【2015惜別】 名は体を表した。全出場の39.5%が代走起用。森山周の現役引退を偲ぶ

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森山、まさかの現役引退



いやはや、驚いてしまった。

昨日、急遽発表された森山周の現役引退である。

来季も当然1軍戦力として働いてくれるはず。私を含めた多くのファンがそう感じていた。その矢先での出来事。報道によると、球団から肩叩きに遭い、悩み抜いた末の決断という。来季からは平石2軍新監督を支えるべく、ファームの守備走塁コーチに就任するという話だ。

確かに、出場機会は年々減っていた。楽天移籍1年目の2013年には自己最多89試合に出場。日本一に貢献した後は、昨年50試合、今年47試合。今シーズンはスタメン出場も僅かに5試合に止まり、21打席はキャリアでワースト3位の少なさだった。しかし、終盤の要所では代走として出場。自慢の足で存在感を見せ、ゲームのキャスティングボードを握る好走塁を見せてくれたのも事実なのだ。

(下記に続く)

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■森山周 2015年 盗塁成績
※いずれも二盗


終盤の重要局面で勝利に直結するスチールの数々



上表に今シーズンの盗塁記録をまとめてみた。

代走起用33試合中、11試合でホームを踏み、3度に1度の高い確率で得点を記録した森山は、代走で12個の盗塁を仕掛けて、ルパンよろしく9個の塁を盗むことに成功。その後7度でホームに帰ってきた。代走での積極果敢な盗塁が高い本塁生還率を支えていたと言えるのだ。

12企図、いずれも2点リードから1点ビハインドまでの終盤の接戦で走った。7個の本塁生還はイーグルスの貴重な得点になったが、うち6個は同点、勝ち越し、決勝のホーム。直接、試合の勝敗を分ける得点になった。

2点差以内の終盤8回以降、森山以外の楽天走者も盗塁を12個成功させているが、その後の本塁生還がゼロに終わる中、森山が多くのホームを踏んだことを考えると、森山の足が敵軍に有形無形のプレッシャーを与え、逆に味方ベンチを奮い立たせていたのだと思う。

この活躍を見れば、来年もやれるのでは?と今でも思う。それだけに残念だ。

球団が来季構想外としたのは、ルーキーの福田の躍進、2軍で鍛え上げている育成・島井の存在があるからなのだろうか? 第一次戦力外通告ではなくこの時期になったということは、新就任した梨田監督の意向を汲んだのかもしれない。あくまでも憶測ではありますが。



試合出場の39.5%が代走出場



さて、ここで森山の年度別出場数の内訳を棒グラフで眺めてみよう。

出場数を先発出場、代走出場、守備出場、代打出場の4つに分けて色塗りしたものになる。

オリックス時代は(捕手を除く)内外野どこでも守るユーティリティ性に加え、2011年には代打でも数多く起用された。しかし、この人の魅力は、名は体を表すとおり、走塁だろう。代走で起用され、ダイヤモンドを自慢の韋駄天を飛ばして1周してホームに戻ってくるのが仕事だった。また、その俊足を活かした守備固めでの出場も多かった(『セイバーメトリクスリポート4』によると、2013年の守備得点価値は+8.2を記録した)。

通算476試合中、代走出場188試合は全体の39.5%を占め、守備出場112試合は23.5%を記録した。

打撃が非力だったこともあり、決して主役にはなりえなかった。しかし、脇役道を徹底して歩み続け「超・脇役」という雰囲気を持つ選手だった。出場数の39.5%を代走が占めているというこの数字は、森山の勲章だと思う。

3試合連続でサヨナラのホームを踏んだオリックス時代
日本シリーズにも出場。サヨナラ劇、無安打決勝劇を足で支援した楽天時代



オリックス時代のハイライトは2011年か。京セラドームでの7/2・7/3ソフトバンク戦、7/5楽天戦でNPBタイ記録となった3試合連続のサヨナラ勝利。このサヨナラのホーム、駆け抜けた走者は、いずれも森山だった。

本人いわく、楽天時代の思い出は2013年の日本一だという。プレーオフにはCS2試合、日本シリーズで4試合に出場した。プロ野球選手誰もがそこを目指しながら、一部の選ばれし者たちしか立つことが許されない、頂点を極める決戦関ケ原の大舞台。そのグラウンドから見渡した光景は、一生の宝物になるはずだ。

2014年、2015年にも森山ならではのパフォーマンスがあった。

2014年は、何と言っても9/20コボスタでの日本ハム戦(○E3x-2F)を忘れることはできない。

ゲームは0-1の1点を追う展開で7回裏を迎えていた。楽天はこの回、二番手・谷元を安打四球で攻め、無死2,1塁。格好のチャンスを作っていた。ここで松井稼に代わってピンチバンターに起用されたのが森山。しっかりバントを決め、その後の2-1の逆転劇を呼び込んだ。しかし、8回表、福山がソロを被弾。再び試合は振り出しに戻ってしまう。

