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〔順位予想〕
パリーグ楽天編パリーグ他球団編セリーグ
〔公式戦〕
3/30●楽3-5ロ(開幕戦)3/31●楽3-5ロ4/1●楽2-4ロ4/3○楽5-0ソ4/4○楽天6-5ソ4/5●楽6-7ソ4/6△楽2-2オ4/7○楽3-2オ4/8●楽0-2オ4/10●楽0-4西4/13○楽2-1日4/14●楽1-2日4/15●楽3-4X日4/18●楽3-7ロ4/19○楽6-3ロ4/21●楽1-11ソ4/22○楽2-1ソ4/24○楽4-0オ4/25○楽7-4オ4/26●楽4-5オ4/28△楽3-3日4/29●楽0-4日4/30○楽2-1日5/1○楽4-3西5/2○楽12-2西5/3●楽1-6西5/4○楽5-0ソ5/5●楽3-4ソ5/6●楽3-7ソ5/8●楽1-2西5/9○楽1-05/10○楽8-7西5/12○楽3-2オ5/12○楽2-1オ5/13○楽4-1オ

5/16○楽1-0広〔交流戦開幕〕



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4/20 vs CWS 4回1失点4/28 vs TOR 1回4失点5/7 vs DET 3回1失点


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2012年、当ブログが推薦する選手名鑑はコレだ!
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書店にずらりと並ぶ選手名鑑の数々。幾つかピックアップして比較と紹介をしてみました。さらに、当ブログが推薦する選手名鑑を決定! みなさんの購入の御参考になれば幸いです。記事の詳細は下記URLからどうぞ。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-919.html


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〔比較〕楽天の過去7年のチーム成績を、
リーグ平均値と比較して眺めてみるシリーズ

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BLOGTOP005.jpg
チーム成績をリーグ平均値を比較するため、年度別の折れ線グラフを作成してみました。イーグルスの優れている箇所、改善が必要な個所が浮き彫りになってくるはず、再確認できるはず、です。
〔第1回〕OPS http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-909.html
〔第2回〕長打率 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-910.html
〔第3回〕出塁率とIsoD http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-913.html
〔第4回〕DIPS http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-934.html
〔第5回〕防御率 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-936.html










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〔試合評〕数字には表れないホセ・フェルナンデスの活躍っぷり──2012年5月16日(水)○楽天イーグルス1-0広島カープ



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○楽天イーグルス1-0広島カープ
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先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・内村(ニ)、3番・銀次(三)、4番・ガルシア(一)、5番・小斉(左)、6番・牧田(右)、7番・阿部(遊)、8番・嶋(捕)、9番・辛島(左投)。


後攻・広島のスタメン・・・1番・梵(遊)、2番・東出(ニ)、3番・廣瀬(右)、4番・ニック(一)、5番・丸(中)、6番・堂林(三)、7番・倉(捕)、8番・迎(左)、9番・バリントン(右投)。


交流戦の初戦、星野楽天、延長戦を制し白星発進!

楽天が貯金を持って交流戦に突入したのは、球団創設8年の中で僅か2シーズン。
今季の他には2009年が該当する。2009年は36試合21勝15敗の貯金6をもって、交流戦に臨んだ。
ところが、だ。交流戦で9勝15敗と大きく失速、戦前に作った貯金を全て吐き出すという思わぬ結果になってしまう。2009年は最終的には2位でCS進出したが、交流戦後の長期連敗もあり、前半戦は総じて苦しい戦いとなった。

パリーグが強いと言われる交流戦、楽天が勝ち越したのは2008年、2010年の2シーズンのみである。パリーグ順位という点でいえば、楽天が交流戦で戦果をあげることができたのは、勝ち越してパ3位につけた2008年のみ、といえそうだ。


■楽天の年度別交流戦成績



今季の交流戦、最低限、この貯金1は守り抜いて欲しい。願わくば「はずみ」をつけるべく、交流戦内でプラスを作って勝ち越してほしい。

そのためには、ロードで負け越すわけにはいかない。上記表のとおり、ロードで負け越した年はいずれも全体でも負け越しとなっている。特に昨年は酷かった。ロード勝率.182は球団創設ワーストの記録となった。

その意味で、ロードから始まる今季の交流戦の初戦、スコアボードの長い長いゼロ後進の後、延長戦を制し、スコア1-0で勝利を収めることができたのは、朗報、なのだ。

楽天・辛島vs広島・バレンティン。両先発投手による1点も許さない投手戦で終盤を迎えていた楽天は、9回裏、この試合最大のピンチを迎えてしまう。先発・辛島が2四球、1死2,1塁で火消しに向かった二番手の小山も4番・ニックに四球、スコア0-0で1死満塁の危機となってしまった。

左の丸を打席に迎えたところで、ベンチが動く。星野監督はハウザーを告げた。この助っ人左腕が良い仕事をしてのけた。丸、堂林を内野ポップフライに討ち取ってこの危機を切り抜けると、延長11回表、この試合、両軍初の「1」が楽天のスコアボードに灯った。

まずは、嶋の仕事をしっかり評価しなくてはならないだろう。この回、先頭打者としてバッターボックスに入った嶋が、広島自慢のセットアッパー、サファテ相手に粘りを発揮。僅か2球で0-2と追い込まれてから「真骨頂」をみせた。ファウルで粘ること3度、球をよくみきわめて、3-2からの9球目、147キロ速球が甘くなった所を、センター前へ持っていくシングルヒットで出塁に成功。

すると、代打・鉄平がしっかりバントで得点圏に走者を送る。1死2塁で聖澤がセンターへのフライに倒れると、2死2塁、内村の代打で出てきたのが、ホセ・フェルナンデスだった。

ホセはこの試合、コンディションが整わなく、ベンチスタートとなった。どうやら御家族(お子さんの体調問題)に何かアクシデントがあったようで、そのため、スタメンをはずれていたという。しかし、ここで「らしさ」を出す一撃をみせてくれた。

1-1からの3球目だった。サファテの148キロ速球が高めに入ったのを一閃。右打ちで運んだライナー性の飛球が、ライン際、ライトを越えていく二塁打となり、2塁走者・嶋が本塁を踏んで、待望の先取点&決勝点!

