【試合評】 辛島航、静かなるギアチェンジ~2014年8月1日(金) ○楽天イーグルス7-1西武

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辛島航、堂に入る114球。TOHOKU GREENで連夜の快勝



TOHOKU GREENで連夜の快勝だ。

最下位脱出ばかりか、4位浮上が見えてくる貴重な本拠地2連勝になった。

投げては先発・辛島が堂に入った投げっぷり。序盤3回まで毎回イニング先頭打者の出塁を許した。しかし、走者を背負ってからがこの人の真骨頂。序盤の危機を1回栗山先制犠飛の1失点にとどめる粘投をみせる。ハイライトは5点リードの7回表か。1死後、自らのエラーで走者を出し、途中出場の7番・上本、8番・熊代の下位打線に連打されて1死満塁。このピンチでも動じず、球を低めに集めて9番・金子侑を遊飛、1番・秋山を空三振に取り、窮地を切り抜けた。

自己最多タイ8奪三振、無四球、7回1失点113球。173cm・72kg。決して体躯に恵まれたとはいえない(どちらも私より劣っている)背番号58の身体が、お立ち台で一際大きく見えた一夜になった。

(余談だが、辛島の出身地、福岡県飯塚市はNHK朝ドラ「花子とアン」の石炭王・嘉納伝助のモデルになった伊藤伝右衛門の出身地。豪放磊落で男気のある九州男児の血脈が、辛島の体内にも脈づいているのかもしれない)

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1イニング5得点のビッグイニングは7/23西武戦の5回表以来



1回表、1番・秋山の二塁打を起点に1点を失った楽天は、2回裏の1死後、同点機を迎えていた。ボウカーが足でハッスルした。全力疾走のショート内野安打で出塁すると、今度は二盗成功を決める。聖澤進塁打で3塁まで進んだが、8番・小関が三振に倒れた。小関は自己初の1打席11球の粘りを見せたが、最後は逆球変化球に体勢崩されての三振になった。

4回裏、相手先発・藤原の制球が乱れる。1死後、AJ、銀次が連続四球で歩いて2,1塁としたが、2回にハッスルをみせたボウカーが6-4-3の併殺打に倒れてチャンスを逸していた。

ようやく追い着き、追い越せたのは翌5回裏だった。

先頭・聖澤が初球流し打ちの左前安打で出塁。本戦初の先頭打者出塁に成功する。背番号23の安打を合図にイヌワシ打線は4連打含む5本の長短打を集めた。1死満塁で藤田が一塁線を破る2点適時打で試合をひっくり返すと、1死3,2塁で岡島の当たりはセンターオーバーの2点三塁打。相手先発・藤原、火消しに入った二番手・武隈の攻略に成功、一気に5点を奪うビッグイニングとする。

6回裏は松井稼のセンターオーバースリーベースで1点を追加すると、7回裏には7/10日本ハム戦以来15試合ぶりの一発がAJに飛び出し、リードを6点差に広げた。8回は斎藤、9回は西宮が締め、イーグルスが7-1の逆転勝利を飾った。

今季のイーグルスは本拠地でなかなか勝つことができない「もどかしさ」を抱えていた。

本戦試合前でその戦績は16勝25敗の勝率.390、観客2万人以上を集めた中での戦績はすこぶる悪く、10勝17敗の勝率.370、さらに低かった。本戦は23,121人。平日の最多観客動員数を更新した中での連勝は、久々に地元ファンの留飲を下げたのではないか。

打線が5点以上を取り、投手陣が2失点以下に抑えての連勝劇は6/22阪神戦、6/27日本ハム戦以来、コボスタでの連勝は4/18・4/19日本1ハム戦以来の快挙になった。

これでチーム成績は93試合39勝54敗の6位。借金を1つ減らして15へ。ゲーム差は1位・ソフトバンクと16.5、2位・オリックスと16.0、3位・日本ハムも逆転勝利したため9.5は変わらず、4位・西武と2.0、5位・ロッテと1.5としている。

各種戦績は、後半戦4勝6敗、闘将復帰3勝4敗、西武戦8勝6敗、コボスタ17勝25敗、先制された試合8勝36敗、6回終了時リードした試合33勝2敗の推移になった。

両軍のスタメン

西武のスタメンマスクは新人の森。プロ初スタメン。

西武=1番・秋山(中)、2番・渡辺(遊)、3番・栗山(左)、4番・中村(指)、5番・メヒア(一)、6番・浅村(三)、7番・森(捕)、8番・熊代(右)、9番・金子侑(二)、先発・藤原(右投)

楽天=1番・松井稼(三)、2番・藤田(二)、3番・岡島(右)、4番・ジョーンズ(指)、5番・銀次(一)、6番・ボウカー(左)、7番・聖澤(中)、8番・小関(捕)、9番・西田(遊)、先発・辛島(左投)


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7回、打者28人、113球(1回当たり16.14)、被安打6、被本塁打0、奪三振8、与四死球0、失点1、自責点1。

初球28球・・・速球10、スライダー8、チェンジアップ3、カーブ7
2ストライク以降37球・・・速球13、スライダー7、チェンジアップ15、カーブ2
ボール先行23球・・・速球8、スライダー7、チェンジアップ6、カーブ2、

辛島航「ブルペンではあまり良くなかったんですが、試合の中で修正して、粘ることができたと思います。変化球もストレートもある程度、思ったところに投げ込むことができましたし、無四球でしのぐことができたのは良かった」

