可能性を知り、限界を感じた則本昂大のプレミア12

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未知の可能性の扉を自らの手で力強く押し開いた自己最速157キロ



則本昂大にとってのプレミア12は、可能性を知り、限界を感じ取る大会になった。

アッと言わせたのは、大会初戦の1次ラウンド韓国戦だ。スピードガン表示は自己最速157キロを計測。通算対戦成績39打数12安打、3割を打たれていた4番・李大浩を仕留めたファストボールは、則本が未知の可能性の扉を自らの手で力強く押し開いた1球になった。

続く5番・朴炳鎬も連続三振。来季はメジャーでプレーすることが決まっていた2年連続50本塁打の強打者にも臆することのない投球。真っすぐ主体で追い込んだ後、ラストも真っすぐ。マグヌス効果が良く効いた153キロがバットの上を通過し、空を切らせることに成功した。この回、韓国の中軸を撫で斬りにする三者凡退投球を見せた則本は、2年連続奪三振王の存在感を内外に見せつけるかたちになった。

「いい先発の流れを引き継ぐのも彼。流れを変えてくれるのも彼。中(継ぎ)でフル回転してもらうという話はしました」。11月15日米国戦の2回零封劇は、小久保監督が則本に完全に心を奪われた一日になっている。

この試合、先発・菅野が精彩を欠き3回までに2失点。先制を許す苦しい内容でゲームは始まった。その中、則本は1点を追う5回から二番手で登板。1番打者から始まる相手の攻撃をピシャリの三者凡退に切ると、直後に味方が逆転成功。

6回はピンチを背負いながらも反撃を断ち、試合の趨勢を決定づけるピッチングで見事、侍JAPANに勝利を呼び込んだ。今大会のストレートは最速157キロ、平均151.6キロ。投げ込んだ速球68球中、53球で150キロ超えを記録した。

この異次元のピッチングに陶酔したのは小久保監督や我々ファンだけではなく、内外の関係者も同じだったようだ。

例えば、小久保監督の後輩、ロッテ・井口資仁はこう語っている。

「今年の則本君はシーズン中は真っすぐは全然走っていませんでした。今回は後ろで投げて155キロ出てましたから、これだけ出るんだなって思いましたね」(「7回の無得点で韓国に流れが行った」ロッテ・井口が日本の逆転負けを分析--スポナビ)。

また、某メジャー球団のスカウトは「あれだけハードに投げられるのならメジャーでは先発よりもリリーフのほうが成功するかもしれない」と語ったとされている(メジャースカウト直撃。侍ジャパン「ほしい選手、いらない選手」--web Sportiva)。

昨秋の日米野球と今大会は、恐らく近い将来のメジャー挑戦が視野に入ってきた則本にとって、自らの力をアピールし、自らの価値を押し上げる格好のショーウインドーになった。

一方、限界をも知る大会になった。

何度も繰り返し述べているが、則本はプロ1年目から3年連続3000球を投げてきた。これは近年他に例を見ないフル回転である。本人にその自覚症状がなくても蓄積疲労は相当のはずと推測できる。

その中、プレミア12に招集され、強化試合を含むチーム最多5試合に登板した。準々決勝のプエルトリコ戦後、則本が語った「残り2試合なので、全部投げたい。秋季練習もそのつもりでやってきた」という言葉は、自身初の2戦連続中4日登板で終えたレギュラーシーズン終了後も、コンディションを維持するべくハードワークを積んできたことを想像させるコメントになった。

大会は慣れないセットアッパーのポジションで投げるハメになった。このこともブルペン準備やマウンドでのペース配分、メンタルの維持を難しくさせた。(大会の規定でコーチの人数が決まっていて、投手コーチは鹿取コーチだけ。ブルペンにブルペン担当コーチを置くことができず、試合展開を見ながら選手自らの判断で肩を作っていたようだ)

被出塁率は1イニング目.000。打者15人と対戦して1人も走者を出さなかった快投が、回をまたいだ途端に暗転。7本の安打と2個の四死球を出し.600に跳ね上がるという、明暗分かれる結果に陥った。

準決勝の韓国戦、「悔しいの一言。9回を締めるのがどれだけ難しいか思い知らされた。今後の野球人生に生かしたい」と悔しさを滲ませた則本。この敗戦は自らを一回り大きくさせる糧になるはず。来年はさらに活躍してくれる期待感を私は今、感じている。昨日納会を終えた楽天。150球キロ連発は肘に負担がかかるとされている。今は3383球を投げ抜いた今シーズンの疲れをゆっくり癒して欲しいと願っている。

※下記ではデータまわりを見ていきます。

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■プレミア12 則本昂大 試合別 投手成績
※11/5プエルトリコ戦は強化試合


小久保監督の異例ともいえる楽天勢の登板過多起用



今大会、小久保監督は、先発・抑えのみの顔ぶれで中継ぎ専門が不在だった等という人選への批判はあるものの、集めた投手陣に対しては、球数・登板間隔という点で配慮を見せる運用をしていた。そのことは下記に示したように、多くの投手が3試合以内の起用に止まったこと、準決勝の韓国戦で先発・大谷翔平が僅か85球で降板したこと、大谷含めて今大会の先発は内容が良かった場合でも100球未満で交代になったこと等がその理由だ。