11回裏は青山。広島打線を3人で片づけ、5/9、5/10、5/11、5/12、5/13、5/16と6試合連続登板による6連続セーブ。この試合にピリオドを打った。

これでチーム成績は36試合18勝16敗2分で6連勝! シーズンのちょうど4分の1を消化しての貯金2、ちょど良いところにつけることができていると言えそうだ。ソフトバンクが破れたため、楽天は3位に浮上。首位・ロッテとのゲーム差は3.5、2位・日本ハムとは1.5としている。5月月間成績は9勝4敗、ビジターゲーム戦績は11勝8敗1分、ナイター戦績は11勝7敗1分、1点差試合は11勝6敗、先制ゲーム戦績は13勝6敗1分、となっている。


20120516DATA3.jpg
HANREI.jpg

勝負強い打撃、価値ある一撃が多いホセ

この試合、松井稼(は右手首を痛めたとのこと)とともにスタメンをはずれていたフェルナンデスが、延長11回、この試合を決める一撃を放つ活躍をみせた。出戻りフェルナンデスの勝負強い打棒は、今季ここまで、しっかり発揮されている。(試合前で)打率.228、OPS.597。この数字だけをみてしまえば物足りなさが残るのだが、この数字には表れない活躍をみせてくれている。

今季、先制打、同点打、勝ち越し打(同点、逆転からの勝ち越し打)、決勝打(試合を決める1点)の記録をつけている。予め言うと、ぼくの定義と一般に言う決勝点の定義は異なるため、そこは突っ込まないでもらいたいところなのだが、その記録をみると、ホセの活躍度が一目瞭然なのだ。(特に、勝ち越し打と決勝打は重複する事例が多い)


◎先制打6本・・・4/3ソフトバンク戦、4/7オリックス戦、4/19ロッテ戦、4/25オリックス戦、5/1西武戦、5/16広島戦
◎同点打1本・・・4/25オリックス戦
◎勝ち越し打4本・・・4/7オリックス戦、4/19ロッテ戦(5回)、4/19ロッテ戦(7回)、4/28日本ハム戦
◎決勝打6本・・・4/3ソフトバンク戦、4/7オリックス戦、4/19ロッテ戦、4/25オリックス戦、5/1西武戦、5/16広島戦


これだけの本数を重要局面で記録しているのは、チーム内でダントツ、ホセの独走状態となっている。


■楽天・辛島航 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者98球=St49、Sl9、Cur6、Ch34
vs左打者19球=St9、Sl9、Cur1



これで3登板全てクオリティスタートとなった辛島

8回1/3、打者30人、117球(1人当たり3.90、1イニング当たり14.04)、被安打1、奪三振8、与四球4、0失点。これで5/1西武戦、5/8西武戦と、3登板全てでクオリティスタートとなっている。

塩見、ヒメネス、戸村、美馬、川井といった現在の先発ローテ陣の中で、まだ3登板ながらも最も安定したピッチングを続けているというイメージになってきた。辛島の投球データが集まってくるリーグ戦再開から球宴の時期が正念場だとは思うものの、この交流戦内で、白星を稼ぐだけ稼いでほしいと願っている。それには、打線の援護が必要なのだけれども。

楽天以上に深刻な「あと1本病」に罹っている得点力不足の広島打線が相手だった。しかし、それを考慮に入れても、7回1死までノーヒットノーランペース、結局、8回1/3、打者30人と対峙して被安打僅か1本に抑えた点は、素晴らしかった!

上記表のとおり、チェンジアップの精度が素晴らしかった。奪三振8個のうち6個をチェンジアップで獲得、ゴロアウト2個を入れると、25個のアウトのうちチェンジアップで9個を獲得する投球となった。

そのチェンジアップ、低めによく集まっていた。(下記配球図参照)
全34球のチェンジアップ、全て右打者に投じたわけだが、ストライクゾーン内の中段〜上段に記録されているのは僅か1球だけ。34球のうち27球が低め低めに記録されているのは、下記配球図で一目瞭然である。

最後に、守備では最近好プレーを連発している牧田だが、打撃内容が悪いのが気になるところ。明らかな外角ボールゾーンの誘い球に手を出してしまい空振り三振してしまうなど、心配なのだが、機会があれば、いろいろと調べてみたい。

【終】

■楽天・辛島航 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120516DATA4.jpg

■辛島航 チェンジアップ



■広島・バリントン 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者40球=St26、Sl13、Ch1
vs左打者70球=St51、Sl14、Cur3、Ch2
20120516DATA7.jpg

バリントンならではの投球を許してしまったという印象。早いカウントから積極的に打ちにいくも、実は打たされていたという結果に。カウント構築もバリントン有利に働いていた。

■広島・バリントン
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120516DATA6.jpg



◎◎◎関連記事◎◎◎
〔試合評〕約2年ぶりに戻ってきた辛島、プロ初勝利! 牧田相手に手応えを掴んだイヌワシ打線──2012年5月1日(火)○楽天イーグルス4-3西武ライオンズ
〔試合評〕もし牧田にあと13球多く投げさせていたら・・・2012年5月8日(火)●楽天イーグルス1-2西武ライオンズ

