ファームで無双の槍働き。今月OPS1.145、打率.386。ギャビー・サンチェスの2軍打撃成績をチェックする

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本日1軍昇格か?! サンチェスの2軍打撃成績



昨日レイ抹消で、本日1軍に再登録されるはずのギャビー・サンチェス。

2軍の成績を表にまとめましたので、御参照下さい。

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■ギャビー・サンチェス 2015年 2軍 試合別 打撃成績
※2015年6/28終了時


■ギャビー・サンチェス 2015年 2軍 左右打者別・1軍実績別・月別 打撃成績
※2015年6/28終了時
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朝令暮改のデーブボール。大久保監督自ら「一致団結」を反故にしかねないギャビー・サンチェスの抹消劇

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人心掌握するトップとして完全NGなサンチェス抹消劇



チームスローガンに一致団結を掲げる今季の楽天。しかし、開幕早々、指揮官自らそこに水を差すような事態が発生している。

ギャビー・サンチェス内野手の1軍登録抹消だ。

サンチェスは開幕戦を5番・一塁で先発出場。3打数1安打、2三振、1四球、1得点の成績を残したが、翌2戦目は早々にスタメンを外れ、出番がなかった。3戦目には5番・一塁でスタメン復帰し3打数0安打、1四球、1盗塁。帰仙しての本拠地開幕戦では3番・一塁で先発出場したが、4打数4三振。翌日、1軍登録を抹消された。報道によると無期限2軍調整だという。

大久保監督による抹消理由はこうだ。

「直球に差し込まれたくないから、上体が早めに出ている。体の開きが早く、外の変化球についていけない」
「自分のポイントが分からなくなっている。日本は1軍も2軍も配球が同じだから、じっくりやってもらう」
「今は気持ちももやもやしている。(2軍で)結果を出せば自信は出てくる」


確かにサンチェスは打撃の調子が悪かった。10打数1安打、6三振、2四球の打率.100。特に4三振を喫した3/31西武戦では外角低め~真中低めの変化球に合計5度バットが空を切り、全くタイミングが合っておらず、打席での内容は本当に悪かった。

しかしである。開幕してまだ4戦目が終わったばかり。打席数にして僅か12打席なのだ。

開幕1軍メンバー入りし、本人も溢れる闘志で意気揚々だったはず。その中での僅か4戦終了時点での無期限2軍調整、まさに梯子を外されたかたちになったのでは?と思うのだ。今回の対応は、組織を束ね、人心を掌握するトップのリーダーシップ論として完全にNGである。

先日はこんな記事もネット上に出ていた。


◎楽天、いきなり不協和音? 大物助っ人・サンチェスがスタメン外され激高 (ZAKZAK/夕刊フジ)


夕刊フジの記事のため、眉に唾つけて読む必要がある。ただ今回に限って言えば、恐らく似たようなコトがあったのだろうと思われる。というのは、開幕2戦目を放送したGAORAの中継で試合前取材をした実況アナが、サンチェスが口数少なかったという趣旨の発言をしていたからだ。

実際、起用法、出来高についてベンチ裏で口論の応酬が続いたかは分からない。しかし、開幕2戦目でいきなりベンチを温めることになったのだから、サンチェスと指揮官の間で上手くコミュニケーションが取れず、両者の間に溝、わだかまりが出来てしまったのは確かだと思う。

サンチェスはナイスガイである



こう書いてしまうとダメ外国人がふてくされてしまっただけの話に聞こえてしまうが、元々、サンチェスは熱血漢のあるナイスガイなのだ。

昨年12月、獲得報道が流れた当時、「ハングリー精神もあり、チームのことも思える選手を打線の軸にしたいと思っていた」という安部井寛チーム統括本部長のコメントでもそれを窺うことはできる。マーリンズ時代には敵軍選手がアンリトルルールを破ったことで発生した大乱闘で、敵軍選手をグラウンドに抑えつける武勇伝をみせたというエピソードも報道された。

1月下旬の入団会見では下記のように抱負を語り、異文化・異環境ながらも毎日野球ができる喜びと、チームプレーヤーに徹したいという自己の野球観を語ってくれた。

「チームプレーヤーであることを心掛けたいです。チームプレーヤーが多いほど結束力が強く、良いチームですので優勝に近付くと思います。与えられた場所で100%の力を出します。それが進塁打なのか打線を返すことなのか、状況で変わると思いますが、日々自分に課せられた役割を把握しながらベストを尽くしたいです」

「チーム事情もあり、正直ここ数年間はなりたい選手になれなかったです。とにかく野球をしたい、毎日プレーしたいという気持ちが今回の決断になりました。休日はいらないぐらい毎日ただ野球がしたいです」


