【試合評】 6回無失点の則本、冴えた両サイドの速球。銀次の天下一品のバットさばきに梨田監督の決断いかに?!~2016年3月12日○楽天イーグルス1-0中日

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楽天、3年連続二桁左腕を攻略。投手リレーが光った1-0勝利

静岡・草薙球場に7,000人近いお客さんを集めて行われた週末のオープン戦。イーグルスはドラゴンズと対戦、今季初の1-0で2時間23分の戦いを制した。

相手先発はマー君世代の大野雄大。3年連続二桁勝利。昨年は両リーグ最多207.1回を投げた。楽天打線はこの左腕エースの立ち上がり、エンジンが温まっていないところを捉えた。

1回裏、2番・福田からの3連打で先制点、終わってみれば本戦の決勝点を獲得している。2番・福田はミートに徹したコンパクトなスイングで中前に弾き返すと、3番・銀次は初球打ち。アウトコース狙いの投球が失投になり甘く入ったところをは右前へ打ち返した。打球はライトの右側を襲ったクリーンヒットになったため、1塁走者の福田は楽々3塁へ。1死3,1塁の絶好機で4番・ウィーラーの8試合連続安打が、タイムリーになった。(楽1-0中)

楽天の先発は開幕投手の則本。6回を1安打無失点。中日の大野の速球が最速141km止まりの中、背番号14はMAX151kmを計測(6回遠藤への6、7球)。平均では142.9kmと上々のスピードを維持し、順調な仕上がりを伺わせる内容だった。その後、1点差の中、戸村、相沢、松井裕も1イニングずつ繋ぐ零封リレーが決まり、相手に3塁を1度も踏ませず、2塁ですら8回までに1度だけという素晴らしい投手力で勝利している。

これで対外戦は8勝7敗1分、オープン戦は4勝4敗の五分に戻している。

(下記へ続く)

両軍のスタメン

中日=1番・遠藤(遊)、2番・井領(左)、3番・平田(右)、4番・赤坂(一)、5番・森野(指)、6番・藤井(中)、7番・高橋周(三)、8番・桂(捕)、9番・堂上直(二)、先発・大野(左投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・福田(左)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・松井稼(中)、6番・茂木(遊)、7番・ゴームズ(指)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

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こういう打撃を目撃すると、銀次を2番に置きたくなる

チームは6安打(全て単打)。2安打が銀次、1安打が岡島、福田、ウィーラー、嶋と、ロースコアながらも好調組がしっかりとスコアボードにHのランプを刻んでいる。

対外戦成績で岡島は41打数13安打の打率.317、今季は鋭いスイングを多く見せている福田は42打数12安打の.286、8試合連続安打になったウィーラーは35打数13安打の.371としている。特にウィーラーはセンターのフェンスギリギリの大飛球もあり、引き続きコンディションを維持できていると言えそうだ。

金曜日のオリックス戦では4度のゲッツー、本戦では初回、2回、3回と3イニング連続の併殺劇と、ここへきて一気にアウト2個を奪われる拙攻が目立っている。中でも走塁ミスが気になる。

オリックス戦では銀次の中飛で1塁走者・吉持が打球判断を誤り、1塁戻れずの併殺劇に。そして本戦では3回無死1塁で岡島右飛で、スタートを切っていた1塁走者・嶋が戻ることができなかった。恐らく嶋は右前着弾のフライヒットコースだと判断したのだろうが、ライトの平田は余力を残しながら前進ランニングキャッチしていたように感じる。この辺りの修正が今後気になるが、攻守で素晴らしいプレーもあった。

攻撃では先制決勝点の1回になる。1死1塁で3番・銀次のシーンを思い出して欲しい。右安で1塁走者・福田が悠々3塁へ進んだ場面だ。

実は銀次、対外戦で走者1塁時の打撃成績(本戦含む)は9打数4安打1本塁打だが、4本の安打は全て1塁走者を3塁へ送り込むチャンス拡大のヒットになっている(1本はホームラン)。2/21中日戦、2/28オリックス戦で見せた2本はエンドラン作戦で巧みなバットコントロールを見せたもの。本戦では福田はスタートを切っていなかったが、ライトの右という1塁走者が3塁へ進みやすいゾーンに打球を打ち返すコンタクトヒッターぶりをみせてくれた。

