【試合評】贔屓球団の枠を越えてみどころになった、アンドリュー・ジョーンズvs大谷翔平150キロ越え直球勝負~2014年4月20日(日) ●楽天イーグルス2-4日本ハム

スポンサーリンク





当ブログは有料メルマガ「shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン」も発行、御好評頂いてます。これをお読みのあなたも、さらに深くイーグルスのこと知ってみませんか? 毎週月曜日発行、月3~4回程度配信。月額514円。
登録初月の購読料は無料です。
クレジットカードお持ちでない(使いたくない)方の販売も対応しています。

購入方法(まぐまぐと直接販売)やメルマガ本文の一部内容など、詳しい御案内は「◎shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン、読者募集のお知らせとバックナンバー一覧」をクリックして御参照下さい。皆様の読者登録をお待ちしております。
☆4/18配信最新号の主な内容は「0勝3敗、防御率5.02。ここまでの松井裕樹の投球を振り返る」です。





AJvs大谷翔平、真っ向勝負の第7球



18.44mで会した「打者vs投手」の白熱真っ向勝負。贔屓球団の枠を越えて語り継がれることになるかもしれない名場面が、本戦6回裏に訪れていた。

スコアは0-1。イーグルスが1点を追う6回裏2死2,1塁だった。

3回表に先制の1点を奪われたイーグルスは、その直後の3回裏、チャンスを作っていた。先頭・枡田の二塁打で無死2塁~1死3塁。翌4回裏にも連打で無死2,1塁に走者を進め、反撃の足場を作ることに成功していた。しかし、いずれも後続が凡退。ファイターズ先発・大谷翔平の力でねじ伏せる投球の前に押し切られ、得点が入らない。4回は無死2,1塁でAJが5-5-3の併殺ゴロ。打つべき人がチャンスを潰す打撃でチームの足を引っ張っていた。

ブログ村投票のお願い
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

AJが同一打席で3度空振りしたのは今季初



そんな状況で迎えた6回裏2死2,1塁だった。

バッターボックスには再びチャンスで4番・アンドリュー・ジョーンズ。ここ最近の自身の不甲斐なさに終止符を打つべくAJは燃えていた(はずだと思う)

大谷翔平の150キロを仕留めることができるのは自分しかいない。昨年AJが50キロ越えストレートで残した打率は.462。AJはメジャーで数々の猛者のファストボールを打ち砕いてきた日々を走馬灯のように回想しながら、矜持を持って打席に入っていた(と信じたい...)

大谷翔平が低めに投げ込んでくる誘い球にゾーンを上げて対応。ことごとく見きわめボールにした。打ち頃に甘く入った球を、フルスイングで応戦しようと狙っていた(たぶん...)

最初の獲物は1-0からの第2球にやってきた。甘く抜けてきた縦のスライダー。解説・飯田哲也氏がコメントした「スライダーがさっきから甘いんですよねえ」という失投だったが、AJのバットが仕留め切れない。フルスイングしたバットが惜しくも空を切った。

2度目の獲物は2-1からの第4球だった。コースお構いなしに全力で腕を打った高めの152キロ。AJの豪快なスイングがマグナス効果で浮力がついたファストボールの下を唸りを上げて通り過ぎていく。追い込まれて2-2。

しかし、3度目がやってきた。

151キロをファウルし、低めを見切ってのフルカウント勝負。球数は7球目を数えていた。

今度は154キロ。外角低めを示した大野のミットとは裏腹にインハイへ投じられたストレートは、MLBを夢見る弱冠19歳の若武者のポテンシャルそのものだったように思う。あれだけの豪快なスイングをされても、物怖じせずに向かっていった二刀流右腕の恐ろしさを垣間見た瞬間にもなった。

カリブ海に浮かぶオランダ領の小島で野球を始め、大谷翔平がこの世に生を受ける1年前にアトランタブレーブスに入団。全盛期をメジャーの大舞台で驚異の5ツールプレイヤーとして鳴らし、積み上げたホームラン数は434本。数々の偉業を置き土産に海を渡った昨年楽天の初Vに大きく貢献した。しかし、あと3日で37歳を迎えるベテランスラッガーのバットは、三度むなしく空を切った。

今シーズン、AJが同一打席で3度空振りを喫したのは、この打席が初となった。

20140420DATA05.jpg
HANREI3.jpg

辛島航、7回、捕まる...



