〔試合評〕残り142試合の、未来への投資と捉えたい敗戦──2012年3月31日(土)●楽天イーグルス3-5千葉ロッテ

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●楽天イーグルス3-5千葉ロッテマリーンズ
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■ハイライト映像


磨きがかかってきた「安打多くして得点少なし」のイヌワシ打線・・・

開幕戦は12安打で12残塁の3得点、2戦目の本試合は14安打で11残塁の3得点。両日ともロッテを上回る安打数を記録しながら、試合の主導権を握ることができず、後手後手の展開を余儀なくされ、楽天は2連敗となった。

2009、2010年は13勝11敗、2011年は16勝6敗2分。ロッテは近年の楽天にとって最大のお得意様だ。ロッテはKスタを苦手球場とする負の適性もある(16連敗記録ありましたよね)、この開幕カード、手堅く勝ち越して、良い門出としたかったところも、目論見崩れてまさかの黒星続きとなってしまった。

好投するヒメネスが運にも見放されてしまったこの2回戦を振り返ってみる。

先攻・ロッテの先発メンバーは、

1番・清田(右)、2番・根元(遊)、3番・井口(ニ)、4番・ホワイトセル(指)、5番・サブロー(左)、6番・今江(三)、7番・大松(一)、8番・里崎(捕)、9番・岡田(中)、先発・唐川。

後攻・楽天のスターティングオーダーは、

1番・聖澤(中)、2番・内村(ニ)、3番・牧田(右)、4番・ガルシア(指)、5番・フェルナンデス(一)、6番・銀次(三)、7番・テレーロ(左)、8番・嶋(捕)、9番・阿部(遊)、先発・ヒメネス。


評価したい銀次のスタメン起用

ロッテのオーダーは開幕戦と全く同じ顔ぶれ。楽天は高須に代わってサードに銀次を、西村が守ったショートに2年目の阿部という前途有望な左打者を先発起用してきた。これは唐川が右腕であるという点も考慮に入れてのことだと思うが、サードに高須ではなく三塁守備経験にまだ乏しい銀次を、思いきって起用してきたその采配は、評価したいのだ。

バットでは3安打猛打賞と首脳陣の期待に応えた銀次だったが、守備では初回に相手先制点となるエラーをしてしまう。2死3,1塁、サブローが打ったサードゴロを前に弾くかたちになり、この間、3塁走者にホームを踏まれている。伏線もあった。1番清田の当たりを弾いていたのだ。ここはその後の処理が間に合ったためサードゴロ、ことなきをえていた。

ヒメネスは打たせて取る投手のため、高須という選択肢もあったと思う。しかし、ここであえて銀次を使ったのは、守備でのリスクを織り込み済みにして、将来を見据えての投資という意味合いが大きかったはずだ。リスクなしではリターンは得られない。円滑な世代交代はできないし、勢いのある若きバットマンを活かす場面もなくなってしまうではないか。(同様のことは8回無死満塁で中村の右飛時にスタートを切れなかった代走の3塁走者・島内についても言える)


2戦連続で序盤の分岐点「先制点」を奪われる・・・

試合は、ロッテの初回2点先制劇で幕を開けた。清田、根元の1、2番コンビをいずれも内野ゴロに仕留めるヒメネス。上々の滑り出しかな?と思われたが、2死から2点を失ってしまう。続く3番・井口をフルカウントから歩かせ、4番・ホワイトセルには低めチェンジアップにくらいつかれ、打球はライト左へのヒットに。2死3,1塁、ここでサブローのサードゴロを銀次がエラーしてロッテに1点が入る。さらに2死2,1塁から今江に低め変化球をバットの先ながらもうまく中前に運ばれてしまい、2塁走者の生還を許すかたちになった。(楽0-2ロ)

2点の先制点を奪われてしまったイーグルスだが、制球難でストライクゾーンの甘い球が目立った唐川の立ち上がりを攻め、すぐさま2点を返し、同点に追いつくことに成功。(楽2-2ロ)

