【試合評】「終戦」の二文字忍び寄る今季最長4時間16分力負け~2014年7月10日(木) ●楽天イーグルス6-7日本ハム

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今季最長4時間16分、力尽きる... 「終戦」が忍びよる逆戻りの借金15



両軍合計31本、5本のホームランが飛び交う打ち合いを制したのは、楽天1点リードの9回表、代打・小谷野の左本で同点に追い着いたファイターズだった。

楽天は9回裏無死2塁~1死3,2塁~2死3,1塁のサヨナラ機を逃すと、その直後の10回表、この回から登板した五番手・福山が2死から長短三連打を浴び、近藤の右前適時打で決勝点を失った。10回裏、楽天も2死2,1塁のチャンスを作ったが、途中出場の岩崎が二ゴに倒れ、ゲームセット。

濃霧と雨中のコボスタでイーグルスは5人の投手を送り込み、ベンチ入り野手全員を使い切る総力戦で本カード勝ち越しを狙いにいったが、今季最長4時間16分の延長ゲームで再々逆転の痛敗を喫している。

これでチーム成績は77試合31勝46敗、借金は今季最多タイの15へ逆戻りした。Aクラス入り3位とのゲーム差は9.0に広がってしまった。

イーグルスは3カード連続の負け越し。この3連戦の初戦、3位奪取へ希望の光が差し込んだビッグネームだったが、大谷の快投で勢いを封じられると、第3戦の本戦では意気消沈しそうな力負け。クライマックスシリーズを駆けあがっての「連覇」の目標も、遠くかすむ事態に陥ってしまった。

残り67試合である。Aクラス入り条件を仮に貯金2に設定しよう。イーグルスに求められるのは、ここから42勝25敗の勝率.627の戦いである。初V昨年の残り67試合戦績は38勝26敗3分の勝率.594。昨年を凌駕する快進撃があってなお、Aクラス入りできるか?ぎりぎり微妙ということになってくる。

自力優勝消滅した楽天、Aクラス入りの道もかなり遠くなりにけりで、球宴前残り6連戦の結果次第では、オールスター待たずして「終戦」の二文字を突きつけられることになりそうだ。

順位は6位のまま。ゲーム差は1位・オリックスと16.0、2位・ソフトバンクと15.0、3位・日本ハムと9.0、4位・ロッテと3.0、5位・西武と2.5としている。

他戦績は、日本ハム戦6勝6敗、交流戦明け5勝7敗、直近10試合4勝6敗、コボスタ12勝22敗、星野監督休養後12勝19敗、大久保代行3勝5敗の推移になった。



両軍のスタメン

日本ハム=1番・西川(左)、2番・中島卓(二)、3番・陽(中)、4番・中田(指)、5番・ミランダ(一)、6番・大引(遊)、7番・近藤(三)、8番・大野(捕)、9番・谷口(右)、先発・上沢(右投)

楽天=1番・松井稼(遊)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・ラッツ(三)、6番・ボウカー(左)、7番・岡島(右)、8番・嶋(捕)、9番・牧田(中)、先発・青山(右投)


先発・青山が誤算。先制2点を吐きだす2回表の4失点



楽天先発は中5日の青山。過去2戦の先発では好投をみせた背番号41が誤算だった。

先手を取ったのはイーグルスだった。1回表、1番・西川の内野安打&二盗でピンチを招いた先発・青山が後続を退けてベンチ帰ってきた直後の攻撃で2点を先制した。

交流戦明け17試合のうち15試合で先制してきた楽天がその傾向どおりの先制劇。1回裏、相手先発・上沢の立ち上がりを攻めた。2番・藤田の左翼線二塁打、銀次&AJの二者連続四球で満塁にすると、7/3オリックス戦以来のスタメン出場になった5番・ラッツが中前へ弾き返していく2点適時打。青山に2点をプレゼントする。

援護を受けて2回表のマウンドに向かった青山。ゼロに封じたい重要イニングで5本の長短打を集められ、4失点した。

外角低めに制球すべき「局面打開のスライダー」が高めに抜ける手痛い失投。1死後、これを6番・大引に打ち返され左中間フェンス直撃三塁打を許すと、2死後に8番・大野には左翼席へ運んでいく同点の5号2ラン。動揺隠せない青山はその後、谷口、西川、中島卓の短長三連打攻勢に遭い、さらに2失点。逆転を許してしまう。(楽2-4日)

