【犬鷲戦士達のWBC戦記録】 聖澤諒、田中将大、松井稼頭央のWBC2013まとめ

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少し時間が空いてしまったが、シーズンに突入する前のこのタイミングで、犬鷲戦士によるWBCのまとめを行っておきたい。

(ジョーンズは済みなので、候補になった聖澤含めて3人)

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■聖澤諒

33人の候補選手に選出された聖澤は、紅白戦で右翼線二塁打、左前安打と2本のヒットでアピールしたものの、惜しくも最終メンバーの選から漏れるかたちとなった。

「持っているものは出せた。悔いのない1週間だった。一番は経験であり一流選手と一緒に過ごしたことが大きなこと。チームに戻って、日本一目指して開幕に向けてしっかりと準備をしていきたい」と報道陣に語った聖澤だが、内心は心中複雑な気分だったかもしれない。

同じくセ盗塁王の中日・大島も漏れたこと、選ばれた足のスペシャリスト、ソフトバンク・本多がほとんど起用されなかったこと等を合わせて考えると、足の専門家よるスモールベースボールは、山本ジャパンの構想外だったことが確認できる。

台湾戦での鳥谷やプエルトリコ戦での井端、内川によるダブルスチールなど、積極的(というかバクチというか)に盗塁を仕掛けており、大会中の盗塁数7は出場国中最多を記録した。一方、盗塁刺4も最多となっており、ここにもどかしさを感じてしまう。

山本氏は現役時代231個の盗塁を決めており、決して「足」を軽視したわけではないと思う。ただ、その出自がアダとなった可能性はあるのかな?と思っている。山本氏が現役18年一筋で活躍した広島は、どの選手にも盗塁させてくる走塁意識の高いチームだった。1球団でできたことが日本代表レベルの選手にできないはずはないという思いがあったのではないだろうか。このことが、最終メンバーを選ぶ際、1つの評価基準になってしまったのでは?と推測している。

話が逸れた。

久米島初日、WBC打撃コーチ・立浪氏の「打率.330ぐらいで首位打者を狙える選手だと思う。スタンスが大きくて縦の軸がぶれている」との指摘を受け、聖澤いわく「縦の軸がぶれないように右足を上げる高さを低くして、踏み出す幅も少し狭くしている」という打撃フォームの修正に取りかかった。バッターボックスの前方にバットを1本置き、これ以上踏み出してはいけないというラインを作ったり、iPadでフォームの映像を確認したりと、打撃練習に汗を流していたことを覚えている。

代表合宿帰り直後は、オープン戦、練習試合で7試合連続安打。「打撃に関して代表合宿でつかんだものがあって、いい結果も残せた」「合宿でつかんだものを継続して出せた」「代表合宿で培った打撃が生きている。いい形で結果に表れている」と手応えを口にしていたが、終盤、快音が聞かれなくなり、結局、対外戦打率.246、オープン戦打率.241で終えている。

早めの調整で身体を仕上げてきたが、シーズンを前にしたこの時期にちょうど疲れが出たと言えるのかもしれない。なお、聖澤のオープン戦打撃成績については、別途、エントリーを設ける予定


■田中将大 WBC2013 試合別 投手成績



まさかのWBCになった。

春季キャンプ初日、視察に訪れた山本監督から直々に第1ラウンド初戦3/2ブラジル戦の先発を言い渡された田中。WBC代表合宿が始まる前まで、マエケンと共に侍ジャパンの盤石な二枚看板を形成する予定だった。ところが、まさかのWBCになってしまった。

確かに久米島の紅白戦、ベンチで田中の球種を見抜いたジョーンズの助言を受け、バッターボックスのマギーが田中の速球を叩きスタンドまで運ぶというアクシデントはあったが、当時はそれでも照準を合わせてくれるだろうという思いのほうが強かった。今から考えれば、この一撃がその後の田中を暗示する符丁になったのだろうし、「滑るボールを滑らなくしてしまっては意味がない」という田中のWBC球への考えが、考えてみれば結果的にピッチングを苦しくさせてしまったのかな?と思う。

サムライブルーに袖を通しての初の実戦マウンドは、2/17広島との強化試合だった。先発した田中は1回2死から3連打で2失点。いずれも甘く入った速球をライナー性の弾道で外野へ弾き返されてしまうもので、二塁打も1本浴びている。

2/23オーストラリアとの壮行試合、我々は本番を前にして不安が大きくなってしまう光景を目撃することになる。

先発した田中が投じたその初球(今、記録を見返したら2番打者の初球かもしれない)だった。高めに大きくはずれた球は立ちあがった阿部も捕球できないほどの高さに抜けていき、後方のバックネットに直接当たる大暴投。その後、2四球1安打で1死満塁のピンチから、信じられない押し出しデッドボールで先制を許す。結局、3回4安打3四死球2失点という、田中のピッチングメカニズムに明らかな狂いが生じていることを内外につきつけたかたちの数字となった。

