【試合評】 AJのwalk off home runで決着。勝って課題山積、今季2度目のサヨナラ勝利~2014年5月31日(土)●楽天イーグルス3x-0広島

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☆5/26配信最新号の主な内容は「楽天主要投手の打者2球目0-2経由投手成績」です。




粘投の美馬、好投の大瀬良。0-0が続いた投手戦



9回表までスコアボードには17個のゼロが並んだ。午前中に気温30度を突破、夏日となった杜の都。今季2度目の23,000人超えが集まったコボスタは、両軍のファン、何度となく肝を冷やし、溜息が洩れる試合展開になった。

楽天は広島先発・新人右腕の大瀬良の前に5回まで散発2安打、2塁を踏むことができない。

初のチャンスは6回裏。2死から藤田、聖澤の1、2番コンビによる安打、四球でようやくスコアリングポジションに走者を送り込んだ。2死2,1塁で3番・岡島。カウントは2-2。大瀬良が数度首を振って投げ込んだ144キロ速球を見事に流し打った。レフトの左へ弾んだ打球を見て、3塁ベースコーチの指示の下、二走・藤田が本塁を狙う。しかし、左翼手エルドレッドの本塁好返球に遭い、完全タッチアウト。

翌7回裏、代わったばかりの二番手・中田から先頭AJが四球を選んで出塁。しかし、ボウカー三振後、嶋のピッチャー返し中前ヒットコースを相手二遊間の堅守に遭い、6-4-3のゲッツー。イーグルスは8回裏までスコアボードにゼロを並べていた。

一方の楽天先発・美馬。カープ打線の波状攻撃に防戦一方の投球を余儀なくされたものの、要所で粘投をみせていた。

6回まで投げた大瀬良が2イニング三者凡退をみせたのに対し、7回まで投げた美馬の三者凡退投球は僅かに5回表の1イニングのみ。立ち上がりの1回から4回、中盤6、7回とほぼ毎回得点圏に走者を背負う苦しい内容だった。特に2回、3回は先頭打者に左翼線二塁打を浴びるなど窮地に立たされていた。

しかし、スコアリングポジションに走者を置いた14打席、12打数ノーヒット、1四球、1犠打、5三振。ピンチで獲得した7本の凡打のうち、名手・藤田の好守に支えられながら5本をゴロアウトで取るなど、粘りのピッチングが光った。

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AJが今季2本目のwalk off home run



楽天は8回から継投作戦。終盤2イニングを斎藤、福山の零封リレーでしのいだ。

8回表は5/25ヤクルト戦以来の登板となった斎藤。2死からフォアボールを許し、盗塁で2塁へ、嶋悪送球で3塁まで進出されたが、7番・木村を二ゴに取る。斎藤の頭上を超えていくハイバウンドの打球は名手・藤田の下へ。いつものように好処理で1塁アウトにし、9回表の福山にバトンを託す。

その福山は2者連続三振含むサヨナラの機運を高める三者凡退投球。最終回、味方の攻撃に望みを託した。

9回裏、マウンドは三番手・永川。4月まで防御率1.54、被打率.205、1勝7ホールドと広島の躍進を支えたベテラン右腕は、5月に入って一転、調子を落としていた。前回登板5/28ロッテ戦では2本の被弾を含む4失点と炎上。5月のそれは防御率10.50、被打率.345と数字を悪化させていた。

広島が調子を欠いた永川を送り込んできたところに、勝機があった。

先頭は1番・藤田から。移籍後初の1番起用となった背番号6は、5/22DeNA戦以来、今季5度目の猛打賞を決めるヒットを右中間に打ち返していく。無死1塁、2番・聖澤が今季初の送りバントを1球で決め1死2塁。サヨナラの走者を得点圏に送りこんで、バッターボックスは3番・岡島。ここで広島ベンチは岡島敬遠、AJ勝負を選択する。

なぜ?と驚かされたシーンになったが、試合後のお立ち台でAJ自ら推測してみせたように、AJにゴロを打たせての併殺狙いだったのだろう。AJの併殺打9はパリーグ最多。このデータもきっとインプットされていたはずだ。また、3番・岡島に嫌らしく粘られハイバウンドのゴロを打たれるのも嫌だったのかもしれない。しかし、この敬遠策が、今季2度目のサヨナラ劇の引き金を引くかたちになる。

1死2,1塁でAJ。ボール先行2-0経由でのフルカウント勝負だった。3-2は今季のAJが最も本塁打を打つカウント3つのうち1つだった(残り2つは0-1、1-2)。外角のスライダーだった。中継映像を見返してみると、ほとんど変化しない棒球のように見える失投スライダー。AJのバットが捕捉した。完璧なフルスイングでの一撃は、外野前進守備を敷いていたレフトのエルドレッドの足を釘付けにする左翼席へ消えていく特大3ラン!!

重苦しい0-0の試合展開を払拭するAJの今季2度目のwalk off home runでチームも2度目のサヨナラ勝利!!

