マリナーズ岩隈久志、3ラン被弾で初顔合わせ元中日チェンとの投げ合いに屈す~2014年7月24日●SEA0-4BAL

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中5日でブルワーズ4連戦の初戦。チェンとは初顔合わせ



本来ならホームメッツ3連戦の最終戦の登板になるはずだった。しかし、マクレンドン監督は岩隈を本拠地オリオールズ4連戦の初戦に起用することを決定。いわく、「前回の投球で(岩隈は)疲れていた。中4日で110球投げるのは大変なこと。(テイジュン・ウォーカーと岩隈の)2投手だけでなくチーム全体にとって有益だと判断した」とのこと。前回7/18エンゼルス戦で好投した岩隈だったが、4シーム平均球速は143.2キロ止まり。疲労の色がうかがえた。

オリオールズは55勝45敗、アリーグ東地区1位である。2位のヤンキースにゲーム差3.0をつけている。チーム本塁打122本はブルージェイズと並び、アリーグ最多本数。前日のエンゼルス戦を2-3で落としたが、7月に入って連敗がない。球宴後6試合のチーム打率.209はアリーグ最下位ながらも、本塁打8本はレッドソックスに次ぐ多さ。1試合平均して1本以上スタンドインが飛び出している打力を有しており、この試合でも一発が注意されていた。

相手先発はチェン・ウェイン。元中日の台湾人左腕。ここまでの成績は防御率4.21、10勝3敗、チームの勝ち頭である。NPB時代、岩隈と投げ合ったことがあったか?調べてみたが、なし。岩隈は中日戦での登板がなかった(オープン戦は不明)。ということで、初顔合わせになる。

一方、マリナーズの戦績はここまで53勝48敗。アリーグ西地区3位は変わらず。1位・アスレチックスとのゲーム差が9.5に開いてしまった今、地区優勝はもはや現実的ではなく目標はワイルドカードでのプレーオフ進出に移っていくのだろう。直近10試合は4勝6敗。球宴後のチーム打率.246はアリーグ11位、同OPS.607はアリーグ最下位。本戦を2連敗で迎えていた。

岩隈のオリオールズ戦登板は、2012年7/2本拠地戦先発以来2度目。ちなみにこのときは5回3安打1本塁打4三振3四球3失点、勝敗つかずだった。

(下記に続く)

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HANREI3.jpg

催眠術が効いていたようにみえた序盤1、2回



1回表、立ち上がりは誰しも制球はばらつくものだが、本戦の岩隈も同様だった。初球から3球目まで球が高めに上ずる。1番・左打者マーカーキスがその上ずった投球を打ちにきたが、いずれもファウル。2球で追い込んだ後は、1-2から外角低めスプリッターを見せた後、ラストは一転内角攻め。コースいっぱいに投じた厳しい速球投球で、平凡な三ゴに討ち取る。

その後、2番・ヤングに三塁線強襲サード内野安打を打たれたものの、走者有で後続の3、4番を凡退させている。特に注意しなければならないのは、4番・ネルソン・クルーズと言えた。昨季までテキサスでダルビッシュの同僚だったクルーズは今季28本塁打。アリーグ本塁打ランキング2位につけていた。この強打者をストライクゾーン両サイドの投球で、遊ゴに屠ることに成功。3アウトを取った。

岩隈が初回ゼロで終えてベンチに戻ってくると、その直後の1回裏、味方が好機を作る。四球出塁した1番・ジョーンズが二盗で無死2塁、2番・ロメロ進塁打で三進すると、3番・カノは投ゴ。ジョーンズは本塁突入したが、チェンがグラブトス、クロスプレーの末、憤死。ビデオ判定も結果覆らず。試合後チェンが流れが変わったというプレーで好投のきっかけを作られてしまう。その後2死1塁で4番・ハートが右翼にライナー性の飛球を弾き返したが、相手右翼手マーカーキスのダイビングキャッチに遭い、3アウト。オリオールズ守備陣の好守に阻まれ、先制機を逸した。

そんなことにはめげずに素晴らしかったのは2回表のKumaのピッチングだ。5番から始まる相手打線を13球で片づける三者凡退投球。このイニング4本のファウルを記録したが、いずれも芯、タイミングをずらすファウル。催眠術が効いている証拠に思えた。

