【試合評】負けて良かったアジアシリーズ準決勝敗退──2013年11月19日(火) ●楽天イーグルス1-4統一ライオンズ

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宮川、立ち上がりに3失点



※この試合、テキスト速報でのチェックだけ、観戦はしていないことを予めお断りする。

アジアシリーズ準決勝戦。楽天の相手は台湾の統一ライオンズだった。初戦に激突した義大ライノスが台湾プロ野球のCPBLの準優勝チームで、優勝チームが統一である。つまり、義大より格上の相手と言えた。

楽天の先発は育成枠から這い上がった新人右腕・宮川。登板は10/30日本シリーズ第4戦以来、先発は10/5西武戦以来のマウンドとなった。統一の先発はネルソン・フィゲロア。今春のWBCでプエルトリコ代表として2次ラウンドのアメリカ戦で6回2安打1四球無失点の好投を演じたメジャー通算20勝のベテラン右腕である。

結論から言ってしまえば、このベテラン右腕に、してやられてしまったな・・・そういうゲームになった。

楽天打線はフィゲロアの前に、9回、打者32人を送り込んだものの、中には捉えた当たりが相手の好守は守備範囲に収まったものもあったが、結果的にヒットは僅か4本に止まった。獲得した得点は3回1死満塁で聖澤の中犠飛で枡田の好走塁で返した1点だけ。結局、97球の省エネ投球で完投勝利を許してしまった。

先発・宮川は大舞台で気負ってしまったか、それとも台湾使用球が手に馴染まなかったのか、立ち上がりからどうやらボールが高かったようだ。変化球のキレも精彩を欠いていたのだろう。1回表、1番・林志祥のファーストゴロを中川が弾いてしまって出塁させた無死1塁後、相手上位打線の餌食になってしまった。2、3番に立て続けに左翼フェンス上段直撃二塁打に右中間スリーベースと連続の長打をくらって2失点。4番をかろうじてフルカウントから空振り三振に抑えたものの、1死3塁から5番打者に高めの球を詰まらせながらも中前へ運ばれるタイムリーを許し、さらに失点。結局、この回3点を失った。(楽0-3統)

(もっと突っ込んで言えば、宮川にはまだそれだけの力量が無かったということも言える。プレーオフに入る前、「【前評】 ハイリスクといえる楽天・宮川将CSファイナルステージ先発プラン」というエントリーをあげた。今回の投球がここで指摘したことどおりになってしまったのかどうかは分からないものの、日本シリーズのリベンジができなかったことでメンタル面を指摘するファンもいるようだが、そういった安易なメンタル云々の話ではなく、ただただ技量不足が祟ったのでは?と考えている)

終わってみれば、この立ち上がりヨーイドンでの3失点が重くのしかかってしまったという展開になった。

宮川は翌2回表も立ち直りの気配がない。連打を浴びて無死3,1塁のピンチを招くと、星野監督はたまらずに二番手・片山を告げる。火消しに出てきた片山が後続を併殺網にかけるなどしてゼロでしのぐ見事な消化活動をみせて、どうにか2回はゼロで切り抜けることができた。

その直後の2回裏、楽天がフィゲロアを攻めた。1回は1番・岡島が安打出塁し三進したものの中川が倒れてゼロに終わっていたイーグルスは、この回1死後、枡田、西田がコンパクトな打撃でシングルヒットを畳みかけて1死2,1塁、この試合スタメンマスクの伊志嶺が2-2からヒット・バイ・ピッチを頂戴。1死満塁、絶好のチャンスを迎えていた。

バッターボックスは聖澤。アジアシリーズ5打数3安打2打点と好調の良さをうかがわせる背番号23が初球打ち。飛球は中前の浅い飛球だったという。難しい判断になっただろうが、三走・枡田が懸命なタッチアップ。本塁クロスプレーの末、捕手のタッチを上手くかいくぐっての生還になった模様だ。なおも2死3,1塁のチャンスだったが、岡島はショートゴロに凡退した。(楽1-3統)

(下記へ続く)

両軍のスターティングラインアップ

統一(台湾)=1番・林志祥(二)、2番・劉芙豪(右)、3番・潘武雄(指)、4番・郭岱チー(左)、5番・陳ヨン基(遊)、6番・高國慶(三)、7番・鄧志偉(一)、8番・高志綱(捕)、9番・唐肇廷(中)、先発・フィゲロア(右投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・阿部(二)、3番・銀次(三)、4番・中川(一)、5番・小斉(指)、6番・枡田(左)、7番・西田(遊)、8番・伊志嶺(捕)、9番・聖澤(中)、先発・宮川(右投)

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尻上がりに調子を上げたフィゲロア、9回97球省エネ完投



しかし、この後、楽天は得点圏に走者を送り込むことができなくなってしまう。

二番手・片山は見事なロングリリーフだったのでは?と思う。7回に先頭打者に右翼線沿いへ二塁打されたのを皮切りに1点を失ったものの、2回途中から火消しで登場し合計6イニングを投じ3安打1失点は上出来だ。63球は今季1軍2軍合わせて2番目に多い球数だった。最多は下で先発調整中だった3/24ヤクルト戦での101球。あれ以来、片山は60球以上を放ったことがなかったことを考えると、確かに7回の1失点は重すぎる失点にはなったが、責めることなどできるはずがない。