星野監督「今日は辛島だよ」

辛島航、静かなるギアチェンジ



今季の辛島は走者をスコアリングポジションに進めてからが、真骨頂を見せている。

得点圏での圧投といえば田中将大が思い浮かぶが、田中の場合、ピンチで剛速球の球速がグワッと上がり、ギアが一段二段上がったのが分かり易かった。その意味では辛島の場合、見た目だけではギアが上がったか、分かりづらい部分はあるものの、今季の得点圏での相手打者との対戦成績は下記のとおりだ。(本戦終了時データ)

124打席、105打数21安打、3二塁打、1本塁打、三振24、四球9、死球1、犠打7、犠飛4、被打率.200、被OPS.527。

全体の数字は被打率.263、被OPS.689だったことを考えると、スコアリングポジションの成績が、いかに優れているか?一目瞭然だと思う。最近ではピンチになっても何とかしてくれるだろうという安心感が逆に芽生えるなど、要所での粘りに磨きがかかり、堂に入る投球になりつつある。

この日、良かったのは、変化球を低め低めに徹底して集めたこと。

全体の68.6%が低めゾーンに記録されている。この数字、得点圏になるとさらに上昇し、73.7%を示していた。3回無死2塁の秋山空三振、同2死2塁栗山二ゴ、7回2死満塁秋山の空三振、いずれの結果球も低めに制球された変化球で誘ったものだった。

おっ!と思わされたのは、ボール先行時の投球だ。(1-0、2-0、3-0、3-1、2-1の合計。3-2は除く)

今年ここまで小関と組んだきのボール先行配球は全体の63.9%を速球が占めていた。一般にボール先行になるとストライクが欲しいため、最も制球しやすい速球の使用頻度が高まる。ここまでの辛島も御多分に漏れず速球が多く、そんな速球を狙い打たれてここまでは被打率.303だった。

しかし、本戦でのボール先行時の速球割合は34.8%。無四球という結果からも分かるとおり、制球が安定していたこともあったのだろう、不利なカウントでも思い切って変化球を投げ込んでいった。ボール先行時に許したヒットはゼロ。逆に変化球を打たせて1イニングぶん3個のアウトを獲得することに成功している。相手打者にしてみれば同じ腕の振りから繰り出される変化球を速球と錯覚してバットを出していったのかもしれない。この辺り、いつもとは違った味付けを施した小関の好リードを垣間見る思いがする。

配球についてもう1つ触れておくと、打順の1まわり目、2まわり目、3まわり目で球種割合を変え、狙い球を絞らせなかったのも奏功した。

2巡目に入ると、スライダーの割合が増えた。5回以降の3巡目では緩いカーブを積極的に用い緩急を創出した。6回栗山3球目は本戦最遅96キロを記録し、7回メヒアには辛島のカーブに待ちきれずバットがまわる、面白いように手玉に取る三振を奪っていた。

■球種割合の推移


配球図に目を移してみよう。右打者の変化球は全体の70.5%が低めゾーンに制球されている。1回秋山に内角球を二塁打された影響もあったのだろう、左打者には全体の79.5%が外角配球。左右いずれも、ストライクゾーンど真ん中に記録された失投が僅か4球、全体の3.5%しかなく、相手打線にチャンスボールを与えなかったと言えそうだ。

これで4試合連続のクオリティスタートをマーク。今季成績は18試合、7勝9敗、防御率3.22、QS率61.1%、WHIP1.24、FIP3.61としている。球団初の左腕投手の二桁勝利、しっかり視野に捉えている。

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小関のバントミスをカバーした西田哲朗の左前安打



藤原良平の投手成績

4回1/3、打者19人、88球(1回当たり20.31)、被安打5、被本塁打0、奪三振3、与四球3、失点3、自責点3。

辛島が変化球の68.6%を低めに集めたのに対し、西武先発・藤原は41.3%。制球もアバウトで失投率も高かった右腕相手にイヌワシ打線は毎回走者を出塁させながらもホームが遠い状況が4回終了時まで続いていた。

1点を追いかける5回裏、この回を抑えられてしまったら藤原に勝利投手の権利が発生してしまう場面だった。先頭・聖沢が左前に心地よい流し打ちで先陣を切ったが、続く小関が送りバントミス。走者進めずに1死1塁、アウトカウントだけが増えてしまう。

正直、嫌な雰囲気を感じていた。

それを払拭するヒットを打ったのが9番・西田。甘く入った速球を三遊間に打ち返し、外野に抜けていく左前安打で1死2,1塁。小関の失敗をカバーする一撃を披露した。

今季のイーグルス、前の打者のミスを後続がカバーするというシーンが少なかったように感じていただけに、若武者の貴重な槍働きに惚れ惚れ。この1本がその後の藤田、岡島の連続長打タイムリーにつながったと言える。

新人・森の拙い配球を咎めた藤田一也プロ洗礼の逆転二塁打



連夜のお立ち台に立った藤田の逆転二塁打も、お見事だった。変化球を2球続けてファウルにして0-2と追い込まれていた直後の第3球、高めに抜けたカーブをしっかり上から叩き、弾き返した。

初球から3球続けて半速球を要求。しかも0-2から緩いカーブという新人・森の配球に疑問符が付く場面になったが、その拙いリードを藤田がしっかりプロの洗礼。

今季の藤田、0-2経由の打撃成績(0-2打率ではない)はここまで67打数13安打、1三塁打、18三振の打率.194。

苦しいカウント状況と言えたが、相手の隙を逃さない自身の打撃に、拍手喝采。これで本戦マルチ安打。後半戦の10試合中、藤田の1試合2安打は5試合を数えている。【終】

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