【2015検証(1)】 2年連続リーグ平均を下回る約40失点。低迷する楽天の守備力

スポンサーリンク




《Twitterやっています》アカウントは@eagleshibakawaです。ブログ更新のお知らせ、プロ野球、スポーツの話題、時々実況しながら記録などをつぶやきます。フォロワー数1650人突破。

《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない、Twitterでつぶやかない軽い話題などもアップ中。現在いいね!400人到達。
http://www.facebook.com/eagleshibakawa

アンケート「先発or抑え あなたが選ぶ松井裕樹の2016年」募集中



10/15現在、早くも51名の皆さんから御応募ありました。梨田監督がこう言ったから、与田投手コーチがこういう方針を示したから・・・ではなく、あなた自身のお考えをお聞かせ下さい。詳細は下記URLでどうぞ。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-2875.html

見える拙守、見えない拙守。いずれも増えた2015年



これから年末へ向けて、2年連続最下位の原因を探っていく。

最大の原因は、下記の3点になるだろう。

◎三木谷オーナーの過度な現場介入(その横暴からコーチ、選手を守ることができなかった大久保監督の中間管理職としての調整能力の欠如)。
◎遂には盛り塩、お祓いを受ける事態にまで陥った相次ぐ故障者の続出(加えて、コンディショニング部の機能不全)。
◎サンチェス、ペーニャ、ウィーラーといった外国人打者の不調(ウィーラーは終盤頑張ったが8/18まで打率1割台だった)。

この3大要素を大前提に置きながら、その下に連なる低迷要因の諸々を順不同で探っていきたい。

1回目の今回は、拙守だ。

拙守には「目に見えた拙守」、「目に見えない拙守」の2つがあると思う。

前者は失策として記録される守備ミスだ。ファンブルや落球、悪送球、捕球ミスなど。それらは野球観戦の初心者でも比較的分かりやすい。後者はその大半が野手の守備範囲が狭く、野手が追いつけずにヒットにしてしまうケースを指す。この場合、目の肥えた野球好きでなければ、なかなか判断することは難しくなる。三遊間を破る左前ゴロ安打が、ショートの守備範囲の狭さに起因するのか?それとも誰が守っても左前へ抜けていくヒットコース、打球の強さだったか? このことを見きわめるには、それなりの審美眼が必要とされる。

2014年の楽天は「目に見えない拙守」が多かった。しかし、外野手連続守備機会無失策のNPB記録を更新し続けていた聖澤が開幕カード2戦目早々にエラーで記録を途切れさせてしまった2015年は、「目に見えない拙守」ばかりか、「目に見えた拙守」も増えてしまったのである。このことで、頑張った投手陣は大きく足をひっぱられるかたちになった。

まずは「目に見えた拙守」から確認していきたい。

(下記へ続く)

ブログ村投票のお願い
オフシーズンも読み応えのあるエントリーを上げていきます
更新エネルギーは皆さんの1票。ぜひポチっとお願いします

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

■2011年以降 楽天のチーム守備率と失策数
※失策順位は少ない順
20151015DATA02.jpg

守備率、失策数は2011年以降でワースト



今季の楽天のチーム失点は612。そのうち、失策や野選、暴投の守備ミスが直接的原因(※)となった失点は35を数えた。全失点の5.7%に当たる。一方、楽天と戦った対戦相手の失点は463点。同様にエラーやフィルダースチョイス、ワイルドピッチで失ったのは19点。全体の4.1%を占めた。いずれも、対戦相手より、楽天のほうが多い。

(※ここではタイムリーエラー、タイムリー暴投、適時野選を指している。それら拙守が間接的に失点に絡んだケースも多く、投手陣の失点-自責点の差異で楽天は65を記録。これは日本ハムの67に次ぐワースト2位の多さとなった)

このように、今季の楽天は守備ミスでの失点、拙守からの失点が大変多かった。

守備率.985は、西武(.983)、日本ハム(.984)を抑えてリーグ4位を記録した。

しかし、喜んではいられない。上表のとおり、2011年以降の楽天の年度別守備率を見ても、今年の.985は一番悪い数字になっている。また、前半戦終了時では.982でリーグ最下位だった。8月終了時でも.983で西武と最下位を争う5位だった。