小久保監督は、王貞治、星野仙一、原辰徳ら過去の日本代表監督と比べると、球界での存在感や人脈、発言力・交渉力に圧倒的に乏しい。他球団の協力を得られなければ自身の立ち位置がすぐに危うくなる。自分の置かれた状況が良く分かっていることもあるのだろう、選手の起用については歴代監督以上に慎重に配慮した運用だったと思う。柳田の代わりに今宮を、内川の辞退で中村晃を、2名を古巣から緊急招集した点も、自分の出身球団以外には迷惑をかけることができないという背景があったと推測できる。

■侍JAPAN投手別の登板数
5試合・・・則本昂大、増井浩敏、松井裕樹
4試合・・・山崎康晃
3試合・・・大谷翔平、大野雄大、澤村拓一、菅野智之、武田翔太、西勇輝、前田健太、牧田和久
2試合・・・小川泰弘

裏では日本ハムを始めとした多くの球団から選手起用について要望があったのも事実だろう。開幕前の3月ならまだしも、1年戦い抜いた後の開催である。シーズンの疲労が溜まった状態での選手の使われ方について、球団が神経質になるのは当然のことだ。また、疲労が残っている選手を預かる小久保監督が"配慮"を見せたのも、当然だと思う。一部報道でもそのような要望が球団から出ていたことを匂わせる記事を書いている。

◎【侍ジャパンの誤算3】必要不可欠な代表・球団間の調整役(スポニチアネックス2015年11月23日 09:30)

中には、日本ハム・栗山監督が「代えられない空気示せ」と発言したことで、日本ハムからの要望はなかった考えるファンもいるようである。しかし、そういった要望は監督ではなくフロントから出されると見るのが妥当で、栗山監督発言がああだから、なかったとするのは、あまりにも短絡的な発想だ。

また、仮にそのような要望が所属先から全く出ていなかったとしても、私は球数や登板間隔を考慮した投手運用をすべきだったと考えている。今大会はそのような制限はなかったが、WBCを始めとした多くの国際大会では今や球数制限が基本ルールである。小久保ジャパンの最終目標は、あくまでも2017年WBCでの世界一奪還のはずだ。プレミア12は勝っても負けても、2017年への通過点に過ぎないはず。

だとすれば、今大会でも次回WBCを念頭に、球数や登板間隔等を念頭に入れた起用を実施し、首脳陣自らそのような采配に慣れる必要があったからだ。その意味では、大谷翔平を7回85球で降板させた件については、私は許容範囲内だ。

楽天フロントは何も申し入れをしなかった?!



しかし、その中、唯一と言って良いほど、則本と松井裕、楽天勢の登板過多が目立つかたちになった。(増井は大谷とバーターになったのでは?と推測している。大谷の要望を通す代わりに、増井はある意味"犠牲"になったのかも?!と)

恐らく、楽天からは小久保監督に起用法への要望は出されなかったのだろう。それどころか、北京五輪で日本代表監督の大変さを身を持って体験している星野副会長のことだ。則本と松井裕にフル回転してこいとハッパをかけ、小久保監督には遠慮なく使ってやってくれ等という励ましを行っていたのでは?と推測している。

小久保監督が則本、松井裕にポテンシャルを感じ、冷静さを失い、惚れ込んでしまった面はあるものの、それだけでは、このような登板過多の起用法にはならないはずだ。プロ1年目から3年連続3000球のフル回転を見せるエースと、まだ高卒2年目の若き左腕にこのような厳しい使い方をした背景には、星野副会長の後押しがあったのでは? そう勘繰らざるをえないのだ。

という訳で、私の疑念は当初は小久保監督にあったのが、今では星野副会長(を含む楽天フロント)に向けられている。

WARで見れば則本は昨年の6.1とほぼ同じ6.0を記録した(シーズン終了値)。松井裕も9/13終了時点で2.4と高いWARを叩き出している。チームの選手別WARのベスト3を則本と松井裕が占めていた(残り1人は戸村)。セイバーメトリクスでは則本と松井裕で今季8.4勝分を稼いだことになる訳だ。

今、最もイーグルスで選手価値の高い両名を秋も深まる11月下旬まで、他の侍JAPAN投手以上に多く投げさせた点へのリスク管理、はたして球団としてできていたのか?と考えると、大いに疑問の残る大会になってしまった。

来季、この両名が成績を落とすようなことがあれば、今年レギュラーシーズン、今大会を含む投げすぎが原因の1つになってくるのは間違いない【終】



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そうですね

こんにちは~

管理人さんの言うとおりだと思います
則本が慣れない回跨ぎさせられたのも、松井が緊急登板して押し出し四球出したのも、結局逆転負けしたのも全てハムのせいです
大谷が甘やかされて先発の役割を果たさなかったツケを楽天が払わされるんじゃたまったもんじゃないですね
球団にははこんな起用法なら次の大会には選手を派遣しないくらい強硬な姿勢を示してもらいたいです

Re: そうですね

大鷲さん

私は日本ハムのせいだとは思っていないですよ。むしろ、1シーズンの疲労が残る中での国際大会です。起用に関して侍JAPAN首脳陣に要望を出さなかったであろう楽天のフロントのほうに、びっくりぽん。そんな思いです。
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