白眉だったのはクリス・デービスとの対戦。昨季二冠王も今季不振に喘ぐ左打者との対決はフルカウント勝負になったが、結果球で我々は美しい光景を目撃することができた。ズニーノが構える外角低めぎりぎりのミットそのままに糸を引くように投げ込まれた本戦最速91マイル(約146.5キロ)の4シーム。ズバッと決まった見逃し三振は、打者の反応を許さず。デービスはその前2度内角を攻められたことも影響したのだろう、まるで金縛りにあったかのように投球を見送った。

(下記に続く)

両軍のスタメン

マリナーズのショートストップは期待のプロスペクト、クリス・テイラー。メジャー初陣である。この日、セーフコフィールドが一番湧いたのは5回裏、テイラーのメジャー初安打のときだった。守備でもそつのない動きをみせ、岩隈を支えている。

オリオールズ=1番・マーカーキス(右)、2番・ヤング(指)、3番・ジョーンズ(中)、4番・クルーズ(左)、5番・デービス(一)、6番・ハーディ(遊)、7番・スクープ(二)、8番・フラハーティ(三)、9番・ジョセフ(捕)、先発・チェン(左投)

マリナーズ=1番・ジョーンズ(中)、2番・ロメロ()、3番・カノ(三)、4番・ハート(一)、5番・シーガー(三)、6番・モンテロ(指)、7番・アクリー(左)、8番・ズニーノ(捕)、9番・タイラー(遊)、先発・岩隈(右投)


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塩見同様、岩隈も一発、一球に泣いた



序盤1、2回、ゴロも多く、快投の予感大だった。3回以降、リズムに乗ってくるのでは?と思われた。速球は平均143.2キロ。ややスピードに物足りなさを感じたものの、全体の6割近くを低めに集める投球で、なにより相手が岩隈のペースに引きずり込まれているように感じた。

しかし、3回表、4失点・・・

人生には3つの坂があり、その1つ「まさか」が3回表に表出してしまう。

打率1割~2割前半の伏兵下位打線にチャンスメイクされ、上位で走者を返される僅か9球での4失点。1イニングに4点を失ったのは今季初。6/20ロイヤルズ戦以来の1イニング4連打に見舞われた。

先頭の8番・左打ちフラハーティは初球外角低め速球をセンター返し。右投手が投げるストライクゾーン外角低めゾーン打率は.158だったのだが、岩隈もしっかり投げたものの、相手にしっかり打ち返されてしまった。続く9番・右打ちのジョセフには外角狙いバックドアのシンカーがインハイに抜ける失投。これを詰りながらも振り抜かれ中前へ運ばれる。

無死2,1塁で1打席目厳しい内角攻めで三ゴに仕留めた1番・マーカーキス。この左打者にリベンジされた。2-2と追い込んだ後、外角低め狙いの誘い球。真中低めに入ったのが災い。さらに不運も続く。味方野手の前で走者と打球が重なるようなかたちになり、一瞬、打球を見失ったのだろう。そんなアンラッキーもあって、打球は外野へ抜けていく先制打に。1点を許す。(SEA0-1BAL)

なおも無死3,1塁で2番・右打者デルモン・ヤング。打撃に粗さを抱える打者だが、今季はアットバット少ないながらも3割を打っていた。初回にも三塁線強襲内野安打を打たれており、注意が必要だった場面。初球、外角低め狙いのスライダーが真中へ入るホームランボールの100%失投。うわっ・・・と思った瞬間、一閃飛球は左翼席に消えていった。右投手が投げるストライクゾーン真中、今季のヤングは打率5割以上を打っていた。(SEAL0-4BAL)

終わってみれば、まさにこの1球に泣いた岩隈。0-1のままなら相手チェンにもプレッシャーをかけることができたはず。無死3,1塁だったため2失点目のリスクも高かったが、0-2だとしてもその後、味方勝利の可能性を残していたはずだった。しかし、4点を追いかけるのはアリーグワースト2位の得点不足に喘ぐ貧打のマリナーズ打線には荷が重すぎたと言える。(余談だが、岩隈塾の塾生・楽天の塩見もこの日、一発に泣いている)

5回から3イニング連続三者凡退も時すでに遅し



4失点直後の4回裏、修正してきた岩隈。先頭の7番・スクープを内角速球で、4失点劇に口火を切られた8番・フラハーティを変化球で、2者三振に取る。特にスクープは田中将大から2本のホームランを打った打者だったが、本戦では三ゴ、空三振、右飛に退けている。2死後ヒット1本打たれたが問題なし。結局、岩隈が最後にヒットを許したのはこのときで、以降、打者10人連続アウト。5回から7回まで三者凡退をみせ、味方の反撃を待ったのだが、打線が反撃に転じることができずに終わってしまう。

