あの素晴らしかったファルケンボーグはもういない。来年36歳アラフォー投手の現在地

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来年36歳アラフォー投手の現在地



先日、スポニチが楽天のファルケンボーグ獲りを報じている。

スポーツ報知が12/21に伝えたニュースを後追いで報じるかたちになった。

記事を引用する。



楽天 ファルケンボーグ獲り 抑えは補強ポイント 年明けにも発表へ
(スポニチアネックス 2013年12月28日 06:28)
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/12/28/kiji/K20131228007282130.html

楽天が元ソフトバンクのブライアン・ファルケンボーグ投手(35)の獲得を目指していることが27日、分かった。メディカル・チェックで異常がなければ年明けにも獲得が発表される。

 今季、チームは開幕から青山が抑えを務めたが不振が続き、その穴を埋めたラズナーも右肘痛でポストシーズンは不在となり退団。抑えは最大の補強ポイントだ。

 今季のファルケンボーグは背中痛などで離脱もあったが41試合に登板。日本通算223試合で防御率1・51と実績も経験も豊富だ。すでに野手でユーキリス、投手でブラックリーとメジャー実績ある選手の補強に成功。日本一連覇に向け、戦力が整いつつある。


記事文中にもあるように、今回の補強劇は補強ポイントと合致する。初V楽天、特にラズナーが故障離脱した8月下旬以降、抑えに大変頭を悩ませる事態になった。そういった苦い背景があったため、申し分のない実績を持つ助っ人右腕に白羽の矢を立て、話をまとめつつあることは、ファンにとっては朗報と言えそうだ。

ユーキリス、後藤光尊、有馬翔、ブラックリー、ファルケンボーグ(はまだ正式確定ではないものの)と続いた今オフの補強劇。12/2付河北新報「東北楽天 連覇へ積極的な補強推進 ユーキリス、後藤獲得」など、中には「連覇」へ向けて大型積極補強と書き立てるメディアもあるようだ。

(下記へ続く)

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明も暗もあるストーブリーグの補強劇



しかし、個人的には、一方で胸高ぶらせ、他方で一抹の不安を抱えてしまう、明も暗もあるそんな補強劇だと思う。

ユーキリスの獲得には本当に驚いた。夜中3時TwitterのTLでその第一報を知った時、一気に目が覚めてしまった。ブラックリーの獲得も、その成績やピッチング映像などを確認してみると、NPBに順応できそうなタイプの投手ということで、期待がじわじわっと膨らんでいくのを実感した。

ファルケンボーグにしても攝津、馬原と鉄壁の勝ちパターン「SBM」を形成していた時は本当に素晴らしかったし、あの助っ人がようやく楽天入りということになると、本当に頼もしく感じるのも本音である。後藤に関しては正直不安感しかないのだけれど、トータルでは、抑えきれない胸の鼓動も感じる補強劇になった。

ただ、ゆっくり深呼吸して、少し視点を引いて俯瞰して、一連の動きを眺めてみると、一抹の不安も感じ取ることができるのだ。

ユーキリスは12/23付エントリー「【アンケート】ケビン・ユーキリス Kevin Youkilis 日本で活躍できる?できない?」で幾つかのデータを確認したとおり、加齢による衰えが懸念され、果たして3億とも4億とも言われる年俸に相応しいパフォーマンスを提示できるか?不安がつきまとう。

後藤に関しては、12/19付エントリー「『不平等』『いっぱいくわされた』と私が感じた楽天・鉄平とオリ後藤のトレードについての雑考」でも書いたように、鉄平に新天地を用意できた点は喜ばしいと思っているものの、代わりにきたのが後藤ではねえ・・・というのが正直な感想。藤田、松井の二遊間のバックアップとして、なぜ近年攻守共に精彩を欠くアラフォー選手を取らないかんのか?というのが本音になってしまう。

ファルケンボーグにしても同様だ。

2008年オフ、獲得に参戦した楽天がようやく月日を経てブライアンを獲得できるという感慨はあるものの、もうあの頃の素晴らしかったファルケンボーグではないことを、我々ファンは直視しなければならない。元来、怪我体質な上に、近年は相次ぐ故障で戦線離脱することが増えてきており、2014年は36歳を迎える。それがかつて素晴らしかったファルケンボーグの現在地だ。

怪我をしがちの投手が36歳を迎えるシーズン、完全復活するとは一般的には考えにくい。楽天がファルケンボーグを獲得する場合、さしづめ「マネーボール」の一節(232頁)を借りてモジってみせるなら、こうなりそうだ。

