楽天・釜田佳直を右肘手術に追い込んだ大久保2軍監督&酒井2軍チーフ投手コーチの重大責任

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『スポーツアルバムNo.42 釜田佳直』の紹介エントリーはこちら。

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華々しかったルーキーイヤーから一転。釜田佳直の2年目



11/24に400万減の1600万で契約更改を終えた高卒2年目の釜田佳直について書いておきたい。

ルーキーイヤーの昨年の大活躍は御存じのとおりだ。5月下旬に1軍ローテに入ると、シーズン終了まで112回1/3を投げて7勝4敗。一時期はパリーグ新人王の最有力候補とまで名前が飛び交う闘球でアッと湧かせた釜田だったが、今季は一転、開幕前から投球フォームに試行錯誤を繰り返すこととなった。

開幕ローテには名を連ねた釜田だったが、速球のスピードも走らず、変化球の精度も悪く、4/4オリックス戦で4回途中8失点、4/10日本ハム戦では5回5失点。2試合派手に炎上を繰り返すと、ほどなくしてファーム落ち。5月には右肘の疲労骨折が判明し、約3カ月間、実戦から遠ざかることを余儀なくされた。

釜田が再び2軍公式戦の舞台に戻ってきたのは8月下旬のこと。以降、先発ではなく救援での起用が続いた。

下で一定の結果を残すと、投手陣の台所事情が苦しい1軍に9/11再登録される。即同日ロッテ戦でリリーフ登板すると、10/13オリックス戦まで5試合で救援起用されて、シーズンを終えている。

日本シリーズの出場資格者名簿には名前が載ったものの、もうこの時には右肘の疲労骨折が再発していたのかもしれない。結局、大舞台のマウンドに立つことはなく、2013年を終えている。アジアシリーズにも帯同せずに終わった。

契約更改を終えた後、釜田は記者陣の前で右肘手術について公表した。河北新報の報道を引用したい。


◎釜田、右肘手術へ

 東北楽天の釜田佳直投手(20)は25日に仙台市内の病院で、5月に疲労骨折した右肘を手術する。24日の契約更改交渉後の記者会見で明らかにした。球団によると、手術は右腕の肘頭(ちゅうとう)骨のボルト固定と骨棘(こっきょく)のクリーニング。釜田によると、手術箇所は高校時代から疲労骨折を繰り返しているという。
 年明けにキャッチボールを開始できる見通しで、来夏の1軍復帰を目指す。「開幕には間に合わないが、慌てることはない。不安をなくし、百パーセントの状態で投げるために決めた」と話した。

(河北新報 2013年11月25日月曜日)


このことは自戒を込めて書くのだけれど、結局、釜田が2年目の今季、精彩を欠き、怪我に苦しむことになってしまった遠因は1年目の投げすぎにあったのでは?と思えてならない。

自戒と書いたのは、高卒1年目から先発ローテに入ってフル回転して身体的に大丈夫なのだろうか?と心配はあったものの、それ以上に好投を目撃したい気持ちが強かったからだ。田中将大以来の高卒1年目二桁勝利&新人王のダブル記録を打ち立ててもらいたいという期待も、私の中にあったからだ。

しかし、冷静になって考えてみると、やっぱり、2年目の不振の遠因は1年目の登板過多にあるのだと思う。

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■2006年~2013年 セパ高卒新人投手の1年目投手成績
※10試合以上対象


右肘手術の遠因は1年目の投げすぎ?!



2005年秋ドラフト以降、158人の高卒投手がドラフト指名され、セパ12球団に入団している。(※Wikipediaを参考に算出した。指名時に投手登録で入団後に野手転向した選手も投手としてカウントした)

その中で、1年目から1軍で10試合以上投げた高卒ルーキー、皆さん、何人いたと予想するだろうか?

上記表の僅か8人である。50イニング以上で言えば7人だけにすぎないのだ。

その中で、釜田はルーキーイヤーに2006年以降で3番目に多い試合数・投球回を投げた高卒新人投手になったのだ。

田中、藤浪がアマ時代から世間の話題をさらう金の卵だったのに対し、釜田はそうではない。田中、藤浪が即戦力の声も聞かれる中、複数球団競合の末、ドラフト1位でプロの門を叩いたのに対し、釜田はドラフト2位だった・・・

・・・というようなことを考えると、釜田は1年目、背伸びしながら無理をして投げていたのかもしれない。高卒新人が1年目いきなり2254球投げて何もなかったと判断するよりも、それなりの負担も当然あったと見たほうが妥当だろう。

そう言えば、昨年もスタミナ切れから試合中盤以降に打ちこまれるケースが多かったのを思い出す。当ブログ調べだと、球数100球以上の被打率は39打数18安打の.462、被OPSでは1.076とかんばしくない数字だった。やはり、1年通して戦うことができる身体には至っていなかったと言える。

台所事情が苦しく、チーム事情のためやむをえなかったと見る向きもあるだろう。しかし、そういうチーム状況を作ってしまったのは、他ならぬ首脳陣にこそある。釜田よりもプロキャリアのある現有戦力の底上げ、若手の育成に失敗したと言えるからだ。そのツケを入団1年目の高卒投手に求めてしまったのは、自戒の意味を込めながら、どうだったのだろう?と思うのだ。

首脳陣が釜田のコンディションにもっと配慮する起用をするなり、長い目でみた育成プランを考える必要があったのだ。

居合わせた記者陣に右肘手術を打ち明けた釜田は「高校時代から同じ所を何度も疲労骨折していたので、今回手術しようと。早い時期にすることで、前向きに考えたい」と語ったという。

少なくとも私が確認しているだけでも高校時代に最低1度は肘を痛めている。このことは当然、球団も把握した上でドラフト指名しているのだろうから、もっと注意すべきだったのだ。結果的に今季同じ右肘を2度も骨折してしまったことは、(フロント、現場含めた)球団による選手管理の不徹底と言われても、仕方がないだろう。本当に残念である。

右肘手術の引き金はファームで記録した2度の完投劇だった?!