岩隈は7回96球4失点で8回からメディーナにバトンタッチ。結局、8回5安打3三振1四球無失点のチェンの好投に阻まれ、試合はそのまま0-4で敗戦している。マリナーズは3連敗。ワイルドカード争い4位への後退を余儀なくされている。



7回、打者28人、96球(1回当たり13.71)、被安打7、被本塁打1、奪三振5、与四死球0、失点4、自責点4。

初球28球・・・4Seam7、Sinker10、Slider8、Splitter2、Curveball1
2ストライク以降32球・・・4Seam11、Sinker2、Slider1、Splitter18

岩隈の談話「体が開くのが早くて逆球も多く、スライダーも抜け気味だった。修正しようと思っていた矢先に連打を食らってしまった。三回は悔いの残るイニングになった。あの一発さえなければ、最少失点で試合をつくれたと思う。次の課題にしていきたい」

走者有での被弾が急増している今季の岩隈



これで今季成績を防御率3.09(アリーグ10位)、再び3点台にリバウンドしてしまっている。8勝5敗、WHIP0.99(同3位)、与四球率0.65(同1位)、BB/K11.00(同1位)、7月に入っての与四球ゼロは健在、打者139人連続まで記録を伸ばしている。

愛読している人気野球ブログ「野球の記録で話したい」。その広尾氏による本戦岩隈評の書き出しは「岩隈が敗けるとしたらこのパターンしかない、という投球だった」という書き出しで始まっている。

確かにそう言える結果になった。

下記に失点に占めるホームランによる失点の割合を年度別で算出してみた。いずれの年度も全体の50%前後を一発で失っているのが確認できる。

■岩隈の失点に占める被本塁打失点割合


一発そのものを減らすより、複数打点の被弾を減らすべき



このことで一発さえ減らせればもっと防御率など成績も良くなるはずと安易に考えがちだが、それは現実的ではないだろう。岩隈は今後も被本塁打率1.00前後で推移するものと見られる。これはMLBの打者のパワーや他の日本人投手の成績を考えれば致し方ないと言える。そのように割り切って、それよりも塁上に走者を複数置く場面を減らすこと、走者有の場面で一発を回避する投球術に徹することが必要なのでは?と思う。

上記表を見ると、失点の被本塁打失点の割合が今季最も多くなっているのが確認できる。

実は過去2年の岩隈は一発を打たれてもそのほとんどがソロ弾だった。1年目は全体の70.6%が、2年目が76.0%がソロだったのが、3年目の今季は33.3%まで急落している。走者有で一発をくらうケースが増えているのだ。この点は今後の改善点と言えるだろう。

実は制球難だったと明かす岩隈



岩隈の談話を振り返ってみると、「逆球も多く、スライダーも抜け気味だった」とある。序盤1、2回は快投だったと先ほど書いた私だが、実はそうではなかったと岩隈の口から明らかにされている。

調べてみるとスライダー16球のうち、制球不安定と言えるのが実に9球、6割に迫る多さだった。当ブログ調査ではヤングに3ランを被弾するまで5球スライダーを投げているが、そのうち3球がコマンド不足だった。1回マーカーキスの2球目、外角低め狙いが真中高めに抜けた。1回クルーズの第4球、外角低め投球が真中寄りに入った。2回デービスの2球目もアウトローまたは外角狙いがインコースに抜けている。

逆球も多かったというから、1回ヤング(三安)、クルーズ(遊ゴ)の結果球も外角狙いがインコースに抜けてしまったものだったと言えそうだ。この辺りにも疲労の影響と言えるかもしれない。7月に入って本人も好調と語る快投が続いていたが、その直後に疲労から調子を落とす時期が来たと言えそうだ。

(下記に続く)
 
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7月に入って外野飛球率が急増しているその理由



犠打除く全打球に占める安打凡打を問わない外野飛球(フライ、ライナー。ホームラン含む)。その割合が7月に入って急増していることがここ最近の私の懸念材料だった。本戦では39.1%と高くはないものの、ここまで7月で50.6%を記録していた。外野飛球はその打球の性質上、ヒットや長打になるリスクが大きく、できれば5割以下に抑えたいところだと思う。前回試合評で御紹介したその時の表を下に再掲する。(本戦データ含まず)