延長戦も見えてきた2-2の9回裏のことだった。この回の先頭打者は途中出場の森山。背番号0が拮抗していた流れを一気に変えていく活躍をみせた。まずはサード内野安打で出塁した。クロッタとの9球フルカウント勝負を追い込まれてから粘って粘って手繰り寄せた執念のヒットだった。塁に出た森山はすかさず二盗を決めて無死2塁、同点の好機を足でお膳立てする。打席の嶋は1塁が空いたことで敬遠で歩かされて無死2,1塁。この後、森山がさらに走った。鮮やかな三盗が決まり、無死3,1塁。1死後、島内の右安でサヨナラのホームを踏み、楽天移籍後初となるヒーローインタビューに登った。

2015年は、9/9コボスタでのロッテ戦(○E4-2M)での活躍だ。試合は菊池とチェンの投手戦になり、2-2の同点で8回裏、楽天の攻撃を迎えていた。ロッテはこの回から内へスイッチ。その内の投球を先頭の4番・ウィーラーがしっかり見極め、フルカウント8球勝負を1塁へ歩いた。森山はそのウィーラーの代走として起用されると、続くサンチェスの打席時に初球から積極的に仕掛けて二盗成功、この足攻めでマスクをかぶる吉田の焦りを誘い、吉田の2塁送球が外野へ抜ける悪送球に。一気に3塁を陥れた森山は、1死後、松井稼の中犠飛で決勝のホームを踏んでいる。

実はこの得点、楽天が今季ノーヒットで奪った2点のうちの1点である。その貴重な無安打得点劇は森山の足によってもたらされたと言えるのだ。

相手投手の配球を味方有利に変える"足のマジック"



塁に出た森山は、相手投手の配球を速球偏重に大きくガラリと変えてしまう"足のマジック"の持ち主でもあった。

森山1塁時、相手投手の球種割合を調べてみたので、2013年から確認してみよう。(塁が詰まっている満塁や2,1塁、3,1塁は除く)



初Vに貢献した2013年である。森山を含めた楽天1塁走者時の相手投手球種割合は速球55.7%、カーブ8.4%だった。

しかし、森山が1塁にいる時、敵軍投手の速球は58.3%へ上昇。カーブは6.0%に減少。森山の足を警戒すべく、球速が遅いカーブの割合は減り、速球主体になっていたことが確認できる。

20151013DATA03.jpg

2014年は、より顕著になった。

チーム全体の数字は速球53.2%、カーブ7.4%だった。ところが、森山1塁時、相手投手の速球割合は58.8%に跳ね上がり、カーブは0.0%。森山1塁時、敵投手は合計80球を投げてきたが、この年は1球もカーブを投げてこなかった。

20151013DATA04.jpg



2015年はさらに凄かった。

チーム全体の数字は速球54.2%、カーブ7.9%。この割合、森山が1塁に出た時、相手投手の速球割合は66.7%。実に70%近くが速球偏重になっていた。カーブは僅かに2.2%。90球投げてカーブは僅かに2球だけだった。打席がペーニャと松井稼という一発長打のある打者でなければ、恐らく相手投手は森山を塁に置いたままカーブを投げることはなかったはずだ。

今年の森山は終盤の接戦時、次の1点が直接試合を左右するような重大局面で代走起用されるケースが、例年以上に多かった。また、そのような場面でマウンドに立っている投手は敵軍自慢のセットアッパーやクローザーである。彼らの大半は力のある速球でねじ伏せるピッチングが多くなる。森山1塁時の敵投手速球割合が7割に迫った背景には、そういう要因もあったのだが、それを考慮に入れても、70%近くが速球主体になっていた事実は、驚きである。打席内の味方打者は森山が1塁にいる時、球種を絞りやすかったはずだ。(しかし、打者の結果が伴わなかったのは、今季低迷の象徴の一端とも言えそうだ)

通算成績。476試合、619打席、536打数129安打、121得点、28打点、7二塁打、48盗塁、18盗塁刺、38犠打、2犠飛、40四球、3死球、86三振、打率.242、出塁率.296、長打率.254、OPS.551。

打点よりも得点が圧倒的に多い点こそ、この人の特徴を良く表している。通算の盗塁成功率は72.7%だったが、楽天時代の代走盗塁成功率は通算を上回る78.3%(23企図、18盗塁、5盗塁刺)を記録した。相手バッテリーの警戒網を潜り抜けての8割に届こうかという率は、本当に素晴らしい。

まだまだできる。私のように思うファンは多いことだろう。
しかし、森山自身も熟考を重ねた上での決断。ここは森山の判断を尊重したい。
来季は2軍で守備走塁コーチだという。
島井を始めとする若手に、自らの走塁技術を惜しみなく伝えていって欲しい。第2の聖澤を育てて欲しい。
また、来季からコボスタは内外野天然芝に生まれ変わる。
オリックス時代、天然芝のスカイマークスタジアム(現ほっともっと神戸)でプレー経験を豊富に持っている森山ならではの、天然芝対策を若手に伝えていって欲しいと願っている。

名は体を表す。森山ちょうど10年の現役生活、滝口ミラさんとの間に生まれた第一子・長男1歳の誕生日が迫る中での決断だった。お疲れ様でした。【終】


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