WBC本番。第1ラウンド初戦、3/2ブラジル戦でも修正されず僅か7球で失点。結局、2回4安打1失点だった。3回には田中の姿はもはやマウンド上に見つけることはできず、という異常事態。田中が2回でマウンドを退いたのは、ここまでのプロ人生、2012年7/29西武戦(2回5安打5失点)の1試合があるだけである。この時にはもう、昨年夏に勝てない時期が続いた悪い時の田中そのものだった。

ようやく復調の気配が感じられるようになったのが、第1ラウンド突破を既に決め、1位2位の順位決定戦となった3/6キューバ戦からだ。

ビハインドの状況で救援登板し2回3安打1失点。マウンド上での東尾コーチの訓示が奏功したのか、点を失ってからようやく生気を取り戻したようにみえた。久米島キャンプで「封印」したカーブを解いた。

このカーブについて、3/12オランダ戦の解説を務めた桑田真澄氏のコメントが印象に残っている。

「カーブは上体が突っ込んでしまうと投げることができない球種なんですよ」。

力みまくり、ばらついたフォームを落ち着かせるためにも、カーブを投げ始めたのが奏功した。緩急を意識させて追いこみ、打者5人を連続空振り三振劇。この時の“ほろ苦の奪三振ショー”が、幻となったWBC決勝戦の先発投手へとつながっていく。

立ち直りのきっかけを得たかにみえた田中は、第2ラウンドの台湾戦、まさかの晴天の霹靂に遭う。

6回裏、2点を追う展開で三番手で登板した田中は、侍ジャパンに「流れ」を呼び込む力投。2イニングを4個の奪三振含む三者凡退に退けると、直後の攻撃回、味方打線が2点を奪取。追いつくことに成功する。しかし、3イニング目となった8回、追いこむ前の球を狙われ、まさかの3連打で致命的な1点を失っていた。その後、鳥谷、井端の活躍がなければ、田中の心はポッキリ折れていたかもしれない・・・

悩み、苦しみ抜いた2回目のWBCとなった。

予想外の結末で、ファンとしても正直残念な思いはあるものの、近い将来メジャーでプレーする田中の近未来を見据えた時に、かえって、ここで「異文化の洗礼」を浴びたのは良かったのかもしれないとも思う。

メジャーの舞台は様々な国から選手が集まる「異文化の見本市」だ。個性のある球場も多く、気候も寒冷の差が激しい。そういった意味で、今大会は田中にとって良い教訓となったはずだ。

「速い球を投げる投手はたくさんいるし、それだけでは抑えられないのがよく分かった」と田中は語る。報道によると大会期間中、カーブの球を抜く感覚を覚えたという。戻って来てからの最初で最後のオープン戦、3/23巨人戦ではカーブを積極的に用い、3回で5奪三振無失点。

「手応えを感じています。以前のカーブより良い。(6回は)ピンチでカーブで三振なんて今までなかった。相当、勇気がいること。僕のイメージにカーブはない。意識させれば他の球も有効になる」と、新たな投球術に手応えを感じるコメントとなった。

メジャー挑戦を前にして、ここまで積極的に用いてこなかった「緩急」が加わる2013年の田中将大。スタートはホーム開幕戦か予定されているが、今までとは違う姿を見せてくれるはずだ。


■松井稼頭央 WBC2013 試合別 打撃成績
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今大会の侍ジャパンで唯一メジャー経験を持つのが松井だった。

二塁を守る鳥谷や本多に対し、相手走者が激しく突っ込んでくるスライディングの交わし方をレクチャーしたり、米国に渡ってからはミニキャンプを張ったアリゾナで天然芝対策を鳥谷らに伝授するなど、侍ジャパンを支え続けた。

本番を前にした紅白戦、オーストラリアとの壮行試合、巨人との境界試合では合計8打数4安打の.500。二塁打、三塁打が1本ずつと元気の良さをみせていた松井だが、前後して腰に軽い張りを訴え、何日か大事を取ることに。その後をみるに中国戦やキューバ戦などスタメン出場していること等から、決して重度ではなかったと言えるものの、腰の張りをきっかけに調子に狂いが生じていったことは確かだろう。

ラインアップが徐々に固まり出したこともあり、第2ラウンド以降はスタメンをはずれることが多かった。レギュラークラス、主軸ではないだけに、思うように打撃練習に精を出すこともできなかったはずだ。腰の影響とあいまって、本番に入ってから1本もヒットが出なかったという成績は、そういった所に起因しているはずだ。