走者1塁での打撃成績を下記に表にしてみたが、ご覧のとおり、打球方向は全てセンターから右方向になっているのだ。

■2016年対外戦 銀次の走者1塁での打撃成績


こういうヒットシーン、打球方向を見ると、銀次を好調の1番・岡島の後ろ、2番に置きたいという欲が強くなる。

本戦含む対外戦での2番先発起用内訳は、吉持5試合、藤田4試合、銀次は福田、哲朗と並んで2試合に止まっている。銀次のスタメン打順は3番8試合、2番2試合、5番1試合となっており、前例を踏まえると、開幕2番は藤田、銀次は3番でいくのかな?という感じだが、今江の1軍合流で銀次の使われ方が、どう変わるのか?変わらないのか?注目していきたい。

二人羽織も飛び出す、二遊間の素晴らしいプレーを目撃できた

今シーズンの楽天の戦力分析だが、私は投手力、打撃力に関しては昨年以上の成績が残ると予想している(特に打撃力に関しては昨年が酷すぎたし、あれが底だろう)。しかし、コボスタが天然芝になることもあり、守備力に関しては例年同様の不安を抱えているのだ。

しかし、本戦では二遊間でのファインプレーを2つ目撃できた。まずは3回だ。則本が本戦唯一の安打を8番・桂に浴びると、1死1塁で9番・堂上直。高めに上ずった速球を引っ張られ、三遊間に飛んだゴロ打球。左前へ抜けようかという当たりをショート茂木がダイビングキャッチ。捕球後にすぐさま態勢を整え、右膝をグラウンドにつきながらの2塁送球。見事に封殺を完成させ、マウンド上の則本もグラブを叩いて称えるシーンになった。

◎映像⇒ http://tv.pacificleague.jp/vod/pc/topics/niceplay_op_2016/11575

3月に入り、ショートスタメンで使われるケースが多くなった茂木だが、ここまでの野球キャリアの中で遊撃の守備に就いたのはごくごく僅かだという茂木。当然、エラーが多く発生しており、エラーのつかない場面でもぎこちなさの残る守備が目立っていた。しかし、本戦で見せた守備はお見事。本職のホットコーナーでも、三塁線を襲ったゴロをあんな形で防いでいたのかもしれないと思わせる好プレーになった。

打撃では対外戦34打数7安打の打率.206、直近12打席ノーヒットと「プロの洗礼」を浴びている形だが、ルーキーにとって1つ1つが得難い貴重な経験値だ。本当に良い場数を経験していると思う。

2つめは5回2死走者なしのシーンである。この日、則本から唯一ヒットを打った8番・桂のセンター返しだった。(本塁から見て)2塁ベースの右、セカンドの左を襲ったゴロ打球である。これを位置取りが良かったセカンド藤田が逆シングルで捕球すると、通常ならそこからドンピシャの1塁ジャンピングスローを見せるところ、自ら1塁送球するのは間に合わないと見たのか、送球役を2塁ベース付近に入ったショート阿部に任せる。トスを受けた阿部はまさに阿吽の呼吸、淀みのないプレーで1塁送球アウトにするという、昨年はシーズン中1度も見られなかった「二人羽織」の二ゴ処理劇を見せてくれた。

◎映像⇒ http://tv.pacificleague.jp/vod/pc/games/20246



ちょうど1年前を振り返ると・・・

6回、打者20人、75球、被安打1、被本塁打0、奪三振3、与四球1、失点0。

則本に関しては問題のないピッチングだった。当初5回まで予定のところ、球数が少なかったこともあり1イニング志願で6回も続投した。

試合後のヒーローインタビューなどを見ていると、エースの重みに加えて、今季をキャリアハイと位置付けていることもあるのだろう。まだ物足りないといった風情だったが、ファンからみれば十分。カウント構築もストライク先行が多く、終始、マウンドを支配していた。