1番・聖澤の二塁打、唐川の制球難で頂いた内村の四球で好機を作ると、その後1死3,2塁からガルシアが4番の仕事をした。外の球を上手く右方向に運んでいったその一撃は走者2人を迎え入れる同点タイムリーに(楽2-2)。その後も、フェルナンデス、銀次が甘い球をしっかり仕留めて連打でつなぐ。しかし、1死満塁でテレーロ、嶋が凡退に倒れて、逆転はならなかった。(嶋は外角高めに入る甘いスライダーに快音響かせる当たりを放つも、打球が伸びすぎ、ライトの正面をつく飛球に倒れてしまった)


4回、幸運の女神の微笑は、ロッテ打線に

立ち上がり2点を失ったヒメネスだったものの、以降は立ち直り2回、3回は打たせてとるピッチングで三者凡退に退ける好投を披露。唐川の不安定なピッチングが続いていたため、ヒメネスの好投は試合の流れをグッと引き寄せるものになるのでは?と期待されたものの、4回だった。

神様のいたずらとはまさにこのこと。不運に不運が重なり、好投すれども2点を失ってしまった。

1死1塁で今江だ。ヒメネスの投じた143キロの“動く速球”はインサイドを突き、今江のバットを真っ二つにへし折る威力を発揮。しかし、詰まったフライは左翼線沿いの内側ぎりぎりに着弾するヒットになり、3,1塁とピンチが広げてしまう。この後、犠牲フライで1点を失って2死1塁の場面で、里崎の当たりは、まるで今江のデジャヴだった。

内角高めやや真中寄りの球は、再びバットを粉砕。しかし、詰まり気味に打ち上がった白球は、今度は右翼線ぎりぎりに不運の着弾をする。ライト・牧田も懸命に前進ダイビングキャッチを試みるものの、惜しくもあと一歩及ばず。ツキのない長短打2本が絡んでの2失点で、再び突き離される展開になった。(楽2-4ロ)

まさかのゼロで終わった無死満塁のチャンス

この後、楽天は6回に1点を返して(楽3-4ロ)8回に最大のチャンスが到来した。先頭の銀次の流し打ち左前ヒットを皮切りに、テレーロ、嶋も連打で続き(嶋は送りバントも処理した里崎と投手カルロス・ロサが交錯するかたちとなってのバント安打)、3連打で無死満塁!! 逆転勝利へ向けてのビッグチャンス、シナリオが整ったかにみえた。

千載一遇の好機で代打・中村。7球粘ってライトに打ち上げた飛球は犠飛には十分、同点の可能性が高まったシーンも、代走出場していた3塁走者・島内が、滑ったのか?判断を誤ったのか?スタートを切れずに無得点に終わってしまう。本塁に帰れない1年目の新人を見て、思わず闘将の口から怒声が飛び出す。

1死満塁でバッターボックスに聖澤を迎えたところで、ロッテは新人の中後にスイッチ。

統計学的にみると無死満塁での得点確率は80%以上ある。貧打の楽天でも同様で、昨年シーズン終盤に調べたところ、80%以上を記録していた(昨年無死満塁は15回あったが13回で得点が入っているので、得点確率は86.7%になる)。ところがだ。楽天に“用意されていた”はずだった80%の可能性を、一気にゼロに押し下げたのが、この独特なサイドハンドサウスポーの好投だった。

聖澤、内村は売り出し中のルーキー・中後の好投の前に、2者連続空振り三振に...

聖澤のバットがハーフスイングすること2度。外角ストライクゾーンすれすれの厳しい攻めで手が出ずといった状態。追い込まれ2-2からの6球目・低めの球を振り遅れるかたちで空振り三振に倒れてしまう。

6球のうち実は打てる球が初球にあった。初球ストライクゾーン真中寄りに入るスライダーだ。コース的には絶好の甘い球である。

「初球スライダー、まあ難しいですけど、聖澤の背中から来るようなボールなんですけど、打ちににいかなきゃならないボールだったんですよねえ」。2球目の後、解説・駒田徳広氏が指摘したコメントが、近未来を予想していた。

しかし、楽天が特徴あるフォームの中後と対戦するのは、オープン戦含めて本試合が初である。その初顔合わせの初球スライダーを打ちにいき、ファウルにせず、フィールド内に飛ばして好結果を残すことは、相当至難の業だと思う。内村も2-2からアウトローの絶妙な変化球にバットが空を切るかたちになった。ここはビギナーズラックを幾分か追い風にしていた中後に、うまく投げられてしまった、と考えたい。