釜田右肘手術の伏線が1年目の2254球にあったとするなら、直接的な引き金は2年目の今季ファームでみせた2度の完投勝利にあったと私は考えている。

下記に2012年、2013年の1軍2軍投手成績を掲載したので、御覧頂きたいのだが、ファーム落ちした釜田は4/27Kスタでの西武戦に先発、9回140球4失点で完封勝利を挙げている。さらに約2週間後の5/11利府でのファイターズ戦では9回148球1失点。明らかに球数過多なのだ。

この完投劇を報じたスポーツ報知の記事が大久保2軍監督の声を拾っている。一部を引用してみたい


■【楽天】釜田「しんどいっす」2軍で140球10K完投
(スポーツ報知 2013年4月28日06時00分)

 大久保2軍監督は、釜田の1軍復帰を急がず“強化指定選手”とする考えを示した。「去年はプロとしての体力がない中で勝っちゃったから、結果を求められた。今年は“強化”しよう、と星野監督と話した」。この日の140球完投は、その第一歩。釜田をエースに育てるための特別プロジェクトが始動した。


強化どころか退化に追い込んだ大久保2軍監督、酒井2軍チーフ投手コーチの重大責任



今年は強化しようという所までは正しいと思うのだ。しかし、その強化の矛先が間違った方向へ行っちゃったかな~と、当時も強く感じていたのだが、今改めて残念に思わざるを得ないのだ。

昨年リーグ6位の平均142.9キロを計測していたストレートは今年の4月は当ブログ調べで平均139.2キロ止まりだった。前述したようにストレートが全く走らず、それに伴い変化球のキレも失せてしまっていた。

調子が上がってこないのはフィジカル的にどこか違和感を抱えたまま投げているからであり、その原因を強く疑われるのが疲労だったはずだ。このことは素人でもすぐに察しがつく。フォームを試行錯誤しながら投げていたため、肩や肘に普段はかからない負担が余計にかかっていたとも推測できる。

そういった負担を取り除くため、フォームをあるべき姿に戻したり、あるいは肩や肘を休ませるためノースロー調整をさせたり、ミニキャンプを張らせて走り込みを強化したり・・・といった実戦以外の処置が必要だったはずなのだ。

しかし、それを試みずして(あるいは、試みたのだけれど上手くいかなかった?)、ごく短期間の間に2度にわたる球数過多の完投劇を釜田にさせてしまった。どうみても、このことが右肘の疲労骨折の直接的原因だろう。

これでは強化どころか退化ではないか・・・

釜田の来季開幕は絶望。夏まで帰ってこないという。

釜田を預かっていた大久保2軍監督、酒井2軍チーフ投手コーチの責任はきわめて重い。

これは楽天に限ったことではないのだが、コーチたる者、これからは医学の知識もそれなりに勉強して合わせもった人材が必要とされるのだと思う。

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■楽天イーグルス 釜田佳直 2012年 投手成績
〔1軍〕
楽天釜田佳直2012年1軍投手成績

〔2軍〕
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■楽天イーグルス 釜田佳直 2013年 投手成績
〔1軍〕
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〔2軍〕
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【検証】数字で比較する田中将大の1年目と釜田佳直。どちらに軍配が上がる?!

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2年目のジンクス

shibakawaさん

いつも楽しく読ませていただいています。

楽天の選手はこの2年目のジンクスに
ハマる選手(特に投手)が多いですよね。

原因はざっぷすなりに考えると
①2軍スタッフのアンマッチ(shibakawaさんご指摘のとおり)
②佐藤名伯楽の特性
(特徴を伸ばすのはうまいが、プラスアルファを加えられないので
研究されてしまう)
③ルーキーながら酷使されたオフの過ごし方
(山村宏樹さんの本にも書かれてますよね。
ピッチャー視点として傾聴に値する一言だと思います)

則本は田中の匂いがするので上には当てはまらないと
確信しています。

でも来季、釜田が夏まで絶望とは・・・・。
事情は承知してませんが、中途半端に適性のない
セットアッパーとして半端な時期に使わせた
1軍スタッフにも責任あるとざっぷすは怒りを感じています。

Re: 2年目のジンクス

ざっぷすさん

> でも来季、釜田が夏まで絶望とは・・・・。
> 事情は承知してませんが、中途半端に適性のない
> セットアッパーとして半端な時期に使わせた
> 1軍スタッフにも責任あるとざっぷすは怒りを感じています。

そういえば、セットアッパー起用といえば、1年目の最終登板も不可解なリリーフ登板でした。あれ、釜田にやらせる意味があったのか?本当に疑問に思います。
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