チャンスで4番が力でねじ伏せられてしまったイーグルスは、直後の7回表、それまでファイターズ打線を6回4安打1失点に抑えてきた先発・辛島が捕まってしまう。

先頭・大引の二塁打を皮切りに4安打を集められた。銀次の悪送球も絡んでしまった。新進の高卒3年目・石川慎に初球打ちタイムリーを浴びると、その後、2死3,2塁で杉谷の叩きつけたピッチャー返しが、辛島を越え、二遊間を破って中前へ抜けていく。走者2人が生還し、この回3点を失った。(楽0-4日)

大引の打席はもったいない。僅か2球で0-2と追い込み、圧倒的投手有利の状況からズルズルと大引のペースに引き込まれ、最後には高めに入った失投を痛打されてしまった。

直後の7回裏、4点を追いかける楽天は、先頭・ユーキリス、続く松井稼の連打で大谷翔平から無死2,1塁のチャンス。7番・枡田が粘りをみせ、11球投げさせての四球を獲得。塁上全て埋まり、無死満塁の絶好機を迎えていた。

この後、代打・嶋が粘った末に三振に倒れて1死満塁、牧田の初球がワイルドピッチで三走生還。1点を返す。牧田のサードゴロを処理した中島卓の1塁送球が高めにうわずり、これがセーフ。この間にもう1点。

相手の守備ミスから2点を取りかえして2点差としたイーグルスは、なおもチャンスで1番・岡島、2番・藤田というシーンだったが、火消しに出てきた宮西の前にあっけなく討ち取られ、2点止まりに終わってしまう。(楽2-4日)

結局、イーグルスは、好機で4番が2度凡退したことが響くかたちで、2-4で敗戦した。

これでチーム成績は10勝10敗の3位。1位・ソフトバンクも敗れたためゲーム差は3.0のまま。日本ハムとの対戦成績を3勝3敗としている。

聖澤体調不良で登録抹消。失点を招いた代役・牧田の拙いダブルミス



このカードの初戦は4安打でお立ち台。2戦目もマルチ安打。ここ6試合連続安打で打撃好調だった聖澤が、本日1軍登録を抹消されている。イーグルスオフィシャルライヴの実況・加藤じろうアナ、立花球団社長のTwitter、報道によると、体調不良、風邪、発熱とのこと。

しかし、単なる風邪なら10日間も出場できない抹消対応になるだろうか? 私が最も心配しているのはインフルエンザである。もしそうなった場合、他選手への感染も疑わなければならなくなってしまう。感染者続出となるとチームの戦力ダウンは必至だ。そんな最悪シナリオだけは回避できるよう、祈りたい。

代役でセンターで先発出場したのは牧田だった。

その牧田に御自慢の守備でダブルミスが出てしまったのは3回裏1死走者なしのことだった。辛島が西川に打たれたセンターオーバー、フェンス直撃のツーベースコース。このクッション処理をファンブルしてもたついた間に、打者走者・西川は一気に3塁を狙う。そうはさせじと牧田が強肩を唸らせ3塁めがけてレーザービーム。際どいタイミングになるはずの場面だったが、このスローイングが悪送球になった。3塁ファウルゾーンへ転々とした間、西川はそのまま先制のホームインしてしまった。

実は2つ目の牧田悪送球は、辛島のミスでもあった。

この点は解説・飯田哲也氏がすぐさま指摘。試合後の指揮官も見逃すことはない、基本を怠った辛島の怠慢プレーになってしまった。通常、あの場面、投手は投げた瞬間、3塁ファウルゾーンに流れて、バックアップにまわるのが基本だった。もしバックアップに入っていれば、防げた失点になっていた可能性もあっただけに、もったいない失点になってしまった。

両軍のスタメン

日本ハム=1番・杉谷(中)、2番・西川(二)、3番・陽(指)、4番・中田(左)、5番・大引(遊)、6番・小谷野(一)、7番・石川慎(右)、8番・大野(捕)、9番・中島卓(三)、先発・大谷(右投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(二)、3番・銀次(三)、4番・ジョーンズ(指)、5番・ユーキリス(一)、6番・松井稼(遊)、7番・枡田(左)、8番・小関(捕)、9番・牧田(中)、先発・辛島(左投)


20140420DATA06.jpg

本戦の初球、スライダーが多かった辛島航



7回、打者29人、94球(1回当たり13.43)、被安打8、奪三振1、与四死球0、失点4、自責点3。

前回ロッテ戦、初球から積極的にスイングしてくるマリーズ打線相手に、初球から勝負球のチェンジアップを巧みに配していくなど、辛島は小関の好リードの支援を受け8回無失点の好投。イーグルスに今季初の零封勝利をもたらしていた。

今日はファイターズ打線に対し、初球の入り、どうするのかな?と注目していた。本戦ではチェンジアップを減らし、スライダーを多く使っていたことが確認できる。


20140420DATA10.jpg

終わりを迎えた辛島航の絶頂期



3回に牧田のミス、自らのカバーリング不徹底で1点を失った辛島だったが、中盤の4、5、6回の3イニングを三者凡退で抑える好投をみせていた。7回に崩れてしまったものの、6回まで1失点。引き続き好調を維持しているのでは?と見方もできそうだ。