松井のバットからようやく快音が飛び出したのは、帰国後オープン戦6打席目、3/24巨人戦でのことだった。最後にヒットを打った2/28巨人との強化試合以来、実に約1カ月、22打席ぶりのヒットとなった。

開幕直後、松井での打撃での本調子ではない様子は続くのかもしれない。開幕投手、田中の疲労を考慮して則本を指名した星野監督。同様のことは松井に対しても言えることで、シーズンに入ってから松井をどのように起用していくか?その運用にも注目していきたいと思う。


※以上で、シリーズ「犬鷲戦士達のWBC戦記録」を終わりにします。



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【準決勝3月18日●日本1-3プエルトリコ】山本浩二氏こそ侍だ。8回重盗劇の是非

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【試合評】 WBC準決勝 2013年3月18日 ●日本1-3プエルトリコ。私が山本浩二氏こそ侍だと考えるその理由と8回ダブルスチール劇の是非について

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日本代表のスタメン=1番・鳥谷(二)、2番・井端(指)、3番・内川(右)、4番・阿部(捕)、5番・坂本(遊)、6番・糸井(中)、7番・中田(左)、8番・稲葉(一)、9番・松田(三)、先発・前田健(右投)。

プエルトリコ代表のスタメン=1番・パガン(中)、2番・ファルー(二)、3番・ベルトラン(指)、4番・Y.モリーナ(捕)、5番・アービレイス(遊)、6番・リオス(右)、7番・リベラ(一)、8番・ゴンザレス(三)、9番・フェリシアーノ(左)、先発・M.サンティアゴ(右投)。



2013年3月18日13時41分──

代打・松井の初球打ちが中堅手パガンのグラブに吸い込まれ、ゲームセット。三連覇を目指した侍ジャパンの戦いに終止符が打たれた瞬間だった。

と同時に、楽天イーグルスの今季開幕投手が田中将大に自動決定した瞬間でもあった。20日決勝戦で先発の大役が告げられていた田中は、何を思ったのだろう? 打球が中堅手のグラブに無情にも収まった瞬間、ラストバッターとなった松井の心に去来した想いはどういうものだったのか?

ともかく、三連覇の夢は潰えた。

解せないのは8回裏だ。3点を追う侍ジャパンは1死後、鳥谷が右中間深くへ打球を弾き返して出塁。中堅手の内野返球が逸れた間隙を突いて鳥谷は一気に3塁へ。続く井端が今大会何度も魅せた華麗な右打ちで鳥谷をホームに迎え入れ、ようやく日本側のスコアボードに「1」が点灯する。さらに内川が少々詰まり気味ながらも打球を右中間前方に運ぶシングルヒットでつなぎ1死2,1塁、バッターボックスに4番・阿部を迎えたという場面だった。

初球フルスイングで空振りして0-1。直後の2球目だった。ロベロの投球は阿部のインコースを突いたもの。ボール判定となり1-1となったが、捕手Y.モリーナの動きが、おかしい。直後、中継のカメラが信じられない映像を映し出していた。一走・内川が2塁ベース手前でおろおろ立ち往生し、2塁ベースでは突っ立って動かない井端。井端、内川、両者を目で追いながらモリーナが追い掛けていき、そのまま内川がタッチアウト。まさかまさかのシーンとなってしまった。

解説席の衣笠氏、桑田氏はこのシーンでダブルスチールはありえないとし、内川のサイン見落としミスだったのでは?という指摘がなされていたが、試合後、山本監督のインタビューによると、

「ダブルスチールを行っても良いというサインだった。井端のスタートが遅れたのでああいった結果になった。投手のモーションが大きいというのはビデオを見て分かっていて、チャンスがあれば走るという話だった。打者はスラッガーの阿部だったが、1つでも前の塁に行くという姿勢、作戦に悔いはない」

ということだったらしい。

試合後、二走・井端は「行けたら行けということだったので止まった」と報道陣に語ったという。良いスタートが切れなかったので、途中でストップしたというわけだ。一方、内川の足は止まることができず、憤死というかたちになったというわけだ。

メディアや野球ファンの多くから、8回2点ビハインドの1死2,1塁、打席に4番・阿部を迎えているときのダブルスチール作戦に疑問符を投げかける意見を多く目にする。

しかし、私は、選択肢として「あり」だと考えている。

批判意見の多くは、追う展開では、ありえない。打席には4番が入っているのだから、ありえない。マスクをかぶるのが昨年盗塁阻止率.479を誇った強肩のY.モリーナなんだから、ありえない。主にこの三つの根拠を示しているが、ありえないとは言っても、100%ありえないと言い切ることはできる人はどのくらいいるのだろう?

