消しに出た新人・石橋も突如眠りから覚めたV2打線に飲み込まれ、5番・カニザレス、6番・松田、代走で途中出場した7番・城所に3者連続のタイムリーという釣瓶打ちに遭い、4失点。

結局、この回は何が何だか分からないまま、7点を失った。

楽天が1イニングで7失点以上を奪われたケースは何時以来だったか?

調べてみた。昨年9月28日オリックス戦、10失点した魔の8回以来。当時の面々を確認すると、クルーズ、福山、武藤、西宮が派手に炎上して以来だ。

嶋の配球の意図を理解して欲しかった

話を少し戻そう。10回2死3,2塁、本多との対決シーンだ。

初球、膝元のスライダーで空振りを奪って0-1、問題は2球目だった。嶋は中腰でミットの位置は完全な高めボールゾーン。高めに1球完全に見せる布石の釣り球という配球だったのだろう。しかし、青山の投球は嶋のミットより下、高めストライクゾーンに甘く入る140km速球だった。




嶋が高めを要求するときは主に3パターンある。

座りながらミットだけで高めを示すケース、片膝つきながらミットを構えるケース。今回のように中腰姿勢で立ち上がってミットを構えるケースだ。前2者は打者がバットを振りにくることを想定に入れたリードだ。しかし、後者の場合はそうではない。高めに完全にはずさなければならない球になるのだ。

11年目のベテランらしからぬ、嶋の配球の意図を汲み取らず、あまりにも簡単に行き過ぎたピッチングだったと残念な思いだ。

20160327DATA02.jpg

武田翔太に要所を締められた

武田翔太の投手成績

9回、打者36人、128球、被安打7、被本塁打0、奪三振8、与四球3、与死球1、失点0。

打線は9回まで投げた武田翔太を相手に、三者凡退に抑えられた6回を除く合計8イニングで走者の出塁に成功。得点圏で7人の打者をバッターボックスに送り込んだが、7打数1安打2三振と打ち崩すことができなかった。

2死走者なしから茂木の安打を起点に作った9回2死2,1塁、藤田が3試合連続マルチ安打を決める1,2塁間ゴロ突破の右安を打ち返したが、ライト中村の位置取りが大変浅めで打球が正面に転がったため、3塁コーチの真喜志コーチは2塁走者・茂木に3塁ストップさせる。満塁になって9番・嶋。初球、苦手ゾーンのアウトローに投げ込まれた難しい球。これに手を出し、あっけなく三ゴに倒れてしまった。

嶋といえば、5回に藤田内野安打で出塁した1死1塁、その初球で恐らくバスターエンドランのサインを見落とし、1塁走者・藤田の盗塁死を誘発させてしまった拙い打席もあった。解説席に座った松本匡史氏は、盗塁にしては完全タッチアウトのタイミングだった藤田のスタートは、エンドラン系のスタートだったのだろうとコメントしていた。



9回2死満塁、嶋に代えてピンチヒッター後藤でも面白かったかも?!

球種別では大きな縦割れの弧を描く伝家の宝刀カーブに苦しめられた。カーブで出た打席結果は、7打数0安打、5三振、1四球、1死球。要所で上手く使用されてしまった感が強い。

また、上表のように、イニング別での球種割合を見ると、回が深まるにつれ、ストレートの割合が減り、スライダーが増えていったことが確認できる。9回2死満塁で打席は嶋のシーン、あの場面はベンチに控えていた後藤を代打に送る作戦も面白かったかもしれない。昨年チームで有数の変化球撃ちをみせ、武田翔太の変化球も2本をヒットにした実績があるからだ。

それにしても、あと1本が欲しかった。試合後、ヒーローインタビューに呼ばれた武田翔太は開口一番「苦しかったなというのが一番あるんですけど」と厳しい戦いを振り返った。ストレートの平均球速は138.2km、最速も142km止まり。昨年平均143.6kmを計測していたとは思えないほど、スピードが出ていなかった。攻略の糸口はあったはずだ。

チームは7安打。前述のとおり藤田が3戦連続2安打。好調を維持したまま、昨年.320と良く打った相性の良い敵地QVCマリンフィールドに乗り込むことができる点は良い材料だ。銀次、今江、茂木、ゴームズ、嶋が1安打ずつ。ゴームズは来日初安打になった。

一方、松井稼、ウィーラーの3番4番が今日も4の0と今季初安打が出ない。切り替えて千葉の地で出してくれることを願いたい。

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釜田、球を微妙に動かしながらV2打線相手に8回無失点

釜田佳直の投手成績

8回、打者29人、107球、被安打3、被本塁打0、奪三振4、与四球2、失点0。

釜田のコメント「イメージ通り、ストライク先行のピッチングが出来たと思います。球数少なく、長いイニングを投げることを一つの目標にしていましたし、逃げずにストライクゾーンで向かっていく勝負が出来たと思います。武田選手とは同級生ですし、あれだけ活躍している選手なので、意識はしていましたし、負けたくないと思っていました。次の登板でも粘って粘って投げたいと思います」


釜田が8回以上を無失点で抑えたのは、ルーキーイヤーの2012年8月16日、Kスタでの日本ハム戦で9回を5安打7三振、118球でプロ初完封勝利を飾った時以来の快挙になった。8イニング中、合計5イニングを三者凡退に締める内容だった。

序盤3回までは心配された投球だった。ホークス打線を柳田の散発三塁打の1本でゼロに抑えてはいたが、外野に飛球を打ち返されるケースが多く、2回1死、7番・中村の快飛球は左翼ウォーニングゾーンを襲う当たりになった。抜ければ長打コースだったが、ここはレフトのウィーラーの懸命な背走と球際ジャンピングキャッチに助けられた。

4回無死2,1塁のピンチを5番・カニザレス空三振、6番・松田右飛、7番・中村を二ゴに退けた後、1本のヒットすら許さなかった5回以降はゴロ率64.3%と打球管理に成功。ゴロアウトも増えた。特に左打者のインコース狙いの投球で8打数1三塁打、5本のゴロ凡打を量産するなど、V2打線を相手に手応えありのピッチングを展開した。(ここで言うインコース狙いとは嶋が左打者の内角にミットを構えたときの釜田の投球)

8回には本多の痛烈なゴロが三塁線を襲ったが、千葉から杜の都に活躍の場を移したエイトマンが身体を張った好守で1塁送球アウトにした。もしあれが抜けていれば2死2塁で打席には本日3安打した柳田という場面だっただけに、今江のビッグプレーも釜田を助けたと言えそうだ。

上表の球種割合を確認すると、糸の引いた綺麗な回転のストレートは少なく、シュート回転をかけたり、小さく曲げてみたりと球を動かしていた場面が多かったように感じる。これは新生・釜田の新たなスタイルなのかどうか、今後も注目していきたい。【終】

最後までお読み頂き、有難うございます。今季はこんな形の試合評を、メルマガ、noteで発表していく予定です。詳しい御案内は下記を御参照下さい


http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-3038.html


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