あなたは読んだか? ビッグデータ野球の新たな指南書 『野球×統計は最強のバッテリーである』(中公新書ラクレ)

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当ブログが読者の皆さんに激押しする、今季開幕までに是非読みたい必読の一冊

2月1日に球春到来を迎えたプロ野球も、早いもので各球団、対外戦に入っている。今週末には各書店で選手名鑑が一斉に発売され、来月は本格的なオープン戦日程になる。今シーズン開幕も着実に迫っており、俄然、気分も盛り上がってきた。そんな野球ファンは多いだろう。

そんな中、今季開幕を迎えるまでに是非必読して欲しい新書があるのだ。

昨年8月にデータスタジアムさんから上梓された『野球x統計は最強のバッテリーである』だ。

この新書の中身の紹介などはすでに1月7日のエントリーに書いたとおりで、詳細はそちらをご覧頂くことにしたいが、昨年8月以来、何度も読み返してきた私の中ではすでに、岡田友輔氏の著書『日本ハムに学ぶ勝てる組織づくりの教科書』に匹敵する"野球本のバイブル"になっている。



■データスタジアム株式会社『野球×統計は最強のバッテリーである - セイバーメトリクスとトラッキングの世界』(中公新書ラクレ) 254ページ 本体820円+税

トラッキングデータがスポーツを、スポーツ観戦のスタイルを変える


スタジアムや競技場に設置された複数カメラやレーダーによる追尾システム用いて収集されたトラッキングデータ。いわば、選手の一挙手一投足を映し出したビッグデータは、今や従来のスポーツ観戦の在り方を大きく変え、今まで気づかなかったスポーツの新たな魅力に光を照らし、新たな観戦スタイルを生み出しつつある。今後、この流れは加速化の一途を辿り、やがて主流、常識の部類になっていくのだろう。

例えば、NBA、NFLを楽しむファンならそのことを良く理解しているだろうし、サッカーのサポーターなら昨年Jリーグが走行距離などの新データを公開し「トラッキング元年」と呼ばれたことは良くご存じのはず。

MLBでは何年も前にPitch f/xという投手の投球データを採取するトラッキング技術は導入されていたが、昨年からはStatcastというサービスが始まって話題を呼んでいる。投手のリリースポイントや球の回転量、投球間隔などはもとより、打者の打球速度、入射角度、飛球の最高到達点、滞空時間、距離、走者のリード幅、塁間の走行タイム、守備時の走行距離、『Slugger』誌の言葉を借りれば観客がホットドッグを食べるスピードまでを解析の対象とし、様々なプレーデータがお茶の間に向けて公開され、話題を呼んでいる。

一方、我が国のプロ野球、NPBだ。その導入の動きは遅々として進んでいないように見えるが、昨年はソフトバンクと楽天が導入に踏み切ったことが報道された。昨秋、データスタジアムで同システムの旗振り役を担当する金沢慧氏の講演を聞く機会に恵まれた。その金沢氏の話しぶりから察すると、上記2球団以外のチームでも、ファンに公開していないだけで導入を進めている複数の球団がある。そんな雰囲気を感じた。

昨年10月にはNPBが本塁クロスプレー時のビデオ判定導入と共に、審判員の技術向上という名目ながらも、トラッキングシステム導入を検討を決定したと報じられてもいる。以下に記事を引用する。


■本塁クロスプレーへのビデオ判定導入を検討
(日刊スポーツ2015年10月30日18時45分)

 プロ野球の試合運営の諸問題を議論するゲームオペレーション委員会は30日、東京都内で開かれ、現在は本塁打とフェンス際の飛球での直接捕球の有無に限って適用されているビデオ判定の本塁上のクロスプレーへの拡大を検討することを決めた。日本野球機構の理事会や12球団の実行委員会で議論する。

 また、審判員の技術向上のため、ボールの動きを追尾してデータ化する「トラッキングシステム」の導入を検討することも決めた。球審のストライクとボールの判定の評価の参考にする。


ストレートは全てシュート回転?
直球は5種類の変化をする変化球?
あなたの既存概念を打ち壊す、新たな野球のミカタ指南書


歩みが遅いように見えるNPBでも、トラッキングデータの導入は水面下で着々と進んでいる。早晩、大きな流れになってくるのは必至で、Jリーグのようにそこから得られた新データをファン向けに公開する日もやってくると思うのだ。

そこで、本書『野球x統計は最強のバッテリーである』だ。

この本はビッグデータ時代における野球観戦の醍醐味を伝えてくれる良き指南書になっている。

日本では、「シュート回転するストレートは悪」という固定観念があるが、実は大半の投手が投げるストレートは多かれ少なかれシュート回転している事実を本書では解き明かしてくれる。