スポーツライターの京都純典氏によると、相手投手のモーションは2秒かかっていたという。クイックは投球動作を開始してから捕手が捕球するまで1.2秒以内が合格ラインとされている。完全に盗める状況だったのだ。

また、現場は非常に寒かった。3回時点では10度を下まわっていた。中居正広によるとグラウンドレベルはもっと寒く、指先がかじかむほどだったという。強肩のY.モリーナとはいえ、握り損ねたり、送球が逸れる可能性も否定できない環境だった。






重盗がおこなわれる点差も調べてみよう。当ブログ調べだと昨年パリーグで企図されたダブルスチールは16回。そのうちビハインドでの企図が5回あり、中でも、中盤以降・2点ビハインド以上も3回記録されていた。5/12ソフトバンク対ロッテ戦で2点を追う8回無死2,1塁でホークスが仕掛けたもの、9/29ソフトバンク対楽天戦で4点を追う7回無死2,1塁でホークスによる企図、6/20楽天対DeNA戦で5点を追う6回1死2,1塁で楽天側が仕掛けたもの、以上の3つになる。

負けることが許されない状況の国際大会と、144試合のトータルで争われる国内ペナントレースでのものを同一に比べてしまうのはいかがなものか?という意見もあるかもしれない。それでも、可能性としてのパーセンテージは低かったのかもしれないが、選択肢に含まれていた作戦だったと思う。

思い出してみてもほしい。

3/8第2ラウンドでの台湾戦。せっかく同点に追いついたのに直後田中がまたもや1点を失い、1点を追いかける崖っぷちの9回表だった。1死後、四球出塁した鳥谷が「行けたら行ってもよい」という緒方外野走塁コーチのアドバイスの下、2死からの単独スチールを鮮やかに決め、直後に井端のバットから“息を吹き返す同点打”が生まれ、延長戦の末、侍ジャパンが激闘を制した。

今回のダブルスチールがありえないということであれば、台湾戦、日本の勝利を手繰り寄せた鳥谷の盗塁までも否定することにつながっていく。

この作戦は100%ゼッタイダメだとかハナから排除するのではなく、どんな状況に置いても、考えられうる全ての選択肢を俎上に乗せて検討できる状態にしておかなければ、国際大会で勝ち進むことは到底できないのでは?と思う。その意味で、失敗には終わったが、ダブルスチールという作戦自体は「あり」だと思う。

また、逆に2点を追う8回1死2,1塁という状況が、侍ジャパンを崖っぷちに追い詰め、ダブルスチールという作戦を取らせた原因にもなっているとも思うのだ。

大枠としてのダブルスチール作戦は「あり」だとしても、ただ、中身が拙かった。

なぜ「行け!」という指令ではなく「行っても良い」という選手任せの、どっちつかずのサインをベンチは送ったのだろう?

台湾戦での鳥谷の盗塁、これは「行けたら行け!」は理解できるところなのだ。あの場面は絶対にアウトになってはならない場面になる。アウト=敗戦だからだ。そのため、ベンチからは窺い知ることのできない塁上での判断を尊重したということで、一見、無謀なようでいて、筋は通っている。

しかし、今回は1死2,1塁からの重盗である。二走と一走の息が合ってこそ成功の可能性が生まれてくる、きわめて繊細な作戦になる。「行っても良い」という曖昧なサインでは、今回のように走者のどちらかにためらいが生じ、上手いスタートを切れないケースも出てくる。「行け!」と断定したサインなら、腹をくくって、思いきってスタートを切れたはずなのだ。

なぜ井端か内川のどちらかに代走・本多を出さなかったのだろう?

二走・井端はプロ通算231の盗塁企図実績があるが、三盗実績はいかほどのものだったのか疑わしい。少なくとも342回の盗塁企図実績を持ち、2年連続盗塁王にも輝いている本多のほうが盗塁技術は上だ。一発で上手いスタートを切らせるには井端より本多のほう適役だった。

一方、井端がスタートを途中でストップさせたにも関わらず、ストップできなかった内川を本多に代えておく判断もあったかもしれない。優れた盗塁技術を持つ走者は途中で止めるテクニックも一流だからだ。

赤星憲広氏の『頭で考える盗塁論』によると、スタートを切った後、途中で止める技術を持っていたのは赤星氏の現役時代では「私の知る限り、私と井端さんくらいではないだろうか」とある。今回はからずもこの技術がアダとなった気がしてならない。

以上、主に2点の理由から、作戦としては「あり」なものの、中途半端が否めないダブルスチール作戦だったなと寂しく思うのだ。

勝負の分かれ目のように見えてしまう8回のダブルスチール劇だが、敗因は他にも様々あったように感じる。

その1つが立ち上がりマエケンの2四球からの失点であったり、相手二塁手ファルーの2度にわたるファインプレーだったりする。

他にもある。7回能見2ラン被弾直前のアービレイスの右前安打。阿部が要求した高め釣り球の位置が中途半端な高さになってしまい、右前に弾き返されてしまったのもミスだ。背が低い日本の打者だとあの高さはそれこそ高め釣り球になってくる。しかし長身のドミニカ選手にとっては打ちごろの高さになってしまったのかもしれない。国際大会の浅い経験が悪いほうへと表出してしまったシーンと言える。


