デーブ監督がブチ上げた楽天流5回3失点QS構想、妥当か否か?!

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楽天流5回3失点QS構想の是非



最下位からのV奪回へ。就任以降、チーム改革案と言える様々な“デブノミクス”をブチ上げている大久保監督が、またしても新たな見解を公にしている。

先発投手は「5回3失点なら合格」だと言うのだ。各紙が報じている中で、ここではスポーツ報知の記事を引用しよう。

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【楽天】デーブ監督設定“楽天流QS”「5回3失点なら合格」
(2015年1月7日6時0分 スポーツ報知)

 楽天・大久保博元監督(47)が6日、仙台市内の球団事務所を訪れ、楽天流のクオリティースタート(QS)を設定する考えを明かした。通常のQSは6回以上を自責点3以内に抑えることだが「5回3失点なら合格。あとは球数。60球70球と少なければ6回以降も、となる。ウチは継投で勝つしかないからね」と起用法を思い描いた。

 先発陣はエース・則本を除き、若くて実績の少ない投手が多い。今季は序盤に先行され、そのまま逃げ切られる試合が目立った。「データにも出ている。仕方がないこと」と指揮官。本来なら先発陣が1イニングでも長く投げることが理想ながら、5回というノルマを設定することで先発も立ち上がりから全力投球ができる。序盤から優位な形を作り、白星をつかんでいくつもりだ。(畑中 祐司)


QS増を掲げるより、5回3失点の数を増やすほうが現実的だ



今日はこの記事を捕捉・解説していきたい。

ネット上のファンの反応を探ってみると、反対意見が多いようだ。私も読んだ当初は眉つばモノに感じたのだが、一見、途方もないプランのように見え、その実、こういう方法論もあるのかもしれないと、現在は軌道修正に入っている。

昨年、楽天が最下位低迷した「投」の最大原因は、先発投手陣の崩壊にあった。

田中将大の穴が大きかったことに加え、新戦力が思うような機能をみせず、既存戦力も伸び悩むケースが目立った。先発防御率は前年リーグ1位の3.34から同5位4.06に沈み、6回以上自責点3点以内のクオリティスタート率は前年リーグ1位の55.6%から同最下位43.8%に落ち込んだ。QS数で言えば、80個から63個へ。17個の大幅減となった。

球団創設以来、先発偏重主義の傾向があったイーグルスだが、島岡御大の下でシゴかれ、昭和の時代に現役を送った星野前監督の4年間は、特にその傾向が強まっていたと思う。

闘将は一方で救援陣は生命線と口にしながら、先発に6回7回8回以上放ることを要求した。私はそれを消去法先発偏重主義と呼びたい。ようやく昨年、ブルペンに西宮や福山が出てきたとは言え、背景には就任以来救援陣の整備に着手しなかったことが大きいからだ。

特に昨年は、5回までゲームメイクをみせていた先発投手をそのようにしてひっぱることで試合を落としたケースも多かったように感じる。

先発が5回までを3失点以内に抑え、6回以上も続投となって合計4失点以上を喫したケース。2013年はチーム成績で9試合2勝7敗だったのが、2014年は18試合1勝17敗。そのようなケースそのものも倍増すれば、黒星も倍増以上。ベンチの継投作戦が上手く立ちゆかなかったことの一端を良く示すデータだと思う。

ベンチの継投が失敗して落とした試合でも、打線の不甲斐なさで落とした試合であっても、試合後の闘将発言は、その多くは先発を含めた投手陣、バッテリーの責任に帰せられることが多かった。

あそこで投手陣が踏ん張ることができたら、あの1点さえなければ。ルーキーにも高い目標を要求し、人を見ない起用法・指導法で投手陣にはタフな1年になったのが昨年だった。その点、先発に5回3失点という分かりやすい目標を設定することは、曖昧だった投打の責任を分けることにもつながり、昨年のようなことはなくなるのでは?と思う。

先発投手には最低限6回以上自責点3点以内のQSを目指すべき。このことに間違いはない。ただし、記事文中に「先発陣はエース・則本を除き、若くて実績の少ない投手が多い」とあるように、現状の先発陣の顔ぶれを眺めてみると、目標を先発完投に置くのはもとより、QSに設定するのも少々荷が重いのかな?というイメージになる。