しかし、私は辛島の絶頂期は終わりを迎えたとみている。

その主な理由を3つ列挙してみよう。


1、開幕3登板の辛島のゴロ率は53.7%だったのに対し、本戦では48.1%だったこと。

2、ストレート被打率。開幕3登板は.139だったのが、本戦では.263と1割3分以上も打たれていたこと。

3、外野飛球に占めるウォーニングゾーンからスタンドインの大飛球。開幕3登板は20本2本、割合にして10.0%だったのが、本戦では12本中4本、33.3%を記録したこと。



特に6回中田の右飛はEウィング最前列に飛び込もうかというホームランボール性の大飛球をフェンスギリギリでライト岡島がジャンプ一番でキャッチしたファインプレーに助けられてのもの。あわや長打性という凡打が多かった。

20140420DATA07.jpg

右打者に外角投球をヒットにされていた辛島航



上記配球図をみると、右打者のアウトコースに投じた球でヒット6本を打たれているのが確認できる。右打者外角被打率は.400を記録していた。

内角に目を転じると、インコースに記録された球は僅かに14球。全体の18.2%に止まった。もう少し内角を使っても良かったかもしれない。内角使用率が低かったから、相手に外に目付けされて容易にバットを振られていた可能性も不定できない。

20140420DATA08.jpg

おそるべし、大谷翔平のストレート



6回1/3、打者27人、116球(1回当たり18.32)、被安打8、奪三振5、与四球1、失点2、自責点0。

昨日深夜NHK BS「ザ・データマン」で“0.44秒”打者ねじ伏せる直球劇場という番組がやっていた。あの放送内容を思い出す大谷翔平の真っすぐ勝負だった。(「ザ・データマン」の書き起こしは明日アップします)

全球の69.8%が真っすぐ。楽天打線を三者凡退に取った立ち上がりの1回7球は全てストレートだった。藤田空振り三振の結果球は早くも152キロを計測。この日の最速は154キロ。6回2死2,1塁でメジャーの大物スラッガーを空振り三振に取った渾身の1球がそれだった。

ストレートの割合は序盤3回終了時では76.3%と高値を記録。楽天の打者も真っすぐでくると分かっていながら、差し込まれたり、力負けした凡打を打たされたりと成す術なし。

1巡目で唯一対応できたのは枡田慎太郎ただ1人。芯をくう会心の一撃はライトオーバーのエンタイトルツーベースになった。枡田の二塁打でチャンスを作った2回だったが、その後、牧田、岡島が凡退。いずれも真っすぐで討ち取られ、牧田はサードポップフライ。岡島は外の真っすぐに空振り三振を喫していた。

敵軍ながらも、胸のすくようなストレート劇場だった。そういう意味で、本戦はイーグルスの完敗です。


◎◎◎関連記事◎◎◎
《辛島航の直近2試合の先発登板》
【試合評】8回裏1死3,1塁、師弟愛で鷲づかみにした決勝点~2014年4月6日(日) ○楽天イーグルス3-2ソフトバンク
【試合評】辛島航2勝目、8回ゼロの安定投球。今季初のシャットアウトゲーム~2014年4月13日(日) ○楽天イーグルス3-0ロッテ
《前日の試合評》
【試合評】打線活発、武田勝攻略も... 塩見貴洋、2週連続の背信投球~2014年4月19日(土) ○楽天イーグルス9-5日本ハム


Amazon、楽天イーグルスオフィシャルショップなど楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベー ションになります




《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。

《Twitterやっています》アカウントは@eagleshibakawaです。ブログ更新のお知らせ、プロ野球、スポーツの話題、時々実況しながら記録などをつぶやきます。フォロワー数1000人突破。

《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない、Twitterでつぶやかない軽い話題などもアップ中。現在いいね!300人到達。
http://www.facebook.com/eagleshibakawa

《LINEも始めました》 IDはeagleshibakawaです。「最近SNSはもっぱらLINEなんだよね」という読者の皆さんのお手元に、ブログ更新情報をお届けします。

ブログパーツ
レンタルCGI




関連記事
スポンサーサイト
このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

No title

聖澤は単なる風邪、であればいいのですが。
インフルエンザかもしれませんが、球団は言わないでしょう。

yahooの日刊スポーツ記事で私も昨日知りましたが、数少ないコメントには苦笑い。心配する内容が半数でしたが、中には「肉食え」とか「体質改善して強くなろうぜ」とか痛いところを突く困ってしまうコメントが…。

先は長いですから完治して戻ってきてほしい。

Re: No title

ゴールドクラブさん

> 聖澤は単なる風邪、であればいいのですが。
> インフルエンザかもしれませんが、球団は言わないでしょう。

まあ、そういう球団ですよね。柿澤の一時心肺停止も随分と後になって報道されてからプレスリリースを出した球団ですしね。
非公開コメント

FC2カウンター
ページビューではなく、ユニークアクセスでの集計です。
プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
ブログ村
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
今月の人気ページランキング
当ブログのアクセス数が多い記事はこちらです(各月1日~末日で集計中)
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
120位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
28位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}