続く3回表、今度は甘く入ったホームランボールのフォークを4番・中田に一発くらった青山は、3回5失点。イーグルスは4回表アタマから継投に入ることを余儀なくされている。(楽2-5日)

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3点ビハインドをクリーンアップの打棒で取りかえす



3点を追った楽天、外国人トリオの出撃になった3回裏、回またぎ二番手・谷元からAJ、ラッツの二者連続本塁打で2点を返す。1点差に肉迫することに成功すると、翌4回裏、内野安打で出塁した先頭の1番・松井稼を2番・藤田が進塁打で二進させ、3番・銀次がホームへ呼び込む中前タイムリー。1-2からの外角低めフォーク。落ち切らずにストライクゾーン内に止まった変化球を巧く拾う一撃が同点打になった。(楽5-5日)

クリーンアップトリオの活躍で同点に追いついたイーグルスは、継投で勝ち越しの流れを掴むことに成功する。5、6回の2イニングをクルーズがかろうじてゼロに抑えると、5-5同点で迎えた7回から松井裕が登板。2イニングを4奪三振含む三者凡退シャットアウト投球を見せると、8回裏、宮西から牧田、松井稼、藤田の三連打で1点を奪取。勝ち越しに成功する。(楽6-5日)

ルーズヴェルトゲームならず



しかし、戦列を離れているファルケンボーグの代役・斎藤が誤算だった。9回表、代打・小谷野に完璧な2号ソロをくらい、試合は再び振り出しに。(楽6-6日)

9回裏はクロッタが登場。先頭は5番・ラッツ。三塁線へ当たり損ねのボテボテがラインと並行して転がり切れずに内野安打になるラッキーヒット。さらに続く森山の打席時に外角高めすっぽ抜けの捕逸。ラッツ二進。幸運ラッツがサヨナラの機運を運んできたかと思われたが、無死2塁~1死3,2塁~2死3,1塁の機会を逃してしまう。ラッツは捕逸二進したところで代走・岩崎を送られていた。

解説・松本匡史氏が指摘したように、ここでラッツを代えて勝負に出たことが、その後、裏目に出ている。10回裏チャンスで5番にラストバッターの打順がまわり、バッターボックスはラッツの代走・岩崎。つないで8x-7のルーズヴェルト・ゲームが期待されたが、初球打ちはセカンドほぼ正面ゴロで凡退。選手の代えどきを結果的に誤ったと言えるが、あの場面は代走を送ってもおかしくはない押せ押せのシーンだっただけに、悔やまれる。

動くデーブ采配は気配り起用でもある



動くデーブ采配が特徴の大久保代行は、1軍登録選手全員にできるだけ出場機会を与え、モチベーションを維持することに腐心しているように思われる。例えば、先日藤田休養の代役で後藤を使ったのもそうだろうし、頻繁に代打策を取るのもその一環だろう。本戦で言えば、不安定な投球を繰り返しているクルーズを同点の5回表から登板させた継投もその1つと言える(クルーズの悲劇・第三章が始まらなくて良かった)。

最下位に沈む楽天、他チーム以上にナインが一致団結しなければ浮上はありえない。そのためにはもし闘将なら苦言を呈していた選手のミスもことさら報道陣の前で責めるような発言はしない。本戦でも打たれた斎藤、福山に対して「斎藤隆で勝った試合もたくさんある。福山は、2軍にいた去年の静岡でカウント3-2からボールを一生懸命練習していた。だいぶ成長してくれた。頼もしく見ていました」と発言したデーブ代行。選手全員の士気を考慮した気配りの起用が続いているのだが、本戦では実らなかった。

復調ぶりを示した藤田が4安打。戦列復帰ラッツ猛打賞。松井稼、銀次がマルチ安打を記録するなど15安打を放ったイヌワシ打線。今季15安打以上を打ちながら敗戦にまみれたのは本戦初になっている。

前回7/6ソフトバンク戦で2失点して心配された松井裕は、2番・中島卓から7番・近藤までをシャットアウト投球。4番・中田を三振に取るなどコントロールも上々で、後半戦から先発ローテに戻す選択肢、大きく浮上してきたと言えそうだ。

