【記録】地元宮城が生んだゴロアウト新人左腕、その1年目を振り返る~~楽天・相原和友2014年2軍投手成績詳細(シーズン終了時データ)

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相原和友の2軍成績をまとめます



楽天2軍選手の2014年成績まとめ。

先月から着手、ここまで三好匠内田靖人今野龍太相沢晋北川倫太郎榎本葵古川侑利を取り上げてきた。

今回は1軍でも17試合19回1/3に投げたドラフト7位・相原和友の成績をまとめてみたい。

(下記に続く)

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即戦力をアピールする、2軍レベルを超える好成績



2軍成績を確認してみよう。

18試合、1勝2敗1セーブ、防御率1.26、投球回28回2/3、打者132人、被安打25、被本塁打1、奪三振18、与四球19、与死球1、暴投3、ボーク0、失点12、自責点4。

2軍では18試合中、17試合で救援起用。2回以上を投げるケースも多かった。

主な指標をイースタン平均値と比較してみよう。
被打率、被OPSは打者側の数字を使用している。

防御率・・・相原1.26、平均3.72
WHIP・・・相原1.53、平均1.37
奪三振率・・・相原5.65、平均6.41
与四球率・・・相原5.97、平均3.11
被本塁打率・・・相原0.31、平均0.69
被打率・・・相原.227、平均.266
被OPS・・・相原.646、平均.713

与四球の多さがネックも、冴えた長打回避のゴロアウト投球



フォアボールを出すことが多く、そのため1イニング当たり許した走者数を診るWHIPはリーグ平均より悪い数字を示している。一方、安打を簡単に打たれることは少なく、防御率、被本塁打、被打率、被OPSといった指標では、平均より良い値を残した。

イニング先頭打者被出塁率が.357と高かった。連打や四球+安打のような連続出塁を許すケースも多かったが、持ち味のゴロを打たせてアウトを取る投球術が冴え、5本の併殺打で危機を脱出することにも成功している。

奪三振率が平均6.41を下まわる5.65を示していることからも分かるように、相原は技巧派、軟投派投手だ。打者の空振りを奪う絶対球は持ち合わせていないものの、タイミングやバットの芯をはずすピッチングでゴロを打たせて取る。失策を含む凡打67本中、ゴロ凡打が59.7%を占める40本もあったように、昨年のドラフト新人8投手の中では、典型的なゴロアウト投手になる。この点は好ましい。

打球管理ができているため、長打をくらうケースは少ない。被本塁打は6/21西武戦で熊代に浴びた1本のみ。二三塁打入れても5本に止まった。相手打者に打たれた全打球に占める被長打の割合で見ると、下記表のとおり、新人6投手中、相沢に次いで少ないパーセンテージとなっている。相原のそれは、ゴロはフライやライナーと比べて、長打になるケースが少ないことを良く証明している数字だと思う。

■主な新人投手6人の打球に占める被長打の割合
※松井裕、西宮は2軍での場数が少ないため、対象外とした


相原を活かすも殺すも、バックの守備陣次第



長打を打たれない。この特徴は1軍でも発揮されていて、91人の打者と対戦しながら、被本塁打ゼロ。1軍では被打率.299とほぼ3割打たれたものの、許した長打は二塁打の3本に止めることに成功している。また、先ほど2軍での併殺打の多さを指摘したが、1軍でも19回1/3で3本の併殺打を記録している。1軍での(安打凡打問わない打球に対するゴロ打球の割合)ゴロ率55.6%と高く、持ち味を発揮していた。

ただし、三振でアウトを取ることが少ないので、打たせたゴロを実際にアウトにするのは、バックの内野陣の仕事である。味方の守備力が落ちると、拙守に足を引っ張られるかたちになりがちでもあるのだ。2軍で失点12にもかかわらず自責点が4に止まったのは、味方のエラーが絡んでいたことの証拠。相手打者の結果に「三ゴ失」等の失策表記がついているものは6本あり、担当野手は内田4、中川1、三好1だった。相原のような投手を活かすも殺すも、味方守備力による所が大になる。

まとめると、2軍での成績は、さすが社会人からの入団。イースタン平均レベルを上まわる、即戦力をアピールする好成績だったと言えそうだ。

■楽天・相原和友 2014年 2軍 試合別 投手成績


ホームで好防御率



相原の1年目、他球団との実戦初登板は春季教育リーグだった。3/4巨人戦の6回1イニングに登板。2点を失ったが、先発した3/8ロッテ戦では3回1安打無失点の好投を見せている。

イースタンでの初登板は3/23敵地・日本ハム戦。1-0の1点リードで迎えた7回アタマから二番手で登板した。先頭打者を三振に取った1死後、味方エラーを含む3四球2安打3失点。翌8回は三者凡退に抑えたものの、ほろ苦の敗戦投手を喫している。実は1軍でのプロ初登板もかんばしくなかった相原。デビュー登板ということで、少し気負ったり、極度に緊張しすぎたりした部分もあったに違いない。

上の試合別の成績を見て「!」と気付いた方は素晴らしい。2軍本拠地の利府、1軍本拠地コボスタ、山形・天童、楽天主催の2軍ホームゲームでの戦績が傑出しているのだ。8戦1勝1敗1セーブ、14回1/3を投げて失点6ながらも自責はゼロのため防御率0.00。1軍でのコボスタ防御率も2.00だったことから、地元・宮城&東北出身選手としての自覚や決意が、ホームゲームでの好投・粘投に繋がっているのかもしれない。