この最大の好機を活かすことができなかった楽天は、9回に青山が1点を失い、結局、スコア楽3-5ロと、ロッテに2試合連続の逃げ切り勝利を許す結果となってしまった。

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HANREI.jpg

確かな光明がクッキリ射したヒメネスの好投

今季早くから先発ローテ三番手として注目され、首脳陣から二桁勝利を期待されているのが、2年目のヒメネスである。三番手に位置づけられている前年実績皆無に等しいこの助っ人投手が、何勝できるか?は今季のイーグルスにとってカギになってくる。オープン戦では4試合に登板、合計15回1/3を投げて7失点、防御率では3.52、WHIP1.17の数字を残していた。

■ヒメネス オープン戦投手成績


来日して最長となる7回2/3を投げた。打者30人に116球を投げ(1人当たり3.87)、被安打5、3奪三振、2四球、4失点、2自責点の内容。

印象としては、来日してもっとも良かったのでは?と思える好投だったと思う。

下記配球図のとおり、球を低め低めに集めることに成功していた。のべ16の右打者には60球のうち38球が、のべ14人の左打者に対しては56球のうち31球が、低めを記録していた。

■ヒメネス 配球図
各コースの上段は直球、下段は変化球
20120331DATA5.jpg

打者の手元で動く速球がロッテ打線を苦しめていた。

獲得アウト23個のうち約半数の11個は、動く速球によるゴロアウト。フライアウトも4個奪っている。速球で打たれた安打3本のうち2本は、詰まらせるという意図を持って投げ込んだ球が、狙い通りに詰まったものの、飛んだコースが悪くヒットになってしまったというもの。あまりにもガクッ・・・とくる2本だったが、ヒメネスの「らしさ」が出たピッチングが、高いレベルでできていたと言えそうだ。この速球で数多くのファウルを打たせているけど、これは文字通り打たせたもの。芯で捉えられたファウルは少なく、芯をはずした当たり損ねのファウルが多かったのも、この日の特徴といえる。

期待が確信へと徐々に変わりそうな素晴らしいピッチングをみせてくれたヒメネスだが、1つだけ注文をつけるとするなら、やっぱり、この日もボール球が多い、この点である。昨年は球数の約4割が常にボール球になるような内容だったが、今日も116球中、37.9%に当たる44球がボールカウントになっていた。できれば30%前半に抑えてほしいところ、である。

■ヒメネス 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Ch=チェンジアップ
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連日の二桁安打は、アーリーワークの果実と考えたい!

結果的に安打多くして得点少なしになってしまったイヌワシ打線。特にテレーロの打撃がいまひとつだった。特に1回1死満塁の場面、軽打でのシングルヒットで十分な場面、初球から思いっきり振っていき、ファーストへのファウルフライに倒れた場面はいただけなかったが、1点を追う8回無死1塁での最終打席では初球にセーフティバントを試みるなど、テレーロなりになんとかしようという意図は見られたし、4球目、しぶとく右前に運んでいった打撃は、評価したいところ。

二桁安打は明るい前兆と考えたい。聖澤、内村、銀次、阿部などは、各段にバッティング技術が向上しているイメージを受ける。

色々修正点や課題点が出たゲームだったと言えるものの、まだ2試合が終わったばかりだ。残り142試合、将来に向けての授業料だったと、この敗戦を総括したい。【終】


〔お知らせ〕昨季試合評で実施していました選手採点&寸評および両軍打者のファウル・空振り有無を記載したカウント推移表ですが、今季は、基本、掲載を見送りとさせていただきます。どちらも作業負担のためです。御了承下さい。(掲載はしないが、記録はもちろん取っています。掲載用の表に加工する手間に時間がかかるため・・・)

■唐川侑己 配球図
各コースの上段は直球、下段は変化球
20120331DATA6.jpg
左打者に対しても、右打者に対しても、外角に偏る配球が、楽天打線の二桁安打を生む1要素となっていたかもしれない。


■唐川侑己 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
20120331DATA7.jpg
奪った空振りが僅か3球と少なく、不安定だったピッチングを象徴するかのようだ。



◎◎◎関連記事◎◎◎
〔試合評〕2012年3月30日(金)●楽天イーグルス3-5千葉ロッテ〔開幕戦〕田中将大、3年7カ月ぶりのらしくないピッチング


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