【記録】 後退の高卒3年目。生き残りをかけ早くも正念場?!~楽天イーグルス 北川倫太郎 2014年 2軍打撃成績詳細 (シーズン終了時データ)

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背番号63の3年目シーズンをまとめてみる



楽天2軍選手の今季成績まとめ。

ここまで三好匠内田靖人今野龍太相沢晋を確認してきた。

今回は高卒3年目の北川慎太郎を確認したい。

2011年のドラフト5位。明徳義塾高から楽天入りした右投左打の21歳。

「あいつは打撃センスがある」と闘将。3年目を迎えた今年は指揮官の期待を受け、久米島キャンプ3日目で早々に1軍練習に合流。第1クールはそのまま1軍で汗を流している。紅白戦には3試合で出場。上園から右前にクリーンヒットを打つなど5打数1安打、1三振の戦績。春季教育リーグでは28打席に立ち、25打数3安打、7三振、2四球、1死球の打率.120に終わった。

3年目の飛翔が期待された背番号63の成績を、まずは年度別で確認してみたい。

(下記に続く)



■楽天・北川慎太郎 2軍 年度別 打撃成績
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長打力減、三振増。リバウンドを見せた3年目の今シーズン



1年目の2012年は途中出場が多く、スタメンは5試合止まり。体力作りなど基礎メニューが多かったのだろう、アットバットも少なかった。2年目の昨年は実戦も激増。59試合中44試合で先発起用され、177打席の場数を与えられた。2年目もなかなか数字が残らなかったが、6月調子を上げて月間.400の打率。しかし、同月下旬の巨人戦で死球を受け、骨折離脱。そのまま2年目を終えている。

3年目を迎えた今季は、昨年の骨折のような大きな怪我もなかったこともあり、試合数も前年の59試合から86試合に増加した。スタメン数も44試合から51試合へ。右翼27試合、左翼20試合、DH4試合、主に両翼で起用されることが多く、打順は下位を打つことが多かった。

しかし、上表を御覧のとおり、成績を落としてしまっている。OPS、打率、出塁率、長打率の4項目で、OPS、打率、出塁率はワースト。

昨年改善された「長打力アップ、三振減」はリバウンドを起こしている。

純粋な長打力を診るIsoPでは.021から昨年は.103に増やしたが、今年は半減して.050に。三振%は38.2%から18.1%へ削減に成功したものの、今年は一転29.8%に増加。三振%のリーグ平均値は今季16.5%だったから、10打席に3打席は三振という状況は多すぎ。「どうした?倫太郎?」と言わざるをえない事態に陥っている。

72個を喫した三振だが、その26.4%に当たる19個が見逃し三振だった。これも異様と言える。プロのストライクゾーンをまだ把握しきれていないのか? 四球も少ないので選球眼が課題になっているのはそのとおりなのだが、相手投手が何を投げてくるのか?等の準備不足の影響もあったのではないか?

OPS、打率の年度推移をイースタン平均値と比較してみると、下記の残念なかたちになった。

イースタン平均レベルの打力にはまだまだ届かない現在地が浮き彫りになった。聞くところによると、高校時代の北川は通算28本塁打、50mを6秒3で駆け抜ける俊足の持ち主で、二塁打も多かったと言う。しかし、2014年10月現在、その面影はない。

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3年目の停滞・後退は、死球の影響もあった?!



3年目の今季、北川はどうして伸び悩んでしまったのか?

考えられる理由を幾つか挙げることができる。大久保2軍体制の育成力不足。これは北川のみならず、中川や榎本が1軍定着できず、勧野や柿澤が伸び悩んでいる様子をみると、パンチ力のある高卒生え抜き打者の指導法にどこか至らない所があったのでは?と疑われても仕方が無い。もちろん、選手本人の練習量不足や取り組み姿勢の未熟な部分、そういった要素もあるのだろう。

それらと合わせて指摘しておきたいのは、死球の影響で自身の打撃が崩されているのでは?という点だ。もちろん、私の想像の域を出ない仮説である。

しかし、昨年僅か3ヵ月の間に10個のデッドボールを受け、最後の10個目で左手首を骨折。今季も中川に続くチーム2位の死球を頂戴した北川である。7個の中川が350打席だったことを考えると、それより約100打席少ない242打席で6個を受けた北川は頻度では多いと言わざるを得ず、これだけ多くデッドボールをくらうと、投手の球に真っ向から勝負していく、バットを振っていくという打者が持つ闘争本能はどうしても削がれてしまうのでは?と思うのだ。

と同時に、打撃フォームに何らかの欠点があるのか?抜け球や逆球から逃げるのが下手なのか?その辺りの課題も気になってくる。

(下記に続く)

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■楽天・北川慎太郎 2014年 2軍 月別 打撃成績
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7月はフレッシュオールスターにも出場したが...



