【試合評】 則本昂大vs西勇輝。3度目の対決で、楽天が、則本が屈服させられたその理由~2015年6月23日●楽天イーグルス0-3

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則本昂大vs西勇輝。屈したとは言え、予想どおりの投手戦に



今季初の5連勝を懸けた舞台は福島・郡山、開成山野球場へと移った。

先発はエース。リーグ戦再開に伴う先発ローテ再編でカードのアタマを任されることになった。開成山は則本にとって1年ぶりに帰ってきたマウンド。投げ合う相手は、両者互いに認め合う西勇輝。90年組の同期対決は通算3度目のマッチアップになった。

聴衆は満員御礼の13,574人。今日からイーグルスはホームゲームでTOHOKU GREENに袖を通しての戦いが始まる。2013年は10勝6敗1分、2014年も7勝5敗。2年連続で勝ち越している縁起の良い“燃ゆる緑”だ。

試合展開は、想像通り、1点を巡るロースコアの投手戦になった。

両者共に8回まで投げ、球数も全く同じの113球。しかしながら結果は0-3でオリックス、西に軍配が上がっている。西との対戦2連勝だった則本は3度目にして屈している。敗れ去ったとはいえ、則本のピッチングには清々しさがあった。

これでチーム成績は67試合33勝32敗2分の4位。ゲーム差は1位・ソフトバンクと7.5、2位・日本ハムと4.0、3位・西武と3.5、5位・ロッテと1.5、6位・オリックスと8.0とした。

各種戦績は、銀次離脱後14勝10敗、6月11勝5敗、リーグ戦再開3勝1敗、オリックス戦4勝4敗1分、ホームゲーム17勝12敗2分、先制された試合10勝16敗1分の推移になっている。

(下記へ続く)

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両軍のスタメン

オリックス=1番・西野(二)、2番・安達(遊)、3番・小谷野(三)、4番・中島(一)、5番・T-岡田(左)、6番・糸井(右)、7番・ブランコ(指)、8番・鉄平(中)、9番・山崎勝(捕)、先発・西(右投)

楽天=1番・松井稼(右)、2番・牧田(左)、3番・後藤(遊)、4番・ペーニャ(指)、5番・中川(一)、6番・聖澤(中)、7番・三好(二)、8番・小関(捕)、9番・阿部(三)、先発・則本(右投)

特に見応えがあった則本の3回表圧巻投球



立ち上がりの1回、両者共にランナーの出塁を許したがゼロに抑えた。

1回表、則本は1番・西野にフルカウント勝負の末、外の速球を左前へ弾き返されて出塁を許す。その後、バントで1死2塁。得点圏で中軸を迎えたが、3番・小谷野、4番・中島を2者連続三振に取った。いずれも速球とスライダーのコンビネーションで追い込むと、仕上げはフォークボール。経験豊富な右打者のバットが面白いようにクルリと回った。

その裏、楽天は1番・松井稼が西に粘りを見せる。3球目で1-2と追い込まれたが、2ストライク以降7本のファウルでくらいつき、最後は良い当たりの右飛に倒れたが、13球を投げさせた。13球は松井稼が1打席で相手に投げさせた今季最多の球数である。直後、2番・牧田が初球を中前へ運んで出塁。しかし、後藤遊飛の2死1塁、ペーニャの打席で二盗を仕掛けたが、相手捕手・山崎勝の送球も良く、タッチアウトになった。

試合が動いたのは2回表のことだった。則本が2本のツーベースで1点を失った。

先頭・T-岡田をインコース厳しい速球で完全に詰まらせての二ゴに討ち取った後、オリックスの先制攻撃が始まった。1死後、6番・糸井。初球138キロの速球を一閃され、センターオーバーのフェンス直撃ツーベース。外角狙いの投球が制球狂って真中低めに入った所を芯で補足された。7番・ブランコはポップアウトに仕留めたが、2死後、この日1軍昇格して即スタメンに入った8番・鉄平。元犬鷲戦士を1-2と追い込んだが、決め球の低めフォークを右手1本で巧いことすくい上げられ、打球はライト松井稼を越えてウォーニングゾーン着弾の先制二塁打になった。(楽0-1オ)

その裏、味方先制直後の西。4番・ペーニャ、5番・中川、6番・聖澤を3者連続三振投球。インコースの厳しい所に投げられ、ストライクゾーンの両サイドを広く使われて、ペーニャはインハイ速球に窮屈な空振り。中川はアウトローの変化球に泳がされ、内角いっぱいを攻められた直後の聖澤はアウトローの速球にバットが空を切っていた。