開幕前のNPB球団との練習試合、オープン戦では指揮官が掲げる「超機動力野球」に理解を示し、メジャーでも盗塁企図僅か13に止まっていたサンチェスが、いずれも失敗には終わったものの、2度の盗塁企図を見せていた。3/20中日とのオープン戦では0-02回無死2塁で2-2と追い込まれた後、山井のアウトコースをセカンドへゴロ打ち。二走を3塁に送り込むチームバッティングの進塁打をみせた。

開幕カード2戦目にスタメンを外され、指揮官との間に溝が出来た後の3戦目、打撃では精彩を欠いたが、その他のプレーではわだかまりを感じさせない、溢れる闘志を見せてくれた。

サンチェスが見せた一致団結の心意気



あまりにも象徴的すぎるシーンがあった。

1回裏の守備回だ。先発は横山。2年目ながらもオープン戦で安定した投球で見事開幕ローテを勝ち取った横山だったが、開幕カードの独特な緊張感にアウェーの雰囲気に飲み込まれたのか、自身の投球ができず、マウンド上で苦しんでいた。

陽、レアードに2ラン2発を早々にくらい、早くも0-4の4点ビハインド。2死走者なしからさらに連打を許し、2,1塁のピンチを迎えていた。この時、一塁を守っていたサンチェスがマウンドまで歩み寄り、横山の背中にグラブをまわし、ポンポンとやりながら、恐らくポジティヴなメッセージを一言二言、声かけをするシーンがあった。(下記参照)

この時点で既に38球。この間ナインは2度マウンドに集合していたが、女房役の嶋、内野を守る選手個々がマウンドまで行き、間合いを取って声かけするシーンは皆無だった。(実際にはあったかもしれないが、中継映像では確認できていない) (※アグリーメントで捕手が1試合にマウンドに行けるのは3回までなので、嶋は行きづらい事情があったことも併記する。御指摘頂いた読者の方、有難うございます)

応じている横山の顔は笑顔にも見える。 恐らく英語かスペイン語で話しかけられたはず。横山は何を言っているか分からなかったかもしれない。しかし、マウンド上で様々なプレッシャーと乏しい経験を総動員して必死に戦っていた中、背番号3の声かけには、まさに一条の光明だったのではないか?と思う。(その後、横山が見違えるように立ち直り、ビシッと抑えれば物語としては美しかったが、相手もプロだ。そうそう上手くはいかないのが現実である)

(下記へ続く)

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溢れる闘志が詰まった気迫のヘッスラ二盗劇



直後の2回表の攻撃でも闘志を見せている。

日本ハム先発ガラテから先頭打者でフォアボールを選んで1塁に歩いたサンチェスは、2死後、4点ビハインドながらも気迫のヘッドスライディングで二盗に成功。足でチャンスを演出した。

4点を追う展開で盗塁はなかなかできることではない。昨年パリーグでは975個の盗塁企図が発生したが、4点差以上のビハインドで負けているチームが仕掛けた盗塁企図数は僅かに35、全体の3.6%に過ぎない。

基本的にはアウトのリスクも高い盗塁を避け、走者を溜めていきたい場面で、積極果敢に超機動力野球を体現した。そこには初回早々に4点を失い、嫌なムードが漂い始めていたベンチや球場の雰囲気を、盗塁で少しでも変えたいというサンチェスの熱い思いがあるように私には思われた。

開幕4戦目の本拠地開幕戦でも、1点を追う8回の攻防で先頭・メヒアが放ったファースト左、1,2塁間突破ヒット性の痛烈ゴロ打球に対し、果敢にダイビングキャッチ。見事にグラブに収めて一ゴにし、先頭打者出塁を防ぐ好守をみせた。

下位打線に下げるなど、しばらく様子を見るべきだった



繰り返すようだが、確かに打撃は不振だった。しかし打撃で結果が出ないことは、相手があってのことなので仕方がない部分も多い。相手もプロだからだ。指揮官ともギクシャクし、通常ならプレーにも影響が出てしまいがち。しかし、前述した一連のプレーを見る限り、抹消されるまで、少なくともそれを感じさせず、フィールド上では闘志を失うことは決してなかったと思うのだ。

サンチェスが闘志を失っていない限り、私は抹消すべきではなかったと考える。

仮にも指揮官自ら開幕1軍メンバーにサンチェスを選んだのである。

開幕前からサンチェスが変化球対応、特に外角の変化球に悩んでいたことは、自明の理だった。開幕前のNPB球団との対外戦で61打席に立ち、打率.232、OPS.599、出塁率.295、長打率.304。直近20打席でも打率.222、OPS.578。変化球打率は当ブログ調べで.136。デーブ監督もこのことは当然把握した上での開幕1軍メンバー入りを決めているのである。その自らの判断をたった12打席で反故にする。こういうのを日本では朝令暮改と言う。

