【試合評】 雨中のコボスタで嶋基宏と美馬学の信頼関係の“揺らぎ”を垣間見る~2015年7月24日●楽天イーグルス2-6ロッテ

スポンサーリンク




《Twitterやっています》アカウントは@eagleshibakawaです。ブログ更新のお知らせ、プロ野球、スポーツの話題、時々実況しながら記録などをつぶやきます。フォロワー数1650人突破。

《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない、Twitterでつぶやかない軽い話題などもアップ中。現在いいね!400人到達。
http://www.facebook.com/eagleshibakawa

またしても美馬が誤算



今季初5連勝を懸けたロッテ3連戦の初戦である。

楽天先発は美馬。防御率3.17、FIP3.76、2勝6敗。2013年5/3日本ハム戦を皮切りにレギュラーシーズン本拠地12連敗が続いていた。今日こそ連敗ストップなるか?!のマウンドだった。

投げ合う相手、ロッテ先発は涌井秀章。防御率3.75、FIP3.91、6勝7敗。通算100勝に王手をかけながらも、ここ2登板は黒星。足踏みが続いていた。

舞台は雨中のコボスタ。犬鷲戦士は本戦から本格的にTOHOKU GREENに身を包んでの真夏の戦いが始まる。2013年には10勝6敗1分、勝率.625、2014年は7勝5敗、勝率.583、2015年は郡山、山形で2敗。いまだ白星なしだが、相性が良いことには変わりはなかった。

【7/26まで】【アンケート】
楽天イーグルス2015年後半戦、あなたが期待したい野手&投手は?


皆さんの御応募、お待ちしています。詳しくは http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-2776.html まで。


しかし、今日も美馬が誤算だった...

ハードラックな2点二塁打にも見舞われたが、5回途中まで投げて9安打6失点。美馬が投球回を上まわる被安打を浴びたのは15試合中9試合になった。

4回途中6失点でKOされた前回7/12オリックス戦と同じく、本戦も3回に捕まった。3回1死後、ロッテ打線の打順が2周り目に入ってから、短長4連打の釣瓶撃ちに遭い、1点リードの試合展開をひっくり返された。

1、2番の連打は追い込んでから許した。1番・中村には外のスライダー連投で1-2と追い込んだ後、インコースを攻めたシュートを巧く打ち返され、三遊間突破の左安。1死1塁で2番・角中には1-2から決めに行ったフォークが高めに抜けてしまった所を上から叩かれ、1,2塁間を破る痛烈な右安。1死2,1塁で3番・清田。得点圏に走者を置いた状態で、初球、2球と完全なボール球投球でボール先行2-0としてしまった所が拙かった。3球目アウトコース143キロ速球をしっかり右方向にスイングされ、伸びていった打球は右翼Eウィングを突きさす逆転3ラン。美馬が清田に一発長打を浴びたのは6/20敵地戦以来、今季2本目になった。

4回裏、楽天が反撃を開始する。2死走者なしからのベテラン両名による得点劇だった。安打出塁の松井稼が今季10個目の盗塁成功、二進した背番号7を後藤がバットで返す。甘い球を快音響かせて捉えた打球が右中間を切り裂くタイムリー二塁打。1点差に迫った。(楽2-3ロ)

しかし、直後の5回表、美馬がハードラックな二塁打等で3点を失った。

激しく降る雨のため、マウンドは悪状況。1球投げるたびに跳ねるようにしてスパイクの泥を気にする美馬の姿がそこにはあった。2死2塁で大松に左前適時打を打たれた後、後続の鈴木に対し、速球が高めに完全にすっぽ抜けるボール投球が3つ。嶋が八艘飛びで必死に捕球するシーンも幾つかあった。結局、3-1から1塁に歩かせて2死2,1塁。打席は8番・伊志嶺。あまりにも不運な二塁打はカウント2-2からの8球目で発生した。

アウトハイに入る141キロ速球。伊志嶺が打ち返した打球は意外にも伸びていき、右翼ポール際のフェンス直撃弾。フェアとファウルを分ける右翼線の白線をかすめるようにして直撃した当たりは、フェアの判定。走者2名が悠々生還した。

ラインをかすめたのか?どうか?は正直、映像では微妙だった。ライトを守る背番号7はしきりにファウルの主張。大久保監督が抗議に出て、審判団協議の末、ビデオ判定になったが、判定覆らず。結局、この不運な、納得行かぬ一撃で楽天はトドメを刺されている。(楽2-6ロ)

4点差をつけられたイーグルスは5回以降、散発の2安打。西野が出てきた最終9回、ようやく2死から得点圏に走者を送り込んだが、ラストバッター代打フェルナンドが見逃し三振に倒れてゲームセット。美馬の本拠地連敗記録は13へと延びてしまった。

チーム成績は86試合39勝44敗、借金5の勝率.470、5位。ゲーム差は1位・ソフトバンクと14.5、2位・日本ハムと10.5、3位・西武と4.5、5位・ロッテと0.5、6位・オリックスと4.5とした。