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何もできなかった青山



3回、打者16人、50球(1回当たり16.67)、被安打7、被本塁打2、奪三振1、与四球0、失点5、自責点5。

「何もできませんでした。チームのみんなに申し訳ないです」

前回7/4ソフトバンク戦の快投はどこへやら。あの時は制球がすこぶる良く、右打者の外角低めに集めるピッチングが冴えていたのだったが、本戦では外角低め狙いが甘く高めに抜けてしまい、それを痛打されている。

前回好投すれども5回で降りたのは腰に少し違和感が発生したからだとも伝えられている。その影響や3戦連続の中5日登板の影響もあったのかもしれない。悪い時の青山が顔を覗かせてしまったといえる残念なピッチングになっている。


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選手層

 昨日のターニングポイントはやはり9回ワンアウト二塁、三塁の局面だったと思います。私自身は小関が回ってきた所で代打を出すだろうと思っていましたがそのままなのを見て何故だろう?と思い、残りのベンチ入り選手を見ましたがマトモな選手は残ってませんでしたね。案の定相手のクローザーを打てるはずもなく凡退しましたがあそこが痛かった。現状ベンチ入りしている選手が小関、西田、岩崎、西村、聖沢、森山。味気ないのを見るとここで何か一つ長打が打てる選手が欲しいです。朗報なのは二軍で桝田選手が好調な事ですかね?私の場合桝田の調子のバロメーターは二軍での成績だと考えています。彼の場合タイミングを取れるか取れないかで天と地ほどの成績になってしまいますからね。去年も実は今年と同じく4月~6月まで絶不調で7月10日に一軍に上がってきてそこから猛チャージしてきました(ちなみに本格デビューした2011年も4月は絶不調でした)という事は今年もそろそろ一軍に上がってくるのでは無いかなと予想してます。しかし今の所入れそうなポジションはレフトだけです(しかもボウカーがいる)そうなると最初は代打からでもいいと思います。
 投手陣では斎藤隆が打たれてしまいました。正直首脳陣の今のストッパー起用には疑問符が付きます。先の無い44歳のピッチャーを優先するべきなのか?しかもwhipを見ると心細い。そこで私が推薦するべきピッチャーは西宮ですかね。当初はコントロールも荒れ荒れてましたが最近になってかなり落ち着きましたし、何より一番の魅力は強心臓と三振能力です。タイプ的には西武の高橋と似ているのかもしれません。現状もはやAクラス入りも怪しいとすれば将来を見据えた采配をデーブ監督にはやって欲しいと思います。

Re: 選手層

沖縄尚学!さん

>朗報なのは二軍で桝田選手が好調な事ですかね?
>しかし今の所入れそうなポジションはレフトだけです(しかもボウカーがいる)そうなると最初は代打からでもいいと思います。

.292/.469./421のOPS.890と結果を残していますから、1軍昇格の可能性ありそうですよね(ただ、7月2日に確認したときには左投手打率.163だった。っていうことは右投手から相当打っていることに)。

私も1軍に上げることは賛成です。ただ、その場合の起用法、沖縄尚学!さんとは違って、私は適宜にスタメン出場の機会も設けるべき、あるいは、途中から守備で使う選択肢も検討すべきだと思います。

というのは、2012年以降の代打成績は7打数ノーヒット。1打数限りの緊迫した役割である代打は、波が激しいメンタルがそのまま打棒の好不調に表れてしまう枡田には、どちらかというと不適かな?と。

昨年7/15オリックス戦(○E1-0Bs)、0-0の終盤に守備から枡田を起用した星野采配を覚えています。9回にまわった1打席目で佐藤達から決勝ソロ弾を打ったのですが、あの後、指揮官は枡田は、代打を打つのは慣れた人じゃないと集中出来ないから、守備から使った。たまたま、うまくいったね」と発言。こういった起用も必要になってくるかと思います。

ボウカーも枡田も左投手に弱く、右投手に強い。かつ、守備位置も重なっていることから、2人いっぺんに起用するのは難しいのですが、左翼=ボウカー、中堅=岡島、右翼=枡田という守備的リスクをかけた攻撃的な布陣もあるかもしれません。(あまり見たくはない光景ですけどね)
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