なぜ7月に入り外野飛球率が増えたのか?おぼろげながらにその理由が分かったような気がする。

7月の対戦相手は、7/1アストロズ、7/7ツインズ、7/12アスレチックス、7/18エンゼルス、同地区の対戦相手が多かった。ツインズにしても過去何度も岩隈に苦汁を飲まされており、岩隈のデータは手元に集まっていたはずだ。

外野飛球率の増加で思い当たるのは、昨年だ。昨年、力強い真っすぐを巧みに駆使した高低攻めが大変有効だった。高め速球でボールの下っ面を叩かせ、打ち上げさせての外野飛球が多かったイメージがある。

下記は外野飛球を球種別、ゾーンの高低別にまとめた表になる。「Wゾ到達」は(本塁打含まない)ウォーニングゾーン到達内の飛球。当然、フェンス直撃弾も含まれている。

昨年の数値を確認すると、外野飛球208本中、速球(4Seam+Sinker)で打たせたのは33本、全体の61.5%を占めた。ゾーン別では高めで45本、全体の21.6%を打たせていた。一方、低めは70本、全体の33.7%に当たる。

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低め投球での外野飛球が増えていた



同じく今年7月の数値を確認する。外野飛球44本中、速球33本は全体の75.0%。これは昨年の61.5%を14.5%上まわる数字である。今年の7月も速球に力強さが宿っていたことはココからでも推測できそうだ。しかし、ゾーン別では高め4本は全体の僅か9.1%、一方、低め26本は全体の59.1%に及んだ。昨年は高め21.65、低め33.7%だったのが、高めで半減し、低めで倍増近くまで増えているのだ。



急増の背景に対戦相手のクマ対策あり



繰り返すが、昨年の高低攻めは高め速球でフライを打ち上げさせる印象が強かった。しかし、今年7月はそのようなピッチングは少ないのでは?ということが言える。

私の一応の結論から言ってしまうと、7月、外野飛球率が急増したのは、岩隈との対戦回数が多い同地区球団(とリベンジしたいツインズ)が岩隈対策を敷いてきた結果だと思っている。(本戦のブルワーズはこれが2度目の対決だったから、岩隈対策がなされていなかったと見ている)

Kumaの本領、低め投球でゴロを打たせてアウトを取る。このパターンにハマッてしまうと岩隈の術中といえる。ゴロは打球の性質上、最もアウトになりやすいので、長打も生まれない。そのペースから脱却を測るには、低め投球でゴロを打たされることなく、なんとかして外野に飛球を打ち返していくことになる。7/12アスレチックスが岩隈の低めスプリッターをひっかけることなく外野に飛球を打ち返すシーンが多かったのは、たまたまの偶然の産物ではなく、岩隈対策が敷かれていたからと見ることもできる。

外野飛球が増えたのは、岩隈の高低攻めが威力を発揮したというよりも、どちらかというと他球団の岩隈対策が進んだ結果とも言える(他球団にとって好結果は出なかったが)。我々が想像している以上に18.44mを挟んで見えない様々な駆け引きが繰り広げられているはずなのだ。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
お得意様ツインズ相手に33回2/3無失点。今季7勝目を挙げた岩隈久志の105球~2014年7月7日○SEA2-0MIN
岩隈久志、2014年前半戦を昨季と同じ8勝で終える。天敵アスレチックス相手に9回途中2失点の快投~2014年7月12日○SEA6-2OAK
無駄に長かった5時間14分も、岩隈久志は無駄球なし。7回2失点の省エネ77球~2014年7月18日●SEA2-3xLAA