昨年の今頃はキャンプで調整に失敗し、肘に負担のかかるスライダーを封印して投げたり、昨年3/14静岡ヤクルト戦では50球を投げて145km以上が僅か3球に終わるなど、心配な面も見受けられた。そのことを考えると、本戦でのスライダー投球割合は18.7%と問題なく使えており、145km以上は75球中13球で記録するなど、スピードも出ており、雲泥の差だ。

最速151kmを計測し41球を投じたストレートの逆球率は12.2%(5/41)(※)。左打者に投じたストレート25球では僅かに1球、右打者ストレート16球でも4球に抑えるなど、速球のコントロール、コマンドは終始、安定していた。

※・・・嶋が構えたミットのコースと同じコースに投げ切ることができればマル(コースが合っていれば高低など他要素は考慮しない)。投げ切ることができなかった場合は逆球としてカウントしている。

一方、変化球は34球中、高めに到達したのが10球と多く、この辺りが開幕までの残り期間の修正点になりそうだ。

本人はカーブの出来に不満を漏らしていたが、確かにコマンドが甘かったり、ホームベース手前でワンバンしてしまったり、アウトコースに入れたいところをインコースに抜けてしまったり・・・という投球が目立った。この辺も抜かりなくアジャストしてくるはずだ。

戸村は開幕中継ぎスタート。相沢のクイックも素晴らしかった

1点差を守り切った戸村、相沢、松井裕のブルペンリレーも素晴らしかった。

7回に登板した戸村は、ドラゴンズの中軸との対戦だったが、ゴロ2本を含む三者凡退の安定した内容。丸山恵理さんが梨田監督に取材したところ、本人は先発希望も、人数の関係というチーム事情もあり、開幕は中継ぎスタートでいくとのこと。シーズンに入ってから先発ローテに入る可能性は含みを残す監督発言だったと言う。

8回登板は相沢。2/28オリックス戦以来の1軍マウンドになったが、これが対外戦7試合目だ。これほど多くの機会をもらっていることから、相沢は梨田監督のお気に入りなのだろう。過去2年5試合7.1回しか投げていない29歳右腕を買っている理由は、「リリーフ陣の多様性」にあるのではないか。福山、青山、リズ、松井裕...といった面子を考えたとき、右のサイドスローというオプションは確かに魅力的に映る。今日も19球を投げて、純粋な4シームの速球は1球も投げておらず、沈めたり、逃がしたりなど終始、球を動かすクセ者タイプ。選手起用にバリエーションを持たす意味でも、相沢がハマッてくれればと考えているのかもしれない。

その相沢、藤井に先頭打者四球を与えてしまったが、その藤井の二盗を嶋がストライク送球で2塁タッチアウト。この背景には相沢のクイックが当方計測1.14秒と素晴らしかった点も付記しておきたい。

ボール先行が目立ち、1四球1安打を許したが、球を低めに集めようという丁寧な意図は良く伝わる19球だったかと思う。WHIPも1.13と合格点以内に収まるようになってきており、監督の期待に良く応えている。

9回は3/5ソフトバンク戦以来2度目の登板になった松井裕。先頭打者内野安打、犠打で1死2塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取ってゲームセット。しかし、速球の平均球速はこの日139.2kmに終わり、昨年の144.1kmから大きく後れを取る形になっている。やや調整の遅れが気になるかな?という印象だが、スロー調整は本人が年明けに口にしていたこと。開幕に間に合わせてくると思っている。

打線が1点しか取れなかったところは課題だが、今季も本戦のような競った展開が多くなりそうなイーグルスである。シーズン前に良いシチュエーションを体験できたという意味では、収穫ある一戦だった。

最後までお読み頂き、有難うございます
今季はこんな形の試合評を、メルマガ、noteで発表していく予定です
詳しい御案内は下記を御参照下さい



http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-3038.html

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