今季成績を月別で眺めてみる。月ごとに好不調のバイオリズムがあり、2割前半に低迷する月もあれば、3割を超える月もある。そういうのが一般的だと思うのだが、北川の場合、ずーっと低迷した。

今季唯一のホームランは4/29利府での西武戦でかっ飛ばした右翼へのソロ弾。左腕の佐藤勇が投げたカウント2-0からの141キロ速球を仕留めたという。スタンド中段まで運んだその一撃は、北川が2軍左投手から初めて打ったメモリアルなホームランになっている。

7月はフレッシュオールスターに出場。イースタン代表の7番レフトでスタメン出場。2打席2三振の結果だった。

今季の成績低迷だが、運にもソッポを向かれてしまったことによる影響もあったのだろうか?と思って、BABIPを確認したが、昨年の.275より良い.301の数字。平均的な数字に収まっており、運に見放されたとは言えず、ただひたすらこれが現在の実力ということなのだろう。

■楽天・北川慎太郎 2014年 2軍 左右投手別 打撃成績
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左投手通算打率.185



右投手の成績も良いとは言えず発展途上の段階だが、左投手との対戦成績が、とにかく悪すぎる。

左打ちの北川にとって左投手攻略は1軍定着への足がかりの選択肢の1つになってくるが、今季は.111という低さ。左投手対戦62打席の37.1%が三振だったという事実を考えると、北川も御多分に漏れず、左投手が投げてくるアウトコースの出し入れ、外角スライダー等の変化球に苦しんでいると言えるのだろう。

左投手打率、1年目は10打数4安打の.400。2年目は44打数10安打の.227。3年目はさらに下げての.111で、通算では108打数20安打の.185としている。左投手対策も継続課題になりそうだ。

■楽天・北川倫太郎 2014年 2軍 打球方向
※犠打を除く全148本。(カッコ)内は安打数


内野止まりの打球が多い



外野に63本。内野に85本。全148本のうち半数を超える57.4%が内野止まりになっている。

同じ打率.205でも、このパーセンテージが50%付近であれば、あるいは50%を少し切るぐらいなら、希望が見えてくる。しかし、60%に迫る打球が内野で止まっている点を考えると、スイングスピードが物足りないのか?インパクトの瞬間に球威負けしてしまうことが多いのか?ヘッドが下がり、芯を外されてしまう打球が多いのか?下半身主導の打撃ができずに手打ちになってしまっているのか?...とにかくスイングに何らかの課題があると言えそうで、打撃に力強さをつけるのも、4年目以降の課題になる。

久米島では「自分は引っ張りにいくと結果が出ない。こすったフライが多かったので、遊撃の頭を越すことを意識しています」と語り、打撃練習に励んでいた北川。外野の打球に目を移すと、左翼~中堅~右翼とヒットは満遍なく広角に出ていることが確認できる。

しかし、一転、内野に目を移すと「二塁+一塁」の打球が多い。内野85本のうち61.2%に当たる打球が「二塁+一塁」に集まっている。

自分の打撃ができ、外野まで打球を到達させることに成功したときは、持ち味の広角打法がしっかり表れてくる。しかし、打たされた場合はひっかけたり、力んだりして一ゴ、二ゴというケースが多いのでは?と想像している。

三塁に記録された7本は全てフライまたはライナーでゴロは1本もなかった。

■楽天・北川慎太郎 2軍 年度別 外野守備成績
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見るべきところがない外野守備成績



最後に外野守備成績をチェックしてみよう。

守備はまだまだこれからといったところ。

2個ある失策のうち1個は3/29DeNA戦で6-0の6点リードした8回無死満塁、戸村が赤堀にライトオーバーのツーベースを打たれ、この打球処理に当たった北川がもたつき、走者一掃させてしまったというタイムリーエラーだった。

簡易RFをみてみよう。守備イニングが不明のため、試合数を分母にしている。1.57という数字は「低いなあ~」という印象。せめて2.00台は欲しい。

補殺も少ない。北川より出場数が少ない島内や聖澤、中島のほうが、北川より多くの補殺を記録していたりする。どうやら肩は強いほうではないらしいのだが、1軍を目指すには最低限の守備力も必要になってくる。今のままではダメである。


高卒3年目の今オフ、戦力外になることはまずないと思っているので、このまとめ記事を書いている。

しかし、昨オフは勧野が高卒3年目に戦力外になっている前例もあるので、北川も気が気ではないはずだ。現状の北川は打てず、守れず、走れずのないない選手だ。高卒選手とはいえ安穏としてはいられない。来季は必ず結果が欲しいところ。1軍昇格を掴むのは難しかったとしても、イースタン平均値に迫るような、あるいは超えるような数字が必要で、来季は正念場と言えそうだ。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕楽天 北川倫太郎 2012年 2軍打撃成績。左右投手別、月別、打球方向 (シーズン終了データ)
【記録】楽天イーグルス 北川倫太郎 2013年 2軍打撃成績詳細 (シーズン終了時データ)


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