大会を通しては、やっぱり2つのことについて触れておかなければならない。

1つはメジャー組を呼ばない決断をしたことだ。次々に辞退されたのがその理由というが、上原浩治はNHKのスポーツ番組に生出演した際、出たそうなそぶりをみせていた。もう1つは、足のスペシャリストを軽視したことだ。「メジャー」という選択肢と「足」という選択肢を自ら封印してしまった点が、もったいなかった部分と感じてしまう。

私が山本浩二氏こそ侍だと考えるその理由

他にも、色々と書きたいところはあるものの、最後に、これだけは言っておきたい。

侍戦士たちは健闘したと思う。内川は引け目を感じることなく日本に帰国してもらいたい。今大会、やっぱり私にとってWBCは大きな意味ある大会だったことを再確認することができた。(このブログをやるようになったのは前回大会がきっかけの遠因になっている)

もう1つ、山本監督だ。「選手は本当に良くやってくれたと思います」。開口一番、侍戦士をかばった山本浩二監督。私は山本監督も、紆余曲折、喧々諤々あったものの、良くやったと思っている。色々ブツブツ書いてきたけど、本当にそう思っている。

監督選定の時期が大幅に遅れ、有力候補に次々に断られて行きついた先が、山本氏だった。ただでさえ三連覇は難しいことが容易に想像できた今大会だ。準備期間がない中で、あえて火中の栗を拾いにいった山本浩二こそ、侍だと思っている!






三連覇できなかった最大原因を1つ挙げるとするならば、体制の立ち上がりが遅れてしまった、何をしても腰が重いNPB、セパ12球団から成るプロ野球実行委員会にこそ原因があるのでは?と思う。

聖澤が最終メンバーに選ばれなかった時にも書いたが、せめて監督は2012年開幕前に決めるべきだった。選手会の態度がどうなるか不透明な部分はあったにせよ、侍ジャパン常設の話はかなり前から出ていた話で、開幕前に決めることもできたはずだ。

ところで、毎日新聞を始め複数メディアが報じた下記の件、もちろん、山本氏でいくんでしょうね?NPB殿。

長くなりすぎた。このエントリーはここまで。


---引用開始---
侍ジャパン:山本浩二監督に12球団が続投要請 2年後日本で国際大会
(毎日新聞 2013年03月12日)
http://mainichi.jp/sponichi/news/20130312spn00m050023000c.html
プロ野球の12球団が、WBCに出場している侍ジャパン・山本浩二監督(66)に続投を要請することが11日、分かった。WBC終了後にも正式に契約延長を申し入れる。山本監督とは3月末までの契約を結んでいたが、当初の目標だった準決勝進出を決めた手腕を高く評価。15年3月に国際野球連盟(IBAF)が日本で主催する国際大会「プレミア12」に向け、新生・侍ジャパンの下地づくりも委ねる。

 球界関係者によると、昨年10月の監督就任時、山本監督は自ら3月までの契約を申し出た。退路を断つことでWBCに集中するためだったという。12球団は本人の意思を尊重し、経緯を見守っていたが、日本が10日のオランダ戦(東京ドーム)に快勝し、2次ラウンドを突破。当初の目標であった準決勝進出を決めたことで、契約延長を申し出る方針を固めた。

 12球団のある代表者は「侍ジャパンのコンセプトも十分に理解してもらっている。今後も侍ジャパンの顔として活動してほしい」と明かした。山本監督は国内組だけで勝ち進み、投打で調子のいい選手を見極める柔軟な選手起用で活路を開いた。メディアへの対応やファンサービスの面でも山本監督以上の適任者はいないと判断。たとえ3連覇を逃しても、今年いっぱいまで契約延長を予定し、大会終了後にも正式に要請する。

 また、2年後にはIBAFが主催する国際大会「プレミア12」の日本開催が決定。IBAFが制定する国際ランキング上位12チームを中心とした大会で、開催はWBCと同じ3月が有力。日本は若手を中心に臨む構えで、山本監督に新チームの下地づくりを託す方針だ。その足掛かりとして、今年10月に予定する新生・侍ジャパンの国際招待試合の指揮を委ねる。

 さらに東日本大震災被災地の復興支援活動への参加も要請する方針だ。今年7月22日に復興支援の一環として、福島県いわき市で球宴開催を予定しており「侍ジャパンの監督として、被災地のファンの前に立ってほしい」と関係者。山本監督は昨年7月にもNPBの要請で、福島県郡山市での復興支援試合で12球団選抜の監督を務めた。昨年から常設化された侍ジャパンには、国際大会での活動とともに社会貢献という使命も担う。その象徴を山本監督に託す。
---引用終了---