各種戦績は、7月6勝8敗1分、後半戦3勝1敗、ロッテ戦8勝5敗(コボスタ4勝2敗)、コボスタ戦績18勝17敗3分、カードの初戦16勝16敗1分、先制した試合26勝18敗の推移になっている。

(下記へ続く)

ブログ村投票のお願い
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

20150724DATA02.jpg
HANREI3.jpg

両軍のスタメン

ロッテ=1番・中村(三)、2番・角中(左)、3番・清田(右)、4番・クルーズ(二)、5番・根元(指)、6番・大松(一)、7番・鈴木(遊)、8番・伊志嶺(中)、9番・田村(捕)、先発・涌井(右投)

楽天=1番・聖澤(中)、2番・ウィーラー(三)、3番・ペーニャ(指)、4番・サンチェス(一)、5番・松井稼(右)、6番・後藤(二)、7番・伊志嶺(左)、8番・嶋(捕)、9番・阿部(遊)、先発・美馬(右投)

魅せた聖澤、自慢の快足飛ばしての初回先頭打者先制劇



1回裏、100勝を狙う先発・涌井の出鼻をくじいた1番・聖澤の攻撃が見事だった。

初球攻撃だった。甘く入った136キロ速球を引っ張り、1塁線を痛烈に破る右翼線長打コース。打球は右翼ポール際まで到達し、聖澤は一気に2塁を蹴って3塁へ。外野から中継を交えた3塁返球は、もし正確なスローイングだった場合、間一髪のタイミングに思われた。しかし、背番号23の俊足に焦ったのか、中継に入ったショート鈴木が3塁へ大暴投の悪送球。スタンドに飛び込んだため、聖澤はそのまま悠々ホームを踏んでいる。あまりにも鮮やかな僅か1球での先制劇になった。

自慢の脚で彼方へと駆け出した聖澤の象徴的な足技と言えば、2012年4/24オリックス戦(○E4-0Bs)が思い出される。

1-0の1点リードで迎えた3回裏、1死後、フィガロにぶつけられて死球出塁した聖澤が、すぐさま2塁への盗塁に成功。高須のセカンド進塁打で三進し2死3塁、3塁塁上でフィガロに揺さぶりをかけるリードでボークを誘発させ、無安打でホームに生還を果たした。本戦の初回先制劇は、この時と同年4/4ソフトバンク戦で3安打3盗塁でペニーを本国に送り返した活躍に匹敵するような、この人の持ち味が出た足攻になった。

本戦は4打数1安打、1得点、1三振、1三塁打。1軍復帰以降では97打数31安打の打率.320、14得点だ。7月月間打率は.328。月間MVPの候補選手にもノミネートされた。聖澤と言えば例年夏に弱く、夏バテ、ガス欠を起こすのがデフォだが、今季は夏場から調子を上げ、真夏の救世主になれるか、今後の活躍が試されている。

20150724DATA04.jpg

複数のブレーキングボールを操り、涌井秀章、通算100勝到達



7回0/3、打者27人、球数104、被安打4、被本塁打0、奪三振7、与四球2、失点2、自責点1。

前の試合19安打19得点のイヌワシ打線が、涌井がポーカーフェイスで繰り出す、妙味な投球術の罠にハマってしまったと言えそうだ。

誤算は調子を上げてきたと思われた外国人だ。試合前、西村祐美アナが取ってきた橋上ヘッドコーチのインタビュー。指揮官の右腕、ノムライズムを継承する参謀が後半戦のキーマンに挙げたのは、ペーニャ、サンチェス、ウィーラーら外国人打者の活躍だった。

しかし、本戦では涌井の前に8打数1安打、4三振、1四球。機能しなかった。9打席中、イニング先頭打者で2打席、走者有で2打席まわったが、いずれも凡退に倒れている。

後半戦打率.333、日本ハム3連戦で3本の長打を生み出したペーニャは、涌井の前に1四球2三振。1打席目でインコースを相次いで攻められたのが堪えたのか、本戦ではアウトコースの見きわめが全くできておらず、ボール球に手を出す空振りが目立った。

ウィーラーも涌井の前に二ゴ、右飛、空三振の3タコ。4点を追った5回2死1塁の対決では外のボール球にガマンしフルカウントまでもつれたが、最後は外角低め、見逃せばボール投球に思わず手を出しての空三振。あと一歩の辛抱が足らなかった。

サンチェスは7月中旬以降、苦手としてきたスライダーやカットボール等の曲がる球種にも対応し始めてきていた。本戦でも第3打席の左安はブレーキングボールを打ち返したもの。しかし、もったいなかったのは2点ビハインドの4回1死の見三振だ。フルカウントから外角狙いの速球がシュート回転して真中に甘く入ってきた、仕留めるには絶好球。しかし、低いと判断したのか、手を出さずの見三振。せっかくカモがネギ背負ってやってきたのに、据え膳食わずに凡退に倒れている。

球種割合38.5%の平均球速139.4キロの速球に混ぜられた、複数の球速帯のブレーキングボールが厄介だった。

平均131.9キロのスライダーが23球。この他、120キロ台のカーブが16球、110キロ台以下のカーブが14球。この組み合わせで微妙な緩急差をつけられ、狙い球を絞り切ることができなかったように感じる。

