【試合評】 岩隈の勝負球スプリッターを狙い打ちしたプホルスの走者一掃打~2014年9月15日●SEA1-8LAA

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エンゼルス4連戦の初戦に岩隈が登板



時間がなくて岩隈の試合をようやく振り返る次第である。

敵地エンゼルス4連戦の初戦である。マリナーズは80勝68敗、ロイヤルズと1ゲーム差でワイルドカード争い3位につけている。13年ぶりのプレーオフを目指して大事なカードのアタマを任されたのは岩隈。今季のシアトルはカードの初戦に強く、ここまで42勝28敗の勝率.600を記録していた。さらに岩隈はエンゼルス戦との相性が5勝負けなしと良いことでも知られていた。9/13アストロズ戦まで破竹の10連勝を重ねた相手とはいえ、好投が期待された一戦だったのだが、そうは問屋が卸さなかった。

投げ合う相手はエンゼルスの躍進を支えた新進のシューメーカー。

両軍のスタメン

マリナーズ=1番・ジョーンズ(中)、2番・ロメロ(左)、3番・テイラー(遊)、4番・シーガー(三)、5番・モラレス(指)、6番・モリソン(一)、7番・ソーンダース(右)、8番・ズニーノ(捕)、9番・ミラー(二)、先発・(右投)

エンゼルス=1番・カルホーン(右)、2番・トラウト(中)、3番・プホルス(一)、4番・ケンドリック(二)、5番・アイバー(遊)、6番・マクドナルド(三)、7番・ボーシュ(指)、8番・コンガー(捕)、9番・ナバーロ(左)、先発・シューメーカー(右投)


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序盤2イニング零封だったが・・・



序盤1、2回を三者凡退ピッチングをみせた岩隈だったが、今から思えば1回から制球は不安定、らしくなかったと言える。しかし、この時期は結果が全て。2イニング零封をみせたときは良し良しと思えたものだったが、甘くはなかった。

1回は14球投げたが、そのうち9球がズニーノが要求したコースとはあらぬ所に入るコマンド不足だった。

1番・左打ちのカルホーンが2-2から打ちに行って浅めの左飛に倒れた結果球は外角狙いの速球がインコースに抜けた失投だった。2番・トラウトに対しても同様。僅か2球で追い込んで、高め釣り球を2度見せてからの低め変化球勝負。結果球は外角低め狙いのブレーキングボールが意に反して内角に抜けたことが僥倖。予想外の球にトラウトも固まってしまったという見逃し三振である。3番・プホルスを仕留めた三ゴはヒヤリとする危ない球。85マイルのスプリッターが高めに甘く入ったが、強打者が打ち損じてくれた結果オーライの要素が強かった。

2回表は4番・ケンドリック以下を見三振、二ゴ、空三振。この三者凡退はズニーノの好リードにひっぱられての好投といった感を受けた。4番・ケンドリックには2-2からアウトハイでファウルを打たせた後、アウトローに落とすとみせかけての真っすぐ勝負。恐らく打者はある程度変化球だろうと読んで振りにいかなかったのだろう。その裏を書く配球で岩隈との対戦成績が良い右打者を見逃し三振に討ち取った。6番・右打者のフリースとの勝負は1-2後に3本ファウルで粘られ、スプリッターを見逃されて2-2になった後に決まった。3度低めのスプリッターに対応してきた相手に対し、ここでは外角低め縦のスライダーで空振り三振。ここでもスプリッターを待っていたであろう相手に対し、球種を変えて絶妙なコマンドで誘うことに成功している。

悪夢の3回裏



31球という今季1イニングで最多球数となった3回裏、2死走者なしから暗転した。

9番・左打ちナバーロにストレートのフォアボール。ここまで16個の四球を記録している今季の岩隈だがストレートの四球は僅かに3個だけ。その1つは敬遠だった。初球外角際どい所がボール判定(Pitch f/xでは完全ボール球だった)になり、その後の3球は全て制球乱しての完全ボール球。2死1塁で打順が2まわり目に入り、1番・カルホーン。外角狙いが2球続けてインコースに抜けて、空振り後の2球目を詰りながらも中前へ運ばれた。2,1塁で2番・トラウト。ボール先行になってしまう。結局、3-1から1塁に歩かせてしまった。岩隈が1イニングで複数四球を与えた今季初の事態。