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〔検証〕球数過多が及ぼす投手パフォーマンスの低下を探る。2011年68試合データ。130球以上投げた試合と次登板、その成績比較



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過度な球数が投手のパフォーマンスレベルを押し下げる一因になっている。

このことは、最近のエントリで何度か触れてきた。

1試合130球以上投げた時と、次の登板、その投手成績に明らかな差異が生まれていることは、下記の2つのエントリで確認してきた。

〔検証〕過度な球数が、1流投手を蝕んでいく・・・2010年118試合データ。130球以上投げた試合と次登板、その成績比較

2012年データを用いての比較>>〔試合評〕塩見に無理をさせるな!──2012年5月12日(土)○楽天イーグルス2-1オリックス


例えば、2010年では下記のようになった。

◎130球以上・・・《防御率》2.24 《DIPS》3.03 《被安打率》7.47 《被本塁打率》0.45
◎次の登板・・・《防御率》3.55 《DIPS》3.52 《被安打率》8.79 《被本塁打率》0.79



涌井秀章、ダルビッシュ有、前田健太、成瀬善久、金子千尋、杉内俊哉、チェンなど、各球団のエース級が多く名を連ねている中で、130球以上投げた試合の次の登板では、防御率が3.55に悪化している。同年セパ先発投手の平均防御率は4.18なので、それよりも良い値となっているが、上記の面々にしては、3.55は平凡な数字なのではないか。


2012年は5/12時点でのデータで、下記のような結果が出ている。


◎130球以上・・・《防御率》1.00 《DIPS》3.00 《被安打率》6.94 《被本塁打率》0.15
◎次の登板・・・《防御率》3.55 《DIPS》3.70 《被安打率》8.67 《被本塁打率》0.59



ちなみに、5/11時点でのNPB先発投手平均値は、防御率2.69、DIPS3.31のため、平均よりも悪い結果となっている。

僅か2年分、それも2012年はシーズン途中までの集計のため、まだ予断を許さずに注意深く見守っていかなければならない部分はあるが、それでも、全く影響がないと100%断言することはできないのでは?と思っている。

1試合130試合以上投げると、次の登板になんらかの影響が出てくるのでは?と、途中経過ながらそう考えている。


今回取り上げる統一球元年となった2011年データでも、同様のことが言えそうなフシがデータから確認できるのだ。

まずは、2011年、1試合130球以上なげた先発投手の履歴を全て掲載してみる。

あわせて、次の登板も掲載した。

表の左端に番号を振ってある行が130球以上の試合になる。


■2011年 130球以上投げた先発投手一覧

20120515DATA2.jpg
20120515DATA3.jpg


2011年、130球以上投げた先発投手はセパ合わせてのべ68人を記録した。パリーグでは53人、セリーグでは15人。

チーム別では、ソフトバンク9、西武8、ロッテ9、日本ハム9、オリックス10、楽天8、中日4、阪神5、巨人4、ヤクルト2、広島0、横浜0、となり、最多はオリックスの10となっている。

投手別で確認してみよう。最多7回を数えたダルビッシュ有と成瀬善久を筆頭に、金子千尋6回、田中将大5回、杉内俊哉4回、3回で和田毅、西口文也、吉見一起の名前が続く。

このデータを用いて、130球投げた試合の投手成績と、次の登板の投手成績を合計すると、下記表になる。

ただ、134球投げた9/9の杉内俊哉の成績は、次の登板が10/8オリックス戦になる。登板間隔が約1カ月空くため、ここでは除外としている。5/7のミンチェも次の登板から救援転向となっているため、対象外とした。あわせて、10/18の西口文也、10/11のダルビッシュはこの試合がシーズン最終登板となっているため、これも除外としている。

そのため、64試合の組み合わせで計算した。
(金子千尋のように次の登板も130球以上という例は、130球以上になった次の登板は次の登板と130球両方で計上している)


20120515DATA5.jpg


この数字を用いて、今までと同様、防御率、DIPS、QS、QS率、被安打率、被本塁打率、奪三振率、与四死球率を出してみた。

すると、下記のようになった。


20120515DATA4.jpg


防御率は1.62から2.51に、DIPSは2.64から2.74に・・・という具合で、与四死球率以外の指標で悪化している。(与四死球率が良いのは、次の登板は投げるイニングがどうしても少なくなってくるのが影響しているのでは?と思う)

130球以上の1.62という防御率も素晴らしすぎるが、2.51も素晴らしい。2.51と言えば、規定投球回の投手でパでは攝津正(2.79)より良く、武田勝(2.46)より若干悪いぐらいである。セでいえばちょうど能見篤史(2.46)にあたる。一見すると、悪いことないではないか?と思う。

しかし、2011年のNPB先発投手平均防御率が3.10(前年から1.08改善となった)という点と、ダルビッシュ有、成瀬善久、金子千尋、田中将大、杉内俊哉、和田毅、西口文也、吉見一起・・・といった球界を代表する1流投手が多く名を連ねるのを考慮すれば、決して悪くはないけど抜群に良いわけでもない。言ってしまえば、並みなのかな?という印象になってくる。

並みなのかな?というイメージになのだが、それでも2.51だ。統一球等が作り出す「投高打低」の環境が、130球以上投げた次の登板のパフォーマンスに及ぼす悪影響の顕在化を、小さくしている、露見するのを防いでいる、という見方もできそうだ。

統一球前夜の2011年、130球以上投げた先発投手はのべ118人いた。ところが、2012年は68人だ。前年の57.6%に減少した。投手別にみても減少になっている投手も目立つ。負担がかかる機会が少なくなったことが、次の登板の成績の悪化を「より小さく」していると推測することもできる。


