1291球の無双投球。その続きをまだ見たい。もっと堪能したい。shibakawaが期待する2016年の松井裕樹

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10/30までアンケート募集中です!!



当ブログでは10/10から「アンケート:先発or抑え。あなたが選ぶ松井裕樹の2016年」を募集しています。

開始から2週間経った現在、60名に迫るファンの皆さんから御応募がありました。そこには皆さんの色々な思いが溢れており、正直、なぜこの世に松井裕樹は1人しかいないのか?2人いれば解決するだろう!!と現実的ではないことを思ったりする始末です(苦笑)。

アンケートに御協力頂いている皆さん、有難うございます。また、まだの方はぜひお気軽に御応募頂ければと思います。10/31まで募集中です。集計結果は下記URLからどうぞ。

http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-2875.html

さて、ここで私の考えを旗幟鮮明にしておきたいと思います。

先発か?抑えか?

私の答えは、後者だ。2016年、来季も松井裕樹に最終9回のマウンドに登って欲しいと考えています。

(下記へ続く)

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■松井裕樹 年度別 投手成績


客観的視点では松井裕樹の2016年は先発の完全一択だ



もちろん、客観的視点に立てば、背番号1の来シーズンは、梨田監督・与田投手コーチが構想しているように、先発転向だ。

2年ぶりに先発転向しても、問題なく好活躍するポテンシャルは十分に有している。チーム全体で年間1300回を投げる中、その12.3%~15.4%に当たる160~200イニング近くを消化し、防御率は2点台後半。QS率70%以上。打線の援護力次第では15勝前後する潜在能力は持っている。つつがなく好投してくれるはずだ。

松井裕を先発にまわした場合、抑えを誰にするのか?という問題がある。

しかし、これは海外FA権取得も、球団との話し合いの中で残留に心が傾きつつある青山(今季防御率2.81)や、今季登板なしも2年契約で残留濃厚だというミコライオ(昨季防御率2.45)に任せれば良いだろう。ミコライオは連投が効かないので、その場合は青山、福山が務めれば良いと思う。

本当に青山に務まるのか?と言う向きもあるだろうが、なにも「最終9回=1点リードの僅差」ではない。実際は、2点リード、3点リードでの登板も多い。今季、松井裕がセーブシチュエーションで登板した34試合を調べてみると、1点リードは13試合、2点リードは15試合、3点リードは6試合だった。未曾有の得点力に悩まされながらも、実は1点リードの僅差登板は全体の38%に止まり、残りの62%は2点、3点リードのシチュエーションなのだ。



防御率3点台でも抑えはできる



上記表は、防御率3.00投手の失点パターンになる。9回中1回で3失点、残り8回をゼロに抑えても防御率3.00。9回中1回で2失点、1回で1失点し、残り7回を零封しても防御率0.00。9回中3回で各1失点し、残り7回無失点でも防御率3.00なのである。

この3タイプとも、リードの点差と失点パターンが上手く噛み合うことができれば、数少ないブラウンセーブで、そこそこのセーブを稼ぎ出すことができる。

野球談議では先発or抑え、大事なのはどっちなの?という議論に多々なることがあるが、私はそのたびに『マネーボール』の一節を思い出しているのだ。

市場ではクローザーの価値が「セーブ」というデータによって決まる。一般に、セーブポイントが多いほど、すぐれたクローザーとみなされる。しかし、セーブポイントがつく場面と言えば、自軍がリードしている9回にランナーなしで登場、というかたちが多いだろう。投手の真価が本当に問われるのはそんな場面ではない。したがって、セーブポイントというデータは“言葉の力”を持っていない。たんなる数字だ。なんなら、平均よりちょっと上の実力を持つ投手にクローザーをまかせ、セーブポイントをたっぷり稼がせて、高く売り払うことだってできる。株を買ったあと、偽情報で相場を吊り上げて売却し、たんまり利ざやを稼ぐ、というのと実質的には同じ構図だ。ビリー・ビーンはこの手を2回使った。今後まだまだ使い続けられると思っている。