1軍初登録は4/19。5/25までの約1ヵ月ちょっと1軍で投げた。それから約3ヵ月間ファームで調整が続いたものの、8/17に再度召集。1軍全日程が終了するまで上でのプレーが続いた。

今季は相沢を除く新人8選手が1軍を経験したシーズンになったが、その大半の選手は、低迷するチーム事情に加え、退任を決めていた指揮官の「置き土産」という意味合いも帯びた、与えて貰った1軍での出場機会だった。しかし、相原の場合は違う。2度目の昇格は自力CS進出が消滅した翌日だったとはいえ、4月にも1度呼ばれていることからも分かるように、与えられたのではなく、自ら勝ち取った要素も多かったと思う。

■楽天・相原和友 2014年 1軍2軍 左右打者別 投手成績
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2軍では明暗別れる結果に



相原の1軍2軍投手成績を対戦打者の左右別で眺めてみよう。

2軍では被OPSの部分で左右明暗別れるかたちになっていた。右打者には.714といまひとつの数字を残したものの、左打者には.532と抑えることに成功した。右打者には四球が多く、三振が少なく、長打を浴びがちな傾向が見受けられたが、左打者には四球少なく、三振多く、長打は1本しか許さない。両極端なかたちだった。

相原は球威で打者を圧倒するタイプではない。左投手の右打者対策としてカギになるインコースを攻め切ることができなかったのでは?と想像している(実際1軍での対右打者内角ストライク率は47.3%と低く、同被打率は.333だった)。そのため、外中心の投球になり、外いっぱいを狙った出し入れの投球がはずれてフォアボール。低めに集めた誘い球を見切られて四球。そんなケースも多かったに違いない。

外&低めのピッチングは打者に内を意識させることができれば、もっと有効的になってくるので、右打者インコースへの投球が今後の課題になってきそうだ。

逆に左打者には外角に集める投球が安定かつ継続的に行うことができたと言えそうだ。恐らく打者は当てるだけのバッティングになっていたのでは?と想像できる。

2軍では明暗別れた左右打者別の成績は1軍では極端な差異は発生せず、似たような数字になっている。

(下記に続く)



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1軍では勝敗に直結しない楽な状況での登板が多かった



最後に1軍成績もみておこう。17試合全て救援起用された。登板時の状況も確認したい。

点差は下記になっていた。

リード・・・2試合 (7点以上2試合)
0-0/同点・・・1試合
ビハインド・・・14試合 (1~2点5試合、3点4試合、5点以上5試合)

まとまった点差で負けている試合状況での登板が多かった。リード2試合も大量点差の勝ちゲーム。勝ちパターンや接戦時の登板は少なかった。塁状況は下記。

無死走者なし・・・12試合
無死2塁・・・1試合
1死走者なし・・・2試合
2死2塁・・・2試合

このように走者なしからの登板が多く、ピンチの場面でもアウトカウントが2死が目立った。チームの勝敗に影響しない楽なシチュエーションでの登板が多かったと言えそうだ。

1軍成績はこちら。

防御率2.79、FIP4.31、勝敗なし、19回1/3、打者91人、被安打23、被本塁打0、奪三振5、与四球11、与死球1、失点6、自責点6、WHIP1.76、被打率.299、被OPS.731。

1軍成績も2軍同様、四球が多いためWHIPが悪化。しかし、防御率2.79は素晴らしく、被打率、被OPSも平均レベルと言えそうだ。2.33の奪三振率はあまりにも低く、改善を求めたい気持ちになるものの、それ以上に優先させるべきは、5.12の与四球率の改善だろう。制球力、コマンドにもっと磨きをかけることができれば、来季以降、もっと素晴らしい仕事を、もっと重要な役どころでの登板が増えそうな予感が漂っている。

■楽天・相原和友 2014年 1軍 球種割合


右打者=変化球主体、左打者=速球&スライダー/カッターの組み合わせ



1軍で投げた316球の球種割合を確認して、本稿を締めよう。

上記グラフ参照。全体、vs右打者、vs左打者の3つに分けてみた。

右打者には変化球主体の配球。ストレートは37%に止まり、63%が変化球。左打者には1%しか投げないチェンジアップを24%使用している。変化球主体の投球は2ストライク以降になると、さらに際立つ。真っすぐは23%に止まり、変化球の割合は77%まで上昇。しかし、結果は出ず、2ストライク以降右打者に実に.385の被打率を許している。理想を言えば空振りを奪える絶対球が欲しいところだが、次善の策では、追い込んでからの決め球の制球、変化球をもっと低めに集めるコントロールを磨いていきたい。

一転、左打者にはストレートを軸球に据えるピッチング。変化球はスライダー、カッター等、左打者のアウトコースに集める球が主体になっている。

全くと言ってよいほどカーブを投げていないのが、気になるところ。軟投派の相原が1軍でサバイバルするには、緩急を生み出し、打者の目線を変えるカーブを今後投げていく必要性があるだろう。特にストレート被打率が4割近くあるので、この率を減らしていくためにも、緩急は重要テーマになってくるものと思われる。この辺り、来年になってどう変わっていくのか?も楽しみだ。【終】

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