サンチェス本人の闘志を挫く抹消劇だし、他のナインにも動揺を与えかねない措置だったと思う。現在、チーム状況がかんばしくないのは、選手が落ち着いてプレーできていない部分も大きい。そういうプレーしずらい環境を作ってしまったのは、指揮官による起用法も大きいのだ。

ここはいきなり抹消するのではなく、しばらく様子を見るべきである。完全なたられば・・・の話になってしまうが、昨日のライオンズ戦、一塁にサンチェスが守っていれば、ウィーラーの連続失策はなく、3失点目は防ぐことができたはず。1点差ならその後の試合展開も変わっていたかもしれない。

それでもサンチェスの打撃の状態が変わらない場合は6番7番とか打線の下位に下げ、その後に2軍行きがあるのだと思う。サンチェスの理解を取りながら、段階を踏む必要性があるし、仮に2軍で調整をしてもらう時でも、モチベーションを下げないため、期限を区切ったり、明確な目標設定をすることが大事だった。

丁寧な説明は実施されたのか?!



どうしてもこのタイミングでの抹消は避けられなかったとするのであれば、サンチェスに丁寧な説明をしたのか?が気になってしまう。

抹消されたサンチェス、西宮の代わりに上がってきたのはハウザー、金刃の左投手だった。西宮抹消後、1軍には(抑えの松井裕を除いて)信頼に足る左の救援投手が不在になった。濱矢はいたが、まだ2年目。制球もアバウトで昨日のような敗戦処理でしか使うことはできない。勝ちゲーム、僅差での左のセットアッパーがいない。ハウザーを上げるには外国人枠の問題があり、現状1軍にいる誰かを外さなければならない。左を厚くしたいチーム事情をしっかり話せば、サンチェスもまだ理解しただろうと思われる。

抹消翌日の昨日、利府で行われたロッテ2軍戦でサンチェスは5打数0安打、1四球と快音出ずに終わったという。完全にモチベーションが切れてしまったのではないか・・・と不安になる。

もちろん、プロである。匙を投げてしまうようなプレーは御法度である。しかし、野球はロボットや機械がするものではなく、感情のある人間が行うスポーツなのだ。このままだとサンチェスが早々に荷物をまとめて帰国してしまう最悪シナリオもありえるのでは?と心配になってしまう。

サンチェスが指揮官の野球に理解をしようと努力しながらも、指揮官はサンチェスと上手くコミュニケーションを取らない現状では、もしサンチェス帰国になったとしても、仕方ないなあ・・・と思う。そして、今回の件で、最も心痛めているのは両者の間に入る佐野通訳では?と思う。胃に穴が空いちゃうのでは?と心配だ。【終】



◎◎◎関連記事◎◎◎
オープン戦の成績詳細から診る、楽天の新外国人ギャビー・サンチェスの課題点
ギャビー・サンチェスが見せた一致団結の心意気~メルマガVol.083より


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メルマガVol.083、文字数約6,000字で配信しました



プロ野球開幕で俄然肩に力が入って力んでいる@eagleshibakawaです。

週明け月曜は当ブログ運営のメルマガ「shibakawaの楽天イーグルス応援マガジン」の配信日。

今回のVol.083は「開幕3連戦を記録で振りかえる、鷲選手あれこれアラカルト」。

ブログの試合評に書ききれなかった開幕3連戦のあれこれを、メルマガで(Word換算)約6,000字で書き綴ってみました。

取り上げた選手は阿部、聖澤、岡島、サンチェス、後藤、嶋など、打線全体についても幾つか言及しました。

今回、その一部となるサンチェスのくだりを下記にて公開していますので、ぜひ御参照下さい。

さて、引き続き強力に告知しますよ!