コボスタは昨年から続いていた広島戦の連敗も3でストップさせる劇的勝利に湧いた。勝利投手はサヨナラを呼び込む好投を見せた福山。今季2勝目。4/19以来の連勝は明日、ブラックリーvsバリントンの両外国人の投げ合いに委ねられることとなった。

これでチーム成績は50試合21勝29敗の借金8へ。順位は5位のまま。5月月間成績は9勝13敗、コボスタ戦績は9勝15敗、交流戦成績は4勝5敗としている。

両軍のスタメン

広島=1番・丸(中)、2番・菊池(二)、3番・キラ(一)、4番・エルドレッド(左)、5番・松山(右)、6番・梵(三)、7番・木村(遊)、8番・石原(捕)、9番・大瀬良(右投)

楽天=1番・藤田(二)、2番・聖澤(中)、3番・岡島(右)、4番・ジョーンズ(一)、5番・ボウカー(左)、6番・嶋(捕)、7番・松井稼(三)、8番・西田(遊)、9番・美馬(右投)


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美馬の粘投は初顔合わせだった要因も大きい



7回、打者30人、111球(1回当たり15.86)、被安打5、被本塁打0、奪三振7、与四球4、失点0。

初球30球・・・速球11、スライダー9、フォーク2、カーブ8
2ストライク以降28球・・・速球3、スライダー9、フォーク6、カーブ10

2ストライク以降の対戦成績・・・14打席、13打数2安打、1二塁打、7三振

「調子が悪い中、なんとかゼロに抑えられたことは良かったです」

降板後の美馬本人のコメントにあるように、本調子とは言えない投球内容で、ファンをハラハラさせた。

変化球が高すぎた。

77球を投げた変化球の63.6%が中段以高に記録されていた。得点圏でのそのパーセンテージは67.4%。昨年のプレーオフの数字が41.1%だったことを考えると、本戦の美馬の変化球がどれだけ高めに集まっていたか?確認できるはずだ。

一般に打ち頃といえる中段以高の変化球。今季リーグ戦では2本の本塁打を含む.281の被打率を記録していた。パリーグの対戦打者は中段以高に入ってきた美馬の変化球をまずまず打っていたことになる。しかし、本戦の広島打線は11打数2安打の.182。滅多に対戦がない交流戦、広島と美馬の対決が本戦初だったことも、本人いわく調子が悪い中、美馬の粘投を助ける一要因になったと言えそうだ。

右打者に投げるスライダーの約3分の1が抜け球になっていたこと、左打者に投じたカーブ18球が、2三振含む5打数ノーヒット、ストライク寄与ファウル4、空振り1、見逃しストライク5と良く機能していた。

そうは言っても、13打席あった得点圏での対決で出塁は2回1死2塁で8番・石原に与えたストレートの四球1度のみ、あとは前述のとおり、しっかり抑えた点は、素晴らしかった。

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つなぐ意識が見られないイヌワシ打線。二桁安打から13試合遠ざかる



7回、打者21人、101球(1回当たり14.42)、被安打4、被本塁打0、奪三振4、与四球2、失点0。

特に左打者のインコースに投げ込まれたカッターが楽天打者を苦しめた。このカッターで5打数ノーヒット1三振。三振ゲッツーを含めると2イニング6アウト分を計上している。

もし大瀬良が8回も続投で、9、10回は中田という継投作戦を採用されていたら、どうだったろうか?

もし、美馬が持ちこたえることができず、0-1、0-2の僅差ビハインドで終盤を迎えていたら、楽天の勝ちはあっただろうか?

・・・ということを考えたとき、このサヨナラ勝利は手放しでは喜ぶことができなくなってくる。

幾度となくあったピンチをその都度しのぎきった美馬の粘投と、救援陣の踏ん張りがあって、同点の場面で9回裏を迎えたことが、広島ベンチに延長戦を意識させ、調子を落としていた永川を投入させる誤判断を誘ったと言えるからだ。

もし、僅差ビハインドなら、楽天の勝ちの可能性は低かっただろう。

試合途中に入ってきた田代コーチの大瀬良評は下記のようなものだった。

「今日の大瀬良は良いボールを投げてきているが打てない投手では無いという印象。 いい当たりは出ている。あとちょっとなんだけどなぁ。 当たり前のことだけど、一人ひとりが『つなぐ』という意識が大事」

つなぐという意識。ここ最近の楽天はそれができていない。得点圏打率の低さもさることながら、攻撃の基本形と言える無死1塁で、つなぐことができていない。

5/17西武戦以降、無死1塁でのチーム打撃成績は21打数3安打、3三振、3犠打、6併殺の打率.143。ヒットもシングルヒット3本のみと惨憺たる内容だが、フォアボールを1個も選ぶことができていない。

本戦でも無死1塁は3度あった。3度目はサヨナラとなる9回裏、聖澤がバントしてその後のAJ3ランにつなげた。しかし、4回と7回にあった無死1塁では4回聖澤の三振時に一走・藤田が盗塁死の三振ゲッツー。7回はAJを1塁に置いて追い込まれたボウカーが低め変化球に空振り三振で倒れていた。

まるで火縄銃のような散発の打線の状態が上向くのは、いつになるのだろうか?

楽天の二桁安打はこれで13試合出ていないことになっている。

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