プホルスの狙い撃ち



塁上は全て埋まってフルベース。2死満塁で3番・プホルスとの対決を迎えていた。本戦前時点でプホルスと岩隈の対戦打率は.136。岩隈に完全に軍配上がった状況だったが、この場面、そんな余裕はなかったかもしれない。

初球。真中低めに落としたいスプリッターが落ち切らずにストライクゾーンに止まった所を一閃された。思わずNHK BSの実況アナが「グランドスラムかー!」と叫ぶほど左翼ポール際に飛距離十分の大飛球ファウル。ヒヤリとさせられたのは見守った観客や我々ファンのみならず、マウンド上の岩隈も同様だったはずだ。

2球目、外角狙いのスライダーが真中高めに甘く抜けた失投。プホルスの待っていた球ではなかったのか、悠々ストライクを取ることができたが、危険なホームランボールだった。

不満足なコマンドでどうにか2球で追い込んだものの、そこから4球ファウルで粘られてしまう。アウトロー、アウトハイ、インコース、いずれの球も体勢を崩すことなくくらいついてきた強打者に対し、0-2からのラスト7球、岩隈が決断した球種は看板球のスプリッターだった。真中低めに良く落ちていたように思えるピッチングだった。

しかし、これを体勢崩されることなく軽打で払うような打撃をみせたプホルス。サード頭上を超えたライナーが左翼線沿いに着弾。バックホームも一走トラウトまでもが間一髪ホームに滑り込んで生還する、走者一掃打になってしまう。(SEA0-3LAA)

1球目スプリッターを一閃したファウルといい、この場面、プホルスは明らかに岩隈の勝負球を狙っていたのではないだろうか? 岩隈のベストピッチをさらに上まわるバッティングでこの場面を制したプホルスこそ称えられるべきだと感じる。メジャーで岩隈が満塁走者一掃打を浴びたのは1年目のあのエンカーナシオンのグランドスラム以来のこととなった。

この後、4番・ケンドリックにもセンター右へツーベースを打ち返されてさらに1点を失った岩隈は、翌4回には先頭打者フリーズに被弾。その後2本のシングルヒットを打たれて1死2,1塁にしたところで無念の降板を余儀なくされている。(SEA0-5LAA)

■岩隈vsプホルスとの通算対戦成績
※本戦前データ
2012年・・・13打数2安打、4三振、2二塁打
2013年・・・6打数0安打、1三振
2014年・・・3打数1安打、1三振
合計・・・22打数3安打、6三振、2二塁打

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3回1/3、打者18人、70球(1回当たり21.00)、被安打7、被本塁打1、奪三振4、与四球2、失点7、自責点7。

岩隈の談話「ボール自体はすごくよかった。セットに入ってからバランスを崩して、少し力みすぎてしまった部分がある。下半身がうまく使えなかった。あそこのプホルスの場面で抑えておけば、こんな展開にはならなかった。うまく打たれた。この時期にこのゲームをしてしまったことを、本当にチームに申し訳なく思います。気持ちの問題。自分の投球をして貢献したい」

防御率は3.42へと大きく後退



4回に一発をくらってさらにヒットを浴びた後は、もう余裕は残されていなかったのかもしれない。というのは、今季僅かに2盗塁の一走に対し2度牽制をするなどの仕草が見られたからだ。なぜ打たれたのか?修正もままならなかったと言えそうだ。

岩隈の今季投手成績は26試合、14勝8敗、防御率3.42、WHIP1.04、被打率.245、QS率61.5%、HQS率50.0%としている。防御率は本戦で3.11から3.42に大きく数字を悪化させてしまった。

岩隈本人の談話ではセットでの制球を課題に挙げていたけど、私から見れば走者無しのコマンドも満足のいくものではなく、ストレスの溜まる投球内容だった。8/23レッドソックス戦以降の防御率が9.28、被打率.323であることを考えれば、5月からの蓄積疲労に加えて、ここ3試合中4日の登板が続いたこと、さらに本戦は気温32.8度(華氏91度)だったことで暑さもあっただろうし、岩隈本人が口にしたように負けられない大事な試合が続く中、メンタル的に耐えることができなかった点もあるのかもしれない。