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【犬鷲戦士達のWBC戦記録】 3月12日(火)第2ラウンド。日本10-6オランダ。田中将大、決勝戦先発へ向けて上々。松井いまだ快音なし

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日本のスタメン=1番・長野(中)、2番・松井(二)、3番・井端(遊)、4番・阿部(指)、5番・糸井(右)、6番・中田(一)、7番・角中(左)、8番・炭谷(捕)、9番・松田(三)、先発・大隣(左投)。


WBC第2ラウンドの順位決定戦。相手は3/10に6本のアーチなどで16-4と粉砕したオランダだった。オランダは前夜キューバから逆転サヨナラ勝利を収めており、警戒されるところだった。

しかし、日本が2回、打者12人を送り込み、阿部慎之助の1イニング2本塁打などで一挙8得点をあげ、試合を有利に進めていく。終盤、森福、山口、涌井といった救援陣が打ち込まれ5点を返されたものの、8回裏にダメを押す2点を入れるなど、10-6で勝利。侍ジャパンは三連覇へ向けて第2ラウンド1位通過が決定した。

「打」ではここまで精彩を欠いていた長野が満塁で走者一掃の二塁打など5打数2安打5打点の活躍、阿部は1イニング2本塁打(NPBでの1イニング2本塁打一覧はコチラのサイトを参照)などが収穫。ここまでなかなか出番がなかった炭谷など控え選手にも出場機会が与えられており、その上で勝利することができたのは、大きかった。

犬鷲戦士は松井が2番・セカンドでスタメン出場。決勝での先発が濃厚とされている田中は三番手で5回1イニングを投げた。


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松井稼頭央

2番・セカンドで先発出場。松井のスタメンは3/3中国戦、3/6キューバ戦に続く3試合目。下記のとおり、「左飛」「二ゴ(進塁打)」「右飛」の3打数0安打。

1打席目はフルカウントからアウトローの球を打っていくものの、左翼後方、伸びないイージーフライに倒れる。2打席目は2回1死2塁。ボール先行3-1から外角高めをヒッティング。2塁走者を三進させる右打ちのセカンド正面ゴロ。4回第3打席もボール先行2-0から打っていくものの、右翼への平凡飛球となっている。

これでWBC本番の打撃成績は11打席、10打数0安打、2三振、1四球。いまだヒットがないのが気がかりだ。




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田中将大

1回、打者3人、11球、奪三振2、与四死球0、0失点。

11球投げて奪った空振りは6球。完璧な内容だったかと思う。打者2人には110キロ台半ばのカーブを投じており、このカーブが田中将大を立ち直らせるために一役買っていたのだなということが確認できた。

もちろん、緩急という意味でも効果を発揮する球種だが、この日の解説・桑田真澄氏によると、カーブは上体が突っ込んでしまうと投げることができない球種だという。

不調だった頃の田中は、上体が突っ込みすぎていたがため、リリースポイントがばらつき、身体の開きも早く、球持ちが悪くなっていたということなのだろう。カーブを投げることで、ゆったりとしたバランスの良いピッチングを取り戻すきっかけになったと言えるのかもしれない。さすが、現役時代カーブの使い手だった桑田氏ならではの解説だった。

それにしても、余談だが、阿部が2本目のホームランを泳ぎ気味に打った後、「ホームランというかドームランっていうんですよね」とさらりとコメントしてのけたのには、思わずお茶を吹くシーンとなった(笑)


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■田中将大 WBC2013 試合別 投手成績
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【犬鷲戦士達のWBC戦記録】 3月10日(日)第2ラウンド。日本16-4オランダ。ええじゃないか!侍ジャパン、6本塁打17安打16得点のフィーバーゲーム!!

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6本塁打17安打16得点のフィーバーゲーム!!

日本のスタメン=1番・鳥谷(二)、2番・井端(指)、3番・内川(右)、4番・阿部(捕)、5番・糸井(中)、6番・坂本(遊)、7番・中田(左)、8番・稲葉(一)、9番・松田(三)、先発・前田(右投)。


練習試合、強化試合から生みの苦しみを味わい、薄氷を踏む思いで勝利を重ねてきた侍ジャパン。読者の皆さんの中にも胃がキリキリ痛む思いで応援されてきた方、多いはずだ。かく言う私も、4時間を悠に越えた台湾との激闘のときは、観戦に全精力を傾けていたせいか、試合終了と同時にどっと睡魔に襲われ、スイッチが切れたかのように、そのまま寝落ちしてしまった。

