【試合評】 冴えたスライダー。危機で燃やした闘争心。森雄大、覚醒前夜の7回零封劇~2015年10月3日●楽天イーグルス0-2ロッテ

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躍動の森雄大。クルーズの乱。楽天、連勝止まり2年連続最下位決定



気温は30度に迫ろうかという秋晴れの幕張デーゲーム。青空から強い日差しが降り注ぐ中、中5日で登板した先発・森雄大が躍動した。

1回(無死2塁~同2,1塁~2死3,2塁)、3回(無死2,1塁~1死3,2塁)、4回(2死2,1塁~同満塁)。得点圏に3度も進出され、いずれも複数走者を塁上に背負う難所を招いた。しかし、要所で伊志嶺の要求どおり、球を操って、マリーンズ打線を撃退した。スコアリングポジションでの対決は9打席、6打数0安打、3三振、2四球、1犠打。インフィールドに飛んだ打球は三ゴ、三ゴ、左飛。いずれも満足な打撃を許さないイージーな当たりだった。

森は7回111球、7三振を奪う3安打無失点。プロ通算8度目の先発にしてハイクオリティスタートをマークした。

対するロッテ先発・大嶺祐も好投。楽天打線は7回まで投げた27歳右腕の前に散発3安打に封じられ、3塁を踏めずに終わった。

唯一のチャンスは2回だった。

1死後、カーブ撃ちの名人、5番・後藤が大嶺祐のブレーキングボールを左中間深くへ弾き返すツーベースで出塁。しかし、16打席ノーヒットの中川が17打席に不名誉記録を更新する三ゴに倒れると、フェルナンドは中飛。高め釣り球を捉えた当たりは中越えコースのように思われたが、背走したセンター伊志嶺の好守に阻止されてしまった。

0-0のまま迎えた終盤8回、両軍、継投作戦に入る。

8回表はロッテ二番手・大谷が登板。森の前に再三チャンスを作りながらも点が取れずに逸機してきたマリーンズ。継投で流れが変わり、楽天有利になるかなと淡い期待を抱いたか、ゼロに抑えられてしまう。2死後、伊志嶺が左前へクリーンヒットを放ったが、後続の西田がスライダーを引っかけて遊ゴに倒れてしまった。

直後の8回裏のことだった。大久保監督、二番手でクルーズを起用。これが裏目に出てしまう。

1死後、森が完璧に封じてきた3番・今江、4番・デスパイネに、クルーズが連打を浴びてしまう。まるで重石が取れたかのように右打者両名にあっさりと運ばれた。得点圏に走者を背負って、力みが出てしまったのか、続く福浦にはコントロール乱れてストレートのフォアボール。塁上全て埋まり、1死満塁に変わる。

途中出場の6番・岡田こそ154キロの高め速球でねじ伏せての空三振を取ったが、7番・鈴木に対して、またしても制球乱れ、初球ファウル後に4連続ボールになり、押し出し。遂に0-0の均衡が破られてしまった。

クルーズが楽天投手陣今季10個目の押し出しを与えると、前夜3安打4打点の活躍を見せ、ヒーローインタビューを「アシタモイクワヨ」で締めくくったウィーラーが、中村の三直を落球するタイムリーエラー。ロッテに2点目が入った。(楽0-2ロ)

楽天は9回表、ファイナルカウントダウンの登場曲と共に出てきた内の前に上位打線が綺麗に三者凡退。楽天は今季13度目の零敗を喫している。

まさにクルーズの乱というべきかたちで接戦を落としたイーグルスだったが、致し方ない部分が大きい。

もちろん、クルーズが零封できれば良かったのだが、クルーズを責めることもできない。というのは、クルーズは9/23ロッテ戦以降の9試合、4連投を含む6試合に登板していた。本戦のマウンドは4連投の後、中1日を空けての登板とここ最近はフル回転が続いていた。

9/23ロッテ戦以前は自慢のストレートは被打率.159とドミニカンエクスプレスの本領発揮という好成績だったが、9/23以降は.267と悪化。9/23以降ストレートで凡打に取った中にも良い当たりが多く、9/23ロッテ戦では田村に遊直、9/30ソフトバンク戦では今宮に右飛、10/1同戦では内川、高田にいずれも一直と紙一重でアウトになった打球も目立っていた。

昨年は29試合29回1/3に止まった登板数が、今年は本戦入れて51登板。疲れも溜まっていたのだろう。その中、0-0という難しい試合展開で、ポンポンと連打され、あれよあれよとピンチを招き、湧きあがった緊張感をマウンド上で上手くコントロールできなかったのかもしれない。