選手総合評価指標WARでも先発>抑え



現在、セイバーメトリクスの世界では、控えレベル選手と比べて何勝分チームに貢献したかを表すWARという選手総合評価指標がよく用いられている。

例えば、このWARの2014年投手ランキングを見てみると、1位の金子千尋(7.4)から21位のスタンリッジ(3.0)まで全員先発投手で占められている。救援・抑え投手の名前がようやく出てくるのはその次の22位。サファテ(3.0)まで待たなければならない。救援・抑えは、どれだけ好投しても、投球回が少ないという絶対的ハンデがあるため、活躍した先発には数字上ではかなわない。

このことからも、客観的に見れば、松井裕の2016年は先発の完全一択だと思うのだ。

濃密な松井裕樹を堪能するなら、魅力が濃縮還元された抑えだ!!



しかしだ。shibakawaも人間だもの。そこには主観が介在する。

こと松井裕に関して言えば、主観100%、私の希望は、クローザー松井裕樹完全無双伝説、その続きの鑑賞である。

ルーキーイヤーの昨年も、松井裕樹は打たれていなかった。被打率は僅かに.220。一般的な投手の平均値から回転数等が大きくハズれる独特のファストボールに加え、甲子園を沸かせたキレ味抜群のスライダー、プロに入って磨きをかけたチェンジアップ。どれもが一級品で、奪三振率は9.78。これは116回以上を投げたパリーグ投手20人中、大谷翔平に次ぐ2位の数字だった。

松井裕が持つ最大の特殊スキルは、打者のバットに球を当てさせない。この一言になる。抑えに抜擢された2年目は、この魅力が濃縮還元され、一気に噴出。そんなシーズンになった。

1試合に同一打者と数打席で駆け引き・読み合いをしながら対戦していく先発の時はスタミナやペース配分もあるため、どうしても腹八分の投球になる。しかし、味方勝利が目前に迫った状況でのクローザーという持ち場では、打者との対決も1打席限りだ。ただでさえ打たれにくい球種を、リミッターを外して手加減することなく投げ込むことができるのだから、観ているファンからすれば、こんなに胸のすくシーンはなかった。


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バットを振られても、4分3でインフィールドに飛ばさせず



相手打者のスイング数からみた松井裕樹の投球結果。2014年と2015年を円グラフにまとめてみた。(上記参照。※ここで言う凡打の中にはエラーや犠打、犠飛も含まれる)

空振りは30%から33%へ。ファウルも38%から43%へ上昇した。それに伴い、凡打は22%から18%へ、ヒットは10%から6%へ減少している。

18.44mのバッターにバットを振りに来られても、その4分の3に当たる76%で空振りかファウルになり、打球がインフィールドに飛んでいかないのだ。インフィールドに飛ばしさえしなければ、もしノーアウト満塁のピンチでフルスイングされても、失点する確率はほぼないと言えるのだ。

20151026DATA04.jpg
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Batted Ballで診る松井裕樹の2年目進化



上記円グラフは、松井裕樹と対戦した相手打者のBatted Ballデータになる。犠打を除く打球を円グラフにまとめた。外野フライには外野ライナーも含む。

近年NPBでも重視されてきているゴロ率。これが41%から今季はリーグ平均値付近の47%に上昇した。それに伴い、長打リスクを内包する外野フライ率は42%から34%へ大きく減らすことに成功している。

外野フライが減り、ゴロが増えた。この要因はチェンジアップにさらに磨きがかかったことが大きい。一段階、二段階上の球種に成長したことが、松井裕のほぼ完璧といえる2年目の成績を生み出す原動力になった。

フォークを含む落ちる球の投球割合は、1年目の昨年は19.7%と20%に届かなかったところ、今年は26.3%に増えた。また、チェンジアップの空振り率が22.8%から26.5%に上昇し、それに伴い、同ゴロ率も34.3%から58.8%へ大きく増加したことで、ゴロを打たせる投球術を手中に収めた。

1年目からの特徴、内野フライの多さは今年も健在だ。内野フライは打球の中で最もアウトになる確率の高い"安全な打球"になる。セイバーメトリクスの先行研究では内野フライの多寡は、ゴロや外野フライと比べると、年度別の相関関係は低いとされているが、松井裕は1年目も2年目も内野フライが多いのだ。今季は打球の15%が内野フライに、ライナー含む飛球の29.3%を内野フライに討ち取っている。