それどころか、ストレートは実は5種類の変化球だったこと。本書では便宜上、平均型、ホップ型、サイドスロー型、真っ垂れ型、真っスラ型と分類し、各々に該当する有名投手について記述を割いている。東京五輪がやってくる2020年頃には、ストレートは5つの変化球だという認識が一般化し、ストレートを直球と表現することはなくなるのでは?と思った。

本書の詳細は1月7日のエントリーを参照頂くこととして、本書を読み返しているうちに、昨年6月30日の敵地ロッテ戦を「そういえば・・・」と思い出した。

この試合、エースの則本がデスパイネに先制3ランを浴びるなどして6回途中9安打8失点と、ちょっと・・・信じることができないまさかの炎上だった。

翌日、地元紙の河北新報は『いつもの則本と違ったのか、それともロッテ打線が好調だったのか。リードした小関は「どちらか分からない」と困惑した表情を見せた』とマスクを被った小関の当惑コメントを引用する形で、まさかの敗戦、そのショックの大きさを報じた。

1シーズン143試合もあれば、投手がいつも通り好調な状態で投げていても、相手打線がそれを上回る調子の良さで打ち返してくることもある。その逆もしかり。本調子ではない投手が、相手打線の拙攻にも助けられる形で粘投のゲームメイクを見せることもある。

ある解説者は「置きにいったボールを打たれましたね」とコメントすれば、ある野球評論家は「ここは打った打者を褒めるべきでしょう」と言う。マスクを被った小関ではないが、同じ事象なのに、物の見方1つで印象がガラリと変わってしまうシーンも多い。それが今までの野球だった。

ビッグデータ野球の到来で
主観や結果論ありきの野球評論にメスが入る可能性も大きい


このように、評者の視点の位置1つで評価がガラリと変わってしまうような、曖昧模糊としたプレーやシーンも、トラッキングデータならどちらに責任の所在があるのか明確に表示できるようになる。従来なら知る由もなかったデータが明らかになると、例えば6月30日の則本の惨劇は、則本の調子が悪かったのか、ロッテ打線が奮起したのかも、簡単にジャッジできるようになる。

例えばだ。トラッキング技術で収集された膨大な数年分のビッグデータをもとに、左打者のインコースに、このくらいの回転数と、このくらいの変化量のストレートを投げた場合、打者がヒットにできる確率はNPB平均何%というデータを算出することも可能になる。

この値がNPB平均15%だったとする。このとき、則本が投げた球は打者にとって攻略がきわめて難しい球という評価になる。しかし、実際にはヒットになったということは、則本は良い球を投げていたけど、打者が奮起してヒットゾーンに打ち返したという評価になるのだ。このような定量、客観性に基づいた批評軸が確立すると、打たれた則本のメンタルケアにも役に立つ。過剰に引きずる必要はなく、次回登板へ気持ちを切り替えやすくもなるのだ。

従来なら、打者を抑えれば、本調子とは程遠く、いつも通りの球威がなくても、評価はナイスピッチングになっていた。逆に打者に打たれてしまえば、どんなに調子が良く、いつも以上の球威の球を放っていても、敗戦投手の烙印を押されてしまう。それが常だった。このような、主観と結果論ありきの後出しジャンケンのような解説をするOBや評論家、メディアも多かった。

ビッグデータ野球の到来で、そこにメスが入るのも時間の問題だと思うと、今からワクワク感が止まらないのだ。選手のパフォーマンスを定量的に測ることで、より正確な、真実に最も近い「新たな批評軸」が生まれることを強く期待したいし、その流れを作る嚆矢になる役目をも担うのが本書だと思っている。

というわけで、まだ読んでいない読者の皆さん、開幕前にぜひ『『野球x統計は最強のバッテリーである』を読みましょう。

こちらからは以上です。【終】



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No title

野球中継で解説者が色々と推測で物を言う所が
科学的事実に合致した内容に置き換わる時代が
来るんでしょうね。
早く見たいです!

Re: No title

師子乃さん

私も早く見たいと思ってます。
このような客観的なデータと、プロを経験した者にしか分からない選手心理を
上手く織り交ぜていけば、もっともっと聞かせる野球解説が誕生すると思うんですよね。

> 野球中継で解説者が色々と推測で物を言う所が
> 科学的事実に合致した内容に置き換わる時代が
> 来るんでしょうね。
> 早く見たいです!

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