次に、投手別に確認してみよう。


■ダルビッシュ有、成瀬善久
20120515DATA6.jpg


■杉内俊哉、和田毅
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■金子千尋、田中将大
20120515DATA7.jpg


こちらは、投手によっては次の登板のほうが成績が良いケースが目立つ結果となった。

防御率、DIPSの推移は下記のとおり。


◎両方とも次の登板のほうが良い・・・ダルビッシュ有、和田毅
◎両方とも次の登板のほうが悪い・・・成瀬善久、金子千尋、杉内俊哉
◎どちらか片方が次の登板のほうが良い(または悪い)・・・田中将大



このような結果になったが、とはいえ、この6投手は1流投手である。さらに統一球の追い風を背に受けているため、悪いといっても、高いレベルでの話で、下のほうからみれば、悪くみえないところが2011年の特徴の1つとなっていると言えそうだ。


今後の課題

とりとめのないかたちで、このエントリをひとまず終えたいと思うが、

球数過多が次の登板に影響があるのか?厳密に調べるには「球数過多の試合」と「次の登板」を比較するのではなく、その投手の「普通の出来の試合」と「球数過多の次の登板」を比べてみるべきかもしれない。

前者だと、どうしても記憶にバイアスがかかる危険性を孕んでいる。球数過多のときは完投や完封など抜群の好投をしている時が多いので傑出した成績が出てくるのは当然のことになる。次の登板はそうではないことが多いので、どうしても前者と比べると数字が平凡にみえてしまう恐れがあるのだ。

そのため、より正確性を期すなら、普通のパフォーマンスと、球数過多の影響が出ると思われる次の登板のパフォーマンスを比較すべきだ、と思う。ただ、普通のパフォーマンスをどのように定義するか?が悩みどころとなってくる。その投手のシーズン成績を普通とするのが良いのか?、それとも、130球以上と次の登板を除外した成績を普通にするべきなのか?、この点はオフへの持ち越し課題と言える。

【終】

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〔分析〕交流戦前夜の楽天イーグルスを戦力分析──守備位置OPS、打順OPSをリーグ平均と比較



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交流戦に入る前に、再度、楽天イーグルスの現状分析。

5/13終了時、楽天のチームOPSは.632。リーグ平均の.641を下回る数字で、パリーグ4位となっている。

守備位置別、打順別のOPSをリーグ平均値と比較してみたい。

なお、下記で触れる選手のOPSは各ポジションを守った時のOPSである。例えばガルシアのOPSは.772だが、DHでのOPSは.780。誤差が生じているのは代打での打席があるからだ。


■守備位置別OPS


20120514DATA2.jpg


楽天の得点力の基幹は捕手、中堅

楽天の守備位置別OPS。高い順から、捕手.784、中堅.747、三塁.727、という具合だ。
これらに遊撃を加えた4ポジションで、リーグ平均OPSを上まわる結果になっている。

リーグ平均値との差異が大きいのは、.248の上澄みを作った捕手を筆頭に、.099上まわった中堅、.041の三塁、.037の遊撃、となっている。中でも、捕手、中堅のOPSは他球団に対して「強み」となっており、現在のイーグルスの得点力の基幹を成している。

4/31時点ではOPS.570でリーグ平均を−.035下回っていた遊撃は、今回.648を記録。.037のプラスを作ることができた。改善できた要因は、腰痛で出遅れていた松井稼が5月に入って好結果を出している点にある。松井稼の5月月間OPSはここまで.826。これが全体の数字の底上げに大きく貢献した。5月に入って3番に座ることが多い松井稼。現在のOPSは.677で、この数字だと下記表のとおり、3番打者としての平均を下回っており、心もとない。だが、5月の好調が打撃の安定感につながってくればOPSも上昇してくると思われるので、今後の好活躍に期待したい。

三塁に目を移してみよう。4/31時点ではリーグ平均.642に対し、楽天は.697。差異+.055だった。今回、リーグ平均.686に対し、楽天は.727。差異は+.041。依然、優位を維持している。主にサードを任されてきたのは高須だが、そのOPSも平均を上回る.713。5月に入り三塁先発起用が多くなっている銀次も23打数と少ないながらもOPS.913という高値を残している。打順では2番で起用されることが多い。2番打者のリーグ平均値と比べても、それを上まわる数字となった。優位に立てているサードだが、これは西武・中村の不振が大きく影響している(サードを守る中村のOPSは.556)。中村の復調と共にリーグ平均値も上がってくるものと思われ、予断は許さない状況だ。

今回の調査でぎりぎりリーグ平均を超えることができなかったポジションがある。DHだ。僅か.003及ばなかった。ただ、下記のとおり、4/31時点と比較すると、改善傾向にある。


4/31時点・・・《リーグ平均》.603 《楽天》.538 《差異》−.068
5/13現在・・・《リーグ平均》.660 《楽天》.657 《差異》−.003


これが、ガルシアが奥さんの出産による帰国から戻ってきてDHにどっしり座ったのが大きい。ガルシア以外では、テレーロ、中村、中島、銀次、横川、鉄平、高須らが起用されてきた指名打者だが、ガルシア.780、それ以外の選手.353とOPSで明暗くっきり分かれるかたちとなっている。ガルシアがこのまましっかりDHを務めあげてくれれば、リーグ平均を上まわっていくに違いない。