その大半が安全にアウトになる内野フライの割合はそのままに、フライの割合を減らすことに成功し、ゴロを増やした松井裕。このことで、長打を浴びるケースがめっきり減っている。

昨年は被安打91本中26.4%に当たる24本の長打を浴びていた(二塁打17、三塁打5、本塁打2)。しかし、今年は被安打37本中10.8%に当たる4本のみ。二塁打は1本も許さず、三塁打1、本塁打3という内訳だった。この10.8%という割合は、サファテの18.5%、西野の15.9%、オンドルセクの19.2%、バーネットの21.6%よりも遥かに良い値なのだ。

20151026DATA06.jpg

際立つ得点圏での無双投球



次に、上記表に目を通して頂きたい。松井裕の投手成績を塁状況別にまとめた表だ。空振り率は球数が分母の率と、スイング数が分母の率、2つを併記した。

際立つのは得点圏の各種数字だ。じっくり、ご堪能頂きたい。

スコアリングポジションでは打者のOPSは.328へ変貌する。これはパリーグで適当な例がないから仕方なくセリーグで探してくると、ヤクルトの成瀬善久のOPSよりも低い値である。パリーグで長い間投げ続け、打席に入ることが交流戦の時期以外になかった成瀬はFAで今季からスワローズに移籍し、26打席に立ったが、そのOPSは.375だった。その成瀬の値よりも約.050低いのだ。被打率は僅かに.102だった。

そして、さらに注目したいのは、得点圏での空振り率なのだ。走者無し32.5%、走者1塁31.3%だった数字が、2塁以上にランナーを背負った時には一気に39.1%まで大幅上昇しているのである。

表には記載しなかったが、スコアリングポジションのゴロ率は驚異の51.9%。チェンジアップやフォークの落ちる球の投球割合も40.0%に増え、この落ちる球を駆使し、空振りを多く奪い、数多くのゴロを打たせているのだ。



セーブ機会で走者を得点圏に背負うと2球に1球が空振り



さらに極め付けの数字を御紹介しよう。抑えの最大任務はセーブシチュエーションで登板し、味方のリードを維持したまま、最後のアウトを取ることになる。セーブ状況でピンチを招いても、相手の反撃をしっかり封じることが肝要になる。

そこで、リード3点以内での得点圏成績を調べてみた。25打席、23打数1安打、11三振、2四球、1併殺打、ゴロ率58.3%。スイング数を分母とした時の空振り率は実に47.1%。これには本当に驚き、約2球に1球は空振りなのである。

これらの数字を見ると、先発以下の数々の投手陣の思いと、打撃陣の思いが託された「勝利のバトン」というシチュエーションで、松井裕樹が闘志を燃やし、集中力を高め、ほぼ完璧なピッチングをしていたことが確認できる。

♪お前は俺を忘れないだろう。何世紀経っても覚えているさ♪



もちろん、抑えは防御率3点台でも務まる。長らくこれが私の持論だった。しかし、イーグルスは長い間、球史に残るような一流クローザーが出てこずに悩んだ歴史を持っている。そのことと、松井裕が高卒2年目にして、あまりにもハイレベルな1291球を見せてくれたものだから、もっと見たい!松井裕の魅力が思い切り濃縮還元されたピッチングをまだ見たい!という欲を抑えきれなくなっている。

♪ 伝説っていうのは語り継がれるにつれて
色褪せるものもあれば輝きを増すものもある
でもお前は俺を忘れないだろう
何世紀経っても覚えているさ ♪

9回最終マウンド、コボスタに流れるFall Out Boyの「Centuries」をまだ聴きたい。もっと聴きたい。かつてヤンキースファンが「Enter Sandman」に歓喜したように、その昔パドレスファンが「Hells Bells」で勝利を確信したように、shibakawaも「Centuries」を何十回と耳に焼き付けたい。そんな欲望に駆られた自分がいる。【終】


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