その西武や日本ハムは楽天よりも守備範囲が広いチームでもある。守備範囲が狭いチームが記録した.985と、守備範囲が広いチームが記録した.983、.984では自ずと意味合いが異なる。下記表で例えれば、4x3の12マスのグラウンドで、6マスの守備範囲を持つチームと3マスしか守備範囲にしないチームがあったとする。前者の守備率が.983で、後者が.985とした場合、数字上では後者が良いものの、数多くの打球をアウトにしたのはどっち?と言えば、それは明らかである。

20151015DATA04.jpg

チーム失策の20%を引き受けた後藤光尊の守備価値



失策数は85。リーグ4位だ。しかし、こちらも前半戦終了時は最多59個を記録していたし、前年比で19個増。初V比で22個増。大幅に増えてしまった。2011年以降でも最多だ。

象徴となるのが、後藤光尊だ。17個の失策はチーム全体の20.0%を占める多さで、日本ハムのレアードと並ぶパリーグ最多タイだ。楽天選手が年間で17個のエラーを喫したのは、2008年のフェルナンデス以来でもあった。

後藤のエラー17個を一覧にまとめてみた。
17個中、走者有または先頭打者でのエラーが11個。例えば2死奏者なし等、エラーしてもその後に響かないような場面での失策は少なく、エラーがピンチにつながりやすい局面での失策が大変多かった。そのこともあるのだろう。11個のエラーが失点に絡んでいる。

■後藤光尊 2015年 失策一覧
20151015DATA05.jpg

今シーズンは久米島で西田が骨折し長期離脱を余儀なくされた事が発端で「八郎潟の受難」が始まった。

オープン戦で打率.350とアピールした阿部もシーズンに入り打撃が振るわず、遊撃の定位置のデプスが薄くなる緊急事態。その中、大久保監督が正遊撃手として白羽の矢を立てたのが、2009年~2013年の5年間ショートの出場がなかった後藤だった(2014年は9試合で出場)。

身体機能の衰えが目立つ37歳シーズンで、2009年以降ほとんど守備に就いていない遊撃手として67試合(うちスタメン64試合)を守る働きを見せた。しかし、結果的に後藤の遊撃起用が楽天のアキレス腱になった。ベテランを休ませずに使い続けた指揮官の起用法にも問題があり、疲労でパフォーマンスの質が攻守共に下がったことも、エラー量産の原因にもなった。

ただ、そのことを考慮に入れても、1億5000万という高額年俸選手のプレーではなかったし、ベテランのそれでもなかった。宮本慎也の晩年がそうだったように、全盛期と比べて守備範囲は狭くなるものの、ベテランとは自分の持ち場に来た打球は経験に裏打ちされたグラブさばきでしっかり処理するものだ。しかし、後藤はその両方ができなかった。

9/13終了時、某シンクタンク発表の後藤の守備得点価値は二塁など遊撃以外のポジションも含めて-17.8を記録している。

■2011年以降 楽天捕手陣の捕逸、暴投数
※順位は少ない順
20151015DATA03.jpg

■楽天捕手別の捕逸・暴投数
20151015DATA06.jpg

捕逸、暴投のバッテリーミスも目立った



大変多かった内野陣のエラーだが、捕手陣のエラー、バッテリーミスも目立つシーズンになった。

捕逸は前年比3個増の13個。リーグ最多を記録した。45個の暴投は前年比4個の削減も、リーグではこちらも最多だった。

最大の原因は嶋が右脇腹骨折で約1か月17試合離脱したことだろう。その間、代替で起用された小関は、1軍初出場の昨年もキャッチングに課題を抱えていたが、今年も改善は見られず、マスクを被った230回で2個の捕逸、15個の暴投を記録してしまっている。これは9イニング換算で嶋の2倍に迫ろうかという数字である。

また、正捕手・嶋のバウンド処理能力も決して高いわけではないことが、先日、データスタジアムさんのコラムで明らかになっている。そのコラムを読む限りだと、決して高いわけではなく・・・というよりも、かなり悪い部類なのだ。里崎のように傑出しているとは思わなかったが、ここまで悪いとも思わなかった。まさかの衝撃で、一瞬、絶句した。(小関はその嶋よりもさらに悪いと言うことになる)


◎バウンド処理に見る捕手の守備力 (Baseball Lab)




DERでの得点換算では2年連続の約40失点



それでは、今季の楽天守備はリーグ平均と比べた時に何点を失っていたのだろう?