辛島や美馬、塩見といった面々はいずれも故障歴がある。昨年キャリアハイの投球回154.1回を投げた辛島は、私は素晴らしい活躍をしたと評価しているが、一方でこれ以上の伸びしろがあるか?!と問われれば、軟投派のため、多くは計算できないと思う。いわんや、美馬もだ。塩見は速球の球速がまだ戻っておらず、結構、綱渡りの投球内容だった。松井裕の覚醒に強く期待したいが、とはいってもまだ高卒2年目。釜田はトミージョン手術明けで試運転になるであろうし、2015年の楽天先発陣にQSを簡単に要求できるのは則本ぐらいしかいないのが実情ではないか。

17個減って63個になったQSを80個に戻すV字回復(=それはきわめて高いハードルだ)を目指すより、QSの条件設定を1ランク落として5回3失点以内とすることで、現状の先発陣に手の届きそうな目標設定を与え、モチベーションを揮い立たせる。これは「アリ」なのでは?と思う。

先発が5回までに3失点以内に抑えた試合を調べてみる。

初Vの2013年は144試合中117試合あった。実は最下位に沈んだ2014年も110試合あったのだ。QSでは17個減だったが、5回3失点なら7個減。先発陣全体でもうちょい頑張れば、初V年に記録した117に手が届く現実的な数字と言える。

序盤の失点を少しでも防ぎたい今年の楽天



それに文中で「今季は序盤に先行され、そのまま逃げ切られる試合が目立った。5回というノルマを設定することで先発も立ち上がりから全力投球ができる。序盤から優位な形を作り、白星をつかんでいくつもりだ」とあるように、従来なら長いイニングを消化することを要求されたことで、序盤力をセーブしながら投げていた先発投手であっても、立ち上がりから飛ばしていくことも可能になる。そのことで、先制失点を含めた序盤の失点を抑えて、味方打線に先制点の機会を多く与えるゲームメイクの可能性も高まる。

先制された試合の戦績を確認する。

2013年は69試合30勝38敗の勝率.441。2014年は67試合15勝52敗の勝率.224。約2割の激減になった。先制されたゲームの勝率が悪いのは、何も楽天に限ったことでなく、NPBでは一般的な傾向なのだが、昨年の楽天は特にそれが顕著だった。今年はとにかく先制失点を含めた序盤失点を防がなければならない。

6回終了時に勝っている試合の戦績を見る。

2013年は75試合65勝10敗、勝率.867。2014年は58試合50勝8敗、勝率.862。勝率は初V年と最下位年で差異は生じなかったのだ。一方、6回終了時に負けている試合の先制は、2013年49試合9勝40敗、勝率.184。2014年は70試合8勝62敗、勝率.114。逆転の楽天と呼ばれた初V年ですら6回終了時に負けた展開だと勝率は2割にも届かなかったのだ。

現代野球は6回終了時の勝敗がそのままその試合の勝敗に直結すると言ってよい。6回までに打線がリードを奪い、先発投手が失点を防ぐ必要がある。決して厚い戦力を持っているわけではないイーグルスにとって、大久保監督が「弱者の兵法2015年版」として編み出した構想の1つが、楽天流5回3失点QSプランということなのだろう。

前述したように星野政権下では、敗因の原因が打線にある試合であってもその多くが投手陣、バッテリー陣の責任に帰する事が多かった。投打の責任を明確に分けるという意味では、1つの試みとして理解できる。

6回以降の4イニングを、これまた戦力層が厚いとは言えない救援陣で賄えるのか?!という疑問もある。確かにそのとおりだ。しかし、本腰を入れれば、昨年以上の救援陣を整備することは可能のはずだ。

先発と救援どちらが整備し易いか?!究極の二者択一なら後者になるからだ。それは先発で200イニング投げる投手が年々減っているという球界のトレンドでも説明がつくし、(救援投手独特の難しさはあるものの)先発よりスタミナや球種といった面でさほど高いレベルを要求されないのだから、その気になれば可能性はあるはずだ。(個人的には先発で見たいものの)早くも松井裕を後ろにまわす構想も一部報道では報じられているし、就任直後には救援陣へのローテ制導入プランも報道されている。

新たなディケイドを迎えるにあたって、楽天は救援陣整備せずの消去法先発偏重主義から脱却すべき季節が来ていると思う。消去法先発偏重主義のままだと、日本一は田中のような不世出存在の登場を待たねばならないことになる。その事に対しての1つの回答が、楽天流5回3失点QS構想なのかもしれない。【終】

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