これでチーム成績は140試合56勝81敗3分の勝率.409。同日5位・オリックスがソフトバンク戦で勝利したため、楽天の2年連続最下位が決定している。

(下記へ続く)

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両軍のスタメン

楽天=1番・岡島(右)、2番・福田(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・後藤(二)、6番・中川(指)、7番・フェルナンド(左)、8番・伊志嶺(捕)、9番・西田(遊)、先発・森(左投)

ロッテ=1番・荻野貴(右)、2番・伊志嶺(中)、3番・今江(三)、4番・デスパイネ(指)、5番・福浦(一)、6番・サブロー(左)、7番・鈴木(遊)、8番・中村(二)、9番・田村(捕)、先発・大嶺祐(右投)

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着実に力を蓄えてきたことが分かる森雄大の111球



7回、打者28人、球数111、被安打3、被本塁打0、奪三振7、与四球5、失点0、自責点0。

先ほど、ハイクオリティスタートは自身初と書いたが、2戦連続でQSを記録しながら7回まで投げたのも初になった。7回3失点にまとめた前回9/27西武戦と同様、ポテンシャルの高さをボールに込め、4年目の来季へ大きな期待を抱かせてくれるピッチングになったと思う。

与四球は5個と多かったが、そこから崩れてしまうことはなかった。

1回は1番・荻野貴にヒットされた後、2番・伊志嶺にストレートの四球を与え無死2,1塁のピンチを招いたが、3番・今江、4番・デスパイネを変化球で連続三振。2000安打にあと90本に迫っている福浦にも、この日威力を発揮した変化球を打たせて三ゴに退けた。

特に4番・デスパイネとの対戦時、1-1後、打席上の強打者に森の投球フォームか何かにクレームがつけられ、球審がマウンドに行き、森に注意を与えるという場面もあった。慌てて高村コーチが間を置きにマウンドに走ったが、直後、二走・荻野貴&一走・伊志嶺に鮮やかなダブルスチールを決められてしまう。1死2,1塁から同3,2塁へ。一打出れば2失点の危機、ここで動揺を引き起こすことなく、自分を見失うこともなく、闘志を維持したままデスパイネ、福浦を抑えた点は、2年目から3年目へ成長の跡がうかがえるシーンになった。

先頭打者四球を与えた3回も、安打でつながれ無死2,1塁のピンチに。送りバントで1死3,2塁で3番・今江、4番・デスパイネを迎えたが、ここも三ゴ、空三振に退ける。

4回は2死走者なし後、主将の7番・鈴木に右前へクリーンヒットを打ち返された後、8番・中村に死球、ボール先行3-0とした9番・田村にもフルカウント四球、2死満塁を招いたが、1番・荻野貴をファームで磨きをかけてきたカーブでバットの先の左飛に仕留めている。

ロッテ打線を翻弄したキレ味抜群のスライダー



この日、右打者へのクロスファイアの精度も安定していたが、中でも白眉だったのは、右打者のインコース、特に膝元集めたスライダーだった。

本戦で森はスライダーを55球投げたが、うち37球を右打者に使用した。上記表のとおり、多く空振りと多くの見逃しストライクを取ることができたが、中でも右打者使用37球中、真ん中低め~内角低めにかけて実に24球のスライダーを集めた点が功を奏した。

このゾーンで合計10個の空振りを奪取し、1回、3回のピンチでデスパイネを2打席連続三振に取ったスライダーも、このゾーンに投げ込んだものだった。

■森雄大 vs右打者スライダー配球図
20151003DATA04.jpg

ストライク率、空振りが上昇した右打者へのスライダー



森の成長を感じることができる数字を御紹介したい。

右打者スライダーのストライク率だ。この値、昨年は54.3%と低かった。2球投げれば1球はボールになってしまっていた。

ところが、今年は5/13オリックス戦、9/27西武戦の2戦合計では83.9%。本戦では70.3%。いずれも合格点以上の高い値をマークした。コントロールの精度が改善されていることが、数字上からも確認できる。

同様に、右打者スライダーの空振り率も上昇した。昨年は10.0%だった。ところが、今季の直近2登板では22.6%、本戦では24.3%と大幅増。制球力の向上と共にキレも増したのだろう。

今年、森は2軍で95個の三振を奪い、325人の右打者から実に75個、全体の21.5%に及ぶ三振を記録したが、恐らく、このスライダーでストライクアウトを積み重ねたのだろう。

このスライダーと今年磨きをかけたカーブで、来季は大きく羽ばたいて欲しい。【終】

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