次に、穴が出てしまったポジションをチェックしてみたい。


物足りない一塁フェルナンデス

OPS1割を越える穴が出ているのは一塁、ニ塁、左翼だが、その中で前回から悪化してしまっているのが一塁だ。4/31と比較すると下記のとおりだ。


4/31時点・・・《リーグ平均》.699 《楽天》.637 《差異》−.062
5/13現在・・・《リーグ平均》.699 《楽天》.584 《差異》−.115


リーグ平均は全く同じだが、楽天の数字が下がった。これはフェルナンデスの不振が大きい。球団別のファーストOPSを確認してみると下記のようになり、楽天はリーグ5位だ。


■球団別 一塁OPS
日本ハム(主に稲葉)・・・.981
オリックス(主に李大浩)・・・.749
ソフトバンク(小久保、江川など)・・・.673
西武(浅村、中村)・・・.620
楽天(主にフェルナンデス)・・・.584
ロッテ(大松、福浦、塀内)・・・.541


特に楽天の場合、フェルナンデスは主軸に座ることが多い。その意味でも現在のOPSは厳しいと言わざるをえない。ただ、ホセは皆さん御存じのとおり、ここぞ!という場面での価値ある一撃が非常に多い。その点を考慮すれば、及第点の評価を与えたいところ。夏場に向けて打棒爆発を期待したい。


大きな借金を作ってしまっている二塁と左翼

ニ塁と左翼で大きく穴をあけてしまっている。いずれも1割6分のマイナスだ。4/31時点と比べると改善傾向にあるが、依然としてチームの足をひっぱっている。


■ニ塁
4/31時点・・・《リーグ平均》.589 《楽天》.375 《差異》−.214
5/13現在・・・《リーグ平均》.614 《楽天》.450 《差異》−.164


■左翼
4/31時点・・・《リーグ平均》.661 《楽天》.433 《差異》−.228
5/13現在・・・《リーグ平均》.662 《楽天》.493 《差異》−.169


最も穴が大きいのはニ塁か?左翼か?

それは左翼だ。両方とも1割6分の穴を空けてしまっているが、守備での貢献度を考慮に入れると、ニ塁の穴は内村の好守備で埋まりつつありそうなイメージがある。両守備位置を比べて、奪アウトの貢献度が高いのはニ塁だ。ニ塁は守備での取り返しが効くが、左翼では(ニ塁と比べると)できない。一般にニ塁と比べると(守備負担が少ない分)左翼の得点力に期待が集まる傾向がある。また、ニ塁=内村の打順を4月半ばから9番に変更した点も、傷口を最小限にとどめたと言えるかもしれない。最も打席数が少ない9番打者にセカンドを守る内村を固定することで、あら不思議、リーグ平均を上回る9番打者が誕生したからだ。(下記の打順別OPS表参照)


■球団別 左翼OPS西武(栗山のみ)・・・.781
ソフトバンク(松中、内川、ペーニャ他)・・・.762
ロッテ(サブロー、角中、伊志嶺など)・・・.723
オリックス(T-岡田、川端、赤田など)・・・.710
日本ハム(主に中田)・・・.509
楽天(主にテレーロ、鉄平)・・・.493

ご覧のように、楽天の左翼OPSはリーグ最下位となっている。

2軍で打ちまくってきたテレーロが1軍で結果を残すことができるか?
以前と比べるとマシになってきたものの、そこから先の復活の扉を鉄平がこじ開けることができるのか?
初打席、強烈な一撃でアピールした小斉が、雌伏の時を経てブレイクすることはあるのか?ないのか?

小斉が上がってきたことによって、鉄平、テレーロ、中島らで争う外野1枠の椅子を巡る定位置争いに、競争が生まれてくれればと願っている。良い方向に向かってくれるはずと信じている!


■打順別OPS
20120514DATA3.jpg

20120514DATA4.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
〔分析〕楽天打線は好球必打できているのか?!
〔診断〕4月を終えて〜〜楽天イーグルス主な選手の採点&寸評:規定打席到達選手編〜〜

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〔試合評〕星野楽天、貯金をもって交流戦へ。青山の初体験、不幸中の幸い──2012年5月13日(日)○楽天イーグルス4-1オリックス



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○楽天イーグルス4-1オリックスバファローズ


■ハイライト映像


先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・銀次(三)、3番・松井稼(遊)、4番・フェルナンデス(一)、5番・ガルシア(指)、6番・小斉(左)、7番・牧田(右)、8番・嶋(捕)、9番・内村(ニ)、先発・美馬(右投)。

後攻・オリックスの先発メンバー・・・1番・坂口(中)、2番・大引(遊)、3番・後藤(ニ)、4番・李大浩(一)、5番・バルディリス(三)、6番・北川(指)、7番・赤田(左)、8番・鈴木(捕)、9番・川端(三)、先発・木佐貫(右投)。




↑↑今季初の5連勝の余韻を、上記NHK BSハイライトのテーマ曲を聞きながら、味わいましょう(笑)


楽天、貯金1をもって交流戦へ突入

苦しいチーム事情を抱えながらも、楽天は勝利を着実に積み重ねることができている。5月、白星先行の戦いができている要因の1つは、先取点の奪取にこそある。

5月の10試合、先取点攻防に失敗したのは、小石の術中にハマッた5/3西武戦のみ。他10試合は全て楽天が先取点を制した。その10試合のうち8試合が序盤3イニングで獲得している。

今日も先取点はイーグルスが頂いた。

1回表、リードオフマンの聖澤が木佐貫のフォークを2度みきわめ3-2から四球で出塁。しかし、続く銀次が併殺ゴロ。好機は消滅となる。バントで送るそぶりを見せながら2-0と打者有利のカウント持ち込んだ銀次は、次の1球、ストライクを取りにくる球を狙って打っていったが、ショート正面の併殺ゴロになってしまった。