それよりも、3回以降、フィゲロアに尻上がりに調子を上げさせてしまった打線にこそ敗因がある。

3回以降、唯一スコアリングポジションに走者を送ったのは5回1イニングのみ。1死後、聖澤によるライトオーバーツーベースで掴んだチャンスだけだった。

97球完投勝利が示しているように、フィゲロアに球を投げさせることができなかったのが敗因と言える。相手はメジャーで活躍してきた投手である。今季台湾リーグで1試合何球投げてきたか?は残念ながら把握していないものの、恐らく100球前後で降板しているはずだ。もっと粘りをみせていれば、追い込まれてもくらいつくことができていれば、7回あたりで降板させることも可能だったはずだ。少なくとも9回完投は阻止できたはずである。義大戦がそうだったように外国人投手さえ排除すれば、台湾チームの投手力はガタっと落ちる。救援陣を引っ張り出して活路を見出すべきだった。

経験の差に直面した楽天の若手勢



とは言っても、仕方がない部分もある。相手に球数を多く投げさせて畏怖を与え続けてきたMJ砲が今回は不在。純国産打線の中、今季のサブエンジンを担った銀次、枡田の両人も疲れ気味で本調子ではない。さらに、クリーンアップに座るのは2軍では圧倒的な打力を誇示するものの1軍定着がままならない中川と小斉の2人だった。

この試合も、中川が4打数ノーヒット3三振、小斉が4打数ノーヒット1三振。特に本シリーズ4番に座った中川がシリーズ合計14打数2安打5三振の.143と低迷し、この試合でもそうだったように、どうやら変化球の対応に苦しんでいたようである。あるいは、この試合は初回自身のエラーを起点に3点を失ったことから、バットで取り返そうという意識が空回りしたのかもしれない。こういったあたりにこの両者が1軍になかなか定着できない理由を垣間見た思いがした。

キャンベラ戦での5回3失点劇、マスクをかぶった小関が自身の単調なリードを悔やんだように、若手にとっては経験の差に直面したシリーズとも言えるかもしれない。

侍ジャパンでも感じた長打力不足



そして、やはり、感じてしまうのは、長打力不足。このことである。先の侍ジャパンの台湾遠征時にも感じたことだけれど、今回もそのことを強く感じた。

この3試合、楽天が放ったヒットの数と敵軍のそれはほぼ同数だった。楽天が22本に対し、敵軍は25本。しかし、長打の数が違った。楽天が二塁打3本、三塁打1本の合計4本に対し、敵軍は二塁打5本、三塁打1本の合計6本と楽天を上まわった。

今季のイーグルス打線、特に左打者のアプローチとしてセンターから逆方向という意識が徹底されていた。この徹底したアプローチが相手投手に多くの球数を投げさせ、過度なプレッシャーを与えることに成功したわけだが、長打という点で言えばデメリットとも言うことができ、迫力に欠けたと言わざるをえない。(丁寧に書くが、物事には好悪両面が必ず存在するので、これは仕方のないことだと言える)

意識的に左打者を多く揃えた戦力編成にしてきた背景には、右翼から左翼に風が吹く事が多いKスタ特性があったはずだ。右打者がひっぱって左翼へ飛球を打ち上げてもアゲインストの風でなかなかスタンドまで届かない。ならば、ひっぱった当たりが風にも乗る左打者を増やしていくという方針があったはずだ。しかし、今季はその左打者が逆方向を強く意識したアプローチを続けたため、左打者による本塁打は右打者と比べて少なかったのだ。

97本のホームランのうち、右打者65本に対し、左打者は32本。これをKスタに限った数で言うと42本中、32本が右打者、左打者は10本に止まった。この10本のうち長打のある松井、枡田を除くと、僅かに2本になってしまう。(5/5オリックス戦の聖澤、6/12広島戦の島内)

このあたりを来年どのように解決していくのか?見届けたいと思っている。

負けて良かったアジアシリーズ



最後に、残念ながら準決勝敗退となったが、誤解を恐れずに言えば、私はこれで良かったとも思っている。

もちろん勝つことに越したことはなかったが、もし決勝戦に進むようなことがあれば、則本、田中の酷使リレーの再現も否定できなかったからだ。

なかなか私のモチベーションが高まらない中、このシリーズ、とにかくこの2人は投げないでくれ、それだけを祈っていた。しかし田中に対する台湾の過熱ぶりは本当に凄まじいようで、そのような状況を鑑みると、星野監督のことだ。東日本大震災で支援して下さった台湾の皆さんに応えるには田中を云々という、理解できないヘリクツを並べるなどして、またヘタな絵を描きにいく可能性もあったと私は思っている。

未来ある2人の若者に今季これ以上投げさせてはいけない。もう十分この2人は大役を果たしたはずだ。掛け声だけはアジアNo.1と立派だが中身が全く伴わないオマケのアジアシリーズで、この2人が少しでも投げる可能性のある状況を作らずに済んだということは、この敗戦の大きな実りになったし、若手メインの起用で貴重な経験を積ませたことも得難い収穫になったと言えそうだ。

リーグ制覇やクライマックスシリーズ、日本シリーズを超える感動は、アジアシリーズにはどこを探してもない。そのような舞台で、この2人の若者が酷使されずに済んだことは、本当に良かった、心からホッとしている。


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