「昔なら空振りを奪うことができたんだけどな・・・・・・」プレーごとに死へ近づいていく人を見守るような、憂鬱な雰囲気がベンチに流れる。楽天イーグルスのフロントは気にしていない。いずれにしろ、力尽きる前のブライアン・ファルケンボーグから投球の才能の残り何リットルかを搾り取ることが目的だ。

ただ、楽天の場合、連投NG、回またぎNGといった運用には厳しい制限が課せられる中で、最後の何リットルかを搾り取らなければならない。難事業と言えそうだ。

(2013年のファルケンボーグは、2日連続の2試合連投が11回。間に試合なしの移動日を挟んだ3戦連投や4戦連投はあるものの、3日連続の3戦連投は1度もない)

下記にファルケンボーグの年度別投手成績を掲載する。


■ブライアン・ファルケンボーグ Brian Falkenborg NPB 年度別 投手成績1


■ブライアン・ファルケンボーグ Brian Falkenborg NPB 年度別 投手成績2
20131230DATA5.jpg


幾つかの指標が年々悪化傾向にあることを示している。

まずは防御率。2010年の1.02を起点に、1.42、1.57、2.04と悪化した。2.04でも素晴らしい数字だが、その2.04が20代の伸び盛り投手が叩き出した数字なのか?来年36歳になる投手が残した数字なのか?で、来季を推し測る時の信憑性が違ってくる。当然、後者はリスクを考えなければならなくなる。

投手本来の力量を示すFIPも2010年の0.83を起点に、1.58、2.47、3.40、年々成績を下げている。

K/BB、奪三振率、与四球率、被本塁打率も、あの頃と比べれば数字を落とすかっこうになっている。

依然として二桁を誇る奪三振率を残している点は流石な反面、被本塁打率はリーグ平均0.66より悪い数字になってしまっている。

次に球種別のデータを確認してみよう。

(下記へ続く)

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2011年、2012年の球種データを比較する



下記に掲げたストレート、カーブ、フォークの球種データ。2011年と2012年のものを並べてみた。日本スポーツ企画出版社刊行の『プロ野球オール写真選手名鑑2012』『同2013』に掲載されているファルケンボーグのデータを掲載した。

球速は平均球速。三振はその球種で奪った三振がトータルのうち何パーセントを占めているか?を表している。

2013年データは残念ながら恐らく2月下旬に発売されるであろう『同2014』を待たねばならず、そのため現時点では確認する術がないのだが、2011年と2012年を比べただけでも、そのほとんどの数値で悪化しているのが、確認できる。

例えばストレートだ。2011年に平均球速150.0キロを記録したブライアンのファストボールは、パリーグ救援投手No.1の球速だったという。その空振り率は15.7%。当時、阪神・藤川球児の火の玉ストレートが15.0%だったから、どれほど凄かったか?理解できるというものである。しかし、1年後には平均球速は147.9キロまで下がり、空振り率も11.2%まで下落した。

ちなみに2013年楽天戦のストレート平均球速は147.4キロだったことを参考までに付記する。

ファストボールのキレが無くなると、変化球も活きてこない。そのことの典型だろうか?カーブ、フォークといった球も数値を落としている。特にカーブは2012年の空振り率は0.00%を記録した。フォークも前年の29.5%から27.9%へ下げてしまっている。

トータルの空振り率も、2011年が17.9%だったのに対し、2012年は15.2%だった。2013年楽天戦では14.9%だった(114球を投げて奪った空振りは17球だった)

以上のように、あの頃の圧倒的なまばゆさを放っていたファルケンボーグを期待することはできない。

積極大型補強の反面、マギーや田中の去就(丁寧に書くが彼らは悪くない)がハッキリしない中、国内FA市場でイニシアティブを握ることができずに終わったそのツケが、巨額を投じなければ獲得できない選手への補強に走らせた、と見ることもできる。

このことだけではなく、何事もそうだが、物事全て明るくハッピーだ!なんていうことはない。どんな物事にも表と裏、明と暗があるわけで、今回の補強劇も胸高ぶらせる要素を多く貰ったと同時に、一抹の不安感も胸に巣食うかたちになっている。【終】


20131230DATA2.jpg

※カーブ2012年の被打率「0.2」は「0.200」です。
20131230DATA3.jpg

20131230DATA4.jpg


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