しかし、3回表だった。直前の2回裏、美馬が1死2,1塁の危機をなんとか切り抜けると、次の回、イーグルスに9試合連続となる先制点が入った。1死から嶋がお得意の右打ちで1,2塁間を破って出塁すると、内村の進塁打をはさみ2死2塁、この試合初のスコアリングポジションで聖澤に打席がまわる。2-2からの5球目だった。甘く入ったスライダーを左前へ流し打って、これが先制打に。その前の3球目、同様のコースのスライダーを打ち損ねてファウルにしていたのだ。直前のミスを踏まえて2度目はしっかりバットに乗せることに成功した。(楽1-0オ)

1点リードしたイーグルスだったが、それも束の間。4回裏だった。美馬が李大浩に被弾、同点に追いつかれてしまう。失投となる高め変化球を振り抜いたコリアンパワーは、聖澤の頭上を悠々越えて右中間に飛び込む今季5号ソロとなった。

スコア1-1となってからは両軍とも決め手を欠く試合展開に。美馬は5回裏に先頭の川端を四球で出し、その後、1死2,1塁のピンチを迎えるも、大引をひっかけ気味のサード併殺ゴロに討ち取りゼロに抑えると、一方、7回、先頭打者・松井稼の二塁打で無死2塁のチャンスを掴んだ楽天打線も、後続が凡退して得点が入らない。

しかし、8回、再びスコアボードが動いた。8回表、楽天の攻撃だ。先頭の牧田が、木佐貫の新球ツーシームをひっぱった。強烈な打球が低弾道で左翼線を襲い、牧田は二塁へ。続く途中出場の小山桂も続いた。2度のバントファウルで送りバントを失敗した後だった。集中力を切らすことなく、甘い球を中前に打球を運んでみせた。


最強の切り札

塁状況は、無死3,1塁。打順が9番・内村。ここでベンチが「とっておきの切り札」をきる。代打・高須だ。高須は好投する木佐貫相手に粘り強さをみせ、3-2に持ち込むことに成功。フルカウントからの7球目だった。木佐貫が高須に投げた3個目のフォークがやっと甘く入ってきた。これを殿下の宝刀、一閃。左前へ弾き返して、3塁から牧田を本塁に呼びこむことに成功する。(楽2-1オ)。この後、聖澤が送って1死3,2塁のかたちを作ると、銀次が前進守備を敷くサードの右、三遊間を破る左前2点適時打を記録。リードを3点差とした。(楽4-1オ)。

楽天は8回から継投。左の坂口から始まる8回はハウザーが3人で締め、9回は今日も青山がマウンドにあがる。5連投となるも、李大浩を空振り三振に、バルディリスをファーストゴロに討ち取ると、北川の外野飛球を背番号23がグラブに収めて、ゲームセット。青山は今季5セーブ目、楽天は連勝街道を「5」に伸ばし、貯金を作って交流戦へと向かうこととなった。

これでチーム成績は35試合17勝16敗2分、5月月間成績は8勝4敗、オリックス戦6勝2敗1分、ビジターゲーム戦績10勝8敗1分、デーゲーム戦績は7勝9敗1分、先制ゲーム戦績は12勝6敗1分、となっている。

20120513DATA2.jpg
HANREI.jpg

たんなる5連投ではない青山の5連投

この5連勝、MVPを選ぶとしたら誰になるだろう? 恐らくファンの多くが青山の名を挙げるにちがいない。かつて抑えを担ったことがあるとはいえ、昨年救援転向以来、無双の働きをしたラズナーの後である。そのプレッシャーは大きかったに違いない。さらに、試合状況も彼に精神的な重圧を与えていた。今日を除く4戦がいずれも1点差リードだった。心身ともにタフでないとなかなか務まらない。

■青山浩二 5/9西武戦〜5/13オリックス戦 試合別 投手成績
20120513DATA7.jpg

その状況下、青山は良く投げたと思う。しかも、5連投となった。

星野政権で青山の5連投は1度ある。昨年の8月だ。CS争いが佳境を帯びていた7連勝の真っ只中、8/21ソフトバンク戦、8/23、8/24、8/25の日本ハム戦、8/26のソフトバンク戦で5連投を経験している。しかし、このときは8/22が予備日で試合がなかった。今回は「間に移動日がない5日連続での5連投」である。ちなみにスリーマウンテンズを発足させ、青山を救援戦力として1本立ちさせることに成功したブラウン政権時代でも、間に試合が無い日を挟む5連投は1度あるものの、5日連続の5連投の記録はない。

8回に味方打線が3点を獲得した。点差は3点リードになった。この状況で9回、誰がいくのかな?と注視していたが、抑えの青山だった。個人的な心情を吐露すれば、眉をひそめたくなる起用だ。これ以上の怪我人や不振者を出すことは厳禁なチーム事情だ。過酷な任務が後に響かなければよいが・・・と思う。

一方、指揮官の性格を考えると、その采配は理解できる範囲内のもの。星野監督は節目や流れを非常に大切にする監督さんだ。例えば、昨年を振り返ってみると、4/29本拠地開幕戦まで貯金を作って帰仙したいという目標があった。ここでも同様、貯金をもって交流戦へという思いがあったはずだ。そのためには、相手打線が4番から始まるあの場面、抑えに任命し信頼を置いている青山しかいなかった。

個人的には、青山以外の投手でも良かったのでは?と思う部分も、ある。統一球下での残り1イニングでの3点差は、飛ぶボール時代の4〜5点差の感覚だからだ。今シーズン、楽天が相手に1イニングで3点以上とられてしまったのは、301イニングの2.7%、下記の僅か8イニングのみである。