3回、4回は両者実力伯仲の無失点投球。

この間、お互いに出塁は2死から許した走者1人だけ。則本は西のドクターKに触発されたのか、3回表、ネジを巻き直し、2巡目に入ったオリ打線をねじ伏せた。1番・西野から始まる相手攻撃を、遊ゴ、3球決着の見三振、空三振。150キロ越えを4球計測するなど、カチッとギアが入る音が聞こえる、そんな圧投を繰り出した。

本戦の明暗を分けた小関のスクイズ失敗併殺劇



1点を追うイーグルスは4回までスコアリングポジションに進むことができずにいたが、5回裏、本戦初の好機が到来する。

1死後、復帰後バッティング上向きの聖澤が左中間を真っ二つに割る二塁打で出塁。続く7番・三好が外のスライダーをひっぱり、しぶとく三遊間を破る左安。二走・聖澤は打球が抜けてから3塁に進み、1死3,1塁。小関が初球セーフティスクイズ。しかし、このバント小フライがファースト中島の正面を突き、飛び出していた三走・聖澤も帰塁することができずのゲッツー劇に見舞われてしまう。嶋離脱後に打でも良い働きを見せていた小関がこの場面で痛恨のミス。聖澤もスタートを切るには速すぎるタイミングだったかもしれず、終わってみれば、このシーンが本戦の明暗を大きく分けている。

6回以降の終盤3イニング、則本と西、両者互いにピンチの連続に襲われている。

則本は味方がスクイズ併殺で逸機した直後の翌6回表、安達、小谷野の連打&エンドランで無死3,1塁。絶体絶命の危機に直面したが、4番・中島を高め速球でねじ伏せての浅い打ち上げ中飛、5番・T-岡田を2-2から素晴らしいブレーキングボールの110キロカーブで空三振、6番・糸井を低めフォークでイージーな左飛。3者を連続で退けている。T-岡田の打席時では今季最速タイ154キロもマークした。

その裏、楽天は先頭・阿部が安打出塁。無死1塁と攻撃の足掛かりを作ったが、走者をスコアリングポジションに送り込めず。続く7回も先頭ペーニャが安打出塁。ここはバント作戦で代走・福田を2塁に送り込んだが、2死3,1塁で小関に代えてピンチヒッターのウィーラーが平凡左飛。ボール先行3-1のバッティングカウントながらも凡退した。

終盤2点を奪われ、突き放された



直後、8回表に大勢を決定づける1点がオリックスに入っている。

小関に代打を送ったため、この回から捕手は今季初出場の小山桂。この捕手交代劇が則本のリズムをやや乱したのか。1番・西野から始まる相手攻撃で短長2本を集められ1点を奪われた。1番・西野には内角スライダーを詰まりながらも逆方向に落とされ、バント二進後、3番・小谷野を追い込んでからの投球が甘くなり、左越えの適時二塁打を浴びた。(楽0-2オ)

8回裏、楽天は2死2,1塁のかたちを作ったが、代走から出場した福田が西のスライダーに二飛。9回表、二番手・武藤がブランコに特大弾をくらって3失点目。その裏、平野佳に試合をクローズされ、0-3。楽天の零敗は5/27阪神戦以来の約1カ月ぶり、今季6度目になっている。

聖澤復調、阿部、三好のアピール。中川、後藤、調子を落とす



チームは9安打。聖澤は今日も2本のヒットを打ち、6/19ロッテ戦から4戦連続のマルチヒット。復帰後19打数9安打とし、通算打率も.225まで上がってきた。三好も3試合連続安打と良い場面で一打を決めるなど素晴らしいアピール。9番・阿部もバットを短く持ち、西から2安打。1試合2安打は阿部にとって今季初。好材料もあったのだ。

一方、5番に入った中川は6/13中日戦の5回四球を起点に、22打席連続ノーヒット(この間、四球2、三振6、犠打1)。打撃の調子が下り坂である。同じく3番・後藤も6/13中日戦の3回四球以降、24打席でヒットは僅かに2本。ショートストップでの守備負担がアラフォーのパフォーマンスを落としている。

後藤と言えば、1回表、2球目をあっさり打って遊飛に倒れたのは、どうなのかな?と思ってしまった。同じ凡退でもあの場面はじっくり相手に球数を投げさせるべき。せっかく1番・松井稼が1人で13球投げさせた直後なだけに、最低でも5球ぐらいは投げさせる粘りが欲しかった。後藤に限らず、初回先頭打者が球数を投げさせた直後、後続があっさり凡退してしまうケースを多く見かける。これは大変もったいなく、初回先頭打者の粘りを後続が帳消しにしているものと同じで、初回の攻撃としてどうなのかな?と思ってしまう。点を取ることができなくても、初回先頭打者が粘って球数を投げさせた時は、後続も待球姿勢&ファウルカット打法で、立ち上がりの相手に1球でも多く投げさせ、精神消耗に追い込むことが肝心だと考える。