ここらで左団扇の試合を見させてくれよという思いは強まったものの、この日の相手はオランダ。韓国まさかの第1ラウンド敗退を演出した相手であり、キューバをも降して勢いにのる強敵とみられていた。現役メジャーリーガーも擁し、クリーンアップには4番に2年連続セリーグ本塁打王、ヤクルトのバレンティンが、5番には今季から楽天入りしたメジャー通算434本塁打、アンドリュー・ジョーンズが座る強打線。

投手陣も先月のキューバとの練習試合で零封するなど力量ありとのことで、試合展開は当然、厳しいものが予想された。

ところが、どっこいだ。

2回を終わった時点で侍ジャパンリードの6-0。止むにやまれず2回まで中継を見ることができなかったファンは、一瞬、我が目を疑ったに違いない。

鳥谷の初回先頭打者ホームランを合図に、2回には松田2ラン、内川3ラン、3回には稲葉ソロ、4回は糸井3ラン、極めつけは7回の坂本満塁弾。6人の打者が東京ドームのスタンドにホームランを放りこむ17安打16得点、7回コールドの大勝劇となった。


▼糸井のホームラン後に私がつぶやいたツイート




先発全員安打どころじゃなく、先発全員本塁打あるんじゃないか?!と思い、いてもたってもいられず、私に調べるという行動にさせた、侍戦士の猛攻撃だった。

前述したように接戦で苦しい試合展開のゲームが多かったから、このタイミングで負けることを心配せず、左団扇で思い切り楽しむことができる大勝劇は、必要だったのだ。侍戦士にも、ファンにも。

なにはともあれ、準決勝進出、3大会連続でアメリカ行きとなったのは、喜ばしいことなのだ。今日、東京証券取引所の日経平均株価も上がるのではないか?!


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犬鷲戦士たちの活躍はどうだったか?

アンドリュー・ジョーンズは5番・指名打者でスタメン出場。マエケンから2三振したが、3打席目は得点圏で巨人・山口の内角球を痛烈にひっぱり、三遊間を破っていくタイムリー左前安打を放っている。


◎関連エントリー>>WBCオランダ代表のアンドリュー・ジョーンズ打撃成績まとめ



松井は試合の趨勢が決まった最終7回表、2死3,1塁、鳥谷の代打で途中出場している。


■松井稼頭央 3月10日オランダ戦 配球図
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左腕バレンティナに内角を見せられ、最後は外角球を打ちにいったものの、ショートゴロ凡退に倒れている。

本番前、紅白戦、オーストラリア壮行試合などで快音が飛び出し、打撃好調のようにみられていた松井。腰痛に見舞われたあたりから快音が出なくなってしまった。本番では8打席快音なし。7打数0安打、2三振、1四球。

第1ラウンドではスタメン出場2試合あったが、第2ラウンドに入ってからは控え、出番が減ってしまっている。激闘となった台湾戦も野手で唯一蚊帳の外に置かれてしまったのが、松井であった。

腰痛の具合、実際はどういう状況なのか、よく判らない。ただ、腰痛後も松井の顔には笑顔がみられ、その後の試合でもスタメン出場していることを考えると、重度ではないということは確かなようだ。しかし、良くも悪くもちょっとしたことに影響を受けてしまうバッティング、本番に入ってヒットがないのは、やはり、少なからず腰痛の影響があると言えるかもしれない。【終】


■松井稼頭央 WBC 試合日程別 打撃成績
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【犬鷲戦士達のWBC戦記録】 3月8日(金)第2ラウンド。日本4-3台湾。延長10回接戦制す!! 田中8回裏晴天の霹靂...

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日本のスタメン=1番・角中(指)、2番・井端(二)、3番・内川(右)、4番・阿部(捕)、5番・糸井(中)、6番・坂本(遊)、7番・中田(左)、8番・稲葉(一)、9番・鳥谷(三)、先発・能見(左投)。


味方打線が王健民以下の台湾投手陣から得点できないままズルズルきてしまった中、日本投手陣は先に2点を失っていた。

3回、先発・能見が二塁打、与四死球で作った満塁のピンチで、まさかの先制押し出し四球。5回、二番手・攝津が右翼線深くへのツーベースで許したスコアリングポジションで、3番・ホウセイビンのバットから快音が響く。打球は左中間を襲う適時打となって、さらに1点失っていた。(日本0-2台湾)

6回表、侍ジャパンの攻撃は阿部、糸井、坂本で三者凡退。残された攻撃回はあと3イニング。もはや猶予はなかった。「流れ」をこちら側にグッと引き寄せるに必要な何かが、必要とされていた。

6回裏、2点ビハインドの状況で山本監督が球審に告げた三番手投手の名前は、背番号17、田中将大だった。

3/2ブラジル戦では先発を任され、2回1失点。立ち上がりの1回に僅か7球で先制失点した田中は3回マウンドにはもはやその姿はなかった。3/6キューバ戦では1点を追う4回、二番手登板。1イニング目に長短打の連打で1点を失った直後、スプリットや縦のスライダーが絶妙な軌道を描き出し、5打者連続奪三振ショー。復調のきっかけを掴んだようにみえた。