3/30ロッテ戦の6回(3失点)
4/4ソフトバンク戦の6回(3失点)
4/5ソフトバンク戦の6回(4失点)
4/18ロッテ戦の3回(4失点)、7回(3失点)
4/21ソフトバンク戦の8回(5失点)
5/3西武戦の5回(3失点)
5/5ソフトバンク戦の6回(3失点)

しかし、指揮官の余計な波風を立てたくなかったという気持ちも、わかる。連勝をしっかり「5」に伸ばし、この勢いを交流戦へ持ち込みたいという狙いもあったはずだ。明日明後日と試合がないことも、青山をいかせる理由になったはずだ。

ただ、この采配が今後どのように影響を及ぼしてくるのか?及ぼさないのか?は注意深く見守っていきたい。


活きが良い銀次、5月月間打率は.364

開幕10試合、セカンドのポジションを内村と分け合っていた銀次。銀次がスタメンで出場し、内村が途中出場するというかたちが続いていた。しかし、4/10西武戦を契機にニ塁スタメンは内村でほぼ固定となった。その頃、ベテラン高須も好調。守備位置に空きがなく、以来、ベンチで鋭意を養う日々が多くなっていった。

ところが、5月に入り、先発出場の機会が増えてきている。

■銀次 5月 試合日程別 打撃成績
20120513DATA8.jpg

5月の12試合中、先発出場は6試合。DHで2試合、サードで4試合という内訳だ。スタメン出場した6試合では必ずヒットを記録しており、月間打率は.364をマークしている。

今日も、良い場面で2点タイムリーを放ってみせた。代打・高須の決勝打で1点勝ち越してなお1死3,2塁という場面。左腕の吉野相手にフルカウントに持ち込むと、最後は外の球を体勢を崩しかけながらもくらいって打っていく。この打球が前進守備のサード右を破り左前へ抜けていく当たりになり、走者2人を本塁に迎え入れることに成功した。

守備では2回バルディリスの三塁線強襲の当たり。ダイビングして捕りにいくも及ばずだった。しかし、5回1死2,1塁の大引のひっかけバウンドゴロを無難に処理、3塁を踏んで1塁送球する5-5-3の併殺をしっかり完成させてみせた。

今の銀次は、良い経験を積んでいる段階だ。現在控えにまわっている高須も決して不調ではないのだから、機会を貰っている銀次には引き続き納得したプレーを続けてもらいたいと思うし、ベンチには交流戦に入ってからも銀次を先発で使い続けていってほしいと思う。1試合に1本ヒットが出ているのだから、結果が出ている時、チーム状態が良い現在は、使い続ける選択肢は大いにあるはずだ。交流戦では投手が打席に立つこともあり、代打の切り札の存在はリーグ戦よりも重要度を増す。その意味でも、高須という最強カードを手元にある状況は、とても贅沢なのだ。


■楽天・美馬学 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Cut=カットボール、Fo=フォーク、Cur=カーブ
vs右打者72球=St31、Sl21、Sh5、Cut2、Cur13
vs左打者28球=St4、Sl8、Sh4、Fo2、Cur10
20120513DATA3.jpg

美馬、先発初勝利!

7回、打者27人に100球(1人当たり3.70、1イニング当たり14.29)、被安打5、被本塁打1(李大浩)、奪三振6、与四死球2、失点1、自責点1。先発転向後3試合目にして初のクオリティスタート、初の先発勝利となった。

今日はリズムが良く、終始、自分の間合いで投げられていた。オリックス打線はこの美馬のリズミカルなピッチングに呑まれた部分も大きいと思う。

また、相手からしてみれば、ほどよく球が荒れている上に、カーブが厄介だった。140キロ台の速球に、130キロ台のスライダー、フォーク等の変化球、そして110キロ台のカーブである。美馬は、この球種の組み合わせで「元気のない」オリックス打線を、対戦被打率.200(25打数5安打)に抑えてみせた。そう、相手打線の元気の無さも、美馬先発初勝利に貢献していた。

マスクをかぶる女房役の変化によって、球種割合が変わったのも、オリックス打線を戸惑わせる一因になったかもしれない。

先発マスクは嶋だった。この嶋が5回に負傷退場してしまったのだ。5回無死1塁、川端の0-1からの2球目、美馬の71球目である。高めに大きく浮いた速球を川端が強引にバスターエンドラン。大根切り打法で打ちにいく。この叩きつけたファウルが、本塁ベース上に当たる途中、嶋の右手に直撃してしまったのだ。無死1塁に走者を置く場面、警戒していた嶋は右手を不用意な状況にしていた。この後、ベンチに下がって治療を試みるも、無理と判断、小山桂が代わって出てきた。

■捕手別にみる美馬の球種割合
捕手が嶋(1回〜5回川端2球目まで)71球=St22、Sl20、Sh7、Fo2、Cut2、Cur18
捕手が小山桂(5回川端3球目〜7回まで)29球=St13、Sl9、Sh2、Cur5


嶋が負傷退場してしまったのはかなり心配な所だが、この試合に限っていえば、不幸中の幸い、小山桂が出てきたことで、球種傾向が変わり、これがオリックス打線を封じ込める1要因にもなったかと思う。

上記のとおり、嶋は変化球を主体にした配球、それもカーブを多用していた。しかし小山桂は速球での組み立てをみせていく。

嶋が配球した美馬のストレート全22球の内訳はこうだ。

ニ塁打・・・1 (4回バルディルスの左中ニ)
ゴロアウト・・・1 (3回大引のショートゴロ)
見逃しストライク・・・2 (1回坂口、3回坂口)
ストライク寄与ファウル・・・8 (1回大引2、2回李大浩、同鈴木2、3回川端、5回川端2)
ボールカウント・・・10 ※四球有 (2回李大浩、同バルディリス、同北川2、同赤田、同鈴木、3回川端、同大引、4回李大浩、5回鈴木)


