【記録】 闘将期待の原石、どこまで磨かれた?~楽天・森雄大2014年1軍2軍投手成績詳細(シーズン終了時データ)

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2年目左腕の成績を振り返る



まだまだまとめていない選手も多いので、引き続き、2軍選手の2014年成績を確認していきたい。

ここまで三好匠内田靖人今野龍太相沢晋北川倫太郎榎本葵古川侑利相原和友を取り上げてきた。

今回は2年目のシーズンを戦い、楽天デーでプロ初勝利を挙げ、三木谷オーナーを喜ばせた背番号16、森雄大の1軍2軍成績を振り返っていきたい。

(下記に続く)

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闘将が評した逸材左腕、2年目の今季1軍で2勝をマーク



「3年で出てくればいい。預かる指導者も大事になる。あれだけの投手はなかなかいない」。

2年前のドラフト直後、星野監督がそう評した高卒左腕の逸材は、絶対エースの退団というチーム事情もあり、今季1軍デビューを果たした。

オープン戦では4試合に登板。合計13イニングを投げ、15安打9三振12四球の7失点。防御率4.85と決して成績を残したわけではなかったが、指揮官は将来を見据えて森を開幕ローテに抜擢。そこには、1歳年下の新人・松井裕と切磋琢磨させようという狙いもあった。

4/3コボスタでのオリックス戦でプロ初登板・初先発の舞台を踏むと、1軍では8試合に登板。防御率5.52、2勝3敗の成績を残した。一方、ファームでは11試合全てに先発登板し、防御率4.67、2勝5敗の成績。

ポテンシャルの高さを垣間見せながらも、まだまだ粗削りな部分が正直、多い。掲げた目標「1軍で5勝」に届かず、2年目の飛躍とはいかなかったようだ。

まずは年度別の投手成績をチェックしてみたい。

■楽天 森雄大 年度別 投手成績


まだまだ改善の余地ありも、1年目と比べて制球力・奪三振力が改善



満足のいくものではないものの、2軍では成績の改善に成功している。特に制球力と奪三振能力だ。

奪三振率は1年目は5.27だったが、2年目の今年は6.92に上昇(イースタン平均6.41)。歩調を合わせるように与四球率は5.49から3.63(同3.11)の削減に成功した。これに伴い、K/BBは0.96から1.90まで改善されている。これはリーグ平均値2.06に肉迫する数字だ。

コントロールの部分が改善されたことで、被打率は.266から.286に2分の悪化になったものの、防御率は5.71から4.67へ(同3.72)、WHIPは1.63から1.52へ(同1.37)と良化している。

もちろん、繰り返すようだが、まだまだ物足りない。防御率、WHIPはイースタン平均値に遠く及ばないのが確認できる。しかし、確実にステップアップしているように思われる。

8試合投げた1軍では防御率5.52、WHIP1.81と散々。被OPSは.874とかなり悪い数字。奪三振率は6.75を記録し、2軍のそれをやや上回る値をみせたが、与四球率が5.83と悪化。562球を投じた1軍ストライク率は57.3%。目安が66%前後とされる中、約10%低い値で、同じ左腕の松井裕の61.2%をも下まわる数字だった。これを見ても、制球力の改善は引き続きの最優先課題だ。

ゴロ率は44.0%とやや少なめ。被本塁打は2本に抑えることができたが、これは僥倖というべきもの。(安打凡打問わず)打たれた外野飛球40本のうちウォーニングゾーン以遠の大飛球は15.0%を占める6本と多かった。

次に、投手成績を試合別にざっくり確認してみよう。

■楽天 森雄大 2014年 1軍 試合別 投手成績
20141126DATA05.jpg

三木谷オーナーを喜ばせたプロ初勝利



プロ初登板・初先発は開幕2カード目のオリックス戦。4/3の試合だった。この試合、味方打線は相手先発・井川の前に5回散発2安打無失点。森は6回途中2失点。無援護に泣くかたちになったが、その実、森の投球内容も芳しくなかった。打たれたヒット6本のうち4本が長打。対戦打者24人中、ボール先行2-0が7人。凡打の中にも痛打が多く、岡島や銀次の好守に救われる場面も目立っていた。

初勝利は前述の楽天デーとなった4/24東京ドームでの西武戦。この日は序盤から味方打線が爆発。相手先発・岡本洋、二番手・西口から3回までに大量5得点。この援護が効いた。この日もストライク率は56.8%。ボール球が目立つ制球難だったが、「ボール自体は良くなかったけど、気持ちです」という投球で3回まで無安打投球。5回には1死満塁の危機に立たされたが、炭谷を2-0からの真っすぐで併殺で切り抜けるなど、6回1失点で三木谷オーナーを喜ばせた。

2勝目は5/1本拠地ロッテ戦。立ち上がりの1回表、フォアボールで出したランナーをボークで得点圏に進めてしまい、井口の適時打で先制点を失ったが、直後、AJの2ランで逆転。しかし、3回表、先頭打者に四球を与えると、その後、3番・井口、4番・サブローの相手中軸に連続二塁打を浴び2失点。試合をひっくり返されてしまったが、中盤に味方打線が嶋の逆転2点適時打、岡島のスクイズ、AJのソロ弾など先発・唐川以下ロッテ投手陣を完全攻略。そのこともあって5回3失点で白星を手中に収めている。