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メルマガVol.083の一部を公開します



◇サンチェスが見せた一致団結の心意気
------------------------------------

主に記録や指標等で試合を振り返る当ブログ/メルマガでは「心意気」とかに
言及する機会は少ないのですが、開幕3戦目にサンチェスが見せた心意気が、
一致団結を象徴しているようで、興味深かったので、お知らせします。

1回裏のことでした。陽、レアードに2発の2ランをくらって0-4。2死走者なし
ながらも近藤中安、谷口三安と連打されて2,1塁のピンチを招いた直後のシー
ンでした。

谷口のサード前方バウンドゴロを銀次がチャージしてランニングスローも、
俊足谷口の足が勝り、1塁間一髪のセーフに。再び2,1塁のピンチを招いてし
まいます。この後、サンチェスがマウンドまで歩み寄って横山の背中にグラ
ブをポンポンとまわし、一言二言声をかけています。応じている横山の顔は
笑顔にも見えます。

この時点で既に38球。この間、ナインは2度マウンドに集合しました(2度目は
高村コーチもマウンドへ)。しかし、中継映像を見る限りでは選手個々がマウ
ンドまで歩み寄って横山に声をかけることはなかったように思います。(あっ
たのかもしれませんが、中継映像では確認できませんでした)

恐らくサンチェスはポジティヴな言葉を伝えたのでしょう。まだ経験が少な
く、マウンド上で不安感と戦っていた2年目・横山はそれが嬉しかったのでは
?と思います。

もう1つは翌2回表の攻撃回でした。先頭打者で四球出塁したサンチェスが2死
後、嶋の打席時で二盗に成功。メジャーでも通算12盗塁しかしていない助っ人
が果敢なヘッドスライディングで2塁を陥れました。

ベンチからのサインは「行けたら行け!」というサインだったように思います
が、普通なら怪我が怖い外国人。走ってこないだろうと思います。つまり、意
思疎通が取りづらい外国人にも大久保監督が目指す野球が浸透していることを
表す象徴的なシーンだったと思います。

サンチェスが超機動力野球を理解しているとしても、もし同状況でスコアが逆
の4-0でリードした展開だったら、恐らく走らなかったと思います。

0-4の4点ビハインド、4点差を追いつくにはアウト1個失うことすらもったいな
いという試合展開でも、積極果敢に走った点に「心意気」を感じるのです。

サンチェスは自分の走塁で何かを変えたかったのではないでしょうか。試合の
流れ、ベンチの雰囲気、ナインの闘争心等々。サンチェスは試合を諦めていな
かった証拠だと思うのです。

その後の打席では中飛、遊ゴ、中飛に倒れ、無安打に終わったサンチェス。
ヒット1本出ていれば、物語としては美しいのでしょうが、相手があることで
す。なかなかそう上手くはいかないのは仕方がありませんが、サンチェスの
「心意気」を感じることができた開幕3戦目になりました。

~他の箇所はメルマガ本文でどうぞ~

◎◎◎関連記事◎◎◎
春季教育リーグ3/11DeNA戦&3/12ヤクルト戦ゲームレポート~メルマガVol.081より
文字数8300字で診断する、開幕ローテ&開幕1軍投手予想。13人を寸評する~メルマガVol.082より


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サンチェスのオープン戦成績を振り返る



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前回エントリーではオープン戦の成績からウィーラーのシーズン成績をざっくりと予測してみた。

OPS.750前後、打率.250~.280、出塁率.320~.350、本塁打15本前後といった所では?と思う。年俸5000万で内外野の多くを守ることができる便利屋でこのくらいの数字を残してくれたら、逆に御の字かもしれない。

さて、今回はサンチェスのオープン戦成績を振り返ってみよう。

オープン戦と書いたが、当ブログは練習試合とオープン戦を分けて考えることはナンセンスだと思っているので、両方ひっくるめてNPB球団との対外戦成績ということで確認してみたい。なお、リーグ力量が下がる韓国球団との対外戦の成績は考慮しない。

(下記へ続く)

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まだ手探り状態のサンチェス



NPB球団との対外戦での打撃成績は下記のとおり。

61打席、56打数13安打、13三振、4四球、1死球、4二塁打
打率.232、OPS.599、出塁率.295、長打率.304
四球率6.6%、IsoD.063、三振率21.3%

vs左投手・・・打率.200、OPS.523 (22打席、20打数4安打、2三振、1四球、1死球、1二塁打)
vs右投手・・・打率.250、OPS.641 (39打席、36打数9安打、11三振、3四球、3二塁打)
得点圏・・・打率.133、OPS.321 (16打席、15打数2安打、2三振、1死球)
直近20打席・・・打率.222、OPS.578 (20打席、18打数4安打、6三振、2四球、1二塁打)