セイバーメトリクスには、インプレー打球のうち、どの程度をアウトにしたか?を診るDERという守備指標がある。 
いくつかの計算式があるが、本稿では(打席-安打-四球-死球-三振-失策)÷(打席-本塁打-四球-死球-三振)を使用した。

そのDERを用いて、当該チームの守備力を、ざっくり得点換算することができる。(詳しい算出方法や理念はコチラを参照)

そうして算出したのが、上表だ。

2011年以降の楽天のDER、リーグ順位と得点換算をまとめた。▲はマイナス値である。
2012年以前と2013年以降でリーグ平均値に差異が生じているが、これは統一球の反発係数が修正されたことによるものだろう。

楽天のDERは2年連続リーグ最下位を記録していた。

得点換算では前年もリーグ平均との比較で38失点していたが、今年も44失点。DER.703でリーグ1位のソフトバンクが得点換算で+38点だったことを考えると、ソフトバンクとは守備だけでも88点もの差が生じていたことになる。他、西武+34、日本ハム+10、オリックス+3、ロッテ-40。

-44のポジション別内訳は、恐らく前述したように遊撃が最多で、次に三塁だろう。銀次が負傷離脱したことで、育成枠でスタートした小斉までも駆り出される事態になったホットコーナーでの守備損失が大きいように感じられる。次点で聖澤の復活に目途が立たない中堅だ。

来る22日のドラフト。楽天は1位指名で仙台育英の平沢を取りにいくという。平沢取りは遊撃の守備得点がリーグワーストで、西田の遊撃守備も発展途上であるチーム事情に良く合致している。また、昨年のドラフトで福田を取り、今季数多くの場数を背番号24に与えた起用法は、聖澤の衰えを考えると(怪我や体調不良に加えて、今、背番号23は三十路の壁とも戦っている印象を持つ)、妥当な措置だったと思うのだ。

3年契約の梨田体制の下で、センターラインを中心とした守備力の改善に目途をつけてほしいと願っている。【終】


◎◎◎関連記事◎◎◎
【2015惜別】 名は体を表した。全出場の39.5%が代走起用。森山周の現役引退を偲ぶ



有料メルマガ「shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン」。さらに深くイーグルスのこと知ってみませんか? 毎週月曜日 発行、月3~4回程度配信。月額514円。
登録初月の購読料は無料です。
クレジットカードお持ちでない(使いたくない)方の販売も対応しています。

購入方法(まぐまぐと直接販売)やメルマガ本文の一部内容など、詳しい御案内は「◎shibakawaの楽天イーグルス応援マガ ジン、読者募集のお知らせとバックナンバー一覧」をクリックして御参照下さい。皆様の読者登録をお待ちしております。




Amazon、楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベーションになります




《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。

ブログパーツ
レンタルCGI





関連記事
スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

No title

明日16日発売のフライデーに大久保氏のインタビュー記事が出るようです。

『デーブ大久保が明かす「頭にきたヤツ」「最悪ストレス」-居酒屋のオヤジに
◆ 楽天前監督・大久保博元(インタビュー)/田代富雄コーチ

フライデー(2015/10/30), 頁:68 』(雑誌の新聞 より)

どんな内容なのか…。
こんな記事もあったのでどうぞ。

激白・中畑清「最弱球団での4年間とかあちゃんの死の衝撃」

◆ 横浜DeNAベイスターズ前監督・中畑清(インタビュー)

フライデー(2015/10/30), 頁:78



Re: No title

ゴールドクラブさん

というわけで、Amazonのカートに入れました。近日、届くでしょう。

> 明日16日発売のフライデーに大久保氏のインタビュー記事が出るようです。
>
> 『デーブ大久保が明かす「頭にきたヤツ」「最悪ストレス」-居酒屋のオヤジに
> ◆ 楽天前監督・大久保博元(インタビュー)/田代富雄コーチ
>
> フライデー(2015/10/30), 頁:68 』(雑誌の新聞 より)
>
> どんな内容なのか…。
> こんな記事もあったのでどうぞ。
>
> 激白・中畑清「最弱球団での4年間とかあちゃんの死の衝撃」
>
> ◆ 横浜DeNAベイスターズ前監督・中畑清(インタビュー)
>
> フライデー(2015/10/30), 頁:78
非公開コメント

FC2カウンター
ページビューではなく、ユニークアクセスでの集計です。
プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
ブログ村
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
今月の人気ページランキング
当ブログのアクセス数が多い記事はこちらです(各月1日~末日で集計中)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
118位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
29位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}