■楽天 森雄大 2014年 2軍 試合別 投手成績
20141126DATA04.jpg

悔いを残した21Uワールドカップ



5/14オリックス戦では3回途中4失点のKO劇。翌15日に1軍登録抹消された。しかし、これは好投しても抹消だったのだろう。交流戦で先発ローテの枚数が減るため、当初からこの時点でファーム行きになっていたかと思う。以来、9月下旬に再登録されるまで2軍で汗を流している。

ファームでは11試合全て先発起用された。クオリティスタートは僅かに2試合。1イニング平均球数も16.82と多かった。7/2利府でのヤクルト戦では4回14安打8失点と派手な炎上をみせた。投球回と同数以上のヒットを打たれる試合が多く、課題は山積しているが、前述どおり、1年目と比べたとき、三振奪取が増え、四球を減らすことができている。

フェニックスリーグでは10/11ソフトバンク戦で6回10安打6失点。しかし、10/18四国アイランドリーグplus選抜軍と、韓国のハンファ相手には好投。レベルが落ちる格下相手には力を発揮していたと言えそうだ。

宮崎では与四球も少なかった森だが、日の丸を背負った第1回IBAF21Uワールドカップでは、場の雰囲気に飲みこまれたのか、11/16決勝戦の台湾戦では先発して2回途中4四球で降板。立ち上がり最初の球はバックネット直撃の大暴投だったとのこと。

■楽天 森雄大 2014年 フェニックスリーグ、21ワールドカップ投手成績


■楽天 森雄大 2014年 2軍 左右打者別 投手成績
※両打ち打者は全て右打席で算出
20141126DATA06.jpg

ファームでは左打者を抑え、右打者に分が悪い



1軍では右打者.293/.396/.427の被OPS.8/22、左打者.333/.429/.556/の被OPS.984と、左投手でありながら左打者との対戦成績が著しく悪化していた森だが、ファームでは右打者に分が悪い。

上表のとおり、2軍では左打者を被OPS.639に抑える一方、右打者には同.835、被打率も3割を超えていた。

この傾向は昨年からのもので、昨年も左打者被OPS.515、右打者同.926と左右で明暗別れるかたちになっていた。昨年は右打者に浴びた安打の約半数が長打になっていたことで被OPSが跳ねあがっていたが、今年は安打の23%に止めたことでそこまでの差異はないものの、依然として高いと言える。

対戦打席に占める割合を診る四球率と三振率。左打者のとき四球率6.7%、三振率20.0%の値が、右打者になると10.6%、15.6%。左打者対戦時と比べた時、右打者の時、コントロールがままならない場面が多いのかもしれない。

一方、左打者には被打率.235と良く抑えている。中でも、巨人の藤村は7の0、西武の上本も6の0とカモにしてきた。


20141126DATA08.jpg

松井裕に刺激を受け、チェンジアップを習得



最後に1軍の球種割合を見ておこう。右も左も軸球はストレートだ。最速は5/4オリックス戦の糸井右中二時に計測した148キロ。平均は138.9キロ。空振り率4.3%、被打率.318だった。参考までに松井裕のストレートは空振り率10.7%、被打率.258。比べる相手が間違っているのかもしれないが、森の真っすぐは、まだまだ磨いていく余地がある。

そのストレート、調べてみると、右打者対戦時に空振り率が下落(2.9%)。被打率悪化していた(.340)。恐らくファームで右打者成績が悪いのは、軸球のストレートをカンカン打たれているからなのだろう。

ストレートの次に多いのがスライダー、その次にカーブだが、右打者にはチェンジアップを投げ始めている。2月下旬、松井裕の投げる姿を見て、チェンジアップの習得を決めたという。そのときのエピソードを紹介している記事を引用したい。

さて、来季は星野前監督の「3年で出てくればいい」の3年目である。闘将が期待したように「あれだけの投手はなかなかいない」という存在になるべくの橋頭堡を作りたいシーズンだ。そのためにも、制球力の改善、軸球の真っすぐの球威向上が喫緊の課題になってくる。


■楽天2年目森、松井裕に学びプロ1勝
(日刊スポーツ2014年4月25日7時54分)

 この決め球に取り組み始めたのは2月下旬。ドラ1の後輩、松井裕がチェンジアップで打者を抑える姿に、「右打者の外に逃げるボールがあれば、カウントも取れるし投球の幅も広がる」と習得を決意した。アドバイスは、同じ左腕で巨人のエース内海に求めた。2月23日の巨人とのオープン戦(沖縄セルラー)で、同チーム出身の金刃に紹介してもらった。「握り方と抜く感じを教えてもらいました。中指、薬指、小指と、しっかりと外に逃がす感じが分かってすごく参考になりました」。手先が器用なタイプだけに、ものにするまで時間はかからず、ここ一番で臆することなく、投げ込めるまでになっていた。



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