20150724DATA03.jpg

美馬学、出口が見えない本拠地13連敗



4回2/3、打者26人、球数111、被安打9、被本塁打1、奪三振2、与四球3、失点6、自責点6。

「どうしようもないピッチングですね。立ち上がりはそんなに悪い感じではなかったのですが…。何も言うことがありません」

防御率3.65、FIP3.94、2勝7敗、WHIP1.45になった。

今季の美馬は、相手打線が2順目に入る3回以降5回までの3イニングに失点するケースが非常に多い。45失点中、序盤1、2回は僅かに4失点。しかし、3回15失点、4回12失点、5回12失点とこの3イニングに集中している。本戦もその典型例になってしまった。

2順目に入り、相手打線が美馬の球筋を把握し、対応し始めるという側面もあるだろうが、美馬自身の問題もありそうだ。というのは、下記の数字を見て欲しい。

■本戦美馬のイニング別ストレート平均球速
1~2回・・・144.2キロ
3回以降・・・141.3キロ

ピッチングの軸になるストレートの平均球速。序盤2回まで144.2キロとスピードも出ているのに、3回以降は141.3キロ。約3キロ減と落ち込んだ。本戦は大変蒸し暑く、両投手とも立ち上がりから相当汗をかいていた。完投ペースだった涌井は8回途中、暑さからくる脱水症状だったのだろうか、右足を釣って降板したほど。美馬も雨中と蒸し暑さで相当スタミナを削られたのは想像に難くなかった。

最後までスライダーで押し通せなかった所に嶋x美馬の信頼関係の揺らぎを見る



残念だったのは、5回2死2,1塁、不運な二塁打にされた伊志嶺との対決だ。8球を費やす2-2勝負になった。初球から7球目まで全球スライダー投球。直前、鈴木の打席で速球が3つ完全高めにはずれるボール投球になっていたため、嶋は速球は使えないと判断したのだろう。となると、当然、インコースを厳しく攻めることもできない。必然、アウトコース勝負になった。

この日は球種の中で最も機能していたのがスライダーだったため、スライダーを執拗に連投させる配球は、理解できる。昨年も1軍最後の登板になった7/21西武戦では52.2%でスライダーを投げさせていた。嶋の中で美馬はスライダーピッチャーという認識があると思われるので、この場面でもそのスライダーに懸けるリードは──極端だと思われるだろうが──理解できた。

しかしだ。5、6、7球と3球くらいつかれてファウルを打たれ、8球目に速球を選択してしまったのが裏目に出てしまった。高度な要求かもしれないが、最後までスライダー、あるいはカーブのブレーキングボールで押し通すことはできなかったのだろうか?

3度のファウル、私の目には伊志嶺が対応できずぎりぎりくらいついているようにみえた。解説席に座った中島俊哉氏は伊志嶺が速球待ちでスライダーをカットしにいっていると解説していた。

だが、3球粘られたところで嶋は自身が選択した決断に疑いを持ってしまったのだろう。それができず、あやふやな制球、球威も欠けていた速球を思わず選んでしまったところに、嶋と美馬のバッテリー間の信頼度が揺らぎ始め、隙間風が吹き始めている様を見てしまった。

(一方、あの8球目、嶋は外角に厳しく構えていたので、ボール気味でもいいというサインだったのかもしれない。ボールになったとしても3-2から外のスライダーで勝負という意図があったのかもしれない)

さて、これで美馬のQS率は33.3%である。今後も美馬を先発ローテで使っていくのか?が注目される。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
【試合評】2年連続オリックス戦で自力優勝消滅~2015年7月12日●楽天イーグルス4-9オリックス
【試合評】 嶋基宏、2カ月ぶりの適時打が有原航平を沈め、チームを4位浮上へ導く決勝打に~2015年7月21日○楽天イーグルス3-1日本ハム
【試合評】 松井稼頭央、今季5本目チーム最多の150キロ撃ちで球団新記録誕生~2015年7月22日○楽天イーグルス19-6日本ハム



有料メルマガ「shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン」。さらに深くイーグルスのこと知ってみませんか? 毎週月曜日 発行、月3~4回程度配信。月額514円。
登録初月の購読料は無料です。
クレジットカードお持ちでない(使いたくない)方の販売も対応しています。

購入方法(まぐまぐと直接販売)やメルマガ本文の一部内容など、詳しい御案内は「◎shibakawaの楽天イーグルス応援マガ ジン、読者募集のお知らせとバックナンバー一覧」をクリックして御参照下さい。皆様の読者登録をお待ちしておりま す。




Amazon、楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベーションになります




《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。

ブログパーツ
レンタルCGI




関連記事
スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
ページビューではなく、ユニークアクセスでの集計です。
プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
ブログ村
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
今月の人気ページランキング
当ブログのアクセス数が多い記事はこちらです(各月1日~末日で集計中)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
100位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
24位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}