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オリオールズ相手でもクマはクマだったと思う。

いつも私の個人的感想文みたいになって申し訳無いです。
オリオールズとは先発復帰戦以来2年ぶりで、この打線を相手にどんな感じになるのか興味はありました。メッツ戦の方が抑える確率は高いですがローテがずれてもがっかりせず「そろそろ当たっても良いだろう、対戦相手がどこであれクマがクマであれば抑える事が出来ると思っていました。」7回トータルで見れば、芯をことごとく外して中軸は9打数1安打に抑えて、0-4で終わった事実の後も打たれたという感じよりバッティングさせなかったなという印象が強かったです。3回を除けば圧巻でしょう。オリオールズ打線に打たれたというよりヤングに打たれたという印象です。
3回は細かい事は置いておいて先頭打者フラハティにはきっちり打たれたので仕方無し。ジョセフにはつまりながらも外野の前に落とされて仕方無し。マーケイキスに対してはBSの梨田さんは配球ミスを指摘していましたが、私はあえていつものスタンスで言えば、ここは1塁ハートの守備がイマイチだったなと思います。確かに打者の影になって取りにくいかもしれませんが、スモークかモリソンかそれでも駄目なら他の守備の普通に上手い選手ならゲッツー、2アウト3塁になっていた可能性はあると思います。
デルモン・ヤングには去年9月のレイズ戦でホームランを打たれていたので(余談ですがこのホームランを打たれてなければ9月の月間MVPになったのではと思っています。)注目していたら最悪の結果に。この日制球の定まらないスライダーを選択したのは良くなかった。修正しようとした矢先みたいですが、ここで修正する必要はないだろと思います。ありきたりですが、軽率・過信・油断のどれかでしょう。打たれた順番(ホームランをまずソロで打たれて・・・)が違っていれば失点は少なくて済んだ・・・では済まされませんね。そこを修正出来れば盤石になりそうなので頑張って欲しいです。ちなみに細かすぎる気もしますがヤングの1打席目にサードゴロをシーガーのミスで内野安打になったのが直接失点に結びつかなかったものの、ヤングの気持ちを楽にさせていたというのもあると思います。
勝ち負け・7回4失点については、クマの3回の4失点で絶不調の打線の戦意喪失を招いたという辛口評価もありそうでマリナーズでは不合格なのかもしれないですが、他球団ならまずまず試合は作ったとも言えますし普通に勝てるでしょう。それより無援護の方が相当問題です。個人的にひそかに期待していた「ここからでも20勝」はどうも無理そうです。今の打線では何も期待できない。これで球団からの評価が下がるなら、マリナーズを出た方が良いと思います。
梨田さんは相当悔しかったようで、いくら無四球でも4点取られては意味が無い・・・必要な四球もあるという事を考えて欲しいみたいな感想でした。それ自体は間違っていないし、クマが最近この話題が取り上げられているのを知っていたと思うし、意識しているのかどうかというのもありますが、結果論的でもあります。打たれてなければ積極的に勝負して圧巻だと高評価されるので一概には言えないでしょう。今回はたまたま配球のミス、大事な所での制球ミスだったのであって、四球を出したくないからど真ん中に投げ込んだのとは違うと思っています。
最後に余談というか嫌な予感があって、ギリギリでウルトラC的なトレードがあるのではという懸念があり私個人的に今月末までドキドキです。現実になると嫌なので言いませんが。機会があればコメントします。

偶然の結果に対して傾向を見出してしまう私たち(自戒をこめて)

>なぜ7月に入り外野飛球率が増えたのか?おぼろげながらにその理由が分かったような気がする。

長くなりそうなのでこれに対するコメントから。

>同じく今年7月の数値を確認する。外野飛球44本中、速球33本は全体の75.0%。これは昨年の61.5%を14.5%上まわる数字である。

これは集計ミスですね。44本中23本で、52%。これは去年の62%より10ポイント低いですが、統計的に見ると、傾向はあるが偶然である可能性があるというところでしょう。

>私の一応の結論から言ってしまうと、7月、外野飛球率が急増したのは、岩隈との対戦回数が多い同地区球団(とリベンジしたいツインズ)が岩隈対策を敷いてきた結果だと思っている。

この説を受けて私なりに検証してみましたが、結論からいうと、「今年の5,6月にフライが減ったことも、7月にフライが増えたことも、偶然の結果と考えられる(したがってまったく懸念する必要はなかった)。岩隈対策をフライ数の変化からは読み取れない」です。

岩隈対策は何も今年7月に始まったものではないし、チームごとにも違うだろうから、まずゲームログで試合ごとの数字を見ていく必要があると思いました。

http://espn.go.com/mlb/player/gamelog/_/id/30965/year/2013
http://espn.go.com/mlb/player/gamelog/_/id/30965/year/2014

これのGBとFBの欄だけ眺めてみます。するとまず気づいたのが試合ごとのばらつきが大きいこと。FBは2から17まであります。
この極端な差は、打線の傾向の違いでしょうか、その日の投球傾向の差でしょうか。いずれにしろこれをかなりの期間集計しても、極端にふれた1試合を含むか含まないかで平均値が大きくふれてしまうことがわかります。
ここで、私がHOU戦のとき書いた、今年はフライが少なく(FB%が小さく)なっていて、統計的に有意差があるとしたコメント(http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-2313.html#comment2411)も間違っていたと気づきました。
それぞれの打撃を独立だとみなして統計手法を適用したことがまちがいでした。元データにより近い、ゲームログに当たるべきでした。