それにしても3回裏2死走者なしで9番打者にストレートの四球はもったいなかった。ここ最近、古巣の楽天では投手陣が下位8番9番に打たれたり、歩かせたりすることが大きくクローズアップされているが、海を渡った岩隈も古巣の悪状況にはからずもおつきあいしてしまったかのようである。

その後、プホルスに0-2と追い込んだ後に走者一掃打を打たれたのは、もちろんプホルスに巧く対応されたの一言に尽きるのだが、もったいないシーンになった。というのは、0-2経由後の今季成績は.被打率124、126打席、121打数15安打、65三振、3四球、2死球、1二塁打、2本塁打。0-2直後の成績も被打率.105、57打席、57打数6安打、31三振、1二塁打、1本塁打と上々だったからだ。

中4日が続いていた岩隈、次回登板は9/21、日本時間9/22のアストロズ戦とアナウンスされている。9/19現在チームはワイルドカード2位までゲーム差2.0と開いてしまった。久しぶりの中6日で心身ともに上手く切り替えて臨んでくれることを期待したい。

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◎◎◎関連記事◎◎◎
日本人最多13勝到達の岩隈久志、ダスティン・アクリーの打棒に救われる“ほろ苦”勝利~2014年8月31日○SEA5-3WSH
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明日は最終登板

このタイミングでこっちに失礼します・・・。
やはり腰と股関節を痛めていたようですね。おそらくタイミング的にフィリーズ戦8回最後の最後にベースカバーに入ろうとした時じゃないかと思っているのですがどうでしょう。次戦がレッドソックス戦だったのでそのせいで打たれたのかそうじゃないのか分かりにくいですが、ナポリにデッドボールを与えてからリズムが狂いだしましたか?PO争いの渦中、大変だったでしょうね。ここ数戦、本人もファンのみなさんも辛かったと思います。その間、対戦相手やマッチアップ投手もタフだったり流れを変えられずに明日の相手もエンジェルス&ウィーバーですか。
チームも絶体絶命とにかく勝つしかないという辛い状況ですが気持ちをニュートラルにして見守ろうと思います。

チームの流れが悪すぎる


>やはり腰と股関節を痛めていたようですね。おそらくタイミング的にフィリーズ戦8回最後の最後にベースカバーに入ろうとした時じゃないかと思っているのですがどうでしょう。

これかもしれませんね。だとしたら、そのあと投げないのが正解だったってことですね。防御率9越えてますから。普通の投手なら投球にそこまで影響しない程度の問題でも、クマの場合、微妙な制球が頼りなので大量失点にってしまうのでしょうか。これからはこれに教訓を得て登板回避してほしいものです。でないとチームにも迷惑がかかってしまいます。

すでにプレーオフ進出のみこみは数%程度になってしまっているので、最終登板を前にあまり緊張感はありません。かなりマリナーズにいれこんでいたので、5連敗で期待感と失望感は使い果たしてしまったのかな。
9月になって調子はいまいちでしたが、最後に来て自慢の先発陣が連鎖的に崩壊するとは。点が取れないから1点もやれないというプレッシャーが、投手から次の投手へと伝染していったのでしょうか。HOU戦のクマの負けはこの流れに飲み込まれたようなものです。
でもこういうことなら、PO逸がクマ1人の責任とはならないなとちょっと安心したりもします。

LAA戦まではほんとに期待して楽しみにしてました。というより、プレーオフいくものと考えていろいろ皮算用してました。だからLAA戦のがっかりの度合いはたぶん今までで一番でしょう。チームの負けもクマの負けも痛いし、LAAに打ち込まれて、プレーオフでキラーとしてLAAと当たる楽しみも消滅です。

でも、LAA,HOUどちらの試合も言われているほど打たれてはいないと思います。ピンチ脱出と紙一重でした。投球としては、よくなってきていると思います。この程度の制球の試合は前にもあったのでは。なので次はあっさり勝てるかも。
ただどちらも四球が命取りになりました。2-0になったら甘くても打たれてもストライク取りに行くというのが今までのクマだったのでは。とにかく次は四球に気をつけた、ゾーンを大胆に攻める投球が見たいです。
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