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楽天の超機動力野球を封じた西勇輝の盗塁阻止技術



8回、打者31人、球数113、被安打8、被本塁打0、奪三振5、与四球1、失点0、自責点0。

1番・松井稼は13球投げさせて良く粘ったが、結果的にこの粘りが西─山崎勝のバッテリーに「皮肉にも」修正の機会を与えてしまったのかもしれない。というのは、追い込んでから投じた低めチェンジアップ合計4球を、ことごとく背番号7が粘りのファウルで逃れた。ラスト13球目もチェンジアップで、右飛に終わったとは言え、捉えた辺りのフライナーだった。

このことで、今日はチェンジアップはあまり使えそうもない、そういう判断が働いていた。

本戦で西はチェンジアップを13球投げたが、2回に中川、聖澤に各1球ずつ投げた後は5回まで投げず。6回以降に再び投げ始め、合計6球を投げたが、楽天打者に3本のヒットを浴びていたので、やはり、本戦ではチェンジアップの出来が良くなかったと言える。松井稼の粘りで、試合の前半、中盤に状態の良くないチェンジアップを投げないという選択をしたことが、西の好投につながったと思う。

両サイドを広く使う西ならではの投球に楽天打者は苦しめられた。制球よろしく、変化球の63.9%を低めに集められてしまった。右打者は完全なボール球の外のスライダーに空振りするシーンが、ペーニャ、三好と見られたので、キレがあったのだろう。

楽天の超機動力野球も封じられてしまった。解説・大塚光二氏は西の牽制ターンをパリーグでもNo.1だと高く評価。事実、昨年の西は158回を投げながら、許した盗塁企図は僅かに10個のみで、卓越した牽制技術とクイックで走者の盗塁を許さない。

西の盗塁阻止技術のエピソードを1つ挙げるとすると、通算178盗塁の聖澤は西から1度も企図したことがない。

走る機会はあったのだ。幾つか例に挙げるとすると、例えば52盗塁を走った2011年、9/8のオリックス戦(△E4-4Bs)では7回1死1塁、一走が聖澤だった。その足で2塁を陥れ、勝ち越しの好機を演出したい場面。しかし、西による合計6度の執拗な牽制で、聖澤は1塁に釘付けにされてしまう。打席上の松井も結局併殺ゴロを打たされ、この回楽天は得点入らず、試合は引き分けている。盗塁王を取った2012年7/10(○E6x-3)。延長10回裏に枡田3ランでサヨナラを収めた勝ちゲームだが、1点を追いかけていた5回1死1塁でも走ることができずに終わっている。(もちろん、この他にも走る機会はあった)

本戦でも楽天は二盗企図できるシーンを何度か作ったが、初回に牧田が二盗失敗して以来、1度もスタートを切ることができずに終わっている。

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則本昂大が西との投手戦に敗れたその理由



8回、打者32人、球数113、被安打9、被本塁打0、奪三振7、与四球1、失点2、自責点2。

西の快投に刺激を受け、尻上がりに調子を上げ、ギアを入れたことが、くっきり目に見える113球で、興味が尽きなかった。双方が双方の良さを引き出している。そんなロースコアの投手戦を見せてくれた。3度目の直接対決で屈したとは言え、エースらしい清々しさが残る好投だったと思う。6回のピンチでT-岡田を三振に取ったカーブ。今季、得点圏で左打者相手に2ストライク以降から投げた2球目のカーブだった(それほど珍しい球だった)。

破れた原因を1つ指摘しておきたい。

本戦では左打者のアウトコース(=右打者のインコース)を狙った速球投球のコントロールが甘かった。左打者の外、右打者の内を狙った速球は合計16球を数えたが、その結果は7打数4安打1打点、1三振、1死球、2二塁打の被打率.571。16球を投げ込み、奪った空振りは僅かに1球という惨憺たる結果だった。

2回の先制失点、糸井に一閃された中越え二塁打結果球も、外角狙いの速球が真中低めに甘く入るコマンド不足の投球だった。4回糸井に同様の失投を今度は左前へ弾き返されている。8回小谷野に浴びた適時二塁打もインコース狙いの145キロが真中に甘く入った失投だった。

このことが大きく響き、今季最速タイ154キロを計測するなど、150キロ越えも多く見られた速球は本戦被打率.375と芳しくなかった。

原因は明白である。そのため、次回先発までに修正できるはずだ。【終】

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