結局、5,6月にフライが少なく、7月にまた増加したというのは両方ともただの偶然であって、系統的にそうなる理由は特別になかったというのが正しいと思います。
ログを見る限り、特にFBが増えたり減ったりしている傾向(ばらつきを考えても傾向があるといえるような、短期間ではない安定した変化)は見えないので、この期間ずっとフライ率は一定(だいたいBG:FG=1:1)で、そこから誤差の範囲で上下していたということでしょう。

5-6月のFB率が下がっていて、7月に増えているというのはもちろんそのとおりですが、そう見えた理由の大部分は、5月のvsKC,6月の@ATLの極端なゴロ量産試合が「偶然に」あったせいでしょう。その2試合がなかったら、フライ率が変わったという認識も持たなかったでしょう。

私の考察はFB%(フライ打球率)に対するもので、「外野飛球率」ではありません。しかし、「外野飛球」についても、そのサンプル数はFBと同程度ですし、試合ごとのばらつきが大きくなる点もFBと同様でしょう。また、ここで問題にしている「5-6月に減少したものの7月に増加している」という現象も両者同様に見られます。なので、ここでのFBについての考察は、「外野飛球」にそのまま当てはまると考えます。


>7月、外野飛球率が急増したのは、岩隈との対戦回数が多い同地区球団(とリベンジしたいツインズ)が岩隈対策を敷いてきた結果だと思っている。(本戦のブルワーズはこれが2度目の対決だったから、岩隈対策がなされていなかったと見ている)

では7月に対戦した球団それぞれについて、過去の対戦(におけるFB,GB数の)結果を見てみましょう。7月のLAA戦ではGB-FBが10-14でしたが、去年に9-12という試合があります。OAKはもともとFBが多く、つねにFB>GBとなっています。どちらも、ここへきてFBが(岩隈対策の結果)急増したということはいえないでしょう。MINはFBが増えていますがメンバーが大きく入れ替わった影響なのかなと思います。
まあもともとFB急増自体が偶然なのですが、チーム別に見ても、特にここに来て岩隈対策の結果FBが増えたとはいえないでしょう。
だから岩隈対策はされていないということではなく、もちろん個人、チームレベルでいろいろとやってきているんでしょうが、その結果をフライ数に見出すことはできないということです。

せっかくの分析に対して、それは偶然だよとつきかえすような結果でちょっと心苦しいですが、まあこういうことはよくあります。私が見るに、野球の分析記事や解説者の解説で、統計的には偶然の差ですんでしまう差異について延々と理由を述べているというケースはかなり多いです。(例えば、この打者は9打数5安打しているので相性がよいというのも厳密に言えば偶然かもしれません)


>走者有での被弾が急増している今季の岩隈
>実は過去2年の岩隈は一発を打たれてもそのほとんどがソロ弾だった。1年目は全体の70.6%が、2年目が76.0%がソロだったのが、3年目の今季は33.3%まで急落している。

これについても、今年のソロ割合(4/12)の減少は偶然の範囲といえそうなんですが、HRが出たときにそれがソロである確率を考えるというモデル化にちょっと違和感はあります(HRになる前からソロかどうかは決まっているから)。もうすこし考えてみたいところです。


さてここまでこういうノリで書いてきたので、ここで試合について書くなら、「HRは偶然打たれたもので、運が悪かっただけ。まったく心配することはないし、次もいい投球をしてくれることが期待できる」でしょうか。
実際、スライダーがあそこにいったのも運の要素がありますし、運がよければ打ち損じしてくれたかもしれません。

この試合について印象に残ったのはBS1での梨田氏のコメントです。3回にタイムリーを打ったマーカーキスの打席で、3級目のインコース膝元の速球を見逃したときにびっくりしたような仕草を見て、「インコースを続けるべき」とコメント。打たれた後も、「捕手はそれを感じてリードすべきだった」とぐちぐち。
また、ここのところ続けている無四球に対してもストライクを集めすぎではないかと苦言。「かわすのも一手。初球にボールを使うとか。何のために四球があるのか。」
これについては、クマが先発投手としてイニングを投げることを優先しているんだと思いますが、クマが四球を増やすことで失点を減らすことができるのかどうか、データで明らかにできれば面白いと思います。
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