その田中をこの場面で上げてきた。投高打低の2点ビハインドならシーズン中なら敗戦処理と捉えることができる。だが、もちろん、この負けが許されないシチュエーションではそうではない。田中の力投で「流れ」を引き寄せたいという首脳陣の意図が明確に伝わってくる、そんな継投作戦だった。

ここまで苦しんできた背番号17はその期待に応える力投をみせていく。

眼光鋭く、背中からオーラが立ち上るかのようなマウンド上の勇姿は、不動明王か?毘沙門天か?というイメージを観ている者に連想させていく。

初球。143キロ速球。外角高めに投げ込まれたその球を、台湾の6番・リンオウイクはバットを振っていくものの、差し込まれてのファウル。2球目、阿部はインコースに構えた。そのミットめがけて142キロ速球ばズバッと決まる。僅か2球で追い込んだ田中は、ラストをアウトロー絶妙のスプリットで落とし、リンのバットが空を切った。マウンド上で田中、吠える!!

以降、7番・チョウケンメイを空振り三振、8番・チンヨウキをイージーな右飛、この回を三者凡退とする。7回も3人で片づけた。9番打者を振り遅れの三振に仕留めると、NPBでの対戦成績43打数2安打と圧倒している1番・陽岱鋼には打たせて取る平凡なセカンドゴロ、2番・リンテツセンにはスライダーで追い込み、1球高め速球を見せた後、スプリットで簡単料理。この試合4個目の三振を奪っている。

直後の8回表、田中の力投が「流れ」を手繰り寄せたのだろう、味方打線がヒット4本集めて2点を奪取。井端、内川で好機を作ると、阿部にタイムリー、その後、坂本に同点打が飛び出して、終盤のぎりぎりで2-2の同点に追いつくことに成功。田中のピッチングで侍戦士のバットに火をつけていく。これこそ山本監督が望んでいた展開なのだ。

しかし、3イニング目に入った8回裏、まさかの晴天の霹靂だった・・・

先頭の3番・ホウセイビン、1-0からの2球目だった。アウトコース高めの甘い所に入った145キロ速球を、みごとにセンターへ弾き返されてしまう。台湾リーグの本塁打王だという4番・リンチショウには2-1からの4球目、カウントを取りにいったスライダーをバット一閃され、左翼フェンス上段直撃の二塁打とされてしまう。

無死3,2塁のピンチで5番・シュウシセイ。ファウルを打たせた0-1からの2球目だった。ストライクゾーンの中で変化してしまった変化球を振り抜かれ、鋭い打球がジャンピングキャッチを試みた田中の上空を越え、センター前へ抜けていった。

台湾クリーンアップの3連打猛攻に遭い、三走に生還を許して再び勝ち越し点を奪われてしまう。(日本2-3台湾)

塁上3,1塁に走者を残したまま、田中はここで降板となった。(この後、火消しに出てきた山口がよくゼロで踏ん張った! 坂本の好守備も光った!)

田中は自らのピッチングで「流れ」を作ったが、自らのピッチングで勝ち越し点をも奪われるという、なんともすっきりしない結果になってしまった。

その後、9回表、鳥谷が2死から二盗を決め、井端のこの試合3本目のヒットが同点打となり、延長10回、中田の犠牲フライが4-3の勝利点になったことは、皆さんも良く御存じのドラマとなっている。

それにしても、ヒット13本も打ちながら、こんなに苦しい試合展開になったのは、日本打線に長打がないからと言える。ここまで唯一長打を打っているのが糸井だけという点が、ここ数年のNPB野球が、結果としてさらなるガラパゴス化を助長させてしまったのでは?という気分にさせてくれる。統一球3年目が終わる今オフ、しっかりとした検証が必要なのかもしれない。


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■田中将大 球種別 投球詳細
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2回、打者9人、29球、被安打3(二塁打1本含む)、奪三振4、与四死球0、失点1、自責点1。

ブラジル戦までの田中なら、追い込んでからもヒットを許していた。ところが、キューバ戦以降、追い込んでからのヒットは1本も許していない。下記表のとおり、2ストライク以降は10打数10三振だ。

田中が復調しつつあることが伺える数字だが、一方、現在の課題はどのようにして追い込むか?と言えそうだ。追い込んでしまえば、後は問題がない。


■ストライクカウント別の被打率



■田中将大 配球図
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■田中将大 29球の詳細
球種略記:St=ストレート、2S=ツーシーム、Sl=スライダー、Sp=スプリット、Cur=カーブ
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