小山桂が配球した美馬のストレート全13球の内訳は下記のとおり。

空振り・・・1 (川端の空振り三振)
外野フライアウト・・・1 (7回川端の牧田正面への右飛)
見逃しストライク・・・4 (6回李大浩、同バルディリス、7回鈴木2)
ストライク寄与ファウル・・・1 (7回川端)
2ストライク以降ファウル・・・2 (5回川端、7回鈴木)
ボールカウント・・・4 (6回李大浩、7回赤田、同鈴木、同川端)


この試合、前2試合よりも美馬の速球は走っていたようにみえた。しかし、嶋が選択した球種は変化球だった。嶋は美馬の前2登板でストレートが痛打されている記憶が強く残っているのだろう。確かに試合前の美馬のストレート被打率は.435、被OPSは1.174。これではなるべく速球を使わず、変化球でかわす配球にしたくなるのも、理解できる。4/26オリックス戦では53.5%を、5/8西武戦では40.0%を記録したストレートの球種割合は、この試合、嶋がマスクをかぶっていたときは31.0%を記録した。

ところが、小山桂にはこの痛い記憶がない。美馬の速球が走っているのか?いないか?色眼鏡なしで判断できる立ち場にいた。

速球という投球の原点を、美馬の原点を取り戻さなければ、美馬の安定した投球は望むべくもないと思っている。ぼくは次の登板、美馬と小山桂を組ませてみるのも、アリかな?と思っている。


■楽天・美馬学 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120513DATA4.jpg

■オリックス・木佐貫洋 球種別投球詳細
vs右打者46球=St10、Sl6、Sh14、Fo15、Cur1
vs左打者63球=St24、Sl8、Sh26、Fo5
20120513DATA6.jpg

■オリックス・木佐貫洋
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120513DATA5.jpg



◎◎◎関連記事◎◎◎
美馬学、登板試合
〔試合評〕勝って当たり前の試合も山火事炎上、4連勝ならず──2012年4月26日(木)●楽天イーグルス4-5オリックス
〔試合評〕原点を取り戻せ!──2012年5月3日(木)●楽天イーグルス1-6西武ライオンズ
vs木佐貫洋対戦試合
〔試合評〕好投・木佐貫の前にリードオフマンのバットが、空を切る...──2012年4月8日(日)●楽天イーグルス0-2オリックス


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〔記録〕楽天イーグルスvsダルビッシュ有 打者別 通算対戦成績
■2011年ボールゾーン・スイング率■
ルイーズガルシア岩村明憲松井稼頭央内村賢介草野大輔高須洋介横川史学聖澤諒中村真人牧田明久山崎武司銀次鉄平嶋基宏 ■2011年ゾーン・コース打率、球種打率■
◎聖澤諒
◎内村賢介
◎山崎武司
◎横川史学
◎高須洋介
◎草野大輔
◎松井稼頭央
◎ガルシア
◎中村真人
◎牧田明久
◎銀次
◎鉄平
◎嶋基宏
■2011年ゾーン・コース被打率、球種被打率■
◎塩見貴洋
■2011年対戦成績企画■
〔打者編〕
◎聖澤諒vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎内村賢介vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎山崎武司vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎横川史学vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎高須洋介vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎草野大輔vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎松井稼頭央vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎ガルシアvs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎中村真人vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎牧田明久vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎銀次vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎鉄平vs投手別打撃成績(シーズン終了)
◎嶋基宏vs投手別打撃成績(シーズン終了)
〔投手編〕
◎田中将大vs打者別投手成績(シーズン終了)
◎岩隈久志vs打者別投手成績(7/20現在)
◎永井怜vs打者別投手成績(シーズン終了)
◎塩見貴洋vs打者別投手成績(シーズン終了)
◎美馬学vs打者別投手成績(シーズン終了)
◎小山伸一郎vs打者別投手成績(シーズン終了)
◎ラズナーvs打者別投手成績(シーズン終了)
◎青山浩二vs打者別投手成績(シーズン終了)
◎片山博視vs打者別投手成績(シーズン終了)

■2011年対戦投手別の打撃成績■
vsオリックス・金子千尋(シーズン終了)
vsソフトバンク・攝津正(シーズン終了)
vsロッテ・成瀬善久(シーズン終了)
■横浜DeNAベイスターズの話■
〔図表〕横浜DeNAベイスターズ 得失点差 1試合平均得点&失点 年度別推移
〔分析〕チーム再建への優先順位──中畑監督が掲げる「守り勝つ野球」に疑問符
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イチローインタヴューズ
野球の観方が変わる劇的な1冊

弱小球団オークランドアスレチックスの奇跡。野球で挫折した男ビリー・ビーンが野球で栄光を掴む成功物語。現在、僕にとっての座右の書。考える野球がお好きな方、未読でしたら是非!ブラッド・ピットがビーン役で主役を演じる映画が今週封切予定となっています。
セイバーメトリクス入門書に最適

08年出版。スポーツ紙のどこにも書いてない、セイバーメトリクスを筆頭とする様々な切り口・視点でのチーム分析は、参考になる部分が多々。今なおひっくり返して確認することがしょっちゅう。
野球の常識が嘘だった?!

無死満塁は得点が入らない?といった俗説からバント作戦の有効性まで、野球好きな統計学者が簡潔な語り口で検証。目からウロコ落ちます。アウト・塁状況の得点確率・期待値表も掲載。
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