ゴロ率32.5%(13/40) ※打球内容不明の2安打を除く。


こうしてみると、ウィーラーがNPBに順応し始めているのに対し、サンチェスはまだ手探り状態なのが確認できる。

三振率はウィーラーが15.0%なのに対し、サンチェスは21.3%と多い。四球率もウィーラーが10.0%だったのに、サンチェスは6.6%にとどまった。

2/20KIA戦ではツーシームを詰まり気味ながらも左翼席まで運んだが、NPB球団との対戦61打席では遂に一発は生まれなかった(フェンス直撃弾1本有)。

当ブログは2/24以降の各選手の打撃データを全球記録採取してきた(3/11西武戦、3/21・3/22中日戦を除く)。そのデータを紐解くと、161球と対峙し、69球でバットを振りにいき、12球で空振り、空振り率7.5%だった。ウィーラーのそれが5.6%だったことを比べると、サンチェスのほうが空振りは多めと言えそうだ。

昨年メジャーで残した打撃データも参考までに確認しておこう。昨年は1153球と対峙、そのうち500球でスイングしにいき、空振り102球、空振り率8.8%。MLBと比べてNPBのほうが平均球速が落ちる。そのためもあって、前年より空振り率が少なくなっているのだろう。

次にゴロ率。61.0%を記録したウィーラーとは対照的に、サンチェスのそれは32.5%。前年も37.7%だったので、典型的なフライボール打ちタイプの打者だ。そのため、走者有の場面で併殺打に倒れるケースは少なくなるかもしれない。これは昨年併殺打が多かったチーム事情を考えれば、明るい数字と言えそうだ。

フライ打ちタイプのため、どうしても内野フライが増えがちである。昨年は全打球に占める内野フライ比率が9.2%と多めだったが、今年は18.6%と倍増している。この辺りにNPBにまだ順応しきれていない理由が隠されているのだろう。

サンチェスと言えば、MLBでは左投手に強く(通算打率.291、同OPS.863)、右投手を苦手(同打率.238、同OPS.691)とする傾向があった。NPBでのここまではどうだろうか?

上記のとおり、どちらもイマイチな数字だが、得意にしていたはずの左投手は打率.200、OPS.523と低く、苦手にしていた右打者のほうが打率.250、OPS.641と、左より右を打っている結果が出た。

現状、得意の左投手から結果を残せていないが、シーズンに入ればアジャストしてくる可能性は高い。というのは、前述同期間内で左投手から投げ込まれた38球に対し、空振りは僅かに1球と少なかったからだ。左投手打球の多くが外野飛球で、ゴロが少ないのも、シーズン入って化けるのでは?と思わせてくれる数字と診たい。

速球と変化球で明暗分かれた打撃成績



今度は球種の観点から確認してみよう。

サンチェスと言えば、メジャーでは速球に滅法強く、スライダーやカッターなど曲がる球種にお手上げ状態だった。NPBではここまでどうだろうか?

前述同期間内での打撃データを紐解くと、下記の結果が出てきた。

速球・・・打率.357 (14打数5安打、2三振、3四球、2二塁打)
変化球・・・打率.136 (22打数3安打、7三振、1四球、1死球、1二塁打)
曲がる球種・・・打率.125 (8打数1安打、4三振、1四球、空振り率13.6%)


速球に関しては期待どおりの数字を叩きだしていると言えそうだ。ホームランがゼロに終わったのは寂しさを覚えるが、それもシーズンに入れば柵越えも増えてくるだろう。しかし、変化球に関しては、想像以上の悪い結果。曲がる球種にも対応できていない姿が浮かび上がってくる。

下記のとおり、NPBでは外国人打者に投じられる球種割合の約半分、あるいは半分以上が変化球で占められている。そのため、いくら速球で目覚ましい戦果を挙げても、変化球打ちで散々だった場合、トータルでは相殺され、平凡な数字に終わることが多い。サンチェスもその路線をいってしまうリスクがあるという訳だ。その点は、NPBを熟知しているペーニャのアドバイスを受けながら、徐々に改善されることを期待したい。

できれば、OPSで8割を越えてきてもらいたいのだが、変化球の対応に苦しんだ場合、8割届かずに終わるリスクもかなりありそうだ。

■楽天外国人打者に投じた敵軍投手の球種割合
ジョーンズ(2013年)・・・速球42.3%、変化球57.7%
ジョーンズ(2014年)・・・速球45.5%、変化球54.5%
ユーキリス(2014年)・・・速球49.9%、変化球50.1%
ボウカー(2014年)・・・速球50.9%、変化球49.1%
マギー(2013年)・・・速球49.2%、変化球50.8%

打球方向を確認してみたい。



カッコ内が安打数。

一見、広角に打ち分けているように見えるが、ヒットの多くが引っ張り方向の左翼で発生している。二塁や右翼の右方向の打球は、打たされている側面も強いということが言えそうだ。

最後に、サンチェスのNPBとの対外戦61打席の打席結果一覧を下記に掲載したい。【終】

■楽天・